生口島一周 [ミニベロツーリングフェスinしまなみ海道 その2]
ミニベロツーリングフェス in し まなみ海道Vol.4の2日目。早朝に高根島一周を終えて宿に戻ると程なく朝食。一夜干し(?)を各自のコンロで焼いて、朝から美味しいごはんを頂いた。
今日は私もツーリングに参加するので、出走準備を整えて8:30前には宿の向いにある船着き場へ。今さらながらウィンドブレーカーを着込んだが、風が強くなってきたので朝より寒いくらい。
今回はロードバイクのいないイベント。ミニベロばかりのゆったり走行になるだろうし、生口島を一周しても20kmちょい。興味を持った愛好家に試乗してもらいやすいように、ビンディングシューズは避けた。下半身はスニーカーにカジュアルウェアの短パン、上半身だけはメーカーの人間とわかるようにCARACLEロゴ入りのレーサージャージ。CARACLE-S スポーツパッケージも、ほとんど市販仕様のままの試乗車を持参し、TORACLE-Sは留守番。
一方、チームCARACLEリーダーF永さんは、CARACLE-Sのカスタマイズ例としてドロップハンドル化したフルチューン仕様に乗車。格好もほぼレーサー。
チームCARACLEエースのT田さんは、やはりレーサールック。こちらは愛好家に見てもらうために、ほぼ販売仕様のCARACLE-COZ試乗車に乗車。普段乗っているCOZ試作車はお留守番。
N岡さんは私と交代で今日は試乗会担当。上司とともに車で瀬戸田サンセットビーチに向けて先行した。ツーリング参加者は、8:40頃に宿を出発。
まずは瀬戸田サンセットビーチに向けて海沿いを南下。何組かに分かれているが、約50台ものミニベロが隊列を組んでいるのは壮観だ。
今日は基本的に昼食まで自由行動だが、希望者は生口島一周のオフィシャルオプショナルツアーに参加する。
手を上げて集まった参加者は32名。半数以上はこのツアーに参加するようだ。私もこのツアーに参加するが、F永さんとT田さんは2人で走るとのことで別行動になった。
ツアー参加者は9:10頃再出走。引き続き海岸沿いを南下していくと、大三島に渡る多々羅大橋が見えてくる。橋をくぐる直前には生口島名産のレモンの名のついた「レモン谷」の標識があり、斜面にレモンの木(らしきもの)が立ち並んでいた。
多々羅大橋をくぐり抜けて振り返ると、橋と青空とミニベロの隊列。道幅がそこそこあり、交通量も少なく、リラックスして走れるのがありがたい。
今回は先導するおのなび旅行社のIさんが、クリップマイク付きの拡声器で走りながらガイドをしてくれている。
Iさんが先導で立ち寄った最初のポイントに、ズラッと参加者のミニベロが並ぶ。生口島は島ごと美術館と銘打って、島のあちこちに不思議なオブジェが設置されている。
そのひとつであるこちらは「空/海 YURAGI」という海老塚耕一氏の作品で、多々羅大橋から1kmほど南の海岸沿いに鎮座している。一見すると錆びた鉄塊だが、見る角度によって表情を変える。参加者は穴に入ったり自転車と記念撮影したりとしばし鑑賞(?)。風が強く吹いているので、自転車が海に落ちたりしないかとヒヤヒヤ。
そこから2.5kmほど進み、尾道市立南小学校跡に自転車を置く。案内されたのが、東の海岸にあるこのオブジェ。
「ベルベデールせとだ」という川上喜三郎氏の作品は、2つの円が重なる正面から見ると、沖合の2つの島(伯方島と岩城島?)の切れ目がちょうど覗けるようになっている。
参加者やメーカー担当者が、オブジェの上に自分や自社の自転車を持ち上げて記念写真を撮りはじめたので、私も仲間入り。期せずしてCARACLE-Sと美女のツーショット・・・バー○ィーがじゃま(^_^;)。
真っ青な海と空に浮かぶようなオブジェは神秘的だったが、夜にはまた別の風情を見せるそうで観月祭も開かれるそうだ。
引き潮なので登ることができたが、徐々に潮が満ちてきた。慌てて撤収したが、私と入れ違いでまだ登ってくる方もいた。
バッテリーとモーターが重い電動アシスト自転車を、根性で持ち上げているDaytonaのスタッフさん。脱帽です。
10時過ぎに南小学校跡を出発してまもなく、F永さんより「一周終了」との連絡と写真が送られてきた。T田さんと二人で、一気に生口島を一周したらしい。
抜かれたりすれ違った憶えがないので、オブジェを見学している間に過ぎてしまったのだろう。こちらはまだ三分の一周くらい(^_^;)。・・・のんびり行こう。
生口島をほぼ半周した洲江港に10:30頃到着し、小休止。ここには眼の前に見える岩城島に渡るフェリー乗り場がある。岩城島は桜の島として知られているそうで、島を一周する自転車ルートもあるそうだ。
再出走して間もなく、参加者の別グループとすれ違った。逆回りしているのだろうか? 手を降って挨拶。
道端のレモン畑をで一時停止。この時期しか見られない物があるとのことだったが・・・。
それはこのレモンの花。一週間もすれば散ってしまうとのことだ。花の時点でもすでにレモンの香りを漂わせている。
しまなみ海道の反対側、因島に渡る生口橋をくぐって半周突破を実感。この時点で10:45過ぎ。
また前方からミニベロが来たなあ・・・と思ったら、なんとF永さんとT田さんだった。すれ違いざまに手を上げて挨拶するのが精一杯だったが、もう一周しているらしい(笑)。
生口島の北海岸に至り、お次の立ち寄りポイントはこちらの図書館船ひまわり。昭和37年(1962年)から昭和56年(1981年)まで、広島県立図書館が島しょ部の人々に読書に親しんでもらうために運行された全国唯一の図書館船とのこと。現在はB&G財団瀬戸田海洋センターに保管されている。
同じ敷地内のすぐそばにあったのが、またも島ごと美術館のオブジェ。こちらは「地上と地下の間で」という崔在銀氏の作品。
ガラスのオブジェの中には地下に繋がる穴が空いており、水が溜まっていた。元々は水は張っていなかったそうなので、どんな姿だったのか気になるところだ。
海洋センターのすぐ先に、自転車乗りの間では超有名店の「ドルチェ」がある。生口島を走るなら必ず立ち寄れ、と言われるジェラートショップだ。
スタンダードなものはもちろん、しまなみ海道の各地域の名産品を使用したものもあるが、ここはやっぱり地元生口島の名産品、レモンのシャーベットでしょう。
ジェラートを堪能した後は、店の前の海がきれいだったので撮影しようと、道路を渡るとBESVさんも同じことを考えていた。
譲り合いをしながら、お互いに撮影。最高のロケーションの中でプロモーション用の写真を撮っておこうというのは、多くのメーカーの担当者の考えることだ。
ドルチェを10:30過ぎに出発して、市役所支所や耕三寺のある瀬戸田の中心地へ。宿泊した旅館つつ井さんのすぐ近くまで帰ってきて、生口島をほぼ一周だ。
瀬戸田小学校前にあったのが柑橘類のオブジェ。これは島ごと美術館の対象ではないようだが、その後の黒板は誰でも好きなことを書いていいとのこと。だ。
ミニベロツーリングフェスのスタッフが今回のイベントを告知する内容で書き込んだが、後から本日開催の瀬戸田小学校運動会について書き込まれ、まるで2つのイベントが一体のような記述になったとのこと。一同大受け。
出展ブランドのステッカーを貼られ、もちろんCARACLEもある。黒板消しでは消せないステッカーは、この場で希望する参加者が持ち帰ることになった。
宿泊したつつ井さんまでは数百メートルだが、ここで耕三寺の東側を南下し、山に向かっていく。
上りとなれば電動アシスト勢の本領発揮。Daytonaさんがす~と前に出ていくので追いすがったが、これは撮影のために先行したのであって、上りだからといって競争が始まるわけではない。
ついいつもの癖が出たが、皆さんは行儀よく隊列を守って進んでいる。いかんいかんと隊列に戻る。前方にさらに上っていく道が見えたが、これは島を横断するルートで、我々は海に向かって右折して下りになった。ほどなくサンセットビーチ近くの海が見えてくる。ここまでくれば、あと少し。
12:15頃、生口島一周して瀬戸田サンセットビーチに戻ってきた。宿泊したつつ井さんからのルートを合わせれば、一周プラス3kmで、6の字状に走った。
F永さんとT田さんはとっくに生口島を2周して、試乗会のお手伝い中。今日もたくさんの試乗者が訪れているようで、次々と試乗車が出入りしている。
健脚2人も楽しんだようだが、私も生口島の知らない名所を訪れることができたので、楽しめた。島ごと美術館はいつか17作品全部訪れてみたいものだ。
走った後の昼食はバーベキュー。かなりの量の肉と海産物、そして野菜のパックが一人ずつ渡され、参加者自ら焼いていく。
食べきれない食材をあとに残るスタッフに任せて、ツーリング参加者は瀬戸田サンセットビーチに隣接する垂水港へ。
ツアーの締めくくりは尾道までの貸し切りクルーズだ。
海賊船をイメージした遊覧船に乗り込むにあたって、折りたためる自転車はたたむことになった。ここは市販仕様に近いCARACLE-Sが幸いで、サクッと折りたたんで世界最小サイズに。ドロップ化したTORACLE-Sだと少し手間取るし、大きさも少し大きくなったところだ。
14時に出港し、ほどなく瀬戸田港のつつ井さんの前を通る。宿のスタッフが窓から手を降ってくれた。
その後も尾道に向けて、しまなみ海道の島々の間を抜けていくのだが、多少風があっても瀬戸内の海の揺れは大したことはなく、快適なクルーズだった。
「海賊船」には海賊が乗っている。甲板の先頭で前を見据えている船長は上の写真に写っているが、後甲板には上から踊りかかる海賊が! しかも2人いや、3人か(笑)。
各社の提供した賞品をじゃんけんで勝った参加者に進呈するのだが、CARACLEの提供した賞品は私とじゃんけんして勝った参加者に進呈した。
じゃんけん大会が終わって参加者全員で記念撮影。その写真は各報道機関に掲載されるはずだ。チームCARACLEも記念撮影。
尾道が近づいてきた。尾道城(非史跡)やその隣の前泊ホテルも、良い目印になった。
名残惜しいがクルーズも終了。15時過ぎに尾道駅前の桟橋に接舷し、海賊船「バイキングA(エース)」号ともおさらば。
スタッフの方々に挨拶して。これにて我々の参加した尾道発着のツアーは終了。東京発着のツアーは岡山まで観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」に乗るのだが、この内装の一部は、CARACLE製造元テック・ワンの精密板金部門が製造したものだったりする。せっかくの自社製品が拝めないのはちょっと残念。
あとは瀬戸田サンセットビーチに展示会を行っていたCARACLEスタッフとの合流。瀬戸田まで走って戻ることも考えていたが、すでに試乗会は15時で終わって片付けもすぐに済みそうとのこと。
車で動いてもらう方が合流が早そうなので、西瀬戸尾道IC近くのハンバーガーショップまで7kmほど走って待機。やって来た車に3台のCARACLEを積み込んで、大阪に戻った。
今回のイベントでは、折りたたみ自転車を実際に旅の道具として活用しているたくさんの愛好家と交流できたことで、とても勉強になった。他メーカーの方々と交流できたことも有意義だった。しまなみ海道という最高のロケーションで、観光や食事を楽しむこともできた。仕事と言いながらもありがたい話だった、役得役得。
■コースマップ
■#relive
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2018/05/20 8:41:00
自転車完了: 2018/05/20 13:38:26
バイクタイム: 1:38:56
停止時間: 1:56:18
距離: 27.72 km
平均スピード: 時速 16.81 km/h
登り: 38 m
カロリー: 661 kcal
平均心拍数: 98 bpm
最大心拍数: 152 bpm
平均ペダルペース: — rpm
最高ペダルペース: — rpm
今月の走行距離: 363 km
今年の走行距離: 3273 km
先月の走行距離: 710 km
昨年の走行距離: 8853 km
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