あゝ鍋谷は今日もダメだった [鍋谷峠視察&スタンプラリー&紅葉狩]

サイクリングしまなみへの遠征と仕事を除けば、10月以降はスタンプラリーを主体に自転車活動を行ってきた。それでもこのところのスタンプラリー増加で、近場すら回りきれない状況が続いている。そんな中ではあるが、気になっているのは毎年見物に行っている串柿だ。串柿の里かつらぎ町の四郷地区へ向かうメインルートである鍋谷峠が2023年6月の大雨以降1年半近く通行止めのまま。今年のGW近辺に和泉市の鍋谷峠サイクルイベントとして一時的に通行できたのに、その後再び通行止めになっている。強行突破した自転車乗りや歩行者のネット発信によると、かなり上の方で再び大きな工事をしているようなので、別の豪雨災害が起きていたのかもしれない。

11/15に大阪府の工事が終了して、和泉市の安全確認後に開通」との情報や、「砂利や倒木などを撤去するための通行止めで自転車は通れる」といったブログ報告や、はたまた「工事作業員が、細々と補修箇所があって、年度内には終わらせたいって言ってた」と、色んな情報が流れているがどうもはっきりしない。そこで、実際に偵察に行ってみることにした。

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平野部でも最低気温8度まで冷え込み、なかなか動き出せずに準備が遅れたが、7:04にTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)でカラクリング(CARACLE+サイクリング)に出発。昨晩雨が降っていたので路面が湿っぽいところもあるが、行く手の和泉山脈は晴れた空の下に稜線をくっきりと描いている。

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今年の秋の異常な高温のせいで、水田では稲刈り後の稲孫(ひつじ、穭、刈り取った稲の株から再生したひこばえ)がかなり伸びて生い茂っている。季節感が狂う不思議な風景。

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府道61号線で和泉市に入り、国道170号線旧道に入る。山が近付くとだんだん路面が濡れている箇所が増えてきた。大野町交差点で国道480号線に入るが、「大野山あみだ寺」の立て看板が目に入り、久々に寄ってみることにした。

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大野山 子安阿弥陀寺に8:00ちょうどに到着。紅葉を期待していたのだが、赤色は部分的だった。

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父鬼集落下の定点観測地点で撮影するのも久々。ここまでくると気温は5度まで下がっており、路面もかなり湿っている。ここに「鍋谷峠方面通り抜け不可」という看板があるので、やはり通行止めは解除されていないようだが、行けるところまで上ってみる。241130_081746
先ほどの画像にも写っているが、父鬼川を渡る橋から真っ赤に色づいた紅葉が見えた。

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その先の八坂神社には目立つ紅葉はなかった。

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父鬼集落の上でバイパスに合流し、すぐに再び旧道に分岐する。少し進んだところにやはりゲートが有った。ただ、5月に見たときよりかなり簡略化されており、その気になれば自転車で通過するのは簡単。「責任は取れないけど通過は黙認」というメッセージを感じなくもないが、こちらはCARACLEの看板を背負っている身なので、公認されない限り突入するわけにはいかない。

♪行けど切ない峠道 あゝ鍋谷は今日もダメだった

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麓で「通り抜け不可」の看板を見た時点でわかっていたことではあるが、期日などの情報も得られずガッカリ。とは言え、山中は路面もびしょ濡れだし、他に行きたいところがあるので、ある意味ホッとした。すごすごと元来た道を引き返す途上、鍋谷橋から父鬼川対岸の紅葉を見物。

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この後は河内長野方面に向かうが、できるだけ国道を避けて、府道226号線の延長線上にある坪井父鬼線に入って小川大野トンネルまでプチヒルクライム。

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トンネルの入口の落書き(?)は TORACLE-COZ2と同じ色で、思わず記念撮影。

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坪井町で府道228号線に突き当たってからも、山沿いの間道を東にグネグネと進み、九鬼町で道が尽きたので北上して国道170号線バイパスに入った。福瀬町東交差点で国道170号線旧道(府道20号線)に入ってちょっと上ると、府道61号線が分岐する善正町交差点。滝畑ダムに上る3つのルートの1つだが、以前(10数年前?)通った際には途中にダート区間があるし、採土場のダンプカーが往来して砂ぼこりまみれになるし、ピークの塩降トンネルは心霊スポットだし(笑)、二度と通りたくないルートだった。舗装化されていれば通ってもよいのだが、一人では例のトンネルが心細い。何にしても、今日は素通り。

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天野山カントリークラブの入口がある低い峠を越えて河内長野市に入り、天野川沿いの天野山金剛寺にやってきたのは9:27。楼門付近から見事な紅葉。10/20にも訪れているが、その時はまだ青々していた。

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拝観料を払って参拝まではしなかったが、素通りするには惜しい風景なので、石畳と砂利が敷き詰められた参道をTORACLE-COZ2を押して歩いてみた。紅葉の名所として知られるだけあって、あちこちに見栄えのする紅葉がある。観光客も多く、同じように押している自転車乗りも数人。

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反対側の駐車場まで来て、SpotTourアプリを起動したら、日本遺産「女人高野」を巡るデジタルスタンプラリー2024のスポットになっていた。しかも「河内長野市周辺コース」のスタンプスポットは、今通ってきた金剛寺境内の2箇所と、景品交換所である道の駅 奥河内くろまろの郷の3箇所のみ。

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また押し歩きは億劫なのでちょっと迷ったが、参道を戻って「河内長野市周辺コース」の2つのスタンプを獲得。「日本遺産『女人高野』を巡るコース 」のスタンプも一応獲得しておいたが、期間内に高野山や宇陀市にあるスポットを回るのは難しいだろう。

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国道170号線旧道でもうひとつ低い峠を越え、石川沿いの低地を見晴らす。河内長野市を東西に移動するといくつもの尾根とその間を流れる川で形成されるアップダウンを越えていく必要がある。河内長野は河岸段丘の町といってもいい風景だ。

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当初予定していなかった道の駅 奥河内くろまろの郷に10:08到着。

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早速、スタンプを獲得して、「河内長野市周辺コース」はわずか3つ(実質2箇所)でコンプリート。

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たった2箇所回るだけで、かなり高級(税込2,728円)なmarnaのエコバッグを参加賞として頂ける。

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ついでに河内長野のもうひとつの紅葉の名所である延命寺に立ち寄ろうと、今度は国道371号線で南花台の尾根を越えて加賀田川沿いの低地に降りた。続いて、美加の台の住宅地を越えて岩見川の支流沿いに降りたのだが、Googleマップのおかげで、車用の地図だと気が付かない歩行者自転車専用道が美加の台小学校の裏手に通っているのに気付いた。山肌や丘の上にある新興住宅地は、自転車では基本的に避けて通るところだが、ショートカットルートとして憶えておこう。

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薬樹山延命寺には10:44頃着。普段静かな延命寺も今日は賑やか。門前で撮影しようとしたら、ツアー客がガイドさんの解説を聞いている。私も解説に耳を傾けつつ門前が空くのを待っていたら、「自転車いるから、空けてあげて」と譲ってくれたので、慌てて撮影。

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門前はちょっと緑が残っているのが残念だが、一帯の紅葉が見事。こちらも天野山金剛寺同様に、10/20にも訪れた時には紅葉の気配もなかった。撮影後は「どこから走ってきたの?」「軽そうやね」とお約束の質問。「さっき天野山金剛寺を見てきましたが、あっちも見事でしたよ」と返した。

ツアー客に続いて声を掛けてきた男性は徒歩だったが、「TREKの安いの」に乗っているとのことで(クロスバイク?)、CARACLE-COZに興味を示された。「この自転を作っている会社の者なんですけどね。自分のトコの製品ながら、軽いし、よく走るので、輪行も長距離走行も楽ですよ。今日も和泉市の子安阿弥陀寺や、天野山を見てきました」と宣伝しておいた。この男性はこれから観心寺に歩いていくとのことで、なかなかの健脚のようなので、自転車でも楽しめるだろう。

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横手から境内を少し覗いたら、境内もかなりの人手で、見栄えのする紅葉もあちこちにあった。ついつい話し込んで遅くなってしまったので、本堂まで行かずに引き返したほどだったが……。

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トイレに寄ろうとしたら、石段を上った先にある鳥居の向こうに見事な紅葉が太陽を透かしていた。神秘的な風景に思わず見惚れていたら、カメラを構えていた男性が、「これはカーボン?」と話しかけてきた。古いクロスバイクに乗っているいうこの男性は、かなり年季の入った自転車乗りで、CARACLE-COZの説明と自転車昔話で盛り上がってしまい、結局また長話(笑)。

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帰りしなに聞くと、今日も自転車で来ているとのことで、見せてもらったのがこのマディフォックス。1990年代初めごろのモデルが、まだ現役でいることがすごい。私が猛虎参號を作ったのも同時期で、「これからはタイヤ選択の幅が広い700Cだ」というコンセプトは共通。700Cは当時でもチューブラーから38Cくらいまで選択肢があり、ロードとMTBのコンポに互換性があったので、汎用性の高い自転車を作れた時代だ。

おまけに前職で30年近く前に扱っていた、ELライト付きサドルバッグが装着されていた。服部緑地のシクロジャンブルで「点灯しないけどサドルバッグとしては使える」と格安で買ったとのこと。「……それ、私が売ったやつです!」たぶん2001年以来シクロジャンブルに出店していないので、23年(以上)ぶりの再会だったわけだ。不思議なご縁に驚いた。

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ちょっと立ち寄るつもりの延命寺が、出会いと再会で思わぬ長居となり、11:25に急ぎ足でやって来た河内長野駅前の河内長野市観光案内所

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ここで、10/20にコンプリートした日本遺産「中世に出逢えるまち」デジタルスタンプラリー2024の景品受取期限が今日までだったのだ。

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ガラガラ抽選で赤い玉が出て、「おめでとうございます~」と鐘を鳴らされ、渡された景品はまたもmarnaのエコバッグ(笑)。

案内所のスタッフさんは「ギリギリでしたね。このイベントは終わりますけど、他にもあるのをご存知ですか?」「実は、さっきくろまろの郷でもエコバッグを頂いてきました」「(女人高野と)景品が被っちゃいましたね。じゃあ、空海ウォークの方も?」「そちらも堺東の観光案内所ですでに景品を受け取りました」「色々参加してくださってありがとうございます」と、また話が盛り上がってしまった(笑)。

急ぎ足で帰途につき帰宅したのは12:15。少し正午を過ぎてしまったが、人との出会いと実益(エコバッグ)で内容の濃い午前ライドだった。串柿を見に行くのに往復蔵王峠というのも大変だし、雨上がりはドロドロなのでよほど晴天が続いた後でないと通りたくないルートだ。和泉葛城山の和歌山側は今の脚力ではキツい激坂だし、紀見峠は距離ある。鍋谷峠が開通してくれるとルート取りがしやすくなるのだが、今年は串柿を見に行くのは難しいかもしれない。

景品はダブってしまった、というか昨年の日本遺産デジタルスタンプラリーも合わせれば、すでに河内長野市から3個もmarnaのエコバッグを頂いている。幸い、ヨメさんは「消耗品なんで、毎年もらってきて」とのこと。来年も頑張ろう(笑)。

■STRAVA


あゝ鍋谷は今日もダメだった [鍋谷峠視察&スタンプラリー&紅葉狩] | ライド | Strava

■Ride with GPS

あゝ鍋谷は今日もダメだった [鍋谷峠視察&スタンプラリー&紅葉狩]・Ride with GPS

■CyclemeterGPS

cyclemeter241130CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2024/11/30 7:04:05
 自転車完了: 2024/11/30 12:15:56
 バイクタイム: 3:05:49
 停止時間: 2:06:03
 距離: 67.13 km
 平均スピード: 21.68 km/h
 登り: 611 m
 カロリー: 1886 kcal
 平均心拍数: 119 bpm
 最大心拍数: 169 bpm
 平均ペダルペース:  60 rpm
 最高ペダルペース: 129 rpm
 今月の走行距離:  725 km
 今年の走行距離: 7256 km
 先月の走行距離:  695 km
 昨年の走行距離: 7747 km

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