TORACLE-COZ組立て その12 [ハンドル周り諸々]
[TORACLE-COZ組立て その11]からの続き
フォークコラムをカットしたTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)の具合を鍋谷峠で検証したが、ヒザをぶつけることは一度もなかった。どうやらステムパッドも不要で、見栄えを犠牲にして前上がりステムにした甲斐はあったというところだ。
カットした32mmのコラムやスペーサー、緩衝材にしていたバーテープを合わせて約30gの軽量化にもなった。・・・微々たるものだが。
ガタ無しで装着できてはいたが、トップキャップとプレッシャープラグの隙間がギリギリなので、予告していた通りトップキャップの底部をテーパー上に削ることにした。
勤務先のボール盤を借りて、ボルトとナットで持ち手を作ってセットし、ヤスリで削った。ヤスリの切れ味(?)がもうひとつで、時間がかかった割に大して削れなかったが、クリアランスを2~3ミリ稼げたはずだ。
旋盤を使いこなせるスタッフに頼めば、もっときれいに効果的なサイズに削れただろうが、あまり専門的な機材を使っては一般の方の参考にならない。一部例外はあるが、できるだけ家庭か、せいぜい自転車店で対応可能なレベルのカスタマイズを心がけている。
ハンドル周りのもうひとつの宿題が、アクセサリーマウント。TOPEAK製ライドケース マルチマウントを装着してみたが、いくら固定ネジを締め付けても、カメラとモバイルバッテリーを装着すると母体のライドケース マウント RXの角度がずれて下がってしまう。一度滑りぐせがついてしまったので、マルチマウントを外してもiPhoneの重さだけでズレてしまう始末。
そこでまずは二液混合タイプのエポキシ接着剤で固定してみた。
角度調整部分を固めるように塗り込み、台座との合わせ面にも塗布して押さえ込みを図った。
充分な硬化時間を取ってから、峠を上ったら・・・ズレてきた。安易な方法はあえなく失敗。
今後のステム変更や他の自転車への載せ替えを考えると、可逆性のある方法が望ましいのだが、構造的になかなか難しい。
あまり目立たない方法を取ろうと、下側の角度調整部分の継ぎ目に穴を開け、3mm径のイモねじをねじ込んだ。
これなら物理的に動きをブロックできると思ったのだが、マルチマウントとカメラを載せてトレーニングに出ると、イモネジを乗り越えて動いてしまった。
今度はイモねじでなく2mm径の真鍮トラスねじを調達。というか、3mm径未満のイモネジはその辺のホームセンターには売っていなかった。
このネジを芯棒に当たる部分にまで届かせるのが1つ目の目標だが、この芯棒も圧入されているもののようなので、ずれる可能性を否定しきれない。ここも含めて何らかの手を加えたいところだが、両側から別々の芯棒が圧入されているので、片側から叩き出して抜くこともできない。
そこで、2つ目の目標としてボルトを長めに突き出しておき、台座部分に当たることでそれ以上動かないストッパーにした。これで2重の固定力が働く仕組みにはできたが、反対側の加工に失敗したりで見栄えがかなり汚らしくなったのが残念。
ひとまずマルチマウント無しでトレーニングに出てみたが、ライドケースマウントRXの角度ズレは止めることができた。2mm径、それも真鍮製のボルトで強度的に保つのかが気がかりだが、今度はマルチケースマウントを装着して試してみよう。
マルチケースマウントには3つのGoPro台座があるが、図のようにモバイルバッテリーとデジカメ、そしてライトの装着を考えている。ライトはバッテリー外付けのUSB給電タイプなので、iPhone用のモバイルバッテリーを共用できて無駄がない。これでブルベ参戦も視野に入れた長距離仕様を実現できそうだ(ブルベ400km以上はもう1灯必要だが)。
[TORACLE-COZ組立て その13]に続く
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
[…] [TORACLE-COZ組立て その12]からの続き […]
[…] [TORACLE-COZ組立て その12]に続く […]
[…] 今日は久々にTOPEAK製ライドケース マルチマウントを装着。これまでのiPhoneとモバイルバッテリーに加え、ライトヘッドとコンパクトカメラも装着・・・できるのだが、角度ずれ防止工作を施してもグラグラして強度が不安。やはり、コンパクトカメラは重量オーバーなのかなあというところ。結局途中からカメラはポケットに移した。 […]