待望の大阪府脱出 [千早峠-紀見峠]
大阪府より5/30~7/31のコロナ対策方針が発表され、6/1からは一部首都圏や北海道を除いて府県をまたいだ移動に対する自粛要請が解除されていた。とは言え、先々週末はまず実家に顔を出し、先週末は悪天候もあって仕事で大阪平野を走り回ったくらい。そうこうするうちに、6/19からはから全国的に府県をまたいだ移動自粛要請が解除された。
一昨日、昨日と雨が続いて山間部は路面が濡れていることが予想される。しかも昨晩は少し帰宅が遅くなり、今朝の出走も7:15と遅くなった。それでも今週末は梅雨の合間の好天が予報される貴重な機会。やっと大手を振って大阪府外に出られる機会を無駄にはできない。約3ヶ月ぶりに近所の友人と一緒のトレーニングライドに出走した。
まずは国道310号線を河内長野駅方面に向かう。天気は快晴とはいかずやや雲が多いが、雨の心配はなさそう。先々週も体調が戻ってきていることを感じていたが、今日もまずまず脚が回る。毎年恒例の体調不良は遅くとも7月には落ち着くので、今年もそろそろ終わりだろう。アレルゲンとして疑っているPM2.5はまだ飛んでくる日もあるので、謎は残るが。
最初は私が先頭を引いていたが、友人がすっと前に出た。私の調子も悪くはないが、友人が前に出ると一気にペースが上がる。「しばらく通勤ライドしかしてないから」といいながら、久々のロードバイクでも鬼引き。
河内長野駅で小休止し、千早峠(金剛トンネル)に向けて駅の裏手の諸越橋で石川を渡り、ここからアタック開始。久々の大阪府脱出を予定しているので全力アタックではないが、体調は悪くないし、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)は、前回千早峠を上ったディスクブレーキ仕様試作車と比べれば1.5kgは軽い。加えて、友人と一緒となると気合が入り、前回よりかなりペースは上がった。
観心寺手前の温度計は18度を表示。じっとしていれば快適な気温だが、アタック中は汗が吹き出す。久々の府外脱出なのにちょっとペースを上げすぎかな、と思うが心肺には余裕があり、失速することなく上り続けられる。むしろ筋肉と関節に負荷を感じるので、意外とコロナ禍で装着しているマスクが心肺トレーニングになっていてたのかもしれない。もっとも、勤務先に心拍センサーを置き忘れたようで、今日は心拍数がわからないので、あくまで主観的かつ感覚的なものだが。
雨上がりで、やはり路面に水が流れている箇所がところどころある。多少自転車が汚れてしまうが、この時期は空から雨が降らないだけでもありがたい。
09:18千早峠(金剛トンネル)到着。タイムは46分48秒と、前回より4分20秒の大幅短縮を果たした。自己ベストの43分41秒まではまだまだだが、ようやく調子が上向いてきたのが実感できた。ここで引き返すつもりの全力アタックなら、45分を切れただろうか?
峠にはロード3人組の先客がいたので撮影を手伝ったが、今日はこれまでに増して自転車が多い。自転車だけでなくオートバイや自動車もかなり多い。やはり全国的な移動自粛解除受けて、多くの人が遠出しているのだろう。
撮影中に上がってきた友人に続き、またロードが1台上がってきた。あれっ! あれは・・・。
やっぱり、服部産業のH本師匠でした。コロナ禍を受けて3月のせち焼きライド以来ご無沙汰していたが、偶然にも同じ峠を同じタイミングで上っていた。H本師匠と続いて上ってきた連れの方は、続いて穴虫峠に向かうとのことで急いで奈良側に下って行かれた。
我々はより距離の短い紀見峠で折り返すべく、続いて金剛トンネルを通って府県境を越え、2ヶ月以上振りに大阪府内に脱出した。奈良県側を下り始めると、ウィンドブレークベストとアームウォーマーを身に着けても、汗をかいた身体ではかなり寒い。それでも久々のロングダウンヒルはとても気持ちがよく、見下ろす五條方面も新鮮に見える。大阪府だってそう狭いわけではないが、閉じ込められていると閉塞感があった。やはり開放感がある。
一気に五條駅付近まで下って、さらに延長線上の国道169号線に入って吉野川を渡る。通い慣れていたはずのこうした風景が、しばらく見ようとしても見られなかったので、自由に移動できることがとてもありがたく感じる。
吉野川に沿って南下し、支流の丹生川を渡った丹原交差点で右折して県道55号線に入る。吉野川(紀の川)南岸をたどるこのルートは比較的高低差が少なく交通量が少ないので、金剛山麓の広域農道や吉野川(紀の川)北岸の国道24号線をより自転車向きのルートだ。いつの間にか京奈和自転車道との表示があり、路面にも青い矢印がペイントされていた。検索しても情報が少ないが、全て整備されたら全走してみるのも面白いだろう。
東ノ川を渡って県境を越え、和歌山県に突入。ここから吉野川は紀の川と名前を変える。
このルートでも何台もの自転車とすれ違った。千早峠の上りで脚を使い切っていないか心配だったが、峠の下りからしばらく先導していても、結構良いペースで走れる。・・・と思っていたが、友人が前に出ると今回も一気にペースアップ。振り落とされないように、必至で追走。
橋本橋で再び紀の川北岸に渡り、国道371号線旧道に入って大阪に向かって上り始める。途中のコンビニで小休止してから、紀見峠を目指す。
紀見トンネル前の旧道への交差点に中央分離帯が設けられて自転車が横断できなくなっており、やむを得ず歩道橋を押して渡った。渡りながら気付いたが、もう一つ下側の交差点から旧道に入るように経路が変更されていた。そういえば2月に逆ルートを通った時に新ルートを通っていた。
ようやく旧道に入っても行き会う自転車は多い。まだ疲労困憊というほどでは無いが、友人はさらに意気軒昂で、ペースを上げて先行する自転車を抜き、ふと気がつくとかなり離されていた。
こちらもペースを上げたが。なかなか差が縮まない。峠の直前でようやく距離を詰め、11:19紀見峠着。大阪府に戻ってきた。
紀見峠にも次々自転車乗りが上がってきて、また下っていく。我々より先行して千早峠(金剛トンネル)を越えて高野山まで行って戻ってきたという猛者や、逆にこれから高野山を目指すという人もいて、千客万来。我慢をしてきた人には、府県境を堂々と越えられるのがうれしいようだ。
河内長野駅付近まで一気に下ったが、今日は車も多く渋滞がち。ちょっとペースが鈍ったが帰路も国道310号線をたどって途中で友人と別れ、12:31に帰宅した。スタートが遅かったのでもっと遅くなるかと覚悟していたが、80km趙をこの時間で帰ってこれたのは友人が引いてくれたことが大きい。体調がよく、最後までペースを維持できたことも自分ながら驚いた。もっと短い府内ライドでクタクタになっていたことを思うと雲泥の差で、今年もアレルゲンが去ったことがありがたい
今日は久々に友人と組んで走ることが楽しかった。前を走る自転車に追いつくと、友人がちらっと振り返るのが「抜こう」という合図。友人の挙動に注意を払いつつ、身構えてハンドルを握りしめる。友人がシフトチェンジすると同時に、こちらもタイミングを合わせてシフトチェンジ。友人の加速に離されないようにこちらもペダルを踏み込んで、前走車を一気に抜き去る。こうした一体感のある走りは、ソロライドでは味わえない醍醐味だ。
上を目指す競技的な走りは昨年で引退と公言しているが、速く(楽に)走るためのこういった技術を活用するのはやはり面白いものだ。これまで取り組んできたヒルクライムやエンデューロといったレース系イベントで上を目指すのはハードルが高いが、ブルベなど他の形での挑戦は考えられるだろう。
と思いつつも、今年は景色を見ながらのんびり上ろうと思っていたノリクラ(ノリクラヒルクライム)の中止が決まり、ブルベも少なくとも8月まで開催中止。秋以降のイベントも次々と中止が発表されており、ツール・ド・北海道やジャパンカップ、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムといった縁のないプロレベルのレースを始め、サイクリングしまなみといったチームCARACLEで参加の可能性があったイベントも中止になっている。
出場に向けて本気で取り組んでいたら喪失感が大きかったと思われ、ある意味良いタイミングで競技志向引退を決めたとも思える。コロナ流行の第二波、第三波の可能性も高い現状では目標設定が難しいが、ツーリング的ライドを楽しみつつ次の挑戦を模索してこう。
余談だが、今回はRide with GPSのマップを掲載してみた。長年愛用していたルートラボのサービスが終了してからはSTRAVAの埋め込みマップを掲載していたが、一度クリックしてリンク先に飛ばないと拡大縮小ができず、 最近無料で使用できる機能が制限されて使いづらくなった。一方、Ride with GPSは数日前に日本語対応が実現して、埋め込みマップが見やすくなった。無料でどこまでできるのか把握しきれていないが、ルート作成やインポートもある程度できるようだ。どちらかと有料契約をすることも考えているが、年間契約すればSTRAVAが525円/月、Ride with GPSは4.17米ドル/月(または6.67米ドル/月)。そこそこ高額なので、両方とも有料契約することは考えられない。
昨年までならトレーニングツールとしての機能が高いSTRAVAだっただろうが、ルート共有がメインなので地図機能はRide with GPSが良さそうだ。このブログのルートラボの埋め込みマップをSTRAVAに張り替えていたが、膨大すぎて古い記事まで手が回っていない。何より長く安定したサービスを供給して欲しいというのが一番の希望だ。しばらく研究してみよう。
■STRAVA
待望の大阪府脱出 [千早峠-紀見峠] | ライド | Strava
■Ride with GPS
待望の大阪府脱出 [千早峠-紀見峠] – でのサイクリング 堺市, 大阪府
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2020/06/20 7:15:20
自転車完了: 2020/06/20 12:31:07
バイクタイム: 3:30:27
停止時間: 1:44:52
距離: 84.35 km
平均スピード: 時速 24.05 km/h
登り: 894 m
カロリー: 1809 kcal
平均心拍数: — bpm
最大心拍数: — bpm
平均ペダルペース: 62 rpm
最高ペダルペース: 139 rpm
今月の走行距離: 569 km
今年の走行距離: 4340 km
先月の走行距離: 762 km
昨年の走行距離: 9346 km
[…] 山麓まで下って右に行くか、左にいくか? 右折して橋本経由で紀見峠を越えるルートは6月に辿ったので、距離は伸びるが左折して京奈和「自動車」道の側道を北上していく。夏空の下に今下ってきた金剛山がくっきり。 […]
[…] 、相変わらず通行止めの峠が多い。結局は、走り慣れた(走り飽きた?)千早峠(金剛トンネル)-紀見峠ルートで走ることにした。コロナの移動制限が解除された後、6/20にも走ったコースだ。 […]