息子の通学用車のトップチューブカバーなど [THUNDER]
息子が慣れるまでと、ハンドル高を上げた「THUNDER(稲妻)」のベース車を利用した息子の通学用自転車だが、これで順風満帆かというとまた問題発生。ヒザがフレームに当たって痛いとのこと。どうやら息子も私と同じ内股ペダリングで、ヒザがトップチューブに当たりやすいようだ。
トップチューブがないCARACLE-Sや、トップチューブ位置が低いCARACLE-COZなら一気にペダリングが楽になるのはわかっているが、今から息子の通学用に用意するわけにもいかない。
慣れの問題だからしばらく乗ってみろ、と言いつけたものの一応手を打つことにした。ヒザをぶつけても痛みを軽減できるように柔らかいもので覆うことを考えたが、手っ取り早いのはバーテープ。TORACLE-COZに装着した余りがあったので巻いてみることにした。
ヒザが当たる位置を確かめるためにまたがってみると、ちょうどシッティングでヒザが通る近辺に折りたたみ部分の張り出しがある。「ハハン、ここが当たるのか」と出っ張りを覆うようにバーテープを巻き周囲もカバーして万全を期した(つもりだった)。
ついでにいくつか作業。まずバルブを虫ゴム式から、いわゆるスーパーバルブ系のものに交換。これまでの経験でいうと「10倍長持ち」というのは疑問もあるが、寿命が伸びるのは確かだし、空気入れが楽になる。
続いて先日後ろに下げた前カゴを、さらに後ろに下げる試み。前カゴは少しでも後ろ(ステアリング軸に近い)方がハンドリングが安定する。ハンドルを上げて突き出しを少なくしたので、突き出しの少ないステー(画像の下側)に交換してみた。
さらに後ろに下げることができたが、ブレーキレバーを支障なく握れる位置だとこの辺りが限界かなというところ。レバーが干渉しないようにアップライトハンドルに交換してもっと後ろに・・・などと、どんどんクロスバイクのスポーティーさが失われていく想像。
走行安定性が向上する調整はできたが、これによりライトとステーが接触してしまった。ひとまずは装着位置と角度を変えて凌いだが、いずれにしてもステーがライト前が横切る状況は好ましくない。ライトは色々悩んでいるが、前カゴがあるのでハンドル装着ライトは使用しない方が良いし、前カゴに装着できるライトやライトを装着するアダプターにあまり良いものがない。ハブ軸付近に装着するライトは、光が引き伸ばされて照射性が落ちるし、オン/オフが面倒で、張り出しているのでぶつけるリスクも高い。
雑な息子の通学用には電池の交換や充電の必要なライトより、ダイナモ式の方が良い。理想を言えば自動点灯のハブダイナモだが、ディスクブレーキ対応のハブダイナモは1万円未満のものは見当たらない。スポークなどを調達して組み直すのも費用と手間がかかる。Vブレーキ台座も装着可能なので、手持ちの非ディスクブレーキハブダイナモを活用することも不可能ではないが、せっかくのディスクブレーキをボツにするのももったいない。
前フォークにライトとセパレートのダイナモを装着することを考えたが、当然フォークに台座は無い。ブリヂストンサイクルが発売していたカンチ(Vブレーキ)台座に装着するダイナモ台座マウントを探してみたが、販売終了のようだ。格好悪いのでできれば避けたかったが、やむなくバンド式マウントを検討することにした。実用性と予算を考えると、これが現実的だろう。とは言え、サスフォークの装着部分の直径は35~36mm程度で、こんな大径に対応するダイナモマウントは見当たらない。
結局入手したのは32mmまでの径に対応したこのマウント。構造的に長いボルトに交換すれば何とかなるだろうと思ったのだ。ところが、2本ボルトの間が34mm程度しかなく、これでは長いボルトでも装着は難しい。とは言え不足はわずかなので、万力で挟んで伸ばしてやれば何とかなるのではないかと思っている。少し伸ばした方がアールも合いそうだ。
ダイナモライトをまだ入手していないこともあって、この加工は後日に回した。
続いて、チェーンガードの固定ボルトを六角ボルトからボタンキャップボルトに交換した。機能的には必然性のない作業だが、美観的に気になっていたところだ。
フロントブレーキのローターとパッドの平行が出ておらず、クリアランスを大きめに取っていたので、ワッシャを挟んで上下の方向を調整した。これで少し改善したが、左右方向のズレは相変わらず。台座かブレーキ本体を曲げるしか無いと思われるが、強度的な不安もあるし、手持ちの工具で上手く曲げるのは難しそうだ。やはりパッドの当たりが出るまで待つしか無いのか?
これで今日の作業は完了。と思ったのだが、外出していた息子が帰宅したので詳しく話を聞いてみるとヒザが当たるのはトップチューブの前の方で、立ち漕ぎで追い込んだ時に起きるとのこと。
止む無く、バーテープを巻き直した。これで改善するようならもう少し見栄えのいい方法を考えよう。ピストブーム以来、革製のトップチューブカバーも見かけるが、もっとリーズナブルな方法を探すつもりだ。
いじりだすと色々考えてしまうのは、自転車好きの悪い癖。いっそリジットフォークとシートポストに交換して、軽量化なんてことも頭をよぎる。手間ひまかけても息子は無頓着で、報われないことはわかっているのだが・・・。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
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