寅の月信貴山詣で [十三峠-信貴山朝護孫子寺]

あまり上品な話ではないので具体的な表現は避けるが、正月明けから食中毒的な体調不良が続いて2kg以上体重が落ちた。少し改善したので、先週は3週間ぶりに週末ライドに出走したが、軽く近場の久宝寺寺内町をうろついただけなのに、身体を冷やしたせいか不調がぶり返してしまった。その後再び少しずつ改善してきたが、なかなかスッキリと快復せず、昨日からまたぶり返したりしている。それでもいい加減体調不良がデフォルトになって慣れてきたのか、通勤ライドはまずまず快調に走れるようになってきた。今晩から天気が荒れそうなので、今週末は今日のうちに走っておくことにした。

昨日からのぶり返しが回復し切らず、二度トイレに行ったり、カイロをお腹や背中に貼るなど防寒装備に手間取って、少し遅めの7:10にTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)で自宅を出発。堺で最低気温1度と今シーズンで最も冷え込んだが、昨日までの風がかなり収まって体感温度はむしろ上がった。ハンドルカバー(バーミッツ)が風に煽られる影響も少なく走りやすい。

2月に入ってスタンプラリーも減り、近場の手頃なイベントが見当たらないので、今日はどんな走りをするか出走直前まで迷っていた。あえて言えば万博とつながる奈良県周遊NFTスタンプラリーが候補だが、午前中に戻るのは難しい遠方だったり、近場の王寺町は自転車でたどり着けないアクセスポイントがあった。次に近い平群町も信貴山城址は自転車でアクセスできない可能性が高いし、景品交換方法が限定されているので受け取れそうにない。

もうひとつの候補はヒルクライムトレーニング。登坂能力がどんどん衰えていることを実感しているが、年々寒さに弱くなっているし、体調も万全ではない。2つの候補をミックスして、標高低めの上りごたえのある峠ということで十三峠を上り、余裕があれば平群町のNFTスタンプラリーポイントである千光寺等を回ってこようかと、まずは東に向かった。

途中までは通勤ルートで、その後は適当に北東に向かい、東高野街道で石川沿いに出てきた。少し霞んでいるが、今朝は雲がほとんど無い快晴で、信貴山周辺の山々が目の前に稜線を描いていた。

自転車歩行者専用の新大和橋を渡って大和川の上流方面を見ると、少し向こうに府県境の二上山が見える。リビエールホールの前で国道170号線旧道に入る。ぶどう坂の上り口を通過し、生駒山地の西側を北上していく。

八尾市教興寺から脇道に入り、ジグザグと坂の街を抜けて山の方に近づいていく。黒谷会館の面したため池の堰堤上までくると、雲一つ無い青空の下の大阪平野を見下ろせる。

近鉄で最も急な40‰勾配を上る信貴線の踏切を渡る。電車は1時間に3本しか通らないので、なかなか逢えない。

こちらもかなりの急勾配を上って来迎寺の前の山麓道路に上がってきた。少し北に進んで玉祖神社に立ち寄り。奈良時代創建と伝わる古刹で、大阪平野を見下ろす眺望が望める。

立ち寄ったのは、咲き誇る水仙が目に入ったから。地元住民と市民ボランティアが20年ほど前から栽培を初め、今では約2000平方メートルに面積を広げているとのこと。

玉祖神社のすぐ北側で十三峠にを越える十三街道に合流。序盤は大阪平野を見下ろす絶景が拝めるが、今日は快晴下で一層見事。霞がなければ大阪湾や六甲山地まで見渡せただろう。

久々の本格的なヒルクライムだし、汗をかいて身体を冷やすのは避けたいので、ゆっくりと上った。というか、以前のように心拍数を上げてアタックしたら数分しか保ちそうにない。ゆっくり上っても前輪がふらついたり、シフトチェンジが遅れたりと、走行感覚が鈍っていることを実感させられた。

幸い抜かれることはなかったが、何人もの自転車乗りとすれ違いながら上り続け、玉祖神社北側の合流点から25分以上掛けて9:47に十三峠直下の展望駐車場に到着。のんびり上ってもかなり消耗し、ブログタイトル「坂虎日記」はすっかり看板倒れだと自嘲。眺望の良い峠だが、さらに霞んで下界はぼんやり。

奈良側に向かって数十メートル上ると十三峠。このトンネルの上を信貴生駒スカイラインが走っている。奈良側に下っていく。NFTスタンプラリーポイントである千光寺に足を伸ばすと昼までに帰宅できそうにないので、諦めて信貴フラワーロードを南下していく。

アップダウンを繰り返して信貴フラワーロードを進んでいくが、脚力と車体のコントロール能力が落ちて以前のように勢いよく走れない。もどかしい思いで南下していくと、道端に白いものが……雪だ。大阪平野ではちらつくことはあっても積もるような雪は降らなかったが、やはり山の上は一段と気温が低いようだ。それでも今日は装備が厳重だし、風がないので日なたにいるとそれほど寒さは感じない。

県道236号線に突き当たって信貴山に向かって上っていく。参道に入って信貴山朝護孫子寺の仁王門に10:13到達。

振り返ると千体地蔵が壮観。昼でも凄みを感じるので、ちょっと夜には近寄りたくないかも。

そして今日の真の目的、2025年初寅詣で。1月のうちに来れなかったのが残念だが、旧歴なら明日2/2が初寅だし、2月は「寅の月」とのことで、今日から秘仏開扉や寅の御朱印めぐりなどの催しが始まり、2/22、2/23は寅行列や5000体の張り子の寅供養などを行う「信貴山寅まつり」が開かれるとのことで、もういっぺん行きたいところだ。

平群町の他のポイントを回れなかったが、ついでなので信貴山観光iセンターで、信貴山朝護孫子寺のNFTスタンプ獲得。

見取り図に描かれたNFTスタンプポイント信貴山城址碑(空鉢御法堂付近)は階段の道を下の鳥居から20分とのことで、やはり自転車で到達するのは難しそうだ。

さて、帰路につこうと信貴南畑の集落を抜けて、のどか村の西側のホウジのお地蔵さまの前の分岐に来たら、道路にゲートが設けられて警備員が立っていた。「ここまで来て通行止めか？」と危惧したが、四輪車通行止めとのことで、歩行者、自転車、二輪車用の通路が設けられていた。そう言えば誰かから聞いていたような気もする。

規制区間の反対側のゲートを抜けて、工事看板を確認すると令和8年2月27日まで道路の拡幅工事とのこと。

工事区間を過ぎてすぐに分岐があったはずだがいつもと違う様子にうっかり行き過ぎてしまい、大阪柏原聖地霊園の横を通る道を下ってしまった。上り返すのも癪なので、そのまま下り続けて途中の分岐にあった看板には先程の工事区間が令和7年7月31日まで「通行止め」とのこと。終了日程が異なっていることに戸惑ったが、通行止めは7月までで、通行はできるようにあるが工事自体は来年2月まで行われるのかもしれない。

さらに急坂を下っていくと、旧堅上村の雁多尾畑地区。平地が皆無の急斜面に貼り付くような集落だが、府道183号線沿いに柏原市役所の出張所や駐在所、郵便局、幼稚園、小学校、中学校、JAの支店などがあるのが驚き。水害や地すべりで大和川沿いの道が通れないことも多かったようなので、竜田古道の1つとして往時は重要なルートだったのだろう。

青谷で大和川沿いに降りてきて、西に向かい、帰宅は12:08と正午を過ぎた。千光寺に寄り道していたら、さらに1時間は遅くなっていただろう。重量もギア比も軽いTORACLE-COZ2のお陰で、急坂でもゆっくりなら上れるが、心肺能力がガタ落ちしていることを実感させられた。坂好きを自認していただけに不甲斐ないことで、少し暖かくなったら、本格的に峠上りも復活させていきたい。

帰宅して昼食を食べたが、今回も冷えてしまったか消化器の調子が悪く、午後はぐったり。体重は軽くなるが、スタミナも落ちる。早いところ快復して欲しいものだ。

■STRAVA

寅の月信貴山詣で [十三峠-信貴山朝護孫子寺] | ライド | Strava

■Ride with GPS

寅の月信貴山詣で [十三峠-信貴山朝護孫子寺]・Ride with GPS

■CyclemeterGPS

CyclemeterGPSの記録
スタート: 2025/02/01 7:10:42
自転車完了: 2025/02/01 12:08:58
バイクタイム: 3:19:06
停止時間: 1:39:10
距離: 69.36 km
平均スピード: 20.90 km/h
登り: 642 m
カロリー: 2347 kcal
平均心拍数: 129 bpm
最大心拍数: 163 bpm
平均ペダルペース: 58 rpm
最高ペダルペース: 131 rpm
今月の走行距離： 69 km
今年の走行距離： 601 km
先月の走行距離： 532 km
昨年の走行距離： 7989 km