wahoo RPM SPEED復活 [Bluetoothセンサー類載せ換え]
折りたたみ小径車であるCARACLE-Sには、マグネット式ケイデンスセンサーの装着が困難という難点がある。小径であることに加えてリアセンターが長く、エアロ形状のリムであることから、最近主流のスピードとケイデンスが一体化したセンサーは届かないことが多い。また、マグネット式センサーは折りたたみ作業でズレてしまい検知不良を起こす可能性もある。
そこで、現在の主力機TORACLE(虎来る號)には、モーションセンサー内臓のセパレート式センサーを装着したいと思っていた。
まず、Bluetooth SMART(4.0)対応のwahoo RPM CADENCEを入手してケイデンスを計測し、キャットアイのマグネット方式のBluetooth SMARTセンサーISC-12のスピードセンサー機能のみを活かしてスピードも計測していた。
その後、アメリカでBluetooth SMART対応のモーションセンサー方式スピードセンサー「wahoo RPM SPEED」が発売されたことを知ったが、日本ではなかなか発売されなかった。
昨秋のスズカエンデューロに向けてアメリカから直輸入したが、計測スピードが固まったり、突然時速200km/h以上になったりと、どうにも不安定。電池を交換したり、前輪に装着したり、後輪に装着したりと色々試したが、残念ながら使い物にならなかった。仕方なしに、これまで通りキャットアイのISC-12を使用していた。
ところが、先日の台北サイクルショーで、wahooの日本担当者と出会った。検知不良で困っていることを話したら、ファームウェアのアップデートを勧められた。純正アプリのWahoo Fitnessでアップデートできるとのことで、帰国して早速、通勤用CARACLE-S(2015試作車)に装着しっぱなしになっていたRPM SPEEDで試してみた。
結果として、アップデートしたスピードセンサーは、以前のように固まったり200km/hを検知するようなことはなく、正常に動作しているようだ。これでようやく、マグネット式センサーであるキャットアイのISC-12を外すことができた。
RPM SPEEDをTORACLE(虎来る號)に移したが、後輪に装着すると、ハブ体の段差のせいでセンサーが傾いてしまう。これでも正常に検知するかもしれないが、今回はメーカー推奨の前輪に装着。ただし、エンド幅74mmのハブはフランジ幅が狭く、純正の装着パーツが干渉してしまう。そこで、これまで同様に粘着パッドを裏面に貼り、本体のみをタイラップで固定した。
wahoo商品はこの春からアキ・コーポレーションさんが代理店になって日本国内での販売を開始するとのことで、入手も容易になると思われる。CARACLE-Sへのセンサー取り付けに苦労している方には、有力な選択肢になるだろう。wahoo RPMシリーズはBluetooth SMARだけでなく、ANT+にも対応しているので、多くのサイクルコンピューターやスマホと連動できるはずだ。
取り外したキャットアイのISC-12は、通勤用CARACLE-S(2015試作車)に装着。使用に難があると書いたが、もちろんスピードかケイデンスかのどちらかなら問題なく検知できるし、実は同僚は同じISC-12で両方のセンサーを活かしている。
私も両立を目指してみたが、クランクをシュパーブプロに変えているせいか純正マグネットではどちらかが検知不能になる。
そこで、クランクはペダル軸にマグネットを吸着させるのではなく、クランク先端に両面テープでキャットアイ製でない高さのあるマグネットを貼り付け、少しでもセンサーに近づけた。
ホイールマグネットも、キャットアイ製でない高さのあるタイプを装着した。これで何とかスピード、ケイデンス両方のセンサーで検知するように装着できた。
これで通勤ライドでもケイデンスを記録できるし、速度をGPSでなくホイールセンサーで検知することは、レスポンスと正確性が向上する事が期待できる。加えて、3本ローラーに乗っても正確にスピードを検知できることがありがたい。もうひとつセンサーを購入することを検討していたが、無駄な出費が抑えられて幸いだった。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません(自動車会社のF1やワークスマシンみたいなものと思って下さい)。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
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