JKと夏の島ツーリング [南淡路一周]
誤解を招きそうな表題だが、もちろんいかがわしいことではなくJKは実の娘。自社商品CARACLE-Sを与える交換条件として、時々モデルになってもらうことになっているのだ。・・・ある意味、金品と権力で若い娘を付き合わせていると言えなくもないが(^_^;)。
クラブ活動と勉学(?)に忙しい娘となかなかタイミングが合わなかったが、今日はようやく一緒に出かけることができた。深日港-洲本港航路(深日洲本ライナー)が社会実験運行として期間限定で復活しているので、これを活用して淡路島に渡ることにした。
何度も走りに行っている淡路島だが、明石からジェノバラインを利用して北端の岩屋スタートになることが多かった。私が淡路島で一番気に入っているのは南海岸のダイナミックな風景だが、両側に上りがあることもあって、それなりの脚力がないと南海岸にたどり着いて北端に戻るのは難しい。
洲本出走なら娘でも南海岸に到達できるのではないかと色々プランニングしていたが、時計回りで距離60kmちょっとの南海岸を周回するコースを作ってみた。娘は、小学生の頃はノリクラにも出場し、淡路島で50km程度のツーリングもこなしていたが、中学生の間は自転車から離れており、しばらく遠出をしていないので脚力は未知数。それでも、このルートなら序盤に一番きつい上りが来るので、その様子で先へ進むかどうかの判断ができるだろう。時間が厳しければ、終盤は洲本行きのバスを利用することも可能だ。
深日港の利用も娘との輪行も初めてなので、時間に余裕を持って5時に自宅を出発。5.5kmほど自走して、南海本線の羽衣駅に到着。
こちらはカスタマイズ箇所が少なく、フラットハンドルのままなので、スムーズに折りたたんで、専用輪行袋トレバッグに収納。
私のTORACLE(CARACLE-S 2016改)は娘にトレバッグを使わせるので、手持ちの700C用輪行袋を間に合わせに使用した。
この日のためペダルを純正オプションのQRタイプ(wellgo MG-8 QRD)に交換したり、工夫はしている。それでもドロップハンドル化しているので、テレスコピック(二段式)ハンドルポストの上部ごとハンドルを抜くなどの手間がかかる。CARACLE-Sが小さすぎて袋が余るので、余りを縛っておく。
娘は純正のキャスター付きで転がして運べる。私は間に合わせの汎用品なので、娘は「お父さんの、担がなあかんの。大変やな」と言っていたが、高架工事中の羽衣駅構内はバリアフリーでない所があり、結局はキャスターの使えない階段をいくつも上下する必要が・・・。ショルダーベルトがあるだけ、私の汎用品の方が楽だった(^_^;)。
初めての輪行に戸惑う女性をサポートするのは男の義務。結局は、娘の代わりに私が2台を上げ下ろしする羽目になった。
下り線のホームにたどり着くだけで、えらい苦労をさせられたが、6時過ぎの電車に乗り込み、一路南下していく。
土曜早朝の下り線は空いていたが、乗り込んだ乗降口のすぐ脇に車椅子などの固定スペースがあったので、そちらに固定させてもらった。もちろん、車椅子の方が乗ってこられたら譲るつもり。輪行は先人の努力でかろうじて認めてもらっている特例処置なので、いつ禁止されるかわからない。これからも輪行を認めてもらうには、周りの乗客の邪魔にならない配慮が必須だ。
みさき公園駅で多奈川線に乗り換える際にも、またも階段を降りる必要があった。ホームに上るにはエスカレーターがあったが、ホームの反対側にはエレベーターもあったようなので、下調べしておけばよかった。
2両編成の多奈川線に乗り込むと、他の乗客は同じ車両に1人だけ。輪行袋もさほど気を使わずに置くことができた。
線路の下に草が生えた多奈川線は、すっかりローカル線の雰囲気。2駅5分ほどの乗車で6:47に深日港駅に到着。
古びた鉄骨むき出しの駅舎は、昭和の雰囲気。洲本行きの定期船が運行していた往時は、南海電鉄がなんばからの直通急行列車淡路号を運行していたそうで、ホームがかなり長い。凄まじく昭和な雰囲気のトイレ(というより「便所」と呼んだほうがふさわしいか?)の脇には、いくつも通路のある臨時改札が今も残っている。
ここだけは現代的な自動改札機を抜けて駅の外に出る。早朝は駅員もいないようだ。
連絡船は8:30の始発便を予約しているが、まだ7時もなっていない。初めてのルートでもあり、途中のトラブルに備えて早めに家を出たが、さすがに早く着き過ぎた。
すでに暑さも厳しい中、船着き場では連絡船インフィニティが準備をしている。見物しながらCARACLE-Sと記念撮影していると、スタッフの方からおはようございますと声を掛けられた。それも形式張ったものでなく、親しみある口調だったので気持ちがいい。
船着き場のすぐ脇にある観光案内所「さんぽるた」が券売所になっているが、8時開所とのこと。持参したパンを齧ったりしながら時間を潰していると、7:40頃には早めに開所してくれた。
さんぽるたは所内で飲食はできないがイスやテーブルもあって一息つける。南回りの大阪湾観光ルートの提唱や往時の洲本航路の連絡船の模型展示などもある。
公式サイトで予約しているので、名前を伝えて乗車券を購入。片道1500円だが、半券を示せば復路は往復割引で1350円になるとのこと。予約時に項目があるので、前もって自転車持参であることも伝えてある。現地まで行って満席だと困るので、予約しておいた方が良いだろう。
8:10頃には「乗船できます」との案内があり、船着き場に向かった。車が乗るフェリーではないので、乗船口はそれほど大きくないが、娘のCARACLE-Sはスタッフが運び入れてくれた。私が乗り込む際にも桟橋の通りやすいところを案内してくれた。
追加料金も取らないし、運行者側にとっては邪魔な大荷物だと思うのだが、輪行袋を持ち込む自転車乗りに意外なほど親切。
公式サイトでは輪行袋に収めて持ち込むよう案内されているが、キャビン中央にサイクルラックが設置されており、3台は輪行袋なしで固定できるようになっていた。今回も1台は輪行袋に収めずにラックに固定。自走でここまで来た方が何か相談していたのは、このことだったのかと得心。この方も確証がなかったのか、輪行袋を持ってきてはおられたが。
後で調べたらWAKAYAMA CYCLE PROJECTさんのサイトにこのラックの情報が掲載されていた。デッキにもっとたくさんのラック(7台以上?)が設置された画像が掲載されている。船内から覗ける後部デッキにはこんなラックは見当たらなかったのだが、他にも船があるのか、それとも上部に別のデッキがあるのだろうか? キャビンからは出られないので確認はできなかった。
同サイトによると運行会社の船員の方も自転車乗りとのことで、親しげな応対にも納得。
今回の便はラック固定と我々を含めて7台の自転車が乗船していた。コンパクトなCARACLE-Sとは言え他の乗客のジャマにならないかが心配だったが、空席は結構あり余裕はあった。
社会実験運行ということもあるのか、全体としてアットホームで商売っ気がない。通常は割高な船内のドリンクコーナーも100円と、地上の自販機で買うより安い。
手を振るスタッフの見送りに応えつつ出港。港を出て速度を上げても揺れが非常に少なく、快適な乗り心地だった。
それでも行きの電車で酔うほど乗り物に弱い娘は船の揺れを心配していたが、コンビニで買った酔い止めドリンクが効いたのか、朝が早かったせいか、船内で爆睡し、心配は杞憂に終わった。
内海の静かな海原を滑るように進むうちに、淡路島が近づいてきた。今日はかなり霞んだ風景ではあるが、デッキに出られないのが残念だった。
予定より少し早めに洲本港に入り、9:18に上陸。娘も最初は自力で出てきたが、途中からスタッフが輪行袋を運んでくれた。
何度も前は通過していたが、私も洲本港に上陸するのは初めてのこと。いきなり洲本というのは不思議な感覚だ。
連絡船の正面を娘にCARACLE-Sの専用輪行袋、トレバッグを曳かせてイメージ写真を撮影。正面から見て気付いたが、揺れが少なかったのは双胴船だったからかもしれない。
ムワッとする暑さの中、日陰を探してポートターミナルビルの横手に回り、輪行を解いた。
まず娘のCARACLE-Sをトレバッグから出して組立て。
トレバッグを折りたたんで収納袋に収めて、サドル下に装着。
外していたライト類やサイクルコンピューターを装着して4分ほどで組立て完了。
娘にその辺りを走らせてチェックさせている間に、私のTORACLEも組み立てる。こちらはドロップハンドルやテレスコピック(二段式)シートポスト、ダブルボトル、フロントバッグ、マッドガード、ペダルと装着パーツが多く、組立てに10分近くかかった。
2台のCARACLE-Sを組み上げて、再度船着き場近くに戻ると、ちょうど連絡船が深日港に向けて出向していくところだった。
私がカメラを構えている間も、娘はその辺りをぐるぐると走り回っていた(^_^;)。
9:45頃に洲本港を出走して、海沿いに南下していく。早くも娘は「暑い!」「足ヤバい」とうるさい(笑)。洲本温泉のコンビニに寄って、おにぎりや飲料を買い込む。サイクルラックが設置されているのがありがたい。
これからの南海岸はしばらく(大手の)コンビニがないので、ここで補給をしておく。暑い時期のロングライドは、水分とエネルギーの摂取が重要なポイントだ。娘にも「無理矢理にでも食べとき」と、おにぎりをかじらせた。
暑さが少しはマシになっていると思われるのので、薄曇りなのはありがたいが、反面やや霞んでおり景色はぱっとしない。さらに南下して出走8kmほどで、由良の集落。
高低差のある由良大橋を通らず、集落内を抜ける旧道を通ったが、祭りの準備で少し通行しづらかった。
由良の集落を抜け、11km地点辺りから本格的な上り坂が始まる。最初にして最大の難関を、娘は何とか足を付かずに上っていく。「暑い!」「坂だー! 1、2、3、ダー!」とやかましいが、口が動いているうちはまだ余裕があるのだろう。ダッシュしてすぐにタレるという走り方を繰り返すのは、効率が良くないが。
この区間は2つの峠があるが、娘は標高140mほどの1つ目の峠に足を付かずに上ってきた。
峠を越えて下る途中の立川水仙郷に「ナゾのパラダイス」の巨大な看板」があるが、教育上説明の難しい場所なのでサクッと素通り。娘も不思議そうな顔をしていたが、気配を察したか何も聞いてこない(^_^;)。
標高60mほど下って再度上り坂。とは言え1つ目より傾斜がゆるく、標高差も少ないので、娘も無事に2つ目の峠をクリア。ピーク以外で足をつくことなく、序盤で最大の難所を乗り切ったのは安心材料。この調子なら先に進んでも良さそうだ。それでも油断をせず、水分を取らせてから下り始めた。
気持ちのいい下りの終盤に、白波が砕ける海を見下ろすポイントがあった。南海上に台風がいるので、波が高いようだ。
海沿いに降りると、大海原に山が一気落ち込んでいくダイナミックな風景。外洋から打ち寄せる白波、沖合に浮かぶ沼島の絶景に、交通量の非常に少ない平坦な道が約13kmも続くのだ。
この南海岸の県道76号線(南淡路水仙ライン)は私が淡路島で一番好きな風景。娘が小学生のころから、いつか連れてきたいと思っていたが、やっと実現した。
今日は薄曇りで風景も霞んでいるが、まずまずの絶景。風も弱い追い風とあって、気持ちよく飛ばすことができる。車も ごくたまにしか通らず、13km走る間に5~6台と行き合っただけ。自転車に遭う方が多かったかもしれない。
前述の通り波が荒く、時折り大波が打ち付ける様子が迫力で、娘も「うぉ~、すご~」と叫びながら快走。
モンキーセンターを過ぎて、南あわじ市に入りまだまだ続く平坦路。ところが、前方に巨大なクレーンが見えてきた。「こんなところで、なんか施設でも作っているのか?」と、思ったらクレーン船が座礁していた。
道路端の海岸に傾いて座礁した姿はかなりの迫力で異彩を放っていた。娘も停車して自分のスマホで撮影していた。
後で調べると、2016年5月に座礁したベトナム船籍のクレーン船らしい。1年以上、放置されていることになる。
途中、黒岩水仙郷で小休止。娘には携行したおにぎりを齧らせた。走れど走れど変化の少ない道にいつまで続くのか不安になったのだろう、「長過ぎんで、いつまで続くん?」と聞かれたが、心配しなくても坂道はやって来る。少しペースも落ちて、娘は遅れ気味になってきた。
土生の集落が平坦路の終点。船着き場前の待合所に寄ったら、ちょうど沼島への船が出ていった。ちょうど12時頃だったが、定刻の11:55より少し遅れている。連れが遅れているのか「ちょっと待ってくれや」と船に声を掛けている乗客がいたが、それで出港時間を調整してしまうおおらかさに和む。
ペースはそう悪くはないが、昼までに南海岸を抜けることはできなかった。検討していた喫茶店は閉店しており、周辺に食事ができるような店はほぼない。海鮮料理の店はあったが、かなり高額なようだ。仕方なく、自販機で飲料のみ補給して再出走。さっきおにぎりを齧らせたし、ひと山越えてから昼食にしようと考えた。
土生の集落の端からついに上り区間。序盤はまだ傾斜がマシだが、上りになると暑さがツラい。さっきまで長い平坦路に「長過ぎる~」「景色が変わらん~」と、文句を言ってた娘だが、当然のごとく上りは上りで文句を言い始めた。
ちょっと上って眼下を見下ろすと、砂浜に打ち寄せる白波が美しい。
そして、目の前には沼島の浮かぶ大海原を見晴らす絶景が広がる。霞んではいるが、充分に雄大。
上り坂では足をつかないと言っていた娘も、さすがに止まって撮影。
一旦、海面近くまで下りてから、急傾斜が現れる。
南海岸に入る前の上り区間に比べれば 、標高差も距離も少ないし、急坂の区間は1kmもないが、暑さの中で10%を越える傾斜は娘には厳しいだろう。
追い抜いていったロードを追いかけて少し先行し、ある意味余計なお世話である「登坂中間点」で待っていると、娘は何とか乗車したまま上ってきた。
「最初よりこっちの方がキツいやん」「ヤバい。脚ヤバい」と娘は相変わらずやかましいが、「ちょっと休んだら」「キツかったら、押しや」と声を掛けても、「上まで行く」と上り続ける。
ここさえ越えればあとは厳しい坂はないし、まあいいかと、見守った。「水だけは飲みや」と口に含ませたが、後で思えばここで強制的に休憩させるべきだったのかもしれない。
「これで、終わり?」「うん、終わり」「絶対、こっちのほうがキツいで」と、無事に急傾斜区間を突破し、その後のゆるい坂道も上ってピークに到達。ところが、阿万に向けてゆるい下り坂を下っていく快走路になっても娘のペースが上がらない。
一見元気に上りきった様子だったが、実は熱中症気味だったようで、平坦路になってもペダルを踏む元気がない。食事処のある国道28号線まで何とか頑張ろうと走り続けたが、間が悪く次第に晴れ間が多くなり、厳しい陽射しが照りつけていた。
暑さは半端ではなく、私も楽ではない。水分は頻繁に取っていたが、娘は「もうあかん」とかなりツラそう。ペースを抑えて阿万の集落を抜けていくのだが、休憩できそうな日陰すらなかなか見つからない。
ひとまず一番近いコンビニ向かったつもりが、マップアプリが周囲に何もない畑の真ん中に案内。わずかな遠回りだったが、こんな時に地図の間違いは参った。
やっとのことで13:00頃に北阿万のコンビニにたどり着き、アイスと水分を摂って休憩。「お父さん、ゴメン」と言われたが、この暑さの中で昼食を遅らせて無理をさせたのは私の判断ミス。ケチらず土生で食事を摂って休憩するべきだった。
15分ほど休んで落ち着いたところで、とにかく落ち着いて食事のできるところまで移動しようと再出走。3.5kmほど走って国道28号線に入り、当初から目星を付けていためん処喜多野さんに13:30ごろ入店。
お目当ては淡路島牛丼。淡路島名産の玉ねぎがたっぷり入り、さっぱりした味わいが暑さで疲れた身体にも入りやすい。
国道28号線沿いまで来れば、洲本行きのバスもある。計画の段階から娘の疲れ方や時間次第ではここからバス輪行を考えていた。それでも、冷房の効いた店内で栄養補給をして、娘はかなり回復。「あと少しやし頑張る」と、14:00ごろ再出走した。
すぐに洲本まであと15kmの標識が現れ、娘も「あとちょっとぉ~!」と喜んでいた。・・・まあ洲本港まではもうちょっとあるだろうけど、黙っておこう。
国道28号線は交通量が多いが、コンビニが次々現れるので休憩場所には事欠かない。軽いアップダウンはあるが、これまでの道のりに比べたら平坦と言って差し支えない程度。慎重に15km/h程度で走っていたら「今はもうちょっと速くても大丈夫」と娘から声が掛かり、20km/h程度まで速度アップ。
とは言え、休憩は頻繁に取ることにした。20分走ったところでコンビニに寄ったが、娘は昼食直後でもあり、食べたい物もないと言う。デザート代わりに喉越しの良いみかんゼリーを購入して食べさせ、ロックアイスを購入してボトルに投入し、ボトルに入らない大きな氷を首筋に当てて身体を冷やす。
再出走してまた20分ほど走ったら、もう一度休憩しようと思っていたが、その20分で洲本港のすぐ近くまで到達できた。スーパーに寄っても二人共お腹が膨れて食欲はなく、娘のために酔い止めだけ買って洲本港に帰ってきたのは15:15。遠乗りは久しぶりの娘も、所要時間5時間半で約65kmの南淡路一周を終えることができた。
暑さに苦しんだ娘も「終わってみればあっという間やったな」と大人びたことを言って、頑張った自分を誇っていた。走行距離を確認していたのは、友達に自慢するためか?
16:30発の深日行き便まで1時間以上時間はあったが、この暑さの中をウロウロする気力は私にもなかった。しばらく冷房のきいたポートビルでぼ~としてから、ダラダラと輪行袋にCARACLE-Sを収め、15:45に船が入港してきた時には準備完了していた。
実は洲本には関西空港と結ぶ船便も7/9から復活している。時間によっては深日便の予約をキャンセルして関空便で大阪に戻ることも考えていたが、我々がポートビルに到着する直前の15:05に前の便が出発し、次の便は18:05発なので深日便より遅くなる。
タイミングが合わなかったこともあるが、関空便は料金も片道2,800円と深日便の1,500円と比べるとかなり高い。鉄道料金も関空島に入ると跳ね上がるので、遠い深日港に行くほうが安い。ただ、堺からの所要時間は関空便の方が有利と思われる。また、自転車は関空連絡橋を通れないので、輪行か車での持ち込みが必要になる。船自体は、輪行袋に納めれば自転車を持ち込めるようだ。
深日便は期間限定なので、その後は関空便を検討するかもしれないが、料金的には明石まで輪行してジェノバラインで渡った方が安い。
ともあれ、復路も深日便に乗船することになった。往復割引で1人1,350円なり。
帰りの便に自転車は我々を含めて4台のみ。行きにも同じ便に乗った折りたたみ自転車の女性二人連れだった。行きの便で一緒になった他の3台は最終便で戻るのか、一泊するのか、はたまたもっと前の便で戻ったか?
復路も船は大して揺れることもなくスムーズに海上をひた走り、娘は船中でまたも爆睡。
今回も定刻より5分ほど早く到着し、深日港に17:20に上陸した。お陰で、定刻通りなら3分乗り換えだった列車に余裕を持って乗車することができた。
みさき公園での南海本線への乗り換えも、連絡通路に下りる必要はなく、ホームの向かいの列車に乗り込むことができた。あとは各駅停車で、乗り換えずに座ってのんびり北上。18:45に下車した羽衣駅でだけ階段を担ぎ上げる必要があったが、これで最後。実は3週間前に久々に腰痛をひどく悪化させてしまい、今日も暑い中腰痛ベルトをしていた。このところかなりマシになったし、軽量なCARACLE-Sとは言え、約10kgの輪行袋を担いで階段の度に2往復するのはかなりツラかった。各駅のエスカレーターやエレベーターの状況を下調べし、転がしで移動できるルートを確認しておくべきだった。
羽衣駅前で2台のCARACLE-Sを組立て、自走で帰宅したのは19:00すぎ。何とか南淡路一周を終えることができたのは幸いだった。
今回のプランは元々6月に考えていたが、2人のスケジュールが合わずに1ヶ月以上遅れ、猛暑の中の実施になってしまった。用心はしていたつもりだが、結果として配慮が足らずに娘には苦しい思いをさせてしまった。頻繁に機会を持てるなら徐々に強度を高めて行けるのだが、お互いの予定がなかなか合わず、金銭的にも度々機会を持つのは厳しい。いきおい、強行軍になってしまった。
反省材料の多い南淡路一周だったが、さて娘は懲りずに次回も付き合ってくれるだろうか? 今度はスイーツ満喫のお気軽ライドでも企画しなければ。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2017/07/29 9:46:25
自転車完了: 2017/07/29 15:16:17
バイクタイム: 3:25:39
停止時間: 2:04:00
距離: 65.80 km
平均スピード: 時速 19.20 km/h
登り: 340 m
カロリー: 1741 kcal
平均心拍数: 110 bpm
最大心拍数: 167 bpm
平均ペダルペース: 60rpm
最高ペダルペース: 137rpm
今月の走行距離: 955 km
今年の走行距離: 5416 km
先月の走行距離: 1032 km
昨年の走行距離: 8860 km
[…] 岬町に入ってもしばらくアップダウンが続き、みさき公園の前を通過して、深日交差点の手前で右折して集落の中を抜けた先が深日港。ここから淡路島の洲本港に渡る深日洲本ライナーの今年の営業は10月で終了しており、「運休中」の表示がされている。実験運行初年の2017年に娘との淡路島ツーリングに利用したが、その後なかなか再利用するチャンスがない。恒久的な航路再生に向けてクラウドファインディングを実施しているようだが、来年以降の運行に繋がって欲しいものだ。 […]
[…] 深日交差点を自転車で右折するのは手間取ることが多いので、手前で深日の集落を抜けて府道65号線に入ることにした。「道の駅みさき」で休憩が長くなってしまい急ぐ旅ではあるが、ちょっと深日港に寄り道。娘との淡路島ツーリングで利用したこともある深日洲本ライナーの今年度の運行は、残念ながらコロナ対策で中止された。この航路はまだ社会実験という位置付けで、通年営業しているわけではない。関西空港と洲本を結ぶ航路が2017年7月に復活後わずか1年で運行休止となったので、大阪と淡路島を結ぶ唯一の航路であり、来シーズンはぜひ復活して欲しい。 […]
[…] 小学生の頃には先ほど述べた奥貝塚の施設で遊んだり、乗鞍HCに出場してくれたりもした。中高はあまり付き合ってくれなくなり、CARACLE-Sを使わせる代わりに時々モデルになる約束も、堺のポタリングと淡路島ツーリングにつきあってくれただけだった。最近も通学にはCARACLE-Sを使っているが、「夏は坂で汗をかくので電動(アシスト自転車)が欲しい」とのたまう始末。自転車を飯の種にする父親を応援しよう、という思いはあまりないようだ。まあ自分の昔を思えば、因果応報で仕方ない(笑)。 […]