峠路は 雨のち夏の 文月かな [千早峠-水越峠]
6/17の高野山往復で「空梅雨」なんて書いた途端に雨続きで、先週末は走ることができなかった。今日も朝には堺でも時折り雨がパラつき、紀泉山系では強い雨も降っているようだった。それでも次第に天気は回復してきたので、珍しく午後から走りに出ることにした。
昼食後、13:20ごろ出走。何らかのアレルギー症状と思われる体調不良は、例年のごとく7月の声を聞いて少しマシになってきた。とは言え、今日は雨上がりの湿気で蒸し暑い。走り初めはまだ雲が多く陽射しは少なめだったが、比較的涼しい日が続いていただけに、いきなりの暑さが堪える。
ひとまず河内長野方面に向かったがさっぱりペースが上がらず、河内長野駅近くでカフェイン注入。吸収を早くするにはホットコーヒーの方が良いらしいが、この暑さではとても無理。
気を取り直して千早峠(金剛トンネル)を上り始めたが、さほど追い込めない。観心寺近くの温度計は30度を表示し、ますます気が萎える。
まだ暑さに慣れていないので、汗がそれほど出ないし、汗をかいたとしてもこの湿気ではさほど涼しくもならないだろう。
消化の良いそうめんとは言え、昼食から間がないのでお腹が苦しい。交換したばかりのシートクランプの調整を度々したこともあって、ペースはさっぱり上がらない。石川を渡る諸越橋から千早峠(金剛トンネル)までのタイムは、53′27″と振るわないものだった。
同じように昼から走り出した人も多いのか、自転車やオートバイが次々上がって来た。
峠着が15:20というのは結構遅くなってしまったが、それでも雨の止み間の貴重な機会なので、奈良側に下ることにした。
下る途中の定点観測地点は夏草が茂って見通しが悪くなっていた。見下ろす五條方面に射す陽射しが美しかったが、写真に撮るとただの曇天でもうひとつ。
五條インター付近で目の中に虫が飛び込み、コンビニに立ち寄って目を洗った。ついでにアイスを購入。
サイクルラックが設置されたのはありがたい。スクーターの男性に話しかけられ、両脇のロードバイクを対象に「競技用やね」「高いんか?」などとお約束の質問。
「(周囲のロードバイクは)連れじゃないんで・・・」と言いながらも、「両脇の(TREKとCannondale)はどちらもアメリカのブランドですね。向こうの(PINARELLO)はスペインです。多分台湾で製造してるんでしょうけど」と、つい解説してしまう(^_^;)。
やっと私のTORACLE(虎来る號)に注目し、「これは国産か? 国産やな。阪神の自転車を外国で作るわけないし」。自分の会社の商品だとは言わなかったが、「このブランドは国産ですよ。でも、阪神のステッカーを自分で貼ったんですけどね」などとやり取り。
ここから京奈和自動車道の側道を進んでいく。荒坂峠など、低いアップダウンを繰り返しながら進んでいくと、次第に晴れ間が増えてきた。青空と金剛山を背景にした水田の緑が映える。
ここは、京奈和道の高架が左にカーブしていく地点だが、ここで右折して北宇智駅付近でJR和歌山線を渡る。さらに国道24号線も越えて、県道120号線に入る。
(新)重阪峠を越えて御所市に入り、2回踏切を渡ったあとは左手にJR和歌山線を見ながら北上。やがて、薬水駅が近づくと右側に近鉄吉野線も並走するようになる。
いつも横目に見ながら通り過ぎていたが、近鉄吉野線の薬水拱橋に立ち寄ってみた。
レンガ造りで趣のある鉄道橋は、レンガ教徒の自転車乗りの間では結構知られているらしい。2つあるトンネルの片側は道路、もう一方に川が流れている。
近年すぐ脇にバイパスのトンネルが出来たこともあって、交通量も少なく歴史を味わうには最適の静かな時間が流れている。
以前なかったプレートが設置されていたが、平成25年に土木学会選奨土木遺産に認定されたそうだ。それによると大正元年に完成し、アーチ天頂部に石でなく堅積みのレンガが用いられ、鉄道橋としては珍しい扁額が設けられ「薬水門」と記されているとのこと。単に線路を通すためだけでなく、集落の入口を示す門として装飾にもこだわった造りなのだろう。
薬水駅を過ぎると、田園風景の中で道路の左右を線路に挟まれた地点がある。偶然(あるいは計算して)JRと近鉄の列車が同時に通りかかれば写真映えする風景だろうが、どちらもローカル線と言って良い路線だけになかなか難しいだろう。私自身ちょくちょくここを通っているが、そんな場面は一度もない。
葛駅付近で国道309号線に入り、大口峠を越えてすぐに旧道に入って国道の南側を並走。
国道24号線との交差点のコンビニで、長い上りに備えて飲料補給。1L持ち出した飲料は、暑さですでに残り少なくなっていた。
眼前には金剛山と大和葛城山の間に、これから越える水越峠が見える。走り始めにはもっと北まで走ることも考えていたが、すでに17時。日の長い季節とは言えのんびりはしていられないので、最短距離に家路につくことにした。
そのまま旧道を進み続けて県道30号線を越えて本格的な上り道。一瞬国道309号線バイパスに合流してすぐに再び旧道に入り、さらに傾斜が増す。毎度のことながら、暑い時期の水越峠の上りはツラい。
アタックなどと言える状態ではなくダラダラと上り続け、それでも汗だくになりながら17:45ごろ水越峠に到着。いつもの午前ライドではハイカーの車がズラッと並んでいる峠付近も、この時間になると静か。
人気のない峠の清水で顔を洗うと、とても気持ちがよかった。
ここからは家路を急ぐ。府道202号線~府道38号線と繋いでいくつかのアップダウンを越えていく。国道310号線に入ればあと少し。やや交通量は多かったが渋滞するほどではなかったので、最後の力を振り絞ってかっ飛ばす。
帰宅は19:08。かなり遅くなってしまったが、本格的に暗くなる前に帰宅することができた。
ヒルクライム能力の低下に加え、まだ暑さへの順応もできていないので、今日はしんどいライドとなった。とは言えノリクラまで2ヶ月足らず、どちらもできるだけ数をこなしていくしかない。今年は記録更新は諦めているが、恥ずかしくない走りはできるようにしておきたい。
■コースマップ
■Relive
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2017/07/01 13:18:12
自転車完了: 2017/07/01 19:13:56
バイクタイム: 4:03:32
停止時間: 1:46:17
距離: 86.58 km
平均スピード: 時速 21.33 km/h
登り: 1125 m
カロリー: 2805 kcal
平均心拍数: 130 bpm
最大心拍数: 169 bpm
平均ペダルペース: 61 rpm
最高ペダルペース: 115 rpm
今月の走行距離: 86 km
今年の走行距離: 4547 km
先月の走行距離: 705 km
昨年の走行距離: 8860 km
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