遠回り150km帰省ライド [大和川-佐保川-秋篠川-鹿川-木津川-淀川-天野川]
今日は桂川、宇治川、木津川の合流する八幡市の背割堤でスポーツ系サイクル試乗会が開催されるので、見学に行くことにした。この機会に、なかなか顔を出せていない実家にも立ち寄ることにした。
TORACLE-COZ(CARACLE-COZ DB)で6:43出走。距離があるのでできるだけ早く出走するつもりだったが、寒さ対策に手間取り少し出遅れた。9:30から試乗開始なので距離の短い淀川沿いに遡ることも考えていたが、どうせ帰路は市街地走行になる。せめて往路は快適に走りたいので、自転車道を繋いで奈良盆地経由で現地に向かうことにした。
決断するまで進路が定まらず、効率の悪い遠回りのルートになってしまったが、大和川の堤防に上ると、雲のほとんど無い青空で、朝日が川面に反射して美しい。ただし、平地にも関わらずかなり寒い。
自転車道のない区間は、できるだけ交通量の少ないルートを選んだ。大和川の北側(右岸)を進み、河内堅上駅方面に抜ける細道を通っていると、先ほど高架で超えたJR大和路線(関西本線)の上下線列車が横ですれ違った。
河内堅上駅前を過ぎて、踏切待ち。奈良盆地から大阪平野に大和川が下るこの区間は、道路2本(左岸の国道25号線と右岸市道)と線路が川沿いの狭い平坦路を取り合いするように何度も交差しながら進んでいく。
亀の瀬地すべり地区-峠八幡と先々週の信貴山サイクルロゲイニングでも通ったルートを逆走し、奈良盆地に入る。三郷から新王寺駅の手前で南側(左岸)に渡って、流れの穏やかになった大和川沿いをさらに遡っていく。距離ば国道25号線などを辿ったほうが短縮できるが、今回は遠回りでも自転車が気持ちよく走れる川沿いルートを進んだ。
法隆寺IC付近の御幸橋で再び北側(右岸)に渡り、そのまま堤防上を進む。大和郡山市に入ると大和川の支流の佐保川に分岐し、堤防上をそのまま進むと京奈和自転車道に入る。御幸橋を渡ったところで富雄川沿いの奈良自転車道を進む方法もあったが、最近、京都・奈良・和歌山を繋いだこの自転車道が全通したと報じられていることもあり、未走のこの区間を見てみたかった。またちょっと遠回りルート。
国道25号線を越える箇所など、多少面倒なジグザグもあったが、しばらくはまずまず走りやすい区間が続いた。奈良盆地は未明までそれなりに雨が降ったようで、路面が濡れている箇所も多いが、それも次第に乾いて走りやすくなってきた。さほど強くはないが南東からの風が吹いているので、大和川沿いは向かい風気味だったが、進路が北向きに転じたおかげでほぼ追い風になった。気温も少しは上がって、身体も暖まって脚が回るようになってきた。
気持ちよくペースが上がってきたところだったが、佐保川と支流の地蔵院川の間を通る京奈和自転車道が通行止めになっており、やむを得ず佐保川の西側(右岸)に渡って堤防上を進んだ。どこで通行止めが解除されているのかわからないので、進めるところまで西側(右岸)を進んでいたら、堤防上の道は支流の秋篠川沿いになって西に方向を転じ、JR大和路線にぶつかって行き止まり。
京奈和自転車道は佐保川を離れて秋篠川の対岸を走っているが、かなり戻らないと対岸に渡る橋は無い。そこで少し戻ったところで田畑の間のダートを突破してJRを越え、少し回り込んで秋篠川の西岸(右岸)を北上した。同じ20インチタイヤでもWO(ETRTO451)のCOZは、HE(ETRTO406)と比べてかなりダートを走りやすいことは以前も経験していた。ブルベ以来装着している1-1/8(28mm)幅タイヤのお陰で、さらに走りやすくなっていた。メーカーとしてはダート走行は保証外の使用法になるが、こうした緊急時にちょっとした地道をそれなりのペースで走れると助かる。
奈良口交差点で秋篠川沿いに戻ったが、少し後戻りしないとならない経路があることもあり、ついでに西岸(右岸)を進んでみた。走りやすい区間もあるのだが、ダートの区間も現れた。ひとつ目のダートは悪くないペースで突破したが、舗装路より速く走れる訳もない。次の橋で素直に対岸に渡って京奈和自転車道に戻った。
富雄川の奈良自転車道経由でここに至ることは、これまでもちょくちょくあった。薬師寺、唐招提寺の脇を抜けるこの区間は勝手知ったるものなのに、随分遠回りをしてきたような気がする(笑)。9時を過ぎ行き交う自転車も増えてきた。
京奈和自転車道は平城宮跡を通るが、ペースが落ちそうなので外側の一般道を通った。ところが信号待ちが長く、中を通った方が早かったかもしれない。復刻大極殿の裏手を通って、再び京奈和自転車道に入る。
ここから先は未走区間だったが、水上池に沿ったルート景観は紅葉も美しく、なかなか良い。この先はジグザグと国道24号線に並走する一般道を繋ぎ、平城山駅前を通過。思わず「青丹よし平城山の空に満月」で締まるさだまさし「まほろば」のフレーズが口をついた。とは言え、わかり合えない男女の心を歌った内容は今日の明るい天気に全く似合わず、一人苦笑。
峠らしい峠もなかったが、鹿川沿いに至ると府県境を越えて京都府木津川市に入り、川が北に向かって流れる。分水嶺を越え淀川水系に到達したわけで、これからは一応下り基調(笑)。JR学研都市線を渡るといよいよ木津川沿いの京都八幡木津自転車道の区間に入る。京奈和自転車道に取り入れられた区間の中でも、平坦で一切信号がなく、車止めなどの減速要因も非常に少ない自転車道が20km以上続く稀有なルートだ。
ロードバイクにとっては、風向きさえ良ければ天国とも言えるルートだ。今日は北に向かう私にとって追い風だし、気持ち良い晴天の下でペースを上げて快走した。
変化に乏しいのが唯一の難点かもしれないが、お陰で流れ橋(上津屋橋)を見下ろすこの地点まで、全く足をつくこと無く20km近くを走った。何十人も追い抜いたが、4人のロードバイクには抜かれてしまった。
背割堤が近づき、河川敷の公園で活動している人も増えて周囲がにぎやかになってきた。国道1号線を越える辺りで、ロードの二人組みに抜かれたがそれほどの速度差で無かったので、後ろに付かせてもらった。このマークは同志社大学(高校?)の自転車部だろうか? 荷物を背負っているところを見ると、純粋なトレーニングではなく移動中ということなのだろう。本気で走っていないお陰で、5kmほどちょうどよい風よけになってもらった。競技部相手に先頭交代を申し出るのもおこがましいので、大人しく後でコバンザメ。
10:49、ようやく背割堤に到着。往路だけ88km走ってしまったのは、やりすぎだったか? さくらであい館の前や道路の反対側にテントが立っているのが見える。
さくらであい館の前ではサイクリスト向けストレッチ講座のコーナーや三川マルシェの即売会などが行われており、周辺は自転車乗りでごった返していた。多くは休憩のために立ち寄ったのだろうが、止められている自転車は100台を越えていたかもしれない。
道路の反対側が試乗車エリアになっていたので、そちらで受付。ウェブ上で事前登録していたので、身分証明証の提示と氏名と電話番号の記入だけで受付は終了。
10社18ブランドの出展で80台以上の試乗車が集まっているとのこと。朝よりは気温も上がり、ちょうどよいイベント日和のせいか、かなり賑わっている。
ロードバイクが中心だし、視察が主目的なので、試乗車をとっかえひっかえするつもりはなかったが、1台くらいは試乗コースの視察で乗っておくことにした。ライバル社さんの試乗車をお借りして、試乗コースへ。
背割堤の遊歩道を利用したコースは余裕があって結構長く、ダッシュなどで挙動を見ることに不自由はない。上り下りは無く、カーブは折返し地点だけなので、そこは限界がある。ライバル社さんの試乗車はカーボン製のCARACLE-COZと比べると重量はズシッと重いが、クロモリ製で乗り心地が良く、直進安定性が高いので気持ちよく走れた。ゆったり走るなら、こういうモデルも良いだろう。
1時間ほど滞在して、会場を離れた。次は実家に向かうが、枚方市駅付近までは淀川沿いの自転車道を辿った。土手上でなく河川敷のルートで、周囲の草木に遮られて展望も開けないが、道幅が広く走りやすい。枚方市駅近くから八幡までは、タイムアタックをする人も多い。たくさんの自転車乗りと行き交った。
10km以上ノンストップで南下し、枚方市駅が近付いたところで支流の天の川沿いに遡る。川沿いの遊歩道は行き止まりだったり、ダートだったり、階段があったりで、引き返したり、迂回したりで効率が悪かった。素直に車道を走ればよかった。西側(左岸)に渡って支流の藤田川沿いの車道に入ると、小学生の頃からしばしば自転車で通ったルート。懐かしさと変化への戸惑いながら次第に実家に近づいていく。
どんなルートに案内されるのだろうとGoogleマップに従って進んでいると、母校の横を通った。中3の途中で引っ越したので卒業生ではないが、数ヶ月しか通わなかった名古屋の中学校より当然思い出は多い。40年近く前に通った校舎が現役なことが嬉しいような、不思議なような・・・。
中学生のころは自転車に乗車して上れなかった急坂も難なくこなし、12:45ごろ実家に到着。2時間ほど滞在して15時過ぎに帰途についた。往路と違ってできるだけ早く帰宅できるルートを走るべく、まずは第二京阪道の側道を進む。自転車道「北河内サイクルライン」でもあるルートだが、ロードバイク的にペースを上げて走るには不向きな隘路のジグザグや段差が結構多い。と言って、車道部分は自転車通行禁止になっている区間が多いので、自転車道部分を走るしか無い。一方、一般車でのんびり走るには、過酷なアップダウンがいくつかある。ちょっと中途半端なルートだが、大阪平野を斜めに突っ切り距離を短縮できる。これまで何度も通ったし、今回もしばらくは我慢して辿った。
信号停止も多く、途中でもどかしくなって門真で国道163号線に入ってみた。こちらも渋滞や路肩の狭い区間があってスムーズとは言えなかったが、歩行者がしばしば歩いている自転車道よりはマシか。間道を経て今里筋に入り、しばらくは橋をいくつも越えてひたすら南下。
朝と風向きが変わって追い風気味なのも幸いして、すでに走行距離120kmを越えているのに30km/h超で快調に飛ばした。特に今里を過ぎてからは、片側3車線で交通量が少なく走りやすい。
そのまま大和川に突き当たるまで南下し、土手に上がって自転車道を少し西進。まもなく日の入りの美しい夕陽が拝めた。時刻は16:35。下高野橋を渡って堺市に入れば自宅も近い。17:13、明るさの残るうちに帰宅した。
最終的に走行距離は150kmを越えたが、途中で約1+2時間休んだし、ほぼ平地で大半が追い風気味だったので距離の割には楽に走れた。これにて10月に続いて11月の走行距離も1000kmを越えた。2ヶ月連続の1000km越えは、iPhoneで記録を取り始めたこの10年間で初めてのこと。コロナで閉じ込められていた反動と言うか、よく走った2ヶ月だった。脚力もほぼコロナ前のレベルに戻ったと言えるだろう。これからも同じ調子でというわけには行かないだろうが、まずは喜ばしいことだ。
一緒に信貴山サイクルロゲイニングの表彰台に上ったCARACLE仲間3人は、今日淡路島を一周していた。ミヤノカバーワークス代表宮野さんにお誘いを受けてミニベロ、リカンベント中心のアワイチイベントに参加したのだ。8時間足らずで淡路島を一周するハイペースで、そちらはそちらで充実した一日だったようだ。私は仕事がらみのイベント視察があったし、実家に寄る連絡もしていたので単独行動になったが、場所は違えど4人ともCARACLE-COZで150kmライドになった。
よく走った秋が終わった。この後は・・・よく走る冬がやってくるかな(笑)。
■STRAVA
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■Ride with GPS
遠回り150km帰省ライド [大和川-佐保川-秋篠川-鹿川-木津川-淀川-天野川] – でのサイクリング 堺市, 近畿地方
■CyclemeterGPS
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2021/11/28 6:43:54
自転車完了: 2021/11/28 17:13:17
バイクタイム: 5:55:23
停止時間: 4:33:38
距離: 152.61 km
平均スピード: 25.77 km/h
登り: 180 m
カロリー: 4162 kcal
平均心拍数: 130 bpm
最大心拍数: 167 bpm
平均ペダルペース: 71 rpm
最高ペダルペース: 132 rpm
今月の走行距離: 1005 km
今年の走行距離: 8242 km
先月の走行距離: 1028 km
昨年の走行距離: 9412 km
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