走り納めスタンプラリー2コース [自転車で巡る西高野街道ツアー/竹内街道散走ツアー]
2022年は最後になって公私共に難しい事態が続いたが、大晦日になって走る時間を確保できた。寒さと疲れで出走が遅れたが、6:53にTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)で自宅を出走。
クリスマス寒波を思えば少し寒さが緩んで天候も安定したが、引き続き山に上るのは止めておき、平地のスタンプラリーに取り組むことにした。これから回ろうと思っているイベントがいくつかあるが、施設への入場が必要なイベントは大晦日でスタンプ取得ができないものある。大晦日に丸一日走る訳にも行かないので、遠出も難しい。近場で魅力的な景品のイベントもネタが尽きてきたので、今回は物品の景品は無いイベントながら堺市が公開している五街道散走ツアーの2コースを回ることにした。
先週も西高野街道を辿ったばかりだが、まず「自転車で巡る西高野街道ツアー」に取り組む。というか、実は2022年の初めに愉快・爽快・空海ウォーク デジタルスタンプラリーを回る際についでに3つほどスタンプを獲得済み。特典が大阪府民限定特典のアスマイルポイントだけなので長く放置していたが、先週回っている際にアプリが自動でポイントを1つ獲得したので存在を再認識した。通勤経路上でもう1つ獲得して、5個のスタンプを得た上で今日のスタートとなった。
まずは自宅にもっとも近い未取得ポイントである白鷺公園に7:18到着。西高野街道に面し、花菖蒲で知られる公園で、引っ越し前は通勤で毎日そばを通っていた。
本日1つ目(累計6つめ)の「~西高野街道ツアー」スタンプを獲得。07:18。
西高野街道を河内長野方向へ辿り始めたが、「十二里石・関茶屋」「出雲大社大阪分祠」は各ポイントはスタンを獲得済みなので素通り。「十二里石・関茶屋」に「左 瀧谷山」の道標があったことは前回も述べたが、中尾から福田に入ったところに二股に分かれた分岐があり、「延命地蔵菩薩像」の祠と道標があった。「右かうや大ミ祢 左たき多に金剛山」と刻まれているようで、ここにも滝谷不動尊への分岐があった。ただ、左の道を素直に道なりに進むと右の西高野街道と再合流するので、途中でさらに左に折れる必要があるわけだ。いずれこちらの旧街道のルートも探ってみたいところだ。
国道310号線を渡ってすぐに、明治35年創業の唐辛子・和風香辛料の専門店「やまつ辻田」がある。大晦日の今日はひっそりとしている。07:36。
本日2つ目(累計7つめ)の「~西高野街道ツアー」スタンプを獲得。
引き続き西高野街道を進むと、道の左側が大阪狭山市になり、上り坂。岩室交差点近くに「是ヨリ高野山女人堂十一里」と刻まれた石柱が建っている。7:46。
この「十一里石・岩室」も「~西高野街道ツアー」のポイントなので、本日3つ目(累計8つめ)のスタンプを獲得。
岩室交差点を越えてもう少し上るとピークに達し、南の和泉山脈を見渡す「おわり坂」に到達。7:54。
これで、本日4つ目(累計9つめ)のスタンプを獲得。西高野街道、そして東・西・中が合流した高野街道はまだまだ続くが、「~西高野街道ツアー」のポイントは、ここが起点の大小路(晴明辻)からもっとも離れた最南端。全13ポイントのうち、堺市中心部の4個を残すのみとなった。
それは最後にまとめて回ることにして、ここから堺市が公開している五街道散走ツアーの別コース「竹内街道散走ツアー」に最遠ポイントから取り組む。
府道202号線で東に向かい、PLの塔のある富田林の丘陵地帯を越えていく。アップダウンを繰り返し、交通量が多いこのルートは普段できるだけ避けているが、大晦日の早朝のせいか、車も少なめでまだマシだった。
東高野街道から石川沿いに出て少し北上し、府道32号線の河南橋で石川を渡ると目の前に二上山。日頃から竹内峠や穴虫峠を越える際にはよく渡る橋だ。
叡福寺東隣の太子・和みの広場で小休止。小腹がすいたので携行食を頬張っていると、黙々とバスケットボールのドリブルやシュートの練習をしている若者(中学生?)を、お父さんに連れられた2~3歳の女の娘が興味深そうに見つめている姿に心が和んだ。
国道166号線に入り、風鼻橋東詰交差点まで上って左折。いつもとは逆ルートで竹内街道に入った。ここから起点の大小路まで引き返す。
まずは竹内街道散走ツアー最遠ポイント竹内街道歴史資料館に9:13到着。もちろん、大晦日の今日は休館日なので、門前で撮影のみ。
速度の出しづらい竹内街道を下りに使うことは滅多にないので、大阪平野を見下ろす景色が新鮮。太子町竹内街道交流館の前に展望スペースが設けられている理由が実感できる。
引き続き竹内街道を下っていき、太子町役場を過ぎたところで、カゴに入れられた農産物が「無料です ご自由に好きなだけお持ち帰り下さい」と置かれていた。どなたのご厚志かわからないが、この地域の人情が伝わってくる。自転車で袋も持っていないということもあるが、縁もゆかりも無い私が頂くのも気が引けて持ち帰りは止めておいた。
次のポイント「妙見寺・緑の一里塚」が少しわかりにくく、妙顕寺門前までやって来たがスタンプを獲得できない。598年に蘇我馬子によって創建されたと伝わる古刹とのこと。
少し戻って、緑の一里塚を発見。目印や休憩所としての機能があった「一里塚」を現代に蘇らせたものとのこと。
さらに竹内街道を進んでいき、羽曳野市に入って9:40杜本神社に到着。経津主命と経津主姫命の夫婦神を祀るとされ、崇神天皇の時代(3世紀後半~4世紀前半?)に創建という説もあるそうだ。
少し先の駒ヶ谷駅前に「駒ヶ谷緑の一里塚・であいのみち」があり、9:45着。陽が上がり、標高も下がって少し暖かくなってきた。
順調に竹内街道散走ツアー4つ目のスタンプを獲得。ただ、全部で20ポイントあるのでまだまだ序盤。
臥龍橋で石川を渡って古市の旧市街地に入り、西琳寺に9:55到着。創建は559年とも619年とも伝わる古刹だ。兵火や廃仏毀釈で堂塔のほとんどを喪失したのが残念なところ。
竹内街道から少し離れて東高野街道を北上し、誉田八幡宮に10:00丁度に到着。応神天皇陵に隣接する最古の八幡宮と伝わるが、現在の社殿は豊臣氏によって再建されたものとのこと。
竹内街道に戻って白鳥陵古墳に10:11到着。日本神話の英雄日本武尊命の陵墓と伝わり、伊勢で亡くなり白鳥となって古市に飛来し、羽を曳くように飛び去ったことが羽曳野市の名前の由来にもなっている。
獲得できるポイントが微妙に合わず行ったり来たりしたが、無事に竹内街道散走ツアー7つ目のスタンプを獲得。
少し先に進んで国道170号線バイパスを渡り、峯ヶ塚古墳に10:20にやってきた。江戸時代にはこちらが日本武尊命の陵墓と比定されていたとのこと。1992年に発掘調査が行われ、盗掘跡があるものの大量の副葬品が発見された。
さらに竹内街道を進んで、野中寺に10:28到着。中の太子と呼ばれ、聖徳太子と蘇我馬子の建立と伝わり、飛鳥時代の遺構が国指定の史跡になっている。
松原市に入って阪和道をくぐる。そろそろ時間が押してきたので気が急くが、まだ半分もスタンプを獲得していない。焦って、数百メートル行き過ぎ、戻ってきたのが市営住宅の一角に設けられたモニュメント、立部緑の一里塚に10:45着。旧石器時代から近世に渡る立部遺跡の一部で、平安、鎌倉時代には大規模な鋳物師の工房が存在したと見られている。
600mほどで次のポイント「松原南コミュニティーセンター(竹内街道案内板)」に10:51到着。ここは竹内街道と中高野街道が交差する地点で、1797年(寛政9年)に建てられた道標が現存している。大正時代まで中高野街道はここで東に曲がって100mほど竹内街道と重なり、再分離する地点に同じ寛政9年に作られた同形状の道標が最近再発見されたとのこと。今回は気付かずに素通りしてしまったが、本来の一に復元されているとのことなので、今度確認してみよう。
すぐ先200mほどの岡公園もポイント。10:53着。竹内街道の解説版があり、先ほどの松原南コミュニティーセンター前の道標についも解説している。
さらに600mほど西進して西除川合流部に10:58着。通勤でしょっちゅう通る場所だけになぜポイントになったのか興味をもったが、竹内街道の解説版が立ってはいるものの特に史跡がある訳でもないようだ。SpotTourの解説ページによると、ここから北に伸びる遊歩道の紹介ということなのかもしれないが、遊歩道の存在を示す案内板などもなく、少々「?」のポイント。
松原市内は短距離にポイントが集中して効率よくスタンプを獲得でき、竹内街道散走ツアー13個目。ここまでの1.7kmほどログアプリCyclemeterが停止していたのが残念。
堺市に戻ってきて大泉緑地が次のポイント。大泉緑地といっても広く、竹内街道から2kmほど離れて中央花壇の北側にある大泉駅に面した展望デッキ前までやってきた。11:10。
竹内街道に戻ってお次は金岡神社に11:19着。大和絵の様式を確立させた平安時代初期の絵師、巨勢金岡を祀る神社で、娘が幼い頃に茶道を習っており、毎年正月にここで茶の振る舞いがあるので訪れていた。
府道29号線(ときはま線)を越えて、少し竹内街道を外れて、産業振興センター・SCUBEに11:25到着。もちろん史跡ではないが、新事業や起業家を支援する組織が文化や産業の大動脈であった竹内街道近くに設けられるのは必然かもしれない。
急ぎ足で次の竹内街道のポイントに向かっていると、竹内街道と西高野街道の分岐点(合流点)でアプリが「新しいスタンプが見つかりました」と反応。反射的に画面をタッチしてしまい、確認すると後で帰宅途中で回るつもりだった西高野街道のポイント「十三里石」だった。11:38。
分けて回るつもりがごっちゃになったが「~西高野街道ツアー」の本日5つ目(累計10個め)のスタンプを獲得。分岐には新しい石柱があるだけで周囲を見渡してもかつての道標が見当たらなかったが、今日のところはスタンプを獲得したので先に進む。
西高野街道と合流した竹内街道を進んでいくと、次のポイント榎宝篋院塔に11:41着。鍵は無いものの閂を掛けられたフェンスの中に入ってよいのかわからず、外から撮影。1648年夢幻永海という僧が建立したもので、道行く多くの人々との良縁を願う旨が刻まれているとのこと。
堺東駅前の堺市役所に11:44にやって来た。ポイントの展望ロビーは年中無休のはずだが、自転車を置いて上り下りするのは時間的も防犯的にも避けたい。
幸い、入場せずに市役所前広場から竹内街道散走ツアー18個目のスタンプを獲得することが出来た。
「~西高野街道ツアー」のポイントでもあるので、本日6つ目(累計11個め)のスタンプを獲得。
ヨメさんから年賀状追加購入を依頼するLINEが入ったので、大晦日でも営業している堺郵便局で購入。これで多少帰宅が遅れても言い訳が立つ?
そのまま竹内街道を進んで先週も訪れた起点の大小路(晴明辻)に到達したのは12:02。
これで、竹内街道散走ツアー19個目のスタンプを獲得。「~西高野街道ツアー」のポイントでもあるが、そちらは1月に獲得済み。
ここからは帰宅のついでにポイントを回る。大小路から数百メートルの開口神社に12:06到着。神功皇后により創建されたとも伝わる古刹というだけなく、神仏習合の時代には行基や空海との関わりも深い。中世以降神社の会所が堺の自治を担った歴史があるせいか、堺市役所が置かれた時期もあり、堺初の高校である三国ヶ丘高校、初の女子校である泉陽高校、堺初の幼稚園も置かれた堺の行政、教育の重要拠点もあった。 他にも境内の堺戎や与謝野晶子との縁など、堺の歴史がぎっしり詰まった神社だ。
これにて竹内街道散走ツアー全20個のスタンプを獲得完了。特典のアスマイルポイントが直接役立つこともないが、観光案内所に寄れるついでがあれば記念に受け取っておこうと思う。
家路を急ぐので街道のトレースにこだわらず、最短距離で茶山古墳にやってきたのは12:22。後にして思えば、先に十三里石のスタンプを獲得しておいてよかった。仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)を囲む第二壕と第三壕の間の堤の上にある珍しい形式の古墳とのこと。
スクリーンショットは取り損なったが、「~西高野街道ツアー」の本日7つ目(累計12個め)のスタンプを獲得。
すぐそばにある大安寺山古墳も同じように壕と壕の間にあるが、この2つの古墳以外に例のないらしい。
12:24に本日8つ目(累計13個め)のスタンプを獲得し「~西高野街道ツアー」もコンプリート。五街道散走ツアーの特典は私にとって魅力のないアスマイルポイントなのだが、加えて複数のコースを回ってもアスマイルポイントの獲得できるのは一度のみという制約がある。特典目当てなら、2コースを回る意味は全くないわけだ。とは言え、今回もいくつもの史跡を知ることができたし、竹内街道と合わせて(正午は過ぎてしまったが)半日で28箇所のポイントを回ることができた。景品がさらにモチベーションは上がるが、私にとって必須条件ではない。
五街道散走ツアーの他の3コース(紀州街道、長尾街道、熊野街道)も面白そうなので、遠出が難しい時に取り組んでみよう。帰宅は12:45となったが、未計測区間を含めて約70kmの走り納めとなった。
■STRAVA
走り納めスタンプラリー2コース [自転車で巡る西高野街道ツアー/長尾街道散走ツアー] | ライド | Strava
■Ride with GPS
走り納めスタンプラリー2コース [自転車で巡る西高野街道ツアー/長尾街道散走ツアー] – でのサイクリング 堺市, 近畿地方
■CyclemeterGPS
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2022/12/31 7:03:39
自転車完了: 2022/12/31 12:45:20
バイクタイム: 2:53:25
停止時間: 2:47:57
距離: 67.86 km
平均スピード: 23.48 km/h
登り: 249 m
カロリー: 1809 kcal
平均心拍数: 121 bpm
最大心拍数: 171 bpm
平均ペダルペース: 58 rpm
最高ペダルペース: 137 rpm
今月の走行距離: 681 km
今年の走行距離: 9256 km
先月の走行距離: 790 km
昨年の走行距離: 8954 km
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