酷暑の淡路島 左回り130km走

空来友蔵(Caracle Tomozou)として活動している同僚I井さんから、「梅雨が明けたらアワイチやります」と言われた……という出だしは先月のビワイチと似ているが、その時点から私の状況はある程度改善した。初夏恒例の体調不良(PM2.5アレルギー?)も落ち着き、梅雨の間も着実に週末ライドを繰り返して体力もかなり回復した。

とは言え、まだハイペースで集団走行をする自信は持てないし、何より暑さに弱い私としては自分の判断で撤退できる単独行動のほうが安心なので、ビワイチに続いて今回も単独行動で逆回りすることにした。

折しも決行の本日は最高気温35度の酷暑が予報され、幸か不幸か降水確率が低くて雲による遮熱も望めそうにない。過酷な道のりになることは確定的になり、参加予定だったスタッフもSくんは体調不良が続いており、辞退。ライアン(と友人のマーコさんも)「暑いからやめる」と言ってきた。南国のフィリピン人が断念する暑さに、私も直前まで考えたが、体調はまずまずだし、暑熱順化もかなり出来てきたことを先週のライドで確認できた。単独行だし、行くだけ行ってみて、キツかったらルート変更や中断をためらわないことにしようと決めた。

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そんな訳で本日のカラクリング(CARACLE + サイクリング)に出発。4:28にTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)で自宅を出て約5km走り、4:41には地下鉄御堂筋線なかもず駅に到着。

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9分間で輪行作業を終えてホームに降り、5:04の始発で梅田方面に向かう。

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梅田に5:37に到着してJR大阪駅のホームに上がるとすっかり明るくなっていた。この時点でI井さんたちは車ですでに淡路入りしていた。6:00発の網干行き快速に乗り込んだが、トイレに寄っていなければ5:41発の各駅停車西明石行きに乗れただろう。5分早く明石駅に着けるので今後のために記録しておく。

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6:50に明石駅に到着。明石港まで乗換案内アプリでは徒歩12分と表示され、輪行袋のまま担いで歩くか、走れるように組み立てるか迷っていたが、7:30の出港まで時間があるので楽な方が良いと、駅前で輪行を解いた。

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6:55にはとりあえず最低限走れる状態になったので、明石港に向かう。サドルバッグなどは背中に背負った簡易ザックの中に入れたまま。

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6:58には明石港の淡路ジェノバライン乗り場に到着。CARACLE-COZなら明石駅到着後8分で乗り場に来れることがわかった。片方のクリートカバーが脱落している(カバーを外すのを忘れていたのに、なぜか片足だけSPDシューズがペダルに嵌った)ことに気付いたので、一度明石駅まで戻って走行ルートを再度走ってみたが見つけられなかった。走行中に落としたわけではなく、歩いて駅間や構内を移動している際に外れてしまったのだろう。残念。

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時間に余裕のあることもあり、再度TORACLE-COZ2をたたんだ。いつからかわからないが、今は輪行袋に納めていても自転車料金が必要なので無駄な行為のようだが、デッキに自転車を固定していると、海が荒れているときに特に小型船だと波しぶきをかぶることがある。TORACLE-COZの鉄系部品はわずかとは言え、塩水は被りたくない。今日は南風が強めの予報なので、往路は念のための用心。CARACLE-COZは慣れれば折りたたみが短時間でできるので、この程度は苦にならない。

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7:22。入港したまりん・あわじ号に乗船。何台かの自転車やオートバイがデッキに固定されていた。

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私は客室にTORACLE-COZを運び込んだ。他の乗客じゃまにならないように反対側の乗船口そばに固定した。

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明石海峡大橋をくぐって淡路島に向かう。今日の明石海峡は波が穏やかで、大型船でもあり波をかぶる心配はなさそうだ。帰路はデッキでもよいだろう。

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7:45、無事に淡路島岩屋港に上陸。早速走り出していく自転車を尻目に、私はたたんだまま担いで移動。

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そう、潮被りの用心以外に、このAWAICHIモニュメントでたたんだ状態で記念撮影しようという目論見があったのだ。逆光で今ひとつだが、スタート写真プロジェクト達成。

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その場で組立てて出走体制を整えるが、日なたでの作業はわずか数分でウェアが汗でビショビショになる暑さ。組み立てている間にやってきたグラベルとクロスの2人組もこれから仲間とアワイチとのこと。仲間はレンタルバイクを借りに行ってるとのことで、借り物でアワイチ! と驚いたが、E-BIKEを借りるとのことなので、少なくとも上り坂は楽かもしれない。展開したTORACLE-COZ2をもう一度撮影して、7:58出走。

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ビワイチもそうだったが、スタンプラリーや認定系イベントを絡めるのが私の定番。「アワイチ認定って見当たらないんですよね」と言っていたが、見つけたのがあわじ旅すごろく。淡路島の観光名所18箇所のスタンプを紙台紙またはデジタルで集めるものだが、内陸や山の上の施設も多く、とても今日全部は回れない。そもそも淡路サービスエリアの上り線は車でないと到達できないようだ(下り線と淡路ハイウェイオアシスは徒歩アクセスの案内発見)。有料施設内にスタンプが設置されている施設もあり、営業時間の制約もあるので、今日一日では最低限の応募基準である4個所がせいぜいと見込んでいる。

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島一周のセオリーは海岸線に近くて景色を楽しめ、交差道路が少ない右回りだが、今回は初の左回りアワイチ挑戦。まずは700m先のスタンプポイント「明石海峡大橋クルーズ」にやってきた。ところが建物のシャッターは閉じられ、ロープが張られて閉鎖されている。

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時間が早かったのなら帰りにもう一度寄ることもできるが、昨日7/26まで運休という案内がされたままなのが気になるところ。当てにしていたポイント1箇所目からつまづき、先が思いやられる。

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気を取り直して再出走。先ほどくぐった明石海峡大橋が近づき、全容が拝めるところで撮影。

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次のスタンプポイント道の駅あわじに8:08前後に到着。スタンプを探してウロウロしてガラスの向こうに発見した情報コーナーはまだ中に入れなかった。9:00オープンとのことなので仕方ないのだが、立て続けのスタンプ不発に出鼻をくじかれた。

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眼の前に見えるスタンプを恨めしく眺めていたが、デジタル版のバーコードが見えるのに気がついた。

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試しにガラス越しにiPhoneのカメラを向けてみると、無事にバーコードを読み取ってスタンプを獲得できた。まずは一つ獲得できてホッとした。今回はリアルスタンプを獲得しようと台紙を印刷して持参していたが、そちらは物理的にアクセスできないとどうしようも無い。

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営業前の道の駅を出てすぐ前にコンビニがあったので立ち寄り。スタート15分、距離3kmでもぐもぐタイム。自宅で朝食は摂ってきたが、軽いものだったしすでに4時間以上過ぎて小腹がすいてきた。これからに備えて序盤に積極的に栄養摂取しておく。

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おにぎりにパクつきながら右回りのI井さんの位置を確認すると、すでに淡路市役所を過ぎた津名辺りまで進んでいるようだ。約2時間早く淡路島に上陸しているので当然ではあるが、こちらも頑張らねば。

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再出走してすぐにスタンプポイント「美湯 松帆の郷」への案内看板があったが、高台にあり、営業時間前なので素通り。淡路島最北端の松帆の浦を過ぎると県道31号線(淡路サンセットライン)は海岸ギリギリを走り、明石海峡を進む船と競走するように快走。今日は風速5~6mの南風が続く予報だったので、北西に向かう松帆の浦まで追い風なことに不思議はない。ところが、風が回り込んでいるのか、西海岸に出て南西に進路を取っても走りが軽く、追い風気味。今回は左回りなので、うまく行けば南西に進む前半は山に遮られて風が弱まり、北東に進む後半は南風が追い風になることを期待してはいた。とは言え、序盤で追い風になるとまでは予想しておらず、この後も30km以上追い風だったのは嬉しい誤算だった。

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西海岸に出ると、知らないお店や施設がたくさんできていた。一時期は年に1~2回走りに来ていたが、気がつけば7年ぶり。当然といえば当然の変化だが、コロナ禍後、特に今年オープンのお店や施設が非常に多いようだ。流行のグランピングのドームも次々現れる。

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いささか戸惑いを覚える変化が続いたが、一面のひまわり畑にはほっこりして脚を止めた。この後、スタンプポイントである北淡震災記念公園 野島断層保存館の前を通過したが、9時からの開館でスタンプは有料施設内に設置とのことなので素通り。

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旧北淡町の中心地だった富島の集落を8:50頃通過。右回りのアワイチ終盤で訪れる際にはこの後もまだまだ岩屋は遠い印象だったが距離は15km程度、今日は元気な序盤であっという間に到達した様に感じる。ちょくちょく立ち寄っていた魚増鮮魚店からは炭焼き穴子の香りが漂ってきた。立ち寄りたい気持ちも強かったが、走り出してそれほど時間も経っていないし、9:00開店を待つ必要があるので、ここで時間を使うのが惜しい。泣く泣く素通り。

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室津、尾崎、郡家、江井と集落を通過していく。岬を超えるわずかなアップダウンがあるが、まだまだ脚が元気なので勢いで乗り越えて行ける。

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明神岬を越えた少し先に、一直線に伸びる道路とエメラルドグリーンの海の色に、久々に脚を止めた。ひまわり畑で停車して以来50分以上、無停車で走り続けてきたのでそろそろ小休止したかった。偶然でもあるが、途中の信号にも一切引っかからなかったのは、そもそも信号の数が少ない。西海岸は左回りでも充分快適だ。

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洲本市に入り、旧五色町の中心地都志に9:40頃到達。ここから少し山手に入ればスタンプポイントのウェルネスパーク五色があるが、丘の上にある立地に今日は素通り。

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岬の尾根を乗り越えて、鳥飼の集落へ降りていく。西海岸はこんな低い峠がいくつも続く。今回はまだ勢いで上っていけるが、右回りだと終盤のヘバッたところでこの低いアップダウンが辛い。

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10:00頃に五色浜を通過し、すぐに洲本市に入る。

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10:15慶野松原のコンビニで大休止。出発から約2時間15分で約48km走行は悪くないペースだったが、この辺りから向かい風になってきた。とにかく暑いので飲料を1.5L分購入して、ボトルに補給とがぶ飲み。さらにガリガリ君で身体の内側から冷やしていると、ロードバイクの一団がやってきた。聞くと、右回りのアワイチ中とのこと。後で聞くと、I井さんが出走準備中に見かけた方たちのようで、4時間足らずで100km以上走ってきたことになる。見るからに剛脚と高性能マシンの一団だったが、信号停車や休憩を考えると40k/h近くで巡航しないとこの時間にここまで来られないだろう。恐らく、午前中にアワイチを終える方々に挨拶して、私はまだまだ先の長い左回りを再開。

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10:32に三原川と大日川の合流点を通過。ここから東に向かえば三原川沿いの三原平野からほとんど山越え無しに東海岸の洲本に抜けられる。ますます気温が上がっており、まだ三分の一も走っていないことを思うと不安もあるが、もう少し進んでみる。

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三原川を渡ると県道25号線に入る。その頃、I井さんは洲本を過ぎて由良付近に到達していた。意外と進んでいないのはこちらと違って向かい風をずっとまともに受けているのと、あちこち立ち寄っているからだろう。

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津井地区の丘を乗り越えた前方の山の風力発電の風車は左を向いている。この地点では西に向かって走っているので視覚的にも南風であることがわかる。基本的には南下していくので、向かい風ということ。

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津井と阿那賀志知川の間で通行止めになっていることはわかっていたので、津井川沿いに遡る道に迂回した。主催者は明言していないが、淡路島ロングライド150が開催見送りになった理由とも噂されている。

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向かい風ではあるが、山並みに遮られるのかさほど強いものではない。津井川沿いの道は傾斜がゆるく伊加利地区の盆地までさほど苦労なく上ってこられた。阿那賀地区の丸山漁港方面に降りる分岐を下れば最も早く海沿いの県道25号線に復帰できるが、分岐に立つ通行止めと迂回路の案内看板を見ていると、県道477号線で阿那賀地区の中心地(阿那賀城や阿那賀漁港方面)に降りる方が距離を短縮できそうなので、そちらに向かうことにした。看板を眺めていると、通りかかる車が次々止まって、今上ってきた津井に向かう道を進むよう助言してくれた。ほとんどの自転車乗りは右回りでアワイチしているのでそれが正解だが、私は逆回り。苦笑しながらお礼を言って走行再開。淡路島の住人は親切な方が多い。

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県道伊加利地区の盆地から脱出するのに少し上って、阿那賀地区の中心地に下っていくが県道477号線は意外に傾斜が急で逆ルートだと結構キツそうだった。平地に降りて中心地の手前で左折して県道25号線に復帰。ここからは海沿いで向かい風がキツいだけでなく、急なアップダウンを繰り返しながら淡路島南ICまで標高差100mほど上らされる。暑い中で厳しい区間だが、大鳴門橋や四国方面を見晴らすいい景色が拝める。

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ノロノロと淡路島南IC付近の淡路道を越え、スタンプポイントであるうずの丘大鳴門橋記念館への分岐にたどり着いたが、記念館はさらに上った丘の上なので素通り。なかなかスタンプが増えない。

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分岐を県道237号線に入ると、仮営業中のうずまちテラスへ誘導する大看板が目に入った。

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本来の道の駅うずしおが休業中なのは認知していたが、計画段階では進めるところまで進むつもりだった。とは言え、現地でこの先一気に下っていく道(=帰りは急坂上り)と、この大看板を見ると気持ちが萎え、どこまで行けるかわからない道を下るのを断念した。何にしても暑すぎて、寄り道に意欲が湧かない。

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うずまちテラスは本来の道の駅うずしお再開後に撤去されるのかもしれないが、充分に立派な施設で鳴門海峡と大鳴門橋を見下ろす景観も見事。

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折しも、うず潮クルーズの「咸臨丸」が眼下を通過しており、淡路島名産の玉ねぎのオブジェ越しにパチリ。昼食をここで摂ろうかと思ったが、淡路島バーガーセットが2000円を越える価格に断念し、先に進むことにした。

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県道25号線に戻って福良方面に向かうと、横には美しい海岸線を見下ろせる。再びアップダウンを繰り返すが下り基調なので、標高0m近くまで降りる丙集落までは勢いで走っていける。進路が東になるので風もやや追い風気味だ。最後にひと山乗り越えて福良中心地に入る。

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海岸沿いの福良の市街地を抜けていき、正午過ぎに何度かお世話になっている鼓亭さんに入った。今回こそは淡路島牛丼とも考えたが、結構混んでいたのでいつもと同じ鶏うどんを注文。玉ねぎが入っているのが淡路島らしい。今日は混んでいて約1時間店することになったのは誤算だったが、お値段も引き続きリーズナブルで美味。

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昼食後は数百メートル移動して、淡路人形座であわじ旅すごろくのスタンプを獲得。人形劇を鑑賞する余裕はなく、スタンプゲットだけで申し訳ない話。せめてここで宣伝しておくと、約500年受け継がれてきた淡路人形浄瑠璃の中でも260年以上の歴史を誇る吉田傳次郎座の道具類を引き継ぎ、国指定重要無形民俗文化財に指定された淡路人形浄瑠璃を常設館で公演する施設とのこと。

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すぐ向かいにある道の駅福良の中にある「うずしおクルーズ」もスタンプポイントになっていた。同じ会社が運営するためだろうが、朝に不発だった明石海峡大橋クルーズと共通。逆に言うと2個所回っても1個しかスタンプは得られないわけで、朝に明石海峡大橋クルーズのスタンプを得られていたとしても結果は同じだったわけだ。

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昼食中にI井さんから「県道76号でマクドナルド28号南あわじ店の交差点を左折して福良に向かう」旨のメッセージが届き、海沿いのアップダウンを避けて内陸寄りのルートを辿ることがわかった。そこで、県道25号線を引き続き進むのではなく、淡路島を貫く幹線道路国道28号線を北東に向かう。アウターチェーンリングのままで登れるゆるい坂を上って低い峠を越えると、三原平野に戻ってきて、県道76号線と交わる八幡交差点のマクドナルドが見えてきた。

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右回りのI井さんとO村君がここで停車しており、私は75km走って13:26に感動の再会(今日会うのは初めてだが……)。

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私とI井さんのCARACLE-COZと、O村くんのCARACLE-Sが並ぶのもこのひと時だけ。お互いに暑さの過酷さをぼやきながら、情報交換。半ば冗談でここからショートカットしようか迷っていると伝えたところ、I井さんから真顔で「その方がいいですね」と答えられ、一瞬面食らった。とは言え、考えてみればすでに13:30近くで、一番の難所である南海岸東西の山越えを最も気温の高い時間帯に行うことに、自分でも不安を感じていた。昼食時の長時間休憩である程度回復はしているものの、距離的にもまだ半分も走っていない。南海岸の過酷さとその景観の素晴らしさを両方とも知っているので悩ましい。何より「アワイチ」で無くなってしまうことが残念だったが、今の体力と暑さを考えると、脱出手段の乏しい南海岸は諦めた方が良いと判断した。

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そうと決めれば難易度は一気に低くなる。三原川沿いの三原平野と洲本川沿いの洲本平野は併せて淡路平野と呼ばれるほどでほとんど起伏がなく、東海岸の洲本まで抜けられる。しかも北東に進むので南風が背中を押してくれるので、快調に飛ばせる。

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それほど走りにくいわけでは無いが、交通量はそれなりに多く、路肩の狭い区間もあるので、國衙東交差点から国道の旧道と思われる並走路を辿った。それほど長い区間ではなかったが、こちらは交通量が少なく走りやすい道だ。

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国道に戻って東進を続けると、関西のスーパーではよく見かける淡路島牧場の(巨大な)牛乳パックが道端に立っていた。一旦は通り過ぎたものの、スタンプポイントだったことを思い出してに戻ってきた。

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事務所に置かれたスタンプを獲得。休業中のためスタンプ済みの1箇所を併せ、これで最低応募基準のスタンプ4個に達した。8個集めれば賞品がグレードアップするが、今日あと4箇所回るのは厳しい。

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乳牛や馬を遠目に眺めながら、せっかくなら何か購入しようかと思ったが、牛乳を飲むとお腹が緩む。休憩のたびに冷たいものを食べていたせいか胃腸の調子もあまり良くないので、冷菓も手が伸びず、結局スタンプだけで撤退。イベントを開催してくれている施設には申し訳ないが、みんな暑さが悪いんです。

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国道に戻るとほどなく三原平野と洲本平野を分ける中山峠だが、直線のゆるい坂をちょっと上るだけですぐに乗り越えられた。短い坂を洲本平野に降りると、追い風に乗ってすぐに洲本市に入る。国道のバイパスには入らず、洲本川沿いの旧道(県道474号線)を進み、洲本市中心部の手前で再び国道に合流。軽く渋滞気味で、車のエンジン熱に辟易。

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洲本市中心部には入らず洲本川北岸を辿り、14:39に東海岸に出た。ここからはほぼ北上になり、引き続き追い風なのが幸い。

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海岸に出ると大阪湾の向こうの大阪に積乱雲が立ち上がっているのが見える。「まるで島から陸の上の積乱雲を見ているみたいだな」と呟いて、そのまんまであることに気付いた(笑)。追い風で快調に飛ばしているようだが、灼熱の中で走行距離が100kmに達し、やはり身体も頭もかなり疲れているようだ。胃腸が弱って固形物も冷菓も辛いので、コンビニに寄ってフルーツゼリーを流し込んだ。お茶を1Lとロックアイスも補充。

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淡路市に入り、2019年にできたAWAJIモニュメントの前を通過したが、うっかり素通り。隣接する店舗での買い物が必要とのことでもあり、引き返してまで撮影はしなかった。すぐに淡路市に入り、15:30頃に中心地の津名を通過。せっかくの追い風だが、国道は交通量が多くてところどころ渋滞気味でペースが落ちる。バイパスはアップダウンがあることも多いので、生穂南交差点から旧道(?)に入って4km近く交通量の少ない平坦な道を走れた。

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仮屋付近でも3kmほど旧道を辿り、夏祭りに行き合った。浦付近でも1kmほど国道に並走する道に逃げて渋滞を回避した。

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淡路夢舞台国営明石海峡公園の前まで来ればスタート地点に戻るのも近い。昨年のあわじ旅すごろくでは淡路夢舞台の中のあわじグリーン館がスタンプポイントになっていたが、今年は大規模修繕のため休館中なので、今年は最初からスタンプを押した状態で台紙が配られている。

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すでに最低限の応募基準に達しており、今日さらに4個の獲得は困難なのだが、最後に淡路ハイウェイオアシスを回っておくことにした。鵜崎交差点を左折して住宅地を上り始めたが、とんでもない傾斜が立ちはだかった。

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横を向くと傾斜のキツさがわかるだろう。疲れ切った身体だが、上り脚はまだ残っているのでなんとか上り続ける。

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住宅地のさらに上まで上り詰めた先にあった謎のベンチ。崖の手前に置かれているが、荒れ地を突っ切っていかないとたどり着けない場所だ。

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ちょっとためらったが誘惑に負けてベンチまでやって来た。予想通り、海と大阪方面を見下ろす絶景だったが、誰が何のために設置したのだろう。座れればさらに景色を楽しめたかもしれないが、残念ながら鳥のフンだらけで座れる状態ではなかった。

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入口までぐるりと回り込んで淡路ハイウェイオアシスにやってきた。

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これでリアルスタンプを4+1個、デジタル版は5+1個入手した。眼の前の淡路サービスエリアにも徒歩で入場できるようだが、かなりの距離があるようだ。疲れた身体でSPDシューズで行く気がしなかった。朝に素通りした美湯松帆の郷に上る気力も湧かず、これで今日のスタンプ獲得を終えることにした。

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淡路ハイウェイオアシスからは明石海峡を見下ろす絶景が拝める。車で来るのとは違って見えるから不思議。今日の淡路島ライドもこの風景をご褒美に終盤だ。

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急坂を下って一気に岩屋港へ戻ってきたのは16:53。134kmを8時間54分で走った。向かい風の区間がごく一部だったのは南風の日に左回りをしたお陰と思われ、走行中の平均速度は24.9km/hとそう悪くない。休憩時間を合わせたグロスで15.1km/hということになる。アワイチが達成できなかったのは残念だが、予定通り南海岸を回っていれば約23km走行距離が伸びたので、同じペースでも1時間半遅い18:30頃の帰着という計算になる。ただでさえアップダウンのある南海岸はペースが落ちるし、今日の暑さでは疲労も激しく19時以降になった可能性も高いだろう。昼食を短時間で終えられていればという思いはあるが、ショートカットは正解だったと思われる。

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次の淡路ジェノバラインは17:20なので、岩屋ポートビルの待合室でしばし休憩。17:13にまりん・あわじが入港してきた。

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帰路はTORACLE-COZ2をたたまずにデッキに固定してもらった。

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帰路も明石海峡大橋をくぐって、17:35に明石港に上陸。

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すぐに走り出せるので、17:39にはJR明石駅に到着。

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17:47に輪行完了。ホームに上ってちょうど入線してきた17:50の列車に飛び乗った。19:13にはなかもず駅に帰ってきた。2時間かからずに淡路島から帰ってこられるのも、数分で輪行できるCARACLE-COZのお陰だった。暑さとの戦いに完勝とはならなかったが、無事帰宅が一番大事なので、今日はこれで満足しておこう。

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スタンプポイントにはリアルスタンプ台紙の応募箱もあったが、今日は応募しなかった。応募は1人1回しか出来ないし、開催期間が2025年1月26日までとまだ半年残っているからだ。デジタル版は5+1個のスタンプを獲得しているので、あわよくば再度淡路島を訪れて、あと2個スタンプを獲得できればと思っている。有料施設や宿泊を含めた19箇所完全制覇はとても無理だが、あと2個なら集められるだろう。

右回りのI井さんとO村くんは色々寄り道もあったようだが、21時過ぎにアワイチ完走の連絡が入った。帰宅は23時過ぎになったようで、さぞやたいへんだっただろう。その模様はYoutubeで発信されてます。
https://youtu.be/i1B6zZ0ogKI?si=HszXnbVTGBFMpyKn

■STRAVA


酷暑の淡路島 左回り130km走 | ライド | Strava

■Ride with GPS

酷暑の淡路島 左回り130km走・Ride with GPS

■CyclemeterGPS

cyclemeter240728
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2024/07/27 7:58:43
自転車完了: 2024/07/27 16:52:25
バイクタイム: 5:22:57
停止時間: 3:30:45
距離: 134.13 km
平均スピード: 24.92 km/h
登り: 397 m
カロリー: 3759 kcal
平均心拍数: 129 bpm
最大心拍数: 161 bpm
平均ペダルペース:  71 rpm
最高ペダルペース: 145 rpm
今月の走行距離:  741 km
今年の走行距離: 4393 km
先月の走行距離:  931 km
昨年の走行距離: 7747 km

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