海の日、夕涼みSakai散走!

堺 自転車のまちづくり・市民の会や、堺の自転車店により原則毎月第3日曜日に開催されている「Sakai散走」。「散走」とは自転車のイベントではなく、自転車を使って食や体験や観光をする新しい自転車の楽しみ方と定義づけられている。

以前も堺とお酒の歴史を辿る大人の堺散走に参加したことがあったが、今回久々に参加できたのは「海の日、夕涼みSakai散走!」と銘打たれた錦ロイヤルの長島さんの主催するイベント。

午後まで家庭の用事があったが、今回は15時集合のイベントなので、何とか参加できた。先の用事が済んでから家に一度戻る時間的余裕がないと予想されるので、参加する自転車を数時間屋外に置かなくてなならない。

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そんな訳で、高額で目を引くTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)は避けた。街中を低速でウロウロするイベントなので、スタンドがあった方が便利だし、フラットハンドルの方が低速で扱いやすい。そんな訳で、自分のでなく、娘のCARACLE-Sを借用して参加した。

結局は40分ほど早く集合場所の堺市役所付近に着いてしまったが、なかもずからほんの3km走ってきただけでも汗だくになる猛暑。昨日熱中症気味なった事もあって、無理せず喫茶店に避難して待機し、15時直前に市役所前にやってきた。

180716_145654市役所前にはすでに数人の参加者が集まっており、その中には白いCARACLE-Sの姿も! メーカーの人間としてはテンションの上がる展開で、2台の参加はBianchiと並ぶ本日の最大勢力(笑)。

オーナーはケロリンさんで、「小さくなるし、よく走るし」というコメントが大変ありがたかったです。奥様はブロンプトンでご参加。

180716_145830ケロリンさんのCARACLE-Sを拝見すると、関節のボルトにマグネットが付けられている。「これは何ですか?」と尋ねると、外したペダルを付けるんです。強力なんでまず外れません」とのこと。磁石は百均で売っているものとのことで、これは面白い活用法だ。

CARACLE-S標準仕様には樹脂製の折りたたみペダルが付属するが、限定モデルのスポーツパッケージはペダルがオプションで着脱式の金属製ペダルの装着を勧めている。着脱式の欠点は「置き忘れ」の恐れがあることだが、外してすぐ車体にくっつけておけばその心配もなくなる。

新たに用意するボルト類はステンレスやアルミ、チタンといった錆びない(磁石が付かない)素材を採用しているCARACLE-Sだが、この関節にはサスペンションメーカーが添付してきたスチールボルト。数少ないスチール箇所をうまく活用している。

180716_150749主催の長島さんや市民の会のHさんも現れ、総勢10名で開会式(?)。15時を過ぎても35度を超える高温でもあり、コースは臨機応変に変更する意向とのこと。

180716_15182415:10に出走し、まずは旧堺燈台へ向かって、大小路の一本南側の裏道をゆったりと西進して堺中心部を横切っていく。

180716_152315わずかな距離だが雲のほとんどない快晴の空からジリジリと太陽が照りつけ、信号待ちの度に汗が吹き出す。

堺旧港に到着し、堤防上に上がって遊歩道をさらに西進。

180716_152558港の端に旧堺燈台が、端正な白い姿をあらわした。

180716_152818普段は灯台内部は非公開だが、昨日と今日は海の日にちなんで一般公開される。

元より観光スポットではあるが、今日はたくさんの来訪者が灯台に向かう階段を上っていた。

外からは何度も眺めているが、中に入るのは私も初めて。窓を開け風通しの良い灯台内は意外と涼しい。

180716_152853説明員の方が土台の石材について解説していた。途中からだったので、全容はわからないが、各地の石材を適性や色も考えて配置したものだとのこと。

180716_153001灯台の上層部分には上れなかったので、下から撮影。現存する日本最古の木製灯台というだけあって、基本は木材で組み上げられている。ただ、老朽化や耐震性の問題で鉄骨で補強されているようだ。

180716_153601せっかくなので、普段入れない階段で集合写真。


180716_153755せっかくなので、ついでにCARACLE-Sの広報用写真も撮影。灯台に後方の煙突を隠して・・・なんて、ちゃんと考えてたんです。この時点では。

180716_154721お次は、すぐお隣の大浜公園に移動。公園内のプールで遊んだのか、髪の濡れた子どもたちが涼しげでうらやましい。

大人の堺散走でも立ち寄った猿飼育舎にやってくると、そのときにはいなかったアカゲザルの赤ちゃんが可愛らしい。

180716_160739しばし猿の姿を楽しんだが、相も変わらずとにかく暑い。「冷たいもの」というリクエストに応えて、長島さんが連れてきてくれたのが、ほど近いクリーム本舗堺店。

貝塚やあびこにも支店ができる人気店で、住宅街の一角にも関わらず次から次へお客さんの車がやって来る。

180716_161348アイスクリーム(ソフトクリーム)だけでこの種類。他にクレープのメニューもあって、季節を問わず立ち寄りたい品揃え。

私はチョコナッツを注文。店先が日陰になっていることもあって、美味しく涼しくいただいた。

180716_163542やや元気を取り戻してやって来たのが、開口神社。堺のお酒とも縁の深いこの神社には大人の堺散走でも立ち寄った。

180716_163759安産と厄除けで知られるこの神社は「あぐち」神社と読む。「堺の人でもちゃんと読める人は少ない」とは引率する長島さんの言。

堺中心部にあり、神功皇后、空海、足利義持、千利休、豊臣秀吉といった偉人たちとの由緒も深いこの神社は、近代に至って堺の教育との縁も深い。かつては名門女子校として知られた泉陽高校(現在は共学)の発祥の地とされ、記念碑も建っている。

180716_163813その横には、これままた堺出身の与謝野晶子が境内の樟の木を歌った歌碑があり、その後ろには晶子にちなんだ恋歌みくじを結ぶハート型の枝が設けられている。

180716_164308こちらはかつて名門男子校として知られた三国丘高校(現在は共学)発祥の地の碑。現在、堺の公立名門高校といえば、1位は三国丘、2位は泉陽と言う人が多いだろう。そのいずれもが開口神社の境内が発祥というのはすごいことだ。実は境内には堺の幼稚園教育発祥の地の碑も建っている。

この散走の前の用事というのが、実は中3の息子の受験がらみだったので、注目してしまった。名門両高校には縁がないだろうが、良い進路に進めるよう合格祈願をしておいた。

180716_165141山之口商店街を抜けてやって来たのは、フェニックス通り(中央環状線/国道26号線)の側道に面したケーキ工房 FUさん。

180716_165827昨年2月に開店した同店のこの季節の目玉が「丸ごと桃のタルト」。名前の通り丸ごと1個の桃を使い、中の種をくり抜いてカスタードクリームを注入した豪華なタルトで、680円。桃の質もよく、「この値段で良く提供できるねえ」とのコメントも。

長島さんが予約して押さえてくれていたが、本日は7個しか確保できなかった貴重品。業界人としてはご遠慮しようかと思ったが、ケロリンさんはご夫婦でシェア。長島さんも「また来れるから」ということで遠慮され、私にもお鉢が回ってきた。

暑い日だけにみずみずしい桃がとても美味しい。これは癖になる味だ。数が作れないので、予約がお薦めとのこと。

180716_171956どう考えても消費カロリーより摂取カロリーが多いが、お蔭で元気も(腹も?)出てきた。お次は再び堺旧港に向かい、今度は灯台の対岸の龍女神像の足元にやって来た。

180716_172458明治36(1903)年に大浜水族館前に設置された平和と繁栄のシンボルを、平成12(2000)年に復元したものとのこと。

17路を過ぎ、そろそろ日陰なら暑さもマシになってきた。海辺の風を感じながらしばしぼ~とする。

日没まではまだ時間があるので、時間調整と買い出しのために南海本線堺駅前のショッピングセンタープラットプラットに立ち寄り、40分ほど自由行動。喫茶店に入ったり、食事をした方もあるようだが、私はベンチでちょっと昼寝。

180716_18471418:40に再集合して、再び堺旧港へ。そろそろ太陽も低くなって、呂宋助左衛門の像は夕陽に手を振っているよう?

180716_184746像の横で、同じポーズをとる私と参加者たち。

戦国期の堺の豪商、呂宋助左衛門の生涯を描いたNHK大河ドラマ「黄金の日日」は子供の頃に印象に残った作品だ。

180716_185413日没の迫る中、港の先端の旧堺燈台に移動。快晴の海の日とあってか、まだまだ暑い中でもたくさんのカメラマンがレンズ西にを向けていた。

180716_185840先ほどに続いて宣伝写真に使うことを狙って何枚もCARACLE-Sの写真を撮ったが、夕陽と灯台とCARACLE-Sの位置関係ばかりに気を取られて、多くの写真に後方の煙突が写り込んでしまった。

(偶然だが)余計な背景が写っていないのは、これを含めて数枚だけだったのは残念だが、美しい夕陽をじっくり見られた。

180716_191344ここで、本日もうひとつのSakai散走イベント、ジャイアントストア堺の夏宵(なつよい)散走と合流し、一緒に大仙公園に向かう。

180716_193246次第に夕闇が迫る中、御陵通を東進していく。通りの名の由来である仁徳陵古墳の前に到達したところで、反対側にある大仙公園の中に入った。

180716_193305そこにあったこんもりした小山が、狐山古墳。CARACLE製造元のテック・ワンがある松原市は狐と人との交流が盛んで、キツネたちが住民票を持っていたとのこと。その他にも周辺で狐絡みの話題が多いので目についてしまった。

180716_193712園内を少し走ると日本庭園の入り口へ。7/14~7/16に夜間特別開園「夏宵」が行われており、本日が最終日とのこと。

180716_194142園内はライトアップされて、池に逆映りする風景が美しい。

180716_194223茜の残る空に浮かぶ上弦の月と明るく煌く星は宵の明星(金星)だろうか?

180716_194541しばし池の周囲で庭園の風景に見惚れた後、園内を散策。

ライトアップされた風景を間近で見ると、それはそれでまた別の美しさがある。

180716_195040さらに歩いていくと、ちょっと賑やかな一角があったのだが、・・・「肉とビール」ど直球ストレートな表現ながら、心をぐっと掴むコピーが踊っていた。

180716_195755この暑さでは大いにビールに惹かれるが、まだ自転車に乗るのでアルコールを入れるわけにはいかない。後ろ髪を引かれる思いで、その場を離れた。

園内の休憩所で記念撮影して、多くの参加者は市役所方面に戻ることになった。最後に堺東のディープな酒場を巡るという話もあり、大いに興味があった。娘のCARACLE-Sで参加したのは、飲んだ後に輪行しやすいという理由もあったのだ。

とは言え、昨日の熱中症以来体調がもうひとつだし、明日は仕事なので残念だが今日はここで失礼させてもらうことにした。私以外の何人かもここで家路につくことになったので、上野芝方面に向かう参加者を送ってから帰宅した。

もう少し涼しければ、最後の飲み会も含めてもっと楽しめたと思うので残念だが、天候だけは選ぶことはできない。この暑さの中で、コースや運営を工夫していただいた長島さんには頭が下がる。条件に恵まれない時に参加者に楽しんでもらうのは大変なのだ。

 

■コースマップ

 

■本日の走行記録(自転車)

CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2018/07/16 15:09:58
 自転車完了: 2018/07/16 20:17:14
 バイクタイム: 1:00:50
 停止時間: 4:06:00
 距離: 18.93 km
 平均スピード: 時速 18.67 km/h
 登り: 23 m
 カロリー: 375 kcal
 平均心拍数: — bpm
 最大心拍数: — bpm
 平均ペダルペース: — rpm
 最高ペダルペース: — rpm
 今月の走行距離:  357 km
 今年の走行距離: 4652 km
 先月の走行距離:  703 km
 昨年の走行距離: 8853 km

 

■本日のフォトアルバム

※本ブログ、及び下記のフォトアルバム(フォト蔵)に掲載の画像に差し障りがありましたら、ご遠慮なくお知らせください。速やかに対処します。

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これまでのコメント

  1. […] 以前訪れた際には「丸ごと桃のタルト」が絶品だったが、これは当然季節限定。今回は慎ましく、塩キャラメルシュークリームを頂いた。表面の塩気がカスタードクリームの甘みを引き立てて、美味。 […]

  2. […] 先週日曜日は昼まで走って軽い熱中症になり、翌月曜日にも夕方とは言え暑い中を走り回り、それ以来体調が今ひとつで、軽い倦怠感や耳鳴りがする。暑さは和らぐ気配もなく、休みの日は少しのんびりしたいところだ。とは言え、ノリクラまであと5週間ということは、週末トレーニングは最大であと4回しかできない。完全休養を取っている場合ではなく、かといって無茶は逆効果。そこで、いつもより30分早く出発して、最も手近な鍋谷峠を往復し、暑さがひどくなる前に帰宅する早朝避暑トレを計画した。 […]

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