2台のチェーン交換 [CARACLE-S]

出張や週末イベントが続いて、走りもメンテもなかなかできなかったが、今週末は一応三連休(さっきお客さんに顔を出してきたし、明日は午後出社するが)。今日は疲れもあるし朝方まで雨だったので走りは明日にして、今日は自転車いじり。

まずは私の通勤用と娘の通学用CARACLE-Sのチェーン交換。最近クリーニングしたばかりだが、私の方はかなり伸びていたし、娘の方は1箇所渋いリンクがある。この機会に両方共交換することにした。

180922_153154今回調達したのはKMC製X9.93。安価な割りに、シルバープレートの見栄えが良い。

180922_153554まずは洗浄容器にチェーンとフィルタークリーナーを収めてシェイクし、脱脂する。元々付着していたオイルを除去したら、今度は水を入れてシェイクすることを繰り返して、フィルタークリーナーを落とす。

脱脂したチェーンを振って水気を飛ばし、風通しの良い場所に吊るす。

180922_154716チェーンを乾燥させている間に、娘のCARACLE-Sのチェーンを外す。これまではCARACLE-S純正の9速チェーン、シマノ製CN-HG53を使用していた。シマノ同士の組み合わせであれば、もちろん性能は最上。ただし、亜鉛ニッケルメッキの高グレード品ではないので、こまめにメンテしないとサビやすい。

180922_154834今回は渋いリンクがあるので交換するが、ついでにゲージで伸びをチェックしてみた。

ゲージの表示によれば、約1年半の使用で交換が望ましい水準に達していた。この表示が正しいなら、良いタイミングになった。

180922_155730ほぼ水気が抜けたX9.93チェーンを、CN-HG53と同じ110コマにカットする。

180922_160034新旧チェーンの一番端のリンクを棒に通して吊るすと、0.4リンクほど伸びている事がわかる。伸び率でいうと0.37%くらい。

チェーンは伸び率が0.5~1.0%で交換が望ましいとされている。概ね0.5~1リンクずれたら交換時期ということになるが、これで見る限りはもう少し使えることになる。ゲージと結果が異なるが、まあいずれにしても渋いリンク解消のために交換は必要。

180922_160352X9.93チェーンにパーツクリーナーを吹き付けて内部に残った水気を飛ばし、チェーンルブを吹き付ける。

180922_160736チェーンを前後ギアやディレーラーに通し、チェーンフックでつなぎ目を仮止め。付属していたミッシングリンクでチェーンを繋ぐ。

インデックスの具合をチェックして、アジャスターを微調整。交換前と比較しても、遜色なくスムーズに動作していた。

180922_161458これで娘のCARACLE-Sのチェーン交換完了。CN-HG53に比べれば錆びにくいと思われるので、メンテナンスの手を抜けるとありがたい。

180922_161856次は私の通勤用CARACLE-Sのチェーン交換。これまでは表面防錆加工のKMC製Z99RBを使用していた。SRAM製のカセットスプロケットにサンツアー製RD+シフターというごちゃまぜの組み合わせでもスムーズに動作する懐の深さと、6,900kmを走行しても変速性能の低下を感じさせない長寿命が魅力だ。とは言え、Z99RBは高価な割に防錆コーティングのせいで見ためは安っぽい。雨に遭う確率が高いのにメンテナンス間隔が開きがちなので通勤用バイクに防錆加工は魅力だが、ギアとの接触部分はコーティングがすぐ剥がれるので完全にサビは防げない。

どうせメンテナンスは必須だし、Z99RBを購入する価格で2本購入できるので、今回はX9.93を導入。Z99RB同様の懐の深さと長寿命を期待している。表面処理もニッケル系メッキなのか、きれいなシルバーで見栄えも悪くないし、少なくともCN-HG53よりはサビにくそうだ。

180922_162724同じコマ数カットしてこちらも新旧チェーンを吊るして比較してみると、さすがに6,900km走行後とあって約1.4リンク伸びている。108コマなので約1.3%の伸びという事になる。これでも明らかな変速不調や異音が生じないのは、シマノ製と異なる懐の深さだ。ただし、これだけ伸びているとギアを削っていることは間違いないので、もう少し早めに交換した方が良い。

180922_165128付属するミッシングリンクで繋いでインデックスを微調整して交換完了。

後で乗ってみると、変速レスポンスが向上し、踏み込んだ力がダイレクトに伝わるのを感じで気持ちが良い。交換前も、変速不良や異音などの目に見えた不調はなかったが、やはり長期間の消耗で性能が低下していたようだ。

なまじ性能が向上したことで、逆に気になってきたのがまずギア比、そしてトップ付近の変速のもたつきだ。跨線橋一箇所を除けば平地オンリーの通勤ライドでは、いつも3段目と4段目の間のギアが欲しくなるのだ。

現在はフロントシングル47TでリアはSRAM製11-26Tを装着している。これはリアディレイラーのシュパーブプロの対応する最大ギア26Tの範囲でワイドなギア比にするための選択だったが、結果としてほぼ通勤にしか使用していないのでこれはワイドすぎた。

また、シュパーブプロの最小ギア12Tを超える11Tを使用しているせいか、トップ付近の変速レスポンスが悪く、インデックス設定がシビア。特にセカンドギアはしばしばジャラジャラと言い出すので、頻繁にインデックスの微調整が必要だ。

時代の異なる複数メーカーを無理やり組み合わせているので、まともに動かなくても当たり前だが、あと5000km走るとなると、改善に取り組もうという気になってきた。まずは、シュパーブプロRDのキャパシティの範囲内の12Tトップでクロスなギア比のカセットスプロケット(の出物)を探してみよう。となると、フロントチェーンリングを大きくしないと高速域でギア比が不足する。これから何万キロメートルも走る主力車ではないので予算は抑えたいが、いろいろ考えてみよう。

ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。

Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket

これまでのコメント

  1. […] 2台のCARACLE-Sのチェーン交換を終えて、今度はTORACLE-COZ(CARACLE-COZ試作フレーム)。なかなか時間が確保できないがノリクラも終わったので、少しずつ決戦仕様を解いて平常使用に便利な装備 […]

  2. […] あと5,000km走る(累計20,000km到達)ことを見据えてチェーンを交換し、ワイヤーやブレーキシューも交換した通勤用CARACLE-S。おかげで走行感も回復した中で気になってきたのが、変速レスポンスとギアレシオ。 […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

サイト内検索

アーカイブ

お友達ブログ

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。


Back to Top ↑