沖縄社員旅行脱走ライド2日目 [八重岳ヒルクライム]

沖縄社員旅行2日目。昨晩泡盛を呑み過ぎて重い頭を抱え5時過ぎに起床。今日は昼食まで自由行動なので、多くの仲間はビーチで遊んだりするのだろうが、私は四十肩(五十肩?)で泳ぐこともできないし、せっかくの沖縄なので、やっぱり自転車。

同室の仲間を起こさないようにコソコソと準備を進めるが、着替えは枕元に用意してあるし、ライトも装着してある。お蔭でスムーズに出発できた。昨晩、酩酊しながらもちゃんと準備をしていたらしい。ほとんど記憶がないが、よくやったぞ昨晩のオレ。

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宿の朝食は7時からなので、それを待っていてはスタートが遅くなる。5:40頃にはカヌチャリゾートを出走して、昨日辿った国道331号線を逆に進んでいく。昨日雨に当たってしまったが、TORACLE-S(CARACLE-S 2016試作車)はまずまず快調。汀間川沿いに走っていると、マングローブ林に朝陽が上ってきた。

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大浦湾を回り込み、国道331号線バイパスをトンネルに向かって上っていく。朝陽で反射する海原が美しい。

2つのトンネルを抜けて国道329号線に入り、名護市中心部に向かう道は沖縄本島を横断する峠道。峠はせいぜい標高160mくらいで、傾斜はさほどでもないが、だらだら続く上りは、二日酔いかつ朝食も口にしていない身にはツラい。

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ようやく峠を超えてひと下りすると、6:40頃に世冨慶(よふけ)交差点で名護湾沿いに走る国道58号線に突き当たった。「よふけで夜明け」などと一人でつぶやきながら、コンビニでようやく朝食。

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天気予報を確認すると雨の心配はなさそうだが、今日も風か強く北西から6~7mの風が吹く予報。北に向かって走れば帰路は追い風、ということで、心づもりの通り八重岳の登頂を目指すことにした。八重岳は沖縄本島の標高第二位の山で、自転車が登れる山としては沖縄本島で一番高い山のようだ。せっかく沖縄に来たのなら、一番高いところに上っておきたい。

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八重岳を目指して北上。名護市中心部は自転車レーンが整備されて走りやすい・・・というか、ここに限らず沖縄のドライバーは無理な追い抜きをせず、距離を大きく取って追い越していくので、自転車は走りやすい。

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国道58号線から国道449号線に入り、屋部から内陸に向かって県道72号線に入ると一気に人家が減って山中に入っていく。しばらく川沿いに上っていくと中山交差点で県道64号線に当たる。地図をよく見ると最初から県道64号線で来たほうが距離は短かった。日陰が多く、交通量の少ない県道72号線も悪くなかったが。

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ちょうど地元(?)のロード三人組が私の後ろから県道72号線を上ってきてそのまま直進していった。挨拶を交わして行き過ぎる彼らを見送り、私は左折して県道64号線に入り、500mほどですぐにまた左折して八重岳方向にに向かった。

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この道は交通量がほとんど無く、往復で出会った車は3台だけという寂しさ。最初は上り貴重のアップダウンが続き、途中から激坂が立ちはだかった。ようやく酒が抜けてきた身体で、何とかアタックを続ける。

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パン工房のあるピークを越えて少し下ると、本部町中心部からの上り道との合流する。画像でわかるだろうが、ここもかなりの傾斜。時間的には折返し予定の8時を過ぎ、ちょっとためらったが、ここまで来たら一番上まで上らずに戻れない。

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後方を振り返ると、昨日走り出した美ら海水族館方面が見下ろせる。急傾斜を上って行くと、一旦平らな踊り場に出て、周囲にアンテナやレーダードームが立ち並んでいる。ここからさらに一番高い峰に上る道が伸びているが、これがとんでもない激坂。瞬間的に20%近い勾配が立ちはだかる壁をしがみつくように上りきり、レーダサイトのさらに上にある八重岳山頂の広場に自転車を担ぎ上げた。

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周囲で一番高い山だけあって、八重岳山頂には360度を見渡せる絶景が広がっていた。標高は453mと本州なら低山だが、高木の針葉樹が育たず、灌木だけの風景は2000m以上の高山を思わせる。

こちらは名護湾から沖縄本島の南方向を見渡す。

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こちらは太陽を反射する羽地内海から沖縄本島の北方向。昨日走った古宇利島や屋我地島が見渡せる。

全く上ったかいのある風景で、いつまでも眺めていたいが、すでに折り返し時刻を過ぎているし、吹き荒れる強風がツラい。早々に踵を返して下山を始めた。

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上る途中でも道端でたくさん見かけたのがユリの花。品種はよくわからないが、これが琉球百合(テッポウユリ)なのだろうか? 特に頂上付近にはたくさん咲いていた。

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余談だが、もうひとつ道端で多かったのが巨大なカタツムリ。20cmはあろうという巻き貝があちこちで動いているのはかなりインパクトがありました。このアフリカマイマイは戦前に食用に導入されたものが、野生化したとのこと。寄生虫(広東住血線虫)がいて、沖縄では死亡例もあるので、素手で触らない方が良いそうです。

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帰路は最短距離の県道64号線を一気に下り、名護市中心部を抜けていく。ナビアプリに案内された間道を上って県道18号線に入り、さらに上って沖縄本島を横断していく。ピークを超えると羽地ダムからの道と合流して昨日と同じルート。雨の中を下った昨日と違って、快適なダウンヒル。

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大浦マングローブ林まで降りてくると引き潮で水底が露出して、昨日とは全く違う風景。カニなどの小動物が盛んに動き回っていた。

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大浦湾も昨日よりはるかにエメラルドグリーンが強く、青空の下で輝いて美しい。

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大浦湾の先っちょにあるのが、米軍基地移転が議論になっている辺野古。埋立工事に関わると思われる船が何隻も浮かんでいた。ことの是非は意見が分かれるが、この美しい風景が損なわれていくのは単純に惜しい。

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10時過ぎには宿泊地に到着。帰路は最短距離を取ったことと、追い風のお蔭で順調に進み、思ったより早く帰ってくることができた。11:30からの昼食前に余裕を持って荷造りしてシャワーを浴びることもできた。昨日に続き風は強かったが、社員旅行2日目の脱走ライドは素晴らしい景色に出会えた。

■コースマップ

■#relive

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Relive ‘沖縄社員旅行脱走ライド2日目 [八重岳ヒルクライム]’

■本日の走行記録(自転車)

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CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2019/06/15 5:42:40
 自転車完了: 2019/06/15 10:12:54
 バイクタイム: 3:02:21
 停止時間: 1:27:46
 距離: 60.24 km
 平均スピード: 時速 19.82 km/h
 登り: 869 m
 カロリー: 1952 kcal
 平均心拍数: 124 bpm
 最大心拍数: 171 bpm
 平均ペダルペース: — rpm
 最高ペダルペース: — rpm
 今月の走行距離:  477 km
 今年の走行距離: 4281 km
 先月の走行距離:  850 km
 昨年の走行距離: 7965 km

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これまでのコメント

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  2. […] 羽地内海の島巡りや八重岳のヒルクライム、そして瀬長島の夕陽と沖縄でも自転車活動に勤しんできたが、3日目の今日はいよいよ最終日。自由時間は少ないが、早朝にホテル周辺を散走することにした。 […]

  3. […] 先日、TORACLE-S(CARACLE-S 2016試作車)の累積走行距離が、10,000kmを突破した。週末ライドではTORACLE-COZ(CARACLE-COZ試作車)の出番が多くなったが、引退させたCARACLE-S 2015試作車に代わって毎日のように往復約30kmの通勤に使用している。社員旅行で沖縄に連れて行ったり、飛行機旅行では市販スーツケースに入るコンパクトサイズが役立つ。 […]

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