十三峠から行く卵かけ竈飯100km走! [大和川サイクリング倶楽部]
予定が合わなかったり、雨だったりでちょっと間が空いてしまったが、久々に大和川サイクリング倶楽部のイベントに参加できた。今回は十三峠を越えて、ならまちに卵かけ竈飯を食べに行く100km超ライドという、中級者イベント。
集合地の長居公園7:30に10数人があつまり、途中合流を併せて(たぶん)17名が参加した大イベントになった。TORACLE(CARACLE-S改)で参加の私以外は、皆さんロードバイクだ。毎度のアウェー感(^_^;)。
世話人大塚さんのコース説明や注意事項の伝達の後、7:40に出走。東に向かっていく。
大阪の最低気温2度、奈良は0度という予報の寒い朝。しかも風がかなり強い。着込んできたつもりだったが、なかなか身体が温まらない。とは言え、強い追い風で非常に気持ちよく進んでいく。
多少混み合う道もあったが、概ねにスムーズに十三峠の麓にやってきた。途中で追いついてきた方や、JR久宝寺駅で合流した方、そしてこの水越東交差点のセブン・イレブンで全員集合?
700Cのロードバイクならタイヤを突っ込んで駐められる柵があるのが、セブン・イレブンの良いところ。互い違いに5台のロードバイクがきれいに駐められている。とは言え、20インチのCARACLE-Sはこの技が使えず仲間はずれ(シクシク)。
ここからひと走りして十三峠のアタック開始地点としてメジャーな大竹七丁目交差点へ。この寒い中でも、次々自転車乗りが下りてきたり、スタートしていったりしている。
ここまで5~6人を3チームに分けて走ってきたが、ここからフリー走行。まだ後ろのチームが追いついていないが、コースリーダーKさんの声掛けと同時に数人がアタックを開始。私も後を追った。
序盤は数回の折り返しで一気に高度を上げ、眼科に大阪平野を見下ろす。私の前にいるのは4人。アタック序盤は無理に追いすがらず、心拍数を170bpm未満に抑える。それでも冷たい空気の中で呼吸が急に荒くなって喉が苦しい。
谷沿いに入ると展望は開けなくなり、さらに傾斜が厳しくなる。喉がカラんで苦しいが、少しずつ心拍数を上げていく。それでも175bpmを越えないようにペースをコントロールして耐えているうちに、1人抜き、2人抜きで、2番手に浮上。
ヘアピンカーブを折り返して谷沿いを離れ、傾斜は少し緩くなる。この辺りでリミッターを外し、つづら折りを180bpm近い心拍数で上って行く・・・と書けばカッコイイが、抜いた1人を含めて3人はすぐ近くで団子になっているので、ペースを合わせていると勝手に心拍数が上がっていく。必死でこらえてダンシングで漕ぎ続け、ついに先頭に立った。
終盤にタイトターンを繰り返すつづら折りがあるが、いよいよ苦しい。十三峠は初めてだと言っていた方が三番手だったので、最後の折り返しで後を振り返って「あと300mくらいです」と声を掛けたら三番手の方は姿が見えず、後ろには1人だけ。振り返ったせいで少しよろめき、スピードが落ちたところで二番手の方に抜き返された。
しまった、と思ったが後の祭り。すでに185bpmまで心拍数が上がっているので、これ以上の追い込みはとてもできず、2位で十三峠の駐車場にゴール。大竹七丁目交差点からのタイムは、23分07秒だった。
私に続いて、次々と参加者が上がってくる。トップは逃したが、他の16人は全員ロードバイクの中で、小径折りたたみ自転車で2位ならまずまずだろう。CARACLE-Sの走行性能をアピールでして、製造元スタッフとしての面目は果たした。
気温は低く風も強いが、お陰で空気が澄み渡って大阪平野を見下ろす絶景が拝めた。十三峠は金剛生駒山系では、珍しく景観が良い峠なので達成感が高い。
参加者の中には女性も二人いたが、元気に上ってこられた。この方はスポーツバイクに乗り始めてまだ日が浅く、本格的な峠は初めてとのこと。びっくりさせられたが、マラソンを嗜んでおられるとのことで、なるほど。
大して差はつかず、15分ほどで全員押すこともなく上がってきた。さすが100kmライドに参加しようという人は、それなりの脚力を持った人ばかりだ。
景色を堪能したところで、奈良側に下っていく。序盤はかなりの急傾斜もあり、乱暴な運転の車などもいてヒヤッとしたが、事故もなく山の麓の近鉄生駒線東山駅付近まで下りてきた。
国道168号線は交通量が多く、やや走りにくい箇所もあったが、平坦な道を北上していく。当初のプランでは国道308号線に入って榁木峠を越える予定だったが、世話人2名の試走の結果あまりに厳しいルートなので変更になったとのこと。私も以前通ったことがあるが、暗峠を足を付かずに上ったのに、榁木峠は乗って登れなかった。ネタとしては印象に残るのでちょっと残念だったが、安全を考えれば避けるのが正解だろう。
変更後のコースは菜畑駅付近で県道702号線に入って東進し、ひと山超える。上る途中でパティスリー アンバトーに立ち寄ってスイーツタイム。
私はサンタクロースの包装のクリームパイを頂いたが、これはクリームの入ったパイというより、パイが付いたクリームといった体。あふれるクリームと格闘しなければならないが、濃厚なのにくどくなく、何個でも食べたくなる美味しさだ。これはお勧め。
奈良盆地に入って、低い丘を乗り越えながら、東進を続ける。相変わらずの追い風で、気持ちよく進行。
奈良盆地をほぼ横断し、長居公園から約47kmでならまちに到着。時刻は11:50頃でちょうど良い昼食時。
鹿の舟は奈良町南観光案内所を中心とする複合施設。
食堂竈(かまど)は新しい建物ながら、杉玉がぶら下がり古都らしい和の雰囲気の店構え。多くの人で賑わっているようだ。
中に入ると店名の通り竈(かまど)が鎮座し、美味しいご飯への期待が募る。ご飯がなくなり次第終了とのことでちょっと心配になったが、いきなりなくなることはなさそうだ。
お昼時に17人の大所帯とあって、ちょっと待ったが、順次席に案内される。
席に座ると御所市の片上醤油が置かれていた。これに限らず、米を始めとする食材は、できるだけ奈良産のものを使用しているとのこと。
いよいよ竈炊きご飯が運ばれてきた。茄子の田楽定食(\1,250)を注文していたが、生卵(\100)をプラス。まずは白ご飯で、続いて卵かけご飯でいただく。運動してきた後だけに、炊きたての竈炊きご飯が美味しい。
これだけ美味しいと、おかずはシンプルでもいい。朝11までは\550の朝ごはんもあるので、これを狙って来たいところだ。
ご飯はおかわり自由なので、もっと何杯も食べたいところだったが、食べ過ぎると午後の走りが苦しい。お代わりは泣く泣く一回だけにして、定食のおかずで二杯目をいただいた。
お腹が(ある程度)膨れたあとは後半戦のスタート。さらに東に進んで奈良盆地の東端にある奈良教育大にぶつかったところで、南に方向を転じる。山裾を南下する県道188号線をしばらく進み、さらにその延長線上にある山沿いの道を南下していく。
少し上って天理市に入り、緩いアップダウンの丘陵を越えていく。暖かい日なら気持ちのいい道だろうが、日が陰り気温も低いので寒々しく荒涼とした風景に見えてしまう。
名阪国道を越えたところで丘陵を下っていき、天理市中心部へ。県道51号線に入って、石上神宮の前を通過。時間があれば立ち寄りたいところだが、距離が長いのでのんびりもしていられない。
国道169号線に合流した大和神社前交差点のコンビニで小休止し、ここから旧街道の上街道 (上ツ道)を南下していく。古代から近代まで主要街道として機能していただけあって、歴史の風情のする道。桜井市に入って、卑弥呼の墓という説もある箸墓古墳の横を通過(画像右手の丘)。
国道169号線に合流した地点で、大神神社の巨大な鳥居をバックに集合写真。撮影のみで先を急ぐ。
桜井駅の西側で近鉄とJRを越えた小西橋東詰交差点で西に方向を転じて、旧街道の横大路に進む。
いよいよ大阪に向けて帰路についた訳だが、ここからは向かい風だ。覚悟していたとは言えペースは上がらない。日が陰っているし、15時近くになって気温も下がってきた。
家並みがある区間が多いので吹きさらしの国道よりは向かい風もまだましなはずだが、今日は車が多い。せいぜい1.5車線くらいの道幅の区間が多いので、行き違いで待たされたりした。普段は車は少ない道なのだが、こんなことは初めてだ。やはり師走といったところか。
向かい風と交通量の多さに苦戦しながら西進を続けたが、大和八木駅近くでだんご庄さんに立ち寄ってひと息。
以前もおみやげで頂いたことがあるが、ここのきなこ団子は絶品だ。お値段も一串70円とお手頃。
日持ちしないのでお店で購入するしか無い。ぜひ自転車ライドの際に立ち寄って味わって欲しい。
奈良在住の方とここでお別れし、再出発。16:00頃には奈良盆地をほぼ横断し、横大路の続きにある竹内街道に入る。ようやく府県境の二上山が目の前に近づいてきた。
竹内交差点で一旦停止して後ろのチームを待つ。ここから最後の難関竹内峠に向けて、本格的な上りとなる。
そろそろ薄暗くなってきた中、今回は一斉スタートでアタック開始。ライトを点けて4~5人が飛び出していく。私は行きの十三峠で上り用の脚を使い切ったので、ほどほどに抑えて後を追った。
実は竹内峠の奈良側を上る際は旧街道ばかりで、国道を上るのは実に久しぶり。路肩が狭いのに大型車の通行が多く、直線的な上りで逃げ場のないルートに良い印象がない。今回は旧街道の峠近くがかなり荒れているとのことで国道を上ることになったが、正直憂鬱だった。
心拍数は170bpm未満に抑えていたが、意外とスムーズに上っていける。これなら国道でもそう苦しくはない。暑い時期は日陰のある旧街道の方が良さそうだが、それ以外の時期は国道でも良いかもしれない。
だんだん調子に乗ってペースが上がり、終盤で前走者に追いついたので、スパートをかけて追い抜いた。結局、この日の最高心拍数190まで追い込んで竹内峠に到着。時刻は16:20頃。
四番手だったろうか? こんなことなら、最初から頑張って上っておくべきだった(^_^;)。
続々と参加者が上がってくる。ちょっとお疲れのように見えた女性参加者も、10分も開けずに上がってきて、全員集合。
難関は突破したが、まだ距離は長い。竹内峠を下って太子町南交差点のコンビニに立ち寄った頃にちょうど日没。
石川まで下りて川沿いに北上し、柏原で大和川に合流して今度は西進。徐々に参加者が離脱していく。
相変わらずの向かい風で、土手上で吹きさらしの自転車道は辛い。それでも、ここまでくればもうひと踏ん張り。
国道309号線を越えたころにはかなり人数も減ってきた。そろそろ各チームも自然解散し、一団になって走る。
峠の上り以外はずっとKさんが先導してくれていたが、自転車歩行者専用道路に入ったところで、不穏な空気が漂いだした
それじゃあご期待応えて、とダッシュを掛けてバトルの口火を切った。すぐに後方から猛然と追随してくる大塚さんを含めた数人。抜かれたところで、すかさず後ろに付いたものの、すぐに脱落した。今日はロードと競う機会が何度もあって、さすがに余力が残っていなかった。私に比べて、皆さん元気だ。
近鉄南大阪線の踏切でバトル終了。線路を超えた下高野橋で私も離脱して家路についた。時刻は18:00ちょうど。
帰宅は18:35。寒い中、アプローチを含めて130km超のロングライドはさすがに疲れたが、バトルの繰り返しと竈炊きご飯、きなこ団子と充実した一日だった。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2017/12/17 7:41:32
自転車完了: 2017/12/17 18:35:53
バイクタイム: 5:58:08
停止時間: 4:56:07
距離: 120.44 km
平均スピード: 時速 20.18 km/h
登り: 803 m
カロリー: 3789 kcal
平均心拍数: 124 bpm
最大心拍数: 190 bpm
平均ペダルペース: 53rpm
最高ペダルペース: 128rpm
今月の走行距離: 464 km
今年の走行距離: 8585 km
先月の走行距離: 790 km
昨年の走行距離: 8860 km
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