フロントダブル復活 [TORACLE-COZ]
多忙や左脚の痛みでじっくりTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)をいじる機会を持てず、ノリクラからずっとフロントシングルのままだった。ノリクラ決戦仕様だからそのまま(46×28T)でも少々の坂なら上れるし、平地でも46×11Tをケイデンス100rpmで回せば40km/h近くまで出せるので、ツーリング的に使う分には不自由もあまりなかった。
とは言え、左大腿骨のチタンボルト除去手術の経過も順調なので、そろそろ上りを交えた遠出もしたい。脚力が戻るまではもっと低いギア比を用意しておきたい。
また、そろそろ折りたたみ自転車らしく輪行したい考えているが、ナローワイドギアだと折りたたむ際にもチェーンがチェーンリングから外れない。一見便利なようだが、チェーンを横にひねる力が加わるので、下手をすれば変形させかねない。
まあ、折りたたむ前に手で外してやればよいのだが、FDのケージでチェーンをたくし上げていないと、フレームの目立つところに傷をつけかねない。これも、折りたたむ前にフレームをカバーすればよいのだろうが、それも毎回面倒だ。
そんな訳で、そこで遅ればせながらフロントダブルを復活させることにした。急に冷え込んだので、マンションの通路で作業すると手術した左脚を冷やしてしまう。そこで、休日出勤したついでに勤務先で作業を行うことにした。
ナローワイドのチェーンリングを外し、デュラエース純正のダブルチェーンリングを装着する。デュラのチェーンリングボルトがトルクスボルトであることに注意が必要なくらいで、それほど手間ではない。
ちょっと手間だったのがFD台座の角度調整。軽量化のために台座プレートも外していたので、再装着。FDの羽根のカーブとチェーンリングの歯先の間隔ができるだけ均等になるように何度か締めては緩めを繰り返す。
ようやく角度が決まって、本装着。折りたたむ際にチェーンが掛かって力が加わるので、かなり強固に装着する必要がある。取り付けボルトはもちろん、FD台座プレートの裏側にも緩み止め剤を塗布。超低頭ボルトの六角穴は浅いため、L字型の3mmアーレンキーではなめかねない。最後はラチェットレンチ用のビットを用いてしっかり締めつける。
FDを装着し、高さ、角度、ロー、ハイの調整してほとんどのギア位置にまずまずの変速ができる状態になったが、インナー×トップの時にチェーンが羽根(プレート)に接触する。チェーンが極端に斜めがけになるので走行中は使わないように注意しているし、最新型の9150シリーズではこんな組み合わせができないようになっているそうだ。使わない設定なのだから、ここでだけ接触する分には気にしなくても良いかもしれないが、いざというときに備えて一応は支障なく使用できるようにしておきたい。
逆のアウター×ローのときには羽根(プレート)位置を微調整できるが、一番チェーンに近づく設定にしても接触しない。と、いうことは羽根の角度が内寄り過ぎるということだろうか? Di2は不慣れなので微妙なところの癖がわからないが、羽根の角度を少し外寄りにして接触を回避してみた。これで、一応は2×11の22速すべてが使用できるようになった。
後は実際に走ってトルクを掛けたときに、チェーンがプレートに接触しないギリギリの加減に調整していくつもり。
昨日の走行時にはすでに変更していたが、輪行に備えて前輪固定プレートをダウンチューブ下のボトル台座に装着した。夏場はここにツール缶を装着していたが、増設したシートチューブ後ろのボトルケージに移した。冬場はボトル1本で充分だろう。
専用輪行袋も発売になり、COZでの輪行はさらにしやすくなった。実は今まで前述のナローワイドチェーンリング以外にも課題があって、輪行を先送りしていた。その辺りを含めていずれレポートしたいと思っている。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
[…] いで、ジャージの前を開けて上り続ける。傾斜はそれなりにキツく、病み上がりの身体でフロントシングル46Tでは厳しかったかもしれない。フロントダブルを復活させておいてよかった。 […]