第2回まつばら再発見スタンプラリー『まつばらめぐり』コンプリート
秋冬は積極的にスタンプラリーに取り組んでいるが、勤務先のある松原市で新しいスタンプラリー「第2回 まつばら再発見スタンプラリー『まつばらめぐり』」が2/15から始まった。主に松原市内の箇所の寺社に設けられたスタンプポイントのうち、8箇所を回るとプレゼントの応募資格を得られる。
以前目にしていたが、先週うっかり失念していたので、今週取り組んだ。TORACLE-COZ(CARACLE-COZ DB)で6:42に自宅出走。
ここ数日、最低気温0度前後の寒さが続いていたが、今日は4度と少しだけ高めの予報。ウェアは厳冬装備だが、全て平地なのでカイロは使わなかった。マップを見て土地勘のある北側から時計回りに辿ることにして、まずは布忍(ぬのせ)神社を目指した。
いつもの(といっても日によって結構変えるが、)通勤経路で松原方面に向かい、9.9km走ってほど良く身体も温まって、布忍(ぬのせ)神社に到着。
勤務先の移転前はしばしば脇を通っていたが、実はちゃんと境内に入ったのは初めて。朝は早く勤務先にたどり着きたいし、夜は早く家にたどり着きたい……日ばかりではないが、夜は閉門しているので境内に入れないのだ。速須佐男之尊を主祭神として祀り、倭健命(ヤマトタケル)の娘が布忍の名の由来との話もあるとのこと。ハート型の恋みくじが話題になっているらしい。
社務所前に「布忍」が押せる浸透印が置かれており、それをスタンプラリー用紙に押した。配布されている用紙を未入手だったので自宅のプリンターで印刷して持参したが、サイズが大きすぎたようだ。PDFの配布が有るように記載されていたが、画像しか見つけられず、元のサイズがわからなかったのだ。記載を読むと点線で切り取るとハガキに貼れるサイズということなのだろう。仕方ないので封書で応募しよう。
南西に約1.6km走って我堂八幡宮(がどうはちまんぐう)に到着。品陀別命を祭神とし、京都の岩清水八幡宮の分霊を勧請したものとのこと。厄除けでも知られており鳥居前には「厄除宮」の石碑が建っている。ここも前を通ることは多かったが、参拝したことがなかった。
こちらは本殿前に浸透印が吊るされており、無事にスタンプをゲット。
境内でふと目についた掲示「こけたら、立ちなはれ」。松下幸之助の言葉とのことだが、コロナ禍なんかに負けていられないと、心に染みた。
お次は1.7km北上して阿麻美許曾(あまみこそ)神社に到着。実はここは大阪市でありながら、今回の松原市主催のスタンプラリーのスポットになっている。江戸時代に大和川の流路を付け替えた際に矢田村の一部が分断され、周辺は矢田村から切り離されたが、この神社は氏神であったため矢田村側に残されたとのこと。周辺の松原市天美の名前の由来と言われ、天美地区の氏神でもあるので、スポットになっているのだろう。地図で見ると大阪市域である参道が細長く松原市側に食い込んだ不思議な地域だ。
実はこちらもちゃんと境内に入るのは初めて。クスノキの巨木の前に絵馬型の寅年の看板が立っていたので我がTORACLE(虎狂う)-COZと記念撮影。
南東に3.7kmほど走って屯倉(みやけ)神社にやって来た。
古来より天穂日命を祀る穂日の社があったが、菅原道真が大宰府に左遷される途中で立ち寄ったことから天神として祀られるようになったとのこと。
ここも前の道路は時々通っていたが境内に入るのは初めて。天神らしく、道真の愛した梅の花が咲き始めていた。
縁起を刻んだ石板を眺めていると、「これ(土台の白いムラ)は、硫黄が出てきてるんや」と、声を掛けてきた男性がいた。すでに引退されていると思うが、石に関わる仕事をしていたそうで、こうしたムラが出てくる石は墓石には使えないので、土台などの用途に用いるらしい。中国製の石だと思うとのこと。
近辺は古代に朝廷の直轄領で、屯倉神社は名前の通り屯倉(国営倉庫)があった場所とのこと。そんな話から祭神の菅原道真→梅の名所と話が広がり、歴史の話からウクライナの戦乱まで長々話し込んでしまった。こうした出会いも自転車の楽しみのひとつだ。
気温はそれほど低くないが、陽射しが陰りがちで、風が強くなってきた。長く止まっていたのですっかり身体が冷えてしまった。2.1km東進して8:20頃たどり着いたのは大堀八幡神社。昨年末の移転前の勤務先も大堀にあった。鳥居も社殿も真新しいのは、2015年に遷座(移転)したばかりだから。昭和40年代の松原ジャンクションの建設で集落が移転し神社への参拝に支障を来すようになったため、松原市学校給食センター跡地に移ったとのこと。
こちらでも拝殿前でスタンプゲットしたが、雨がパラパラ落ちてきたので、ちょっと雨宿り。すぐに止んだが、雨雲レーダーによると小さな雨雲が周囲を次々過ぎているようだ。神社の敷地は松原市なのだが、隣接する府立平野高校は大阪市だったりする。ここも先程の阿麻美許曾(あまみこそ)神社と共に大阪市が松原市に入り込んだ地域。大阪市平野区の名前を冠しながら高校の東西南の3方向は松原市に囲まれている。500メートルくらいの至近距離に同じく府立高校の松原高校があるのだが、松原の名前を冠する方がより北側(大阪市側)にあるという面白い状態。平野高校は遊水地を造成して建設されたとの話もあり、この遊水地は大和川により分断される前に平野区の長吉地域の水源であったと思われる。ため池などの水源地が飛び地として他地域の中にある例は他でも多いからだ。
東除川沿いに約1.9km南下して、8:35頃厳島(嶋)神社にやって来た。移転前も移転後も勤務先の近くだがここに神社がある事自体気付いていなかった。御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で弁財天とも同一視される財宝の神とのことだ。ちょうど周辺住民(氏子?)による清掃が行われており、これまでの5社と比べてにぎやかだった。
掃除で行き交う住民のジャマにならないように、手短に参拝してスタンプゲット。境内の縁起を読んで初めて知ったが、この神社は古代の古墳の上に建てられており、戦国期には四国が本拠の三好氏の一津屋城があったとのこと。今は静かな住宅街の中に、歴史の遺産が残されていた。
長尾街道に出て西進し、移転後の勤務先近くまでやってきたところで、また雨が降ってきた。今度はかなり強い降りで、またしばらく雨宿り。幸い、今度もすぐに止み、以降は次第に晴れ間が増えてきた。
風は引き続き強いが、晴れてくると少しは寒さも緩む。8:51頃阿保(あお)神社に到着。こちらは何度か訪れたことがあるが、ここも菅原道真公が大宰府に左遷される途中で休息したことから建てられたとのこと。先ほどの屯倉(みやけ)神社から1kmも離れていないので、本当なら休息の多すぎる旅路。よほど大宰府に行きたくなかったのだろうというところだが、実際のところは分祀などの過程で伝承が混同されたのだろう。
ともあれこちらでもスタンプゲット。阿保の名は、六歌仙在原業平の父、阿保(あぼ)親王がこの地に居住していたという伝承から付けられたとのこと。古来から中高野街道と長尾街道が交差する交通の要衝で、阿保(あおん)茶屋と呼ばれ、現在も市役所が立地する松原市の中心部だ。親王と地名(神社名)と茶屋それぞれに読みが違うことに注意! ここ松原検定試験に出るよ(?)。
現代の阿保茶屋(コンビニ)でコーヒーを飲んで小休止。中高野街道を南下して河内松原駅そばで踏切を渡り、約2.0kmで柴籬(しばがき)神社に9:22到着。5世紀前半に反正天皇が都とした丹比柴籬宮跡と伝承されている。しょっちゅう前を通るし、先日松原・堺をなぞろう謎ラリーで隣接する松原市民ふるさとぴあプラザには入ったが、ちゃんと境内に入るのは初めて。境内には珍しい歯神社(はがみしゃ)もあるが、写真を取り損なった。
こちらでもスタンプゲット。8つのマスが埋まり、これで応募資格を得たわけだ。とはいえ可能なら全ポイントを回るのが信条なので、ポイント巡りはまだ終わらない。
中高野街道の少し東側を南下して約1.1km。古い家屋の立ち並ぶ住宅地の中にある栄久寺に9:34にやってきた。これまで全て神社だったが、初めてお寺のスタンプポイント。織田信長と本願寺の石山合戦で本願寺11世顕如の長男教如(東本願寺初代)が記した檄文が残る旧跡とのこと。塀で囲まれ少し入りにくい雰囲気で、スタンプも門前に置かれていたので、境内には入らずスタンプだけ頂いて失礼した。
お次は向かい風の中を西方に約1.3km走って9:43に王仁の聖堂址にやって来たら、強風でスタンプ台が倒れていた。今は出岡弁財天があるこの地は、4世紀に百済から招かれ我が国の学問の祖と崇められる、王仁(博士)が建てた聖堂(孔子を祀る堂)があったと伝わっている。史実とするには無理があり、伝説といった方がよいようだ。実家のある枚方には王仁博士のものと伝わる墓があり、王仁公園プールで遊んだこともあるが、子供の頃は動物の「ワニ(鰐)」プールだと思っていた。
スタンプ台を起こして重しを置き直し、スタンプを枠外に押した。9個以上スタンプを集めるのは応募する上では意味のない行為だが、自己満足のためには重要だ。
約2km南下して来迎寺に9:58にやって来た。気温は上がってきたようだが、風が強く、山門前で撮影する間にも自転車が倒れそうでヒヤヒヤもの。撮影が終わったら寝かしておいた。融通念仏宗の祖、良忍が1131年に建て、大念仏寺第7世法明が1324に阿弥陀寺から来迎寺に寺号を改めたとのこと。
こちらも境内に入るのは初めてだったが、寺内の庭園はきれいに整えられ、花盛りには見ごたえがありそうだった。スタンプ台は本堂の隣の寺務所(庫裏?)の前に設置されており、建物の前でゴソゴソしていたら中から「はいっ」と声がして僧侶が出てこられた。「すみません、スタンプいただきます」と声を返したが、申し訳ないことだった。
これで11箇所のポイント全てのスタンプをゲットした。いつでも行けると思うとなかなか行かないもので、松原で勤め始めて7年経っているのに初めて入る寺社が多かった。今回は松原の歴史を知る良い機会になった。
友人宅に立ち寄ったので帰宅は昼前になったが、実質3時間程度で回ったことになる。往き帰りを合わせても平地のみ約40kmの短距離だったが、寒さと風に雨となかなか苦しかった。苦労に報いる結果が出てくれると嬉しいが。
■STRAVA
第2回まつばら再発見スタンプラリー『まつばらめぐり』コンプリート | ライド | Strava
■Ride with GPS
第2回まつばら再発見スタンプラリー『まつばらめぐり』コンプリート – でのサイクリング 堺市, 近畿地方
■CyclemeterGPS
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2022/02/27 6:42:27
自転車完了: 2022/02/27 11:52:27
バイクタイム: 1:43:37
停止時間: 3:25:53
距離: 39.68 km
平均スピード: 22.98 km/h
登り: 24 m
カロリー: 1012 kcal
平均心拍数: 117 bpm
最大心拍数: 149 bpm
平均ペダルペース: 59rpm
最高ペダルペース: 116 rpm
今月の走行距離: 658 km
今年の走行距離: 1500 km
先月の走行距離: 842 km
昨年の走行距離: 8954 km
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