2018ノリクラ参戦記・受付日
今年もこの日がやって来た。「ノリクラ」こと「マウンテンサイクリングin乗鞍」に参加するようになって、すでに18年。初参加は31歳だった私も49歳とすっかりおじさんになった。タイム更新も難しくなったので、これからはもう少し気楽に楽しもう。・・・と思っていたのだが、今年乗り始めた勤務先の新モデルCARACLE-COZは、手近な峠のベストタイムを次々更新。これは行けるかもしれない、と再び記録更新への意欲が湧いてきた。
猛暑で思うように遠出はできなかったが、できる限りのトレーニングを重ねた。TORACLE-COZと名付けたマシンの軽量化にも努めて、ペダルレスで6.4kg切りを達成した。CARACLE-COZの優秀さを証明する機会として、意気揚々とノリクラに乗り込むことになった。
受付日の今日は、朝5時前に借用した社用車で堺の自宅を出発。チームCARACLEのN岡さんとT田さんを拾って東に向かった。残念ながら長野県に入るころから、雨が降ったり止んだり。先に乗鞍高原に入った友人からは、豪雨になっているとの連絡も入った。今年は晴れ男のF永さんが不参加なので、明日の天気が心配。
心配しながら受付会場の乗鞍観光センターに着いたたのは12時半過ぎごろ。
雨がちだし、上高地乗鞍スーパー林道が通行止めということで、寄り道もしないで先を急いだら思ったより早く到着した。
豪雨は去ったが小雨が降ったり止んだりしているので、昨年のように自転車を持ち出すのは止めた。格好もおとなしく・・・と言ってもタイガースシャツを羽織って会場に入り、受付開始の13時まで出店を冷やかす。
そこで目についたのが以前から狙いをつけていたヘルメットOGK KABUTO製STEAIR。現在使用中の同社モストロはすでに4年以上使用しており、使用期限切れの状態。大きな衝撃も与えていないが、経年劣化は進んでいるだろう。安全性確保のためには交換が望ましい。
とは言え、私にとってイエローカラーは絶対条件。その上で頭に合って軽量なものとなると、なかなか手頃なものがなかった。OGK KABUTO製ならほぼS/Mサイズで合うことがわかっているが、STEAIRの市場価格は安くても14,000円ほど。迷っていたところで4割以上安く販売されていたので、購入してしまった。
散財したなあ、と思っていると会場で同宿の仲間たちの一部と再会。関東在住者が多いので、一年ぶりのメンバーも多い。
「ヘルメット買ったんだ」
「そろそろやばかったし、今まで見つけてたのより、かなり安かったんで」
「そういや、シューズだけ赤いね。何で?」
「なかなか黄色で、安いのが無いんで」
「そこに、あったよ」
「えっ?」
引っ張られて訪れた某テントにはLAKEの黄色いロードシューズが6,000円で販売されていた。しかもサイズも42とピッタリ。しばらく真剣に悩んだが、なんとか自制。
「これ以上買い物すると、宿代が無くなるんで」
「カードも使えるって」
「おいっ!(^_^;)」
危ない危ない。ただでさえTORACLE-COZのチューンナップに予定以上に費用をつぎ込んでしまったので、これ以上は首が回らなくなる。後で「しばらく固まってたな」と笑いのネタになってしまった。
再び雨が降り出した中で受付が始まったが、我々のようなおっさんクラスは長蛇の列。
しばし並んで引換証を渡し、無事に計測センサーやゼッケン、パンフレットなどを入手した。
「お名前の確認お願いします。もう・・・」「猛虎参號です」
私のハンドル名でも気恥ずかしかったが、パンフレットに掲載されたハンドル名には口に出すともっと恥ずかしいものも多い。勢いで変なハンドル名にしないように注意。
私のゼッケンナンバーは5222。明日の出走時間は7:41ということになる。
無事に受付を終えて、13:30頃には番所大滝近くの定宿「寿家」に入った。
天気は次第に好転し、この頃には雨雲も去って晴れ間も多くなってきた。このまま明日は良い天気になって欲しいと思いながら、自転車を下ろして準備開始。
ノリクラ決戦仕様のTORACLE-COZ完全型は、これが初お披露目。軽量化を積み重ねてペダルレスで6.4kg未満まで持ち込んだが、ペダルを付けて約6.6kg。そこに阪神タイガース応援旗140gという、軽量化を無駄にするバカげた装備。ボトルやiPhone、モバイルバッテリーを加えた、実走状態で約7.3kg。昨年のTORACLE-Sと比較すると3kg以上の大幅な軽量車になった。これならアラフイフおやじにも大幅な記録更新が可能だろう。
関東や関西を中心に各地から続々到着する友人たちも、再会を楽しみつつ周りで準備を進めている。
発売初年度からCARACLE-Sを活用してくれている友人A本は、コンパクトさを活かしてバス輪行で乗鞍入り。
彼は大会には参加せず、前夜の飲み会やサイクリングを楽しむためにやってきた。同宿の仲間は関東や関西の各大学サイクリング部OBが多いが、その家族親族友人同僚・・・等を巻き込んで多様化してきた。年数を重ねて年齢層も上がる中で、仲間内で「Bプラン」と呼ばれる不参加組の人数も増えてきた。単にレースに参加するだめではなく、いろんな目的の友人たちが集まる同窓会になっている。
A本のCARACLE-Sはフロントギアをダブル化し、ハンドルバーもシチュエーションに応じてドロップバーとフラットバーをすばやく交換できる凝ったカスタマイズを加えている。
シートポスト後方のサポートバー(黒いパーツ)にFD用クランプを装着し、市販の角度調整シムを挟んでフロント変速を実現している。
折りたたみサイズが少し大きくなるが、どこでも走れるギア比を実現できたとのこと。仕事柄長期出張の多い彼は、日本各地でCARACLE-Sを活用してくれている。
重量級スチール旧車マニアのS本さんが、今年はカーボンバイクで登場。・・・と言っても、8速時代のシマノ製600アルテグラを装着した、懐かしのGIANT製CADEXカーボン。これまでに比べれば大幅な軽量化で、タイム短縮を狙う?
得意先と会う用事があったので、再度受付会場に行ったら、途中で車が路肩に突っ込んでいた。こちらも事故の無いよう、気を引き締める。
寿家さんに戻ってきたら、15時台からすでに壮行会が始まっていた。
気が逸るが先に風呂を頂き、壮行会に合流。ズラッと並んだ日本酒は、どう見てもレース前日の風景とは思えない。
ビールをすっ飛ばして最初から日本酒を頂くが、味もピカイチのものが多く、セーブしなければという理性を曇らせる。ビンの林の後ろで手を広げるS本さんは「これは、アカンやつや」と呟いたが、まったくヤバい酒ばかりだ。
しかも、17時過ぎに追加の日本酒が宅配便で届いた。ビールなどを用意してくれている仲間もいるし、これを一晩で空けろというのか?
壮行会の話の方は、朝からの雨に「何で(晴れ男の)F永さんを拉致してこなかった」と責められた。私は、晴れ男や晴れ女を同道しないでノリクラに来ると、降水確率70%という強力な雨男。晴れ男同道は、義務ということか?
夕食前からそこそこアルコールが入り、18時から夕食。天気予報も好転してきたので、ホッとしながら明日への英気を養う。
当然のごとく、夕食後も壮行会は続いた。バカ話に花が咲き、美味しい酒と話の展開に、例年になく酒量が増えた。10時前には解散となり就寝したが、果たして明日は大丈夫か?
「2018ノリクラ参戦記・走行日」に続く
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