上りに長距離にチェーン切れ [ぶどう坂-平城宮]

いよいよ来週3/18はブルベ200km本番。会社の好意でなんとか週一ペースでトレーニングを重ねているが、仕上がりはもうひとつ。ここ数週同じパターンなのだが、走り初めに脚が回らず、40~50km走ってようやく調子が出てくるが、70~80km程度で早くも売り切れて脚が回らなくなる。トレーニングでは100kmも走らないのがほとんどなのに走行後はぐったりで、倍以上の200kmの長丁場を走りきれるか不安な体たらくだ。

ともあれ本番前週は幸か不幸か業務の予定が延びて、週末に走れることになった。一緒にブルベに参加する近所の友人も伴って、TORACLE(CARACLE-S 2016試作車)で6:30ごろ出走した。今週末は久々に自転車部門も本業(金属加工)も土日休みなので、テック・ワン従業員のチームCARACLEでトレーニングをしようとの呼びかけもあった。

180310_072501そこでまずは大和川沿い長吉川辺のコンビニに集合。CARACLEシリーズ4台(CARACLE-S×2、CARACLE-COZ×2)が並び、友人のGIANT製700Cロードを含めて5台が集合。

180310_073750時間のないメンバーもいるので、チーム練習はぶどう坂。7:30過ぎに再出走して大和川堤防上の自転車道を東へ走る。

夏場は自転車や歩行者でごった返す堤防上だが、まだ寒く、日の出が遅いせいか通行者が少ない。最近はできるだけ堤防上を避けていたが、意外と走りやすかった。

180310_074246生駒山系の南端が近づき、これから上るルート上にある仏舎利塔や変電所も見えてくる。

180310_080003柏原市に入り、大和川沿いを離れて国道170号線旧道に入る。ほどなく、大県南交差点に到着。

信貴山に上るこのルートは、沿道にぶどう畑が多いことから通称「ぶどう坂」と呼ばれている。手頃なヒルクライムコースとして、自転車乗りに人気だ

180310_081122交差点のコンビニで小休止して、8時過ぎにアタック開始。

「アタック」と書いたが、私はブルベに向けたロングライドトレーニングの前哨戦。心拍数を150未満に抑えることを意識して、最後尾からのんびり上っていく。

若手2人は、先に飛び出して上っていくが、今日は本気のタイムアタックというところまでは行ってないか? このコースの序盤は、ぶどう畑の間のつづら折りを、グイグイ高度を上げる急勾配。大阪平野を見下ろす景観がよく、キツいが達成感のある上りだ。

180310_083012仏舎利塔のある尾根を乗り越えるとやや傾斜が落ち着き、のんびりでも20分ほどで変電所前に到着し、第一ヒート終了。ここまでのタイムを測っている自転車乗りが多い。

180310_083948再スタートして、もうひと上り。こんどはほぼ一団となって、全員のんびり上る。

交通量がほぼゼロになったので、坂道で仲間の背中を押す練習(^_^;)。某マンガの中では多用されるが、国内のレースではまず使えないテクニック(黙認されることもあるが、厳密にはルール違反)。ちょっとした遊びだったが、押される方は「むちゃくちゃ楽」とのこと。

180310_08421310分もかからずに信貴山のどか村に到着。これにてチーム練習終了。

この後、T田さんは上ってきたルート降りて十三峠、清滝峠のヒルクライム三連チャンを予定。

180310_085922用事ですぐに帰宅するF永さんと、河内長野方面にツーリングに向かうN岡さんは、堅田方面に降りるとのこと。東にひと下りして、府道183号線と県道236号線の分岐になるこの交差点でお別れした。

我々は奈良盆地に降りて、ブルベ対策のロングライドトレーニング。信貴山朝護孫子寺前を通過して、県道236号線を奈良方面に下っていく。国道25号線に突き当たり、引き続き東進。

180310_094236やや交通量が多いが、友人の先導と追い風でペースは上がる。横田町交差点で左折して国道24号線を北上。やや向かい風ながら、友人の後ろで風を避け、楽に距離を稼いでいく。

180310_100305友人の鬼引きのお陰で、折返し予定時刻の10時ちょうどに、目標にしていた平城宮跡に到着。平城宮跡の南側は工事中だったが、朱雀門をバックにパチリ。

ここまでの走行距離が53kmだったので、ぶどう坂の回り道をカットしても100km近くにはなりそうだ、と思っていたのだが・・・。

180310_103512混雑がひどくなりそうな様子だった国道25号線を避けるため、帰路は奈良県道9号線を南下していく。途中、郡山城付近のアップダウンを避けて県道108号線~県道249号線に迂回し、再び県道9号線に戻って富雄川沿いに南下を続ける。

180310_105400往きに通った国道25号線を渡り、道なりに県道109号線に入ってさらに南下。法隆寺IC付近で大和川に当たって、ここからは川沿いに西に進路を取る。

180310_105954渋滞を避けるために大和川沿いのルートを取ったが、遮るもののない農地の中では、南西からの向かい風が吹き付ける。友人の後ろに張り付いて行くのが、精一杯。

11時過ぎに三郷駅前のコンビニ小休止し、あとひと踏ん張り(と思った)。国道25号線に出て大阪平野に下り、やっぱり渋滞している国分駅付近を抜けてさらに西進。事件は国道170号線バイパスを渡る時に起こった。

特に変速したわけでも、強く踏み込んだわけでもなく、ただ単調に脚を回していた。足元で小さく「ピンッ!」という音が聞こえ、次に「ガチャッ!」という大きめの音、そして脚が急に軽くなって空回り。

180310_121749チェーンが外れた(脱線した)のかと思い、下方を見るとチェーンが地面に垂れ下がっている。

すぐ頭に浮かんだ予想通り、チェーンを繋ぐミッシングリンクが外れていた。

しばらく探してみたが、交通量が多い交差点付近ということもあってじっくり探すこともできず、外れたミッシングリンクは見つからない。

自宅までまだ15kmくらいはあるだろう。予備も携行していないし、すぐ近くに10速用ミッシングリンクを売っているお店があるとも思えない。さて、どうする? というところだが、実のところあまり切迫感はない。

それは、常に超小型輪行袋を携行しているからだ。CARACLE-Sの超小型折りたたみサイズならバス輪行も苦労はないし、時間さえかければ何とでもなる。ここまで引っ張ってもらった友人には申し訳ないが1人で帰ってもらい、私は公共交通機関で帰宅することにした。

180310_123800バス亭もそう遠くないところにあったが、藤井寺駅が2kmほど先にあったので、そちらに向かった。人目も気になったし、押していってもそれほどの距離ではないので迷ったが、TORACLEにまたがって進むことにした。足で蹴りやすいようにサドルを下げ、ペダルを外す作業は、工具無しで30秒もかからずできる。この辺りが折りたたみ自転車の長所だ。

自転車の先祖ドライジーネ状態になったTORACLEで駅に向かったが、意外に速く走れる。平坦路の巡航速度は15km/hくらいだろうか? ただ、ナロータイヤなので、路面の段差がもろに伝わる。ペダルを外しているので、お尻を上げてショックを吸収する事ができないのだ。かといってペダルを付けると、じゃまになって地面を蹴りにくい。

180310_12423212:40頃には、藤井寺駅に無事に到着。ここまでは、思ったより時間がかからなかった。

180310_124630取り出したのは、中古で入手した超小型輪行袋(販売終了らしい)。

CARACLE-S純正のトレバッグはキャスターも浸けられ、高機能で大きさもピッタリで使いやすい、収納サイズはそれなりにある。そこで、この超小型輪行袋を、非常用に常にフロントバッグの中に忍ばせている。

180310_135445700Cロードバイク用なので、CARACLE-Sにはぶかぶか。生地が薄く、ストラップ類も華奢なので多用するには不安だが、非常用には充分用を足せる。

この輪行袋を使うのが初めてで手間取り、自宅近くの駅まで2回乗り換えで遠回りをしたこともあって、帰宅したのは14:30頃になってしまった。90kmライドの後のタイムロスで、すっかりお腹が空いた。

非常用輪行袋の備えがあったので、トラブルでも慌てずに済んだ。何か起きた時に撤収しやすい折りたたみ自転車の、長所も活かせたとも言える。とはいえ、逆に言えば予備のミッシングリンクを持っていなかった、という備えの甘さがあった。

30年近く前、この手のチェーンコネクターがTAYAから発売された際に入手したが、走行中に外れまくる経験をしてから信用していなかった。チェーン切りさえあればどこでも切断と接続ができる7速システムを長く温存していたので、必要性も低かった。

ところが、3年前からCARACLE-Sに乗るようになった。最近のナローチェーンは専用のコネクトピンが、必要で着脱作業もシビア。色の違うコネクトピンが残っているチェーンは見栄えも悪い。普段遣いと決戦用で異なる長さのチェーンを使い分けたい場合に、ミッシングリンクは便利そうだった。試しに再使用してみたらこの3年近く異常がなく、油断していたとも言えるだろう。これからは繰り返し使用をできるだけ少なくし、予備のミッシングリンクを携行するようにしよう。ブルベ本番でなくて幸いだった。いい勉強させてもらったと思うことにしよう。

幸か不幸か、今回の直前トレーニングでDNF(途中リタイヤ)のシミュレーションまでできた。肝心の「走り」の方は、相変わらず100kmも行かないうちにスタミナ切れが起きる状況は変わらないようだ。記録更新どころか完走も危うい体たらくは、直前になっても払拭しきれなかった。本番では前半とにかくペースを落とし、後半に備えるほうが良さそうだ。友人と一緒に「参加」はするが、一緒に「走る」のはとても無理そう(^_^;)。ともあれ、ここまできたら精一杯走るだけ。後は天気だな。

 

■コースマップ

 

■#relive

relive180310
Relive ‘180310上りに長距離にメカトラ [ぶどう坂-平城宮]’

 

■本日の走行記録(自転車)

cyclemeter180310CyclemeterGPSの記録
 スタート: 2018/03/10 6:30:37
 自転車完了: 2018/03/10 13:16:48
 バイクタイム: 3:45:09
 停止時間: 2:26:37
 距離: 89.30 km
 平均スピード: 時速 23.80 km/h
 登り:  397 m
 カロリー: 2764 kcal
 平均心拍数: 135 bpm
 最大心拍数: 170 bpm
 平均ペダルペース:  65 rpm
 最高ペダルペース: 122 rpm
 今月の走行距離:  359 km
 今年の走行距離: 1636 km
 先月の走行距離:  701 km
 昨年の走行距離: 8853 km

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これまでのコメント

  1. […] ッシングリンクやクイックリンクの採用が便利だが、11速用は再使用は難しいとのことだし、10速用でも脱落したことがあるので不安もある。今後の運用法はこれからじっくり考えよう。 […]

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