古道往還150kmライド [名張往復]
昨日の娘との自転車デートに続いて、今日は近所の友人とトレーニング。今月28日に迫ったスズカエンデューロに向けてということなら、短距離のスプリントトレーニングの方が効果的だろうが、せっかくの連休なのでたまには午後まで長距離を走りたい。
とは言え、ヤボ用で勤務先に立ち寄りたいので、帰路に松原を通る必要がある。加えて、天気予報は東風なので、東に向かって帰路が追い風というパターンが精神衛生上望ましい。
そんな訳で、6:30ごろ自宅を出走して友人宅で合流し、名張まで行って帰ってくるロングライドを提案。以前も何度か名張往復はやったことがあったが、多分5年半ぶり? 友人が快く受け入れてくれたので、早速東進を始めた。
府道32号線や並行する道路で富田林の丘陵地帯を乗り越えて、河南橋で石川を渡る。行く手には二上山を始めとする金剛山系はくっきりとした稜線を見せている。今日は快晴で空気も澄んだいい天気だ。
国道166号線に入り、大阪府境を越える峠道を上り始める。最古の官道と言われる竹内街道に沿ったルートだ。
日頃から平地でルートがわかっている場合は、ほとんど友人に前を引いてもらう。ところが、このところのトレーニングジム通いで筋力アップとシェイプアップを果たした友人は、上りでも明らかにパワーアップ。
私もロングライドに備えて抑え気味とは言え、得意とする上りでもさっぱり敵わない展開になった。トレーニング不足で私のスキルが落ちたこともあるだろうが、以前とは明らかに違う発達したヒラメ筋が、コブラのように私の前に立ちはだかった。
友人の後ろからではあるが、7:45ごろ奈良との府県境である竹内峠に到着。峠の空も真っ青で、暑くなく寒くなく、気持ちがいい。
ロングライドと言っても、私はいつものTORACLE(虎来る號)。ドロップ化したCARACLE-Sは、ロングライドでも辛さは感じない。
奈良盆地に降りても引き続きひたすら東進。途中から道のわかる私が先に立って、国道166号線(竹内街道)からその延長にある古道、横大路を進み続ける。弱い向かい風ではあるが、大して抵抗は感じない。
横大路は道幅が狭いところもあり、並走する国道166号線(及び165号線)より速度は出しづらいものの信号が少なく、鉄道等を乗り越える際に迂回を強いられることもない。一長一短だが往路はこちらを辿った。
大和八木駅の南側を通過したところに、横大路と同じく古代からの街道である下ツ道(中街道)の交差点である八木札の辻がある。そこに新しい施設ができているのを発見して、一時停止。
古代からの交通の要衝だったため、近世以降ここに高札が掛けられるようになった場所なのだが、そこに以前から市指定文化財の旅籠跡があった。ここが八木札の辻交流館として整備され2012年にオープンしたらしい。その後も通ったことがありそうだが、開館時間に通らなかったのかもしれない。
8:30ごろ通りかかったが、9時からのオープンの準備をされていた。止まって撮影していると、スタッフの方が交流館のパンフレットを渡してくれた。今日は先を急ぐため見学はしなかったが、いつかもう一度立ち寄ってみよう。
その後も横大路を東進し続け、奈良盆地の東端である桜井駅付近に到達したのは9時前ごろ。ここから国道165号線に合流して進み続けると、伊勢街道(初瀬街道)に入る。
ゆるい上りに入ったコンビニで小休止。空は相変わらず真っ青の快晴。西方には越えてきた金剛山系の山並みが見える。
国道165号線は、ほとんどが路肩の狭い2車線道路で、(特に長谷寺までは)交通量が多かった。それでも車との速度差がさほどでなく、気持ちの良い空の下ということもあって、さほど走りにくい印象はなかった。
牡丹の花の時期らしく、長谷寺近辺は大賑わい。それを越えると少し交通量が落ち着くが、桜井浄水場付近からは本格的な上り。田園風景の中を傾斜5~7%程度のダラダラ坂が5kmほど続く。ブルベで通った忍阪峠に比べばマシだが、奈良盆地から宇陀へ上る道は厳しい。
友人が遅れがちの私に合わせてペースを調整しながら先行。上りの途中で桜井市と宇陀市との市境を越えて、西峠に到達。ここが今回のルートの最高標高地点だが、周囲は開けた新興住宅地になっている。田園風景の中を上ってきたので、違和感のある風景だ。
峠を越えても大して標高を下げずに、宇陀市の中心地榛原を通過。この後はアップダウンを繰り返しつつ宇陀川に沿って下り基調のルート。気持ちのいい道を、いいペースで進み続ける。
10:24に県境を超え、ついに三重県に突入。この時点で走行距離は約58km。意外と近いといえば近い。
そのまま名張市街地まで下って昼食場所を探したが、10:30過ぎとあってまだ多くの食事処は開いていない。昼食難民になりかけたが、国道沿いの24時間営業のファミリーレストランを発見して入店。理想を言えばご当地らしい食事処があれば良かったのだが、友人の言う通り、こういう時に欲張ってはいけない。
この時点で約65km走行。友人も三重県まで来たことに感慨深い様子で、私も最初に到達した時にはそうだったことを思い出した。津まで49kmという標識を見ると、そのまま先に進みたくなるが、冷静に考えると時間的も体力的にもそこまでの余裕はない。
落ち着いて昼食を摂って休憩し、折り返し。ほぼ、元来た道をひたすら引き返す。南東の熊野灘から雨雲が近づいていることもあって、寄り道せずに先を急いだ。雲が少し増え、東風が次第に強くなってきたが、お陰で追い風で気持ちよく走ることができた。
榛原の中心部を越えると西峠への上りだが、往路に比べれば標高差はわずか。12:20頃に西峠を越え、その後は長い下り坂を奈良盆地に向けて一気に下っていく。
奈良盆地に入ってからは往路と同じ横大路でなく、国道165号線を進んでみた。追い風でもあり、国道の方が走行速度は上がるが、信号停止が多く、交通量が多いため、果たしてどちらが早かったか?
そろそろ疲労も溜まり、帰路も竹内峠を越えるのはちょっとしんどかったので、穴虫峠方面に向かおうと進路変更。私が先行して斜めに奈良盆地を突っ切る県道105号線(中和幹線)に入ってみたが、自転車は鉄道を越える度にスロープやトンネルに迂回を強いられ、かなりうっとおしい。
もっとも、これは国号165号線(及び166号線)を進み続けても迂回箇所は多い。それもルートを変えた理由だったが、結果は同様か、それ以上にうっとおしい展開になってしまった。
それでも交差する鉄道のない部分は、開けた風景の中、広い道路を追い風に乗って飛ばせたので、気持ちの良い部分も多かった。
13:30ごろには、奈良盆地のど真ん中辺り、大和高田市の松塚駅付近に到達。まだ青空の多い前方の空の下に二上山が近づいてきた。
振り返ってみると東の空は雲が多くなってきているが、奈良盆地の東の山々はまだくっきりと稜線を見せている。
穴虫交差点で県道(府道)703号線に入り、1kmちょいで二上山の北側を越える府県境、穴虫峠に到達。時刻は14:05ごろ。
そのころには、黒っぽい雲がかなり多くなってきた。
ちょうどその時、2台のママチャリタイプの自転車が峠に上ってきた。
押さずに乗車していることに驚いたが、これは電動アシスト自転車だからだった。とは言え、乗車しているのはご夫婦らしきかなり年配の二人連れ。
いくら低い峠とは言え大阪側からは約2kmも上りが続く。最近の電動アシスト自転車は走行距離も伸びて、アシスト力も強化されているが、これにはかなりビックリさせられた。電アシ馬鹿にするべからずだ。
大阪側に下っていき、国道166号線に当った春日北交差点で、家路につく友人と別れた。私は勤務先に向かうべく北西に進み、石川を渡る。さらに暗くなった空は雨が降っても不思議でない雲行き。
幸い、雨に降られることなく勤務先に到着したのは15時前。ひと仕事済ませている間に黒雲は雨を降らせることなく行き過ぎ、16時前に勤務先を出る頃に天気は回復していた。
再び晴れ間の増えた空の下をひとっ走りして帰宅したのは16:30過ぎ。本日の走行距離は147.7kmだった。
竹内街道-横大路-伊勢街道(初瀬街道)と古道を繋いだ名張往復は、ほぼ150kmの距離を走破。久々に三重県に到達したので達成感のあるロングライドだった。さすがに疲れたが、700Cの猛虎参號で走った以前の名張往復と比べれば脚のダメージが少なく、首や肩のこりもかなりマシだ。
友人がかなりの部分で先行してくれたこともあるだろうが、ドロップハンドルでポジションを合わせたCARACLE-Sは、小径折りたたみ自転車だというのに長距離をとても快適に走れる。
とは言え、これだけ走行性能が高いと、折りたたむ必然性が薄くなるのが難点(^_^;)。自宅出走で走りながらルートを考える行き当たりばったりライドが身についてしまっている。年齢的にもそろそろ競技志向の走り方は引退して、輪行いいとこ取りライドを楽しみたいところだが、それなりに小銭が必要になる。お小遣いの少ない家族持ちとしては、出費数百円(下手をすれば出費ゼロ)のトレーニングライドが取り組みやすいのは確かだ。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2017/05/04 6:27:13
自転車完了: 2017/05/04 16:33:06
バイクタイム: 5:55:23
停止時間: 4:10:10
距離: 147.70 km
平均スピード: 24.94 km/h
登り: 890 m
カロリー: 3922 kcal
平均心拍数: 127 bpm
最大心拍数: 175 bpm
平均ペダルペース: 74 rpm
最高ペダルペース: 128 rpm
今月の走行距離: 256 km
今年の走行距離: 2979 km
先月の走行距離: 716 km
昨年の走行距離: 8860 km
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