中国ライド再び [深セン立新水庫]
1/24~1/27は、中国深セン方面へ出張だった。一昨年夏の前回はCARACLE-Sで深セン市の鳳凰山に上ったが、今回は業務上の都合で試作段階のCARACLE-S Lite(18インチ)を持参することになった。
CARACLE-S Lite試作車は、現行の20インチモデルより一回り小さい市販のスーツケースに収まり、重量も1kg以上軽い。実際に持ち運んで海外に持ち出してみたら、一段と楽になることを実感。
1/24に朝に関西空港から飛び立ち、まずは春節(旧正月)が近づき華やかな香港空港に着陸し、無事に預けていたCARACLE-S Liteを受領。
往路はスカイリモという乗り合いハイヤーのようなサービスで深セン市に向かった。境界を越える際に、香港側のイミグレーションは車に乗ったまま手続きできる。中国本土側のイミグレーションは降車して荷物を降ろして持ち運ぶ必要があるが、それほど混雑もしておらずスムーズに中国本土に入った。
中国本土側に入るとバスターミナルやタクシー乗り場があり、指示された場所で、引き続きスカイリモの車に乗り込む。途中で1回乗り換えるだけでホテルまで送ってもらえるので、荷物があるときには楽なサービスだ。
惜しむらくは、今回も深センの中心地は素通りだったことだが、仕事だし贅沢を言ってはいけないだろう。
チェックインしてからホテルを出た我々の前に現れたのは、乗り捨てられたシェアバイクの山。中国各地に問題になっている「シェアバイクの墓場」だ。ここ数年で中国人の足として一気に普及したシェアバイクだが、競争の激化とマネーゲーム化の結果、過剰に供給されている。ルールやマナーが整備されてないこともあって、街中のあちこちで乱雑に放置されている。
お世辞にも美しい風景とは言えず、通行の障害にもなっている。自転車好きとしては悲しい風景で、日本で同じようなことにならないよう願いたい。
1/25早朝、仕事前に近所を自転車で散歩(=散走)することにした。
現地時刻で6時過ぎ。日の出まで1時間あるのでまだ真っ暗だが、ホテル前にCARACLE-S Lite試作車を持ち出した。たたんだ姿は20インチのCARACLE-Sよりかなり小さい。
一方で展開すると1m近いホイールベースで、Sには及ばないものの折りたたみ自転車としてはかなり長い。
CARACLE-S Liteは3速しかないので、前回のようなヒルクライムは難しいだろうが、車重が軽いので平地やちょっとした坂なら実に気持ちよく走れる。10~20km程度のポタリングには充分すぎる性能だろう。
走り初めは適当だったが、近くにかなり大きな湖があるようなので、そちらに向かってみた。Googleマップには「立新水庫」と記された湖にたどり着くと、まだ真っ暗だったがたくさんの人が散歩やジョギングしている。
自転車のマーキングがされた自転車道があったので、そこを進んでみた。ところが次第に道が細くなり、凹凸の多い歩道上を走ることになった。そして自転車道のオレンジラインが途切れ、暗いこともあってこの先に続いているのかわからなくなった。
そこで、一般道を無理して走るより、引き返して反対側に進んでみることにした。反対側はきれいに整備された自転車道が続いているが、自転車はほとんど走っていない。散歩やジョギングの歩行者が多く、あまりスピードは出せない。とは言え、一般道よりはずっと気が楽。
次第に薄明るくなってきて、美しい風景が拝めるようになってきた。
湖岸にはテラスや東屋が設けられ、花壇や観葉植物もきれいに植えられて、掃除も行き届いている。失礼ながら中国でここまできれいに整備された公園と出会えたのは意外だった。
植物園らしき施設もあり「立新湖畔半島花海」という看板が立っていた。分岐があり、片側は上り坂だったのでちょっと上ってみた。3速しか無いとはいえ、車重が軽いこともあって意外に軽く坂を上れる。すぐにピークに達したが、引き返し気味のルートだったのでここで折り返して逆の分岐を進んだ。
こちらは引き続き湖岸を進み、公園事務所(?)やトイレなどの施設のある中心的な広場に出た。湖上に張り出す空中テラスなどもあり、週末は家族連れやカップルで賑わうだろう。
一周してみたい気持ちもあったが時間的に厳しそうだったので、湖の角まで到達したところで帰路に着くことにした。
ここに「○湖8000M」の表示があり、どうやら少なくともジョギングの一周ルートが整備されているようだ。滞在中にもう一度来られれたら挑戦してみようと思ったが、結果としてはできなかった。
湖岸の自転車道は湖に張り出す半島沿いに遠回りするので、帰路は半島を乗り越えて近道になる一般道を通ってみた。ちょっとした坂道のピークにあったのが「望牛亭公園」。この公園の上からの景色が良いとのウェブ情報を見かけたが、車道があるかどうかは不明。これも今回は探索する時間なし。
ホテルのそばまで帰ってきた万福広場。この手のただ広い施設があちこちにあるのが、大陸的だと感じる。日本だと、広場だけではもったいないと何だかんだ施設を作ってしまうだろう。
8:20頃ホテルに帰着。わずか7kmほどの自転車散歩だったが、朝のわずかな時間にこれだけ移動できたのは、やはり自転車だからと言えるだろう。
よし、この調子でもう一回くらい走れる機会を作ろう。と、思ったのだが、業務上の都合でCARACLE-S Lite試作車を現地に置いてくることになり、残念ながら自転車散歩はこの一回限りとなった。
今回の出張では、3月発売予定のカーボン製折りたたみ自転車CARACLE-COZのフレーム工場に訪問した。最終的なチェックを行い、初回ロットのフレームはまもなく完成する予定だ。
これは焼き固めCARACLE-COZのフレームが出来上がったところ。「折畳在」と記載されているのがわかるだろう。
帰路はCARACLE-S Liteの代わりにCARACLE-COZを持ち帰ることになった。フレーム重量は1.6kgしかないが、段ボール箱は不必要に大きい。CARACLE-S Liteはサイズがはるかに小さいキャスターが付きスーツケースに収まるので、やはり持ち運びが楽だ。
そんなこともあって、1/27に帰国する際には中国本土と香港の境界で乗り換えの要らないフェリーに乗った。深セン空港に隣接する福永港までホテルの送迎サービスで運んでもらい、ここから香港空港に直行したので楽に大荷物を運ぶことができた。
実は帰国前日からお腹を下しており、苦しい思いをしていた。早朝からフェリー乗り場に向かい、春節飾りの赤が目立つ香港空港を経て、経由地の台北空港で一度降ろされ、関西空港に無事着陸したのは19:00過ぎ。さらに、乗換駅まで上司に車で来てもらい、CARACLE-COZを預かってもらった。帰宅したのは21:00過ぎで、体調不良の中で丸一日かけた移動はツラかった。
深酒もしていないし、生物も食べないように用心していたつもりだったが、付き合いもあって油っこい食事が続いてしまった。仕事に大きな悪影響を与えずに済んだのは、幸いだった。
反省点もあったが、市販のスーツケースに収めて気軽に海外に持ち出せるというCARACLE-Sシリーズ最大の特徴を実践する機会になった。なかなかプライベートで海外を走るのは難しいが、CARACLE-Sシリーズなら仕事のついでに持っていくことも不可能ではない。特にCARACLE-S Liteは持ち運びが断然楽だ。早いところ、商品化を実現したいところだ。
■コースマップ
※中国政府のネット規制により、走行ルートとマップの表示は数百メートルずれています
■#relive
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2018/01/25 6:14:50
自転車完了: 2018/01/25 7:21:14
バイクタイム: 0:18:44
停止時間: 0:47:36
距離: 7.10 km
平均スピード: 時速 22.72 km/h
登り: 11 m
カロリー: 118 kcal
平均心拍数: — bpm
最大心拍数: — bpm
平均ペダルペース: — rpm
最高ペダルペース: — rpm
今月の走行距離: 497 km
今年の走行距離: 497 km
先月の走行距離: 732 km
昨年の走行距離: 8853 km
[…] めただけでも幸いだろう。CARACLE-Sなら気軽に海外に携行して、ちょっとした空き時間に自転車ライドを楽しめるという売り文句を中国深センに続いて実践できたので、良い機会になった。 […]
[…] ーン?)が設けられていた。加えて、取り締まりが厳しいのか路上駐車が非常に少なく、日本よりずっと走りやすい。この点は同じ中国の深センと比べても、さらに自転車向きと言える。 […]