峠には ひと足先の 秋津かな [千早峠(金剛トンネル)-紀見峠]
今日から勤務先は夏季休業。近所の友人と唯一タイミングが合いそうな日曜は降水確率が高かったので、申し訳ないが今日走っておくことにした。休みの後半には台風が接近して来そうだし、ノリクラ決戦仕様への組み換えを行いたいので、できるだけ早く走っておきたかったという事情もある。そんな訳で6:04にTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)で自宅出走。
都合が合った同僚S君と、国道310号線に近いコンビニで待ち合わせ。ノリクラに向けて組み上げたCARACLE-COZ DBのデュアルコントロールレバーとブレーキキャリパーは、以前私が使用していたシマノGRX RX600シリーズの1×11用フロントシングル仕様。これにアルテグラRDやCARACLE-S用のFC2クランクなどを組み込んだもの。重量計測はしていないとのことだが、かなり軽く仕上がっているだろう。
今日は千早峠(金剛トンネル)を攻めようと、国道310号線を河内長野駅方面へ南下していく。立秋を過ぎた残暑とは言え、今日も最高気温37度が予想され、澄んだ空気と照りつける紫外線が砂漠地帯のよう風景を見せているが、最低気温は27度とちょっとだけマシ(充分暑いが、昨日より2度低い)。
まずまず脚も回り、7:13に河内長野駅に到着して小休止。S君にノリクラと千早峠(金剛トンネル)のレクチャー。
駅の裏に回って石川を渡る諸越橋からアタック開始。心拍数は165~170bpmキープを目指したが、S君に後ろに付かれると手が(脚が?)抜けない。緩斜面や下りでは心拍を165bpm未満に下げないように踏み込む。急傾斜では思い切りスピードを落として心拍数を上げすぎないようにしているとは言え、S君は後ろで追い抜くのを我慢している様子。プレッシャーを感じてついついペースを上げてしまい、175bpm以上になりがち。
お陰で良いペースとは言えるが、トレーニング不足の今年の体力で最後まで持つか不安にもなってくる。長いヒルクライムを一緒に走るのは初めてだが、どうやらS君は私より走力全般で上回っているようなので、先に行ってもらった。
スイスイと先に進んでいくS君を無理に追わず、175bpmを上回らないように徹底しながらマイペースで仕切り直し。石見川集落を過ぎると終盤の急傾斜区間。すでにかなり消耗した脚がツラく、中でも後重心の省エネダンシングを多用したことで後ろ腿のハムストリングスがかなり張っている。基本的には持久力の高いハムストリングスだが、トレーニング不足で酷使したのでこのまま行くとマズいなという感じ。そこで、あえて下ハンのシッティングや前重心のダンシングで前腿の大腿四頭筋を意識して使う。パワーがある代わりに持久力の低い筋肉だが、時々ハムストリングスも使って休ませ、さほどペースが落ちずに急傾斜を上っていけた。
最後まで先行したS君の姿を見ることもなく、最後のカーブからはラストスパートを掛けたが、消耗しきった脚では心拍数180bpmまでしか上がらず、8:11に千早峠(金剛トンネル)にゴール。
後半タレたが、前半ハイペースだったので悪くないタイムだろうとは思っていたが、確認すると43分10秒。これは記録の残る自己ベスト43分41秒を上回っており、びっくり。トレーニング不足の今年にこんなタイムが出るとは全く予想していなかった。S君は私の2分前に到着したとのことなので、約41分ほどだろう。初めての千早峠(金剛トンネル)をこのタイムで上れるなら、ノリクラでも好タイムを期待できそうだ。恐らく、チャンピオンクラス出場条件(自己申告だが)である1時間20分は、さほど無理なく達成できるのではないかと思われる。これは期待だ。
かなり消耗したものの、体調は悪くない。峠はかなり涼しく、秋の季語であるトンボ(秋津)も飛んでいて、ひと足早い秋の風情。距離を伸ばすか迷っていたが、そんな事もあって奈良側に降りることを決めた。少し雲が増えてきたが、五條方面を見下ろす風景は今日も絶景。
爽快なロングダウンヒルを経て、京奈和道の五條IC前のコンビニで飲料補給。前回(7/16)は峠でも暑く、ここまで降りてくると照りつける太陽にげんなりしたが、今日は陽が陰りがちでまだマシに感じる。さらにガリガリ君で体内から強制冷却。
風向きを考えて帰路は水越峠でなく紀見峠を超えることにした。五條市街地まで下って道なりに国道168号線に入り、吉野川(紀の川)を渡る。
丹原交差点で県道55号線に入り、西進する毎度のルート。先ほど越えてきた金剛山をバックに一枚。
県境を越えて和歌山県に入ると吉野川は紀の川に名前を変える。読み通りの追い風で快調に飛ばし、橋本橋で紀の川を渡って五條市街地に入る。紀見峠に向かう国道371号線旧道は日陰がなく、気温が上がっていく中でツラいルートだが、雲が多いのでまだマシ。
国道371号線バイパスに合流して、紀見トンネル手前のコンビニで小休止。飲料を再補給して交通量の少ない旧道に入ったところで、「先に行っていいぞ」と声を掛けたら、S君は「ユルユルと行きます」と言いながらスイスイと先に消えていった。こちらはもうアタックする元気もなく、タラタラと上っていく。
人家が途切れ、山中に入るとあちこちに水が流れた跡と思われる土砂が路上にある。道の一部が崩れているところもあり、このところの雨が酷かったことがうかがえる。
10:09に紀見峠に到着。ここまで来れば後は下りか平地なので、ホッとする。前回(7/16)に同じルートを走ったときより余裕があるのは、少しは身体が仕上がってきたのか、単に暑さがほどほどだからなのか……。
後は河内長野駅前まで下り、盆休み初日で混んでる国道310号線を避けて並走する西高野街道を進んだ。11:15に集合したコンビニ近くまで戻ってここでS君とお別れした。S君との遠出は初めてだったが、この暑さの中で峠2本を混じえて80km走っても全然余裕のある様子。少なくとも私よりは脚力があることがわかった。遅い人間が偉そうなレクチャーをしていたことが恥ずかしいが、そこは昔は凄かったということにしておく。ノリクラで好タイムを出してくれることを楽しみにしておこう。
■STRAVA
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■Ride with GPS
峠には ひと足先の 秋津かな [千早峠(金剛トンネル)-紀見峠] – でのサイクリング 堺市, 近畿地方
■CyclemeterGPS
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2023/08/11 6:04:39
自転車完了: 2023/08/11 11:26:25
バイクタイム: 3:04:08
停止時間: 2:17:39
距離: 80.55 km
平均スピード: 26.25 km/h
登り: 870 m
カロリー: 1683 kcal
平均心拍数: 112 bpm
最大心拍数: 180 bpm
平均ペダルペース: 30 rpm(誤検知)
最高ペダルペース: 137 rpm
今月の走行距離: 343 km
今年の走行距離: 4904 km
先月の走行距離: 713 km
昨年の走行距離: 9256 km
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