上海早朝散走 [虹橋周辺]
中国国际自行车展览会(上海ショー)の視察のため、昨日5/7から上海入りした。かつては入門グレードの一般車中心と言われていたこともあって、同展示会を訪れるのは初めて。
2018年の出展者約1400社、入場者数約12万人という規模は、ユーロバイク(2018出展者約1400社/来場者数約3万7千人)や台北國際自行車展覽會(出展者約1150社、来場者数約3万4千人)と並ぶ世界最大級の自転車展示会だ。ちたみに、サイクルモード東京(2018出展者数172社、来場者数約2万6千人)と比べると、規模は約10倍ということになる。
意外と言っては失礼かもしれないが、いわゆるママチャリのようなシティサイクルの比率は少なく、スポーツ車や電動系自転車などの高額商品が主流だった。子供車が多いなどの特色もあるが、台北ショーと比較しても見劣りしないハイエンド志向の展示会だった。
詳しくは仕事のSNSでレポートしているので、興味のある方はご覧頂きたい。
メインの仕事は商談だが、海外に容易に持ち出せる折りたたみ自転車の製造元スタッフとしては、初めての上海を走るのもお仕事のうち? 今回は現行の20インチモデルより小さい、試作段階のCARACLE-S Lite(18インチ)をひと回り小さいスーツケースに収めて持参した。
上海入り初日の5/7は展示会場着は15時ごろとなり、2時間ほど歩き回ったが、全体の5分の1も回れなかった。取引先と夕食を摂り、ホテルに入ってスーツケースからCARACLE-S Liteを取り出した。
組み立ててスマホホルダーやセーフティライトを装着し、タイヤに空気を注入して、各部をチェック。
準備を整えてから就寝した。
明けて5/8、5:45頃出走。ホテルのある閔行区は上海市のやや西よりにあり、新市街や旧租界といった中心部まではかなり距離があるようだ。長江(揚子江)を見てみたいという気持ちもあったが、早朝の短時間ではとても辿り着けそうにない。
初めての街でもあり、ひとまずは近所を回ってみようと、まずは西に向かって走り出した。残念ながら昨日のような青空ではなく、うす曇り。幸い、雨は降りそうにない。
慣れない右側通行に戸惑うこともあったが、上海の大通りにはほぼ確実に自転車レーン(二輪車レーン?)が設けられていた。加えて、取り締まりが厳しいのか路上駐車が非常に少なく、日本よりずっと走りやすい。この点は同じ中国の深センと比べても、さらに自転車向きと言える。
もっとも周囲に純粋な自転車はほとんど走っていない。レーンを走っているのはほとんどがペダルのない電動スクーターか、ペダル付きの電動自転車。大人の9割以上が電動車に乗っている。非電動自転車はMTBタイプや子供車をたまに見かけるだけ。ロードバイクは、ライドを終えるまでに2台見かけただけだった。
延々と集合住宅と学校や商業施設が続き、一軒家や田畑を見かけることはほぼ無い。見栄えのする風景は全く無く、せいぜい巨大なアリのオブジェが建っているくらい。
途中で南に下ると大きな公園があるようなので、そちらに向かってみた。途中の川沿いに大きなお寺があったのが、ようやく中国らしい風景。もっとも、このお寺も最近建った新しいもののようだ。
闵行体育公园にたどり着いてみたが、園内は自転車の通行が禁止されており、警備員は入口近くの路上に設置された自転車置き場を指さした。ここに置けということだろう。一応、ワイヤーロックは携行していたが、中国で自転車を放置するのは怖いし、そこまでして園内に入りたいわけでもない。
すごすごと撤退したところに、シェアバイクのステーションがあった。安い料金と乗り捨て自由という使い勝手の良さで中国で爆発的に成長し、余勢をかって日本にも進出してきたのは記憶に新しい。ところが二大サービスのモバイクは自動車配車サービスの大手に買収され、もう一方の雄オッフォは日本から一方的に撤退して提携先の自治体を困惑させたり、今後を危ぶまれる状況になっている。自転車をマネーゲームの対象として見て、継続性を考えなかったツケが回ってきているようだ。
上海では利用者をそれなりに多く見かけたが、以前深センで見かけたほどではなく、恐らく以前ほどの勢いはないのだろう。ボロボロのシェアバイクが放置されているのも、あちこちで見かけた。
川沿いの遊歩道らしきものが見えたのでそちらに向かおうとしたが、入り口がわからず挫折した。
30分近く走ったので、そろそろ引き返し気味に進路を取る。繁華街を東方に進んで進路を北に取り、再び淀浦川を渡る。この橋ではすでに川沿いの遊歩道らしきものは見えず、ごく短いものだったようだ。
ひたすら北上していくと、川を渡ったところに整備された遊歩道を発見。対岸の高層住宅群も真新しい最近開発された地域のようで、散歩やジョギングをしている人が過ぎていく。
ようやく見栄えのする風景だったが、自転車や電動車走っている人は全くいない。それらしい標識は無かったが、自転車は通行禁止なのかもしれないと心配になり、次の橋で一般道に戻った。
約1時間25分、約17km走ってホテルに戻ってきた。あまり見栄えの良いポイントは無かったが、坂がほぼ無いこともあって、上海が思ったより自転車で走りやすい街であることはわかった。一方で、あまりに街の規模が大きすぎて、有名な観光ポイントまで短時間でたどり着けないことも確定的になった。
できれば明朝も走るつもりだが、少し変わった風景を見てみたいものだ。
■コースマップ
※中国政府のネット規制により、走行ルートとマップの表示は数百メートルずれています
■本日の走行記録(自転車)
スタート: 2019/05/08 5:44:35
自転車完了: 2019/05/08 7:08:00
バイクタイム: 0:43:10
停止時間: 0:39:49
距離: 17.23 km
平均スピード: 時速 23.94 km/h
登り: 0 m
カロリー: 358 kcal
平均心拍数: — bpm
最大心拍数: — bpm
平均ペダルペース: —
最高ペダルペース: — pm
今月の走行距離: 224 km
今年の走行距離: 3178 km
先月の走行距離: 760 km
昨年の走行距離: 7965 km
[…] 上海滞在2日目も早朝散走に続いて中国国际自行车展览会(上海ショー)会場へ。サイクルモードの10倍以上の広大な会場をヘトヘトになりながら歩き回った。 […]