スズカエンデューロ用組換え等々 [CARACLE-S 3台整備]
娘のCARACLE-S 2016のキャリアを低床化に続いて、いくつかの作業を続行。
まずは娘のCARACLE-S 2016のクリーニング。学校での置き場所の問題なのか、結構砂ぼこりを被ってしまうので、全体を拭き上げていく。
まだあまり汚れてはいないが、チェーンもクリーニング。と言っても、ミッシングリンクを外してチェーンクリーナー(水洗い不要の速乾性洗浄剤)と一緒にボトルに入れてシェイクする簡易版。
それでも、汚れが軽いうちならかなりきれいになる。このくらいでこまめにクリーングすれば良いのだが、自分の自転車でもなかなか難しい。
クリーニングの後は注油。私が主に使用しているチェーンルブPRO GOLDははっきり体感できるほどギアとチェーンの抵抗を軽減できるし、1000km程度は余裕で走れるほどで耐久性も悪くない。比較的汚れも付着しづらいので、気に入って何年も使用している。
欠点はウェットコンディションに弱いこと。小雨や雨上がりに走って少し濡れただけでも音鳴りが生じてきたり、サビを生じたりする。娘のCARACLE-Sは濡れてすぐメンテできるとは限らないので、やや粘度の高いバルビエリ製チェーンルーブを塗布しておいた。
私の通勤用CARACLE-S(2015試作車)もチェーンクリーニング。実は娘のCARACLE-Sのチェーンと一緒にボトルに入れてシェイクしたのだが、こちらは汚れが固着して、シェイクしただけでは落としきれなかったが妥協。こちらはPRO GOLDを注油。
チェーンが伸びてきているのは以前からわかっていたので、PRO GOLDのチェーンゲージで再チェック。ゲージの表示に従うと、そろそろ交換が望ましい時期だ。
サンツアー、SRAM、シマノを無理やり組合せて以来、インデックスが今ひとつしっくりせず、踏み込んだ時にスムーズでない足応え(ガリガリという感触)を感じるまま使用していた。そんなこともあって、ずっとサンツアーに統一したいと思っていた。とは言え、手持ちのサンツアー製ハブに合う28Hの軽量20インチHE(406)リムが見つからないなど、諸問題の克服に手間取り、未だ実現していない。
今のシステムのまま使用するならKMCのアンチラストチェーンを試してみたいと思っているが、これも通勤で使う消耗品としては結構高価。KMCチェーンは汎用性が高く、各社のシステムに馴染みやすいが、現在のしっくりしない感じを改善できるかどうかは試してみないとわからない。
ならば、場繋ぎで再びシマノ製CN-HG53を使用するか? 悩ましいところだが、そろそろ結論を出さなくてはならない。
チェーン以外のディレーラーやカセットスプロケットなども軽くクリーニング。車体全体が汚れてきているので、近いうちに一度洗車したいところだ。中途半端な状態で組み換えを保留しているため、バーテープの交換をためらい、これもボロボロになっている。さすがに、そろそろ交換しなくては。
続いて、CARACLE-S 2016の試験塗装車であるTORACLE(虎来る號)をスズカエンデューロに向けて「一部のみ」仕様変更。
チェーン(KMC X10SL)を交換するので、その前にクリーニング。上2台と違って、こちらはチェーンクリーナー(機械式)を使ってプレートの内側まで入念にブラシ洗浄。
洗浄剤も湿式フィルタークリーナーを使い、洗浄後に水洗いすることで汚れの再付着を防いでかなりきれいになる。
洗浄後のチェーンはスズカ後はまた使用するので、PRO GOLDを注油して保存。
フロントチェーンリングは峠攻めが容易な47Tから、スズカの下りで踏み込めるよう53Tに交換。カラーは異なるが、どちらもMiicrO HERO製のアウターガード一体化タイプ。ギア位置が本来のアウターギアとインナーギアの中間にくるようオフセットしているのでチェーンラインが最適化される。
シマノ製アルテグラ10速リアスプロケット(CS-6700)も11-28Tから11-25Tにクロスレシオ化。
同じギア比で軽量なアルミ製(RECON)もあるのだが、スズカエンデューロでは重量よりシフト性能を重視。
この前後ギアの組み合わせに合わせた長さのデュラエース10Sチェーン(CN-7901)を装着。
このチェーンと相性が良くない(変速がスムーズでない、チャラチャラ音がする)ことも、RECON製カセットスプロケットを使わない理由だ。一方で、KMCチェーンとRECON製カセットスプロケットを組み合わせは相性が良いので、ノリクラ決戦仕様では軽量化を優先してこの組み合わせ。KMCチェーンとシマノ製スプロケットの組み合わせも相性がよく、こうした「懐の深さ」がKMC製チェーンの魅力だ。
一方、デュラエースチェーンとアルテグラカセットスプロケットという、シマノ上位グレード同士の組み合わせは、当然ながら最上の相性。微妙なものだが特にシフトアップが早く感じるので、スズカのようなサーキットレースではこの組み合わせを選択する。
インデックスを微調整して、変速系の換装完了。
次はサドル。このところ常用しているブルックス製スイフトは、先日の150kmライドでもお尻に痛みを生じない最上の座り心地だが、いくらチタンレールモデルでも390gと重量はかさむ。
そこで、友人から借用しっぱなしになっているフィジーク製アリオネR1(150g)に交換した。これでもある程度の距離は走れるが、100km級のライドになると厳しい。
もうひとつ、気になっていた箇所のメンテ。最近ハンドル周辺からキシミ音がするのだが、聞こえる場所と音の質からすると、カーボンハンドルに起因するものではないかと想像していた。キシミ音が生じたらグリスを塗布して増し締めが基礎的な対処法。とは言え、カーボンハンドルは高トルクを掛けられないこともあって、ズレが生じやすいので一般的なグリスの塗布をためらっていた。カーボン専用のスベリ止めグリス(?)も出回っているが、この一箇所のために購入するのももったいない。
とは言え、先日TOPEAK製ライドケースRXを装着してから、さらにキシミ音が大きくなった(ように感じた)こともあって、試しに一般的なグリスを塗布してみることにした。結果、少々力を掛けてもズレを生じることはなかったが、異音も消えなかった。
実は異音の原因にひとつ心当たりがある。ステムの前面プレートを軽量な左右セパレートタイプに交換していることだ。流用元は同じ東京サンエス製ステムとは言え、公式な互換品ではない。そこで、本来の前面プレートに戻してみた。
結果は・・・異音に変化なしorz_。
全く変化が感じられないというのはむしろ不自然。共鳴しているだけで、ハンドルクランプが発生源ではないのかもしれない。今日は力尽きてここまで。ライドケースRXを再装着して終了とした。
マッドガードやフロントバッグ用マウント、ボトルケージ、モバイルバッテリーホルダーなどは、直前練習でもあった方がよいので、もう少しあとで取り外す予定。
理想を言えばリム交換をしておきたいところだが、作業時間が確保できるかどうか?
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
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