CARACLE-S 2015 ペダルシステム変更 & エアハブママチャリ
昨日堺市民マラソンに出場したこともあって、今週末は自転車トレーニングはお休み。
小雨や雨上がりの走行が続いたこともあって、通勤用CARACLE-S(2015モデル)のチェーンがチャラチャラ音を立てだした。サビも心配だし、しばらくちゃんとメンテしていないので、変速系のクリーニングをすることにした。
チェーンクリーニングは色々試しているが、なかなか楽に、低コストできれいになる方法がない。マンション住まいだし、冬場は水洗いなしで済ましたいところ。
今回はチェーンを一旦切断して、水洗い不要の強力なチェーンクリーナーとボトルに入れてシェイクしてみた。結果はまあまあだが、プレートの内側などに少し汚れが残る。チェーンを外したのは周辺の塗装やアルマイトを痛めないためだったが、やっぱり機械式チェーンクリーナーなどを用いてブラシでこすらないと、完璧とはいかないか。
切断したチェーンはミッシングリンクで繋いで再セットしたが、ついでにチェーンの伸びをチェック。ゲージの表示はそろそろ替え時を示していた。この車体は、私が使用する限りでも約6700kmを走行している。10速化していた時期はこのチェーンは使用していないので差し引くと、約2900km使用している。
もっとも、私が使用する以前にも試乗車で使用していたので、正確な走行距離は不明。間違いなく3000km以上走行していると思われるので、そろそろ寿命が来ても不思議ではない。近いうちに交換しよう。
ついでに、もうひとつ試したいことがあった。この車体では、純正オプションであるwellgoのQRDペダルシステムを使用しているが、ひとつ問題がある。
ビンディングペダルであるMG-8では全く問題がなく、フラットペダルM138も普通に使う分には大きな問題はない。ところが、私はM138にボルト穴を開けて無理やりトゥクリップとトゥストラップを装着した。そのストラップが着脱つまみに引っかかりやすく、しばらく使用するうちに千切れてしまった。
代わりに、基部の形状が丸いMKS製EAZYシステムを使用することも検討したが、ビンディングペダルとフラットペダルを揃えるとかなり高価だ。そこで、同じwellgo製のQRD2マウントを調達して試してみることにした。これなら、ペダルはそのまま使用できる。
QRD2システムは形状が丸く、ストラップが引っかかりにくいのではないかと期待している。しかしながら、直径がかなり大きく、逆にじゃまになるのではとの懸念もあった。
改良版として開発されたであろうQRD2システムだが、ちまたではQRD(初代)の方が良いとの意見もあり、並行して製造されている
結局は試してみないと確かなことはわからないので、とにかく装着。MG-8ではクリアランスは充分確保できているようだ。ストラップ付きのM138改も引っかかりにくいことは間違いなさそう。
後は実走で調子を確かめてみよう。ちょっと気になるのはQRD2システムで少しガタを感じること。この辺も実走で確かめよう。
これでCARACLE-Sのメンテ作業を終えるつもりだったが、最後に各部を点検していたら、コマンドシフターのそばでシフトワイヤーがほつれているのを発見。
急遽作業を追加してインナーワイヤーを交換した。通勤メインとは言え、走行中に切れると厄介なので、気付いてよかった。
続いては、ヨメさんのママチャリいじり。
「ママチャリ」という言葉は自転車を軽く捉えているように聞こえ、個人的にはあまり好きではない。努めて「婦人車」や「シティサイクル」と表現していた時期もあるが、ここまで「ママチャリ」が一般化してくると、むしろ他の表現のほうが違和感がある。やや引っかかる思いはあるが、ここではママチャリという表現を使うことにする。
ヨメさんのママチャリは、今はなきDEKI製。結婚してすぐに購入したものなので、すでに17年以上使用している。一時は子ども乗せ座席を2つ装着し、親子3人+買物荷物満載で酷使していた。今も、通勤や買物で毎日10km近くは走り回っているだろう。
その後も消耗パーツこそ色々と交換したが、フレームや基本パーツがしっかりしているので、長期間使用することができた。今でも目に見えた異常こそ無いので惜しい気もするが、屋外保管で各部のサビもひどく、安全面を考えるとさすがにそろそろ替えどきだろう。
そこで、ヨメさんの誕生日に新しい自転車をプレゼントすることにした。私は自転車メーカーの人間ではあるが、折りたたみスポーツ自転車のCARACLE-Sでは気軽に駐輪もできず、荷物の積載も限られる。日常の買い物や通勤には、やはり適材適所でママチャリが便利だろう。
ヨメさんは現行車も17年以上使ってくれたし、長期間大事に使うならと、それなりに張り込むことにした。昨日持って帰ってきたのは、サカモトテクノの26インチアルミ車アルマインをベースに、イービーファクトリーさんがエアハブを装着したモデル。
中野鉄工所製のエアハブは、走行により自動的にタイヤのエアーを補充し、エアー不足によるパンクを防止するシステム。日本のママチャリは内装変速やチェーンケースなどにより、ほとんどメンテナンスフリーと言っても良い仕組みになっている。ただし、タイヤへのエアー注入だけは時々行わないと、パンクをしやすくなり、タイヤやチューブが消耗しやすくなる。
そんな唯一残ったメンテナンスさえ不要にするのがエアハブシステムだ。パンクやメンテナンスを減らす機構なら、もうひとつノーパンクタイヤという選択肢もあるが、私の知る限り、走りが重く、乗り心地が良くないものばかりだ。エアハブも重量増にはなるが、タイヤ外周部の重量は増えないので走りに影響は少ない。万一故障したとしても、普通の自転車に戻るだけの話なのでデメリットが少ない。
前々から、ヨメさん用にはエアハブを導入したいと思っていた。自転車の扱いが雑な子供らには、採用をためらうが・・・。
アルマインはフレームやパーツの多くがアルミ製なので錆びにくいし、かなり軽量。走っても軽快だし、3階に担ぎ上げるのもかなり楽だった。強度の必要なキャリアなどもステンレス製でもこちらも錆びにくい仕様だ。雨が当たりやすい屋外保管なので、この点でも安心。
3段変速、ハブダイナモ、LEDオートライト、リアテールライト、後ローラーブレーキといった仕様も、もヨメさんの使い勝手と安全性を高めてくれると思う。
今日の作業で、ヨメさんから追加を頼まれた傘ホルダーと後ろカゴを、これまでの自転車から移した。
私がこれ以外に変えたいと思っているのは、スチール製の前ブレーキ。これまでの自転車も前ブレーキをダブルピボッド仕様のアルミ製に交換していたが、制動力が強力で錆びにくいというメリットがあった。
ヨメさんがこの制動力に慣れていることもあるし、これは近いうちに新品を調達して取り替えよう。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません(自動車会社のF1やワークスマシンみたいなものと思って下さい)。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
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