関西シクロクロス第9戦堺ステージ観戦
今日は関西シクロクロスの今シーズン第9戦堺ステージが、みなと堺グリーンひろばで開催された。
ほぼ毎年観戦に来ているが、昨年からは近所の友人が関西シクロクロスに参戦し、今シーズンからは大学サイクリング部の後輩M宮も参戦し始めた。ノリクラ仲間でもある旧友2人が参加する第1戦りんくうは応援に行ったが、第3戦りんくうは私がスズカ8時間エンデューロに出場した翌日で、疲れて動けなかった。
今回は近所の友人を乗せて車で会場に向かい、M宮くんとは途中で合流。前日から雪が心配されたが、幸い強い雪雲は堺までは南下しなかった。今朝も大阪北部まで雪雲が来ていたが、堺は晴れ。寒さと風は厳しいが、雪にならずに幸いだった。
直前の海沿いの道では海水のしぶきを車に浴びながら、7:30頃には会場入り。すでに多くの出場者が準備を始めていた。2人も早速出走準備を始める。
私は思いっきり厚着をしてきたが、これから走る2人はあまり厚着をするわけにもいかない。恐らく氷点下の中、ツラそうだ。
偶然にも隣はシクロクロス界の有名人、すくみずさんの車。真冬のシクロクロスレースを女性用スクール水着で走って注目を浴びたが、このところは痛ジャージでマジメに(?)走っておられるようだ。
8:00から試走タイム。スタート地点に向かう2人を途中まで見送って、私は砂場近くに待機。
コース途上に設けられる砂場は、スピードが落ちるし、乗車・押し・担ぎの変化や転倒といったイベントが多い撮影ポイントだ。
試走中も砂に前輪を取られて前のめりに突っ込んだり、進まなくなって横に倒れたりと転倒続出。それでもスピードが出ておらず、柔らかい砂場なので、すぐに走り出すライダーがほとんど。
カーボン製フレームのGIANT XTC ADVANCED SLに27.5インチ(650B)のDi2電動変速のMTBで参戦する友人は乗車率が高いのだろうが、それでも砂場は乗るか押すか試してみているようだ。前走者の状況によっては、スピードが落ちて押さざるを得ないこともあるだろう。
M宮くんも回ってきた。彼もMTBでOTAKEのクロモリ26インチ。同じMTBでも、ある意味両極端な仕様の2人だ。
友人たちがそろそろ試走を終えるかと思ってスタート地点に向かうと、屋根に雪が積もったおなじみのプロジェクトガラパの車が止まっていた。
2周の試走を終えた友人と合流して、車に戻る。M宮くんはもう1周走ってから帰ってきた。
同じCM3クラスながら、友人は9:30から、M宮くんは10:15からのスタートとなった。
2人は、ウェアや空気圧の調整などの最終準備をしながらしばし待機。相変わらず風が強いが、陽射しが高くなり少しは寒さもマシになってきたか?
遠くでDJガラパこと芦田千里さんの実況中継が流れ、9:00から最初のクラスのスタート。
スタート時間のずれるM宮くんはもう少し車に残り、私と友人はスタート地点に移動開始。
友人を見送りがてら、コースを眺めていると、9:00スタートのU15・CL3・CM4の選手がコースを走っている。
年齢、性別、スキルによってクラスが別れ、女性や子どもも楽しめる(?)のがシクロクロスの良いところ。
中学生らしき少年少女たちや、女性も一生懸命コースを走っている。
遠くに風車を望みつつ、ただっ広いほぼ平らな広場に杭とテープでコースを作っているのが堺ステージ。選手は平らだろうが起伏があろうが楽ではないだろうが、観戦するものにとっては見晴らしがよくて、開放感があり、観戦がしやすい。
ランバイクで参戦可能な未就学児のエキシビションレース「カンクローカップ」が行われるのも関西シクロの特徴。
会場にはあちこちにキッズライダーがおり、専用コースも設けられていた。
徐々に緊張感が高まる中で、9:00スタート組の競技が終わり、表彰式が行われていた。
CM4クラスはつう・ばい・つう勢が表彰台を独占し、おっさんパワー炸裂(^_^;)。
9:30にまずC4Aがスタート。ライダーが一斉に飛び出したが、直後にクラッシュ発生。スタートの少し先に陣取っていた私の目の前で何人ものライダーがひっくり返った。
ほとんどのライダーはすぐに立ち上がって走り出したが、1人は足がホイールに絡まり立ち上がれない。
身体にダメージもあるようで、スタッフに助けられながらようやく立ち上がり、コース脇に退避。
そして、2分(?)遅れて友人のいるCM3Aクラススタート。結構前の方に位置していたはずの友人の姿がなかなか見えず、撮影し損なったがかなり後方からのスタートとなっていた。後で聞くと、MTBは一番後方からのスタートということで、位置を下げられてしまったそうだ。
スタートを見送って、砂場に走って移動。今週末は自転車に乗れないので、ジョギングぐらいしておこう。
スタート位置が遅いことはかなり不利になったようで、友人は先頭からかなり遅れて回ってきた。
2回砂場で観戦し、シケインに移動。シケインとは乗車して越えることが困難(不可能ではない)な、人工的な障害物セクションのこと。
低い位置から撮影すると、青空をバックにライダーがシケインを飛び越えていく。この方のジャージは自転車工房エコーのチーム員のもので、スタート前に700Cクロモリ車の猛虎四號のフレームを作ってくれた唯店長ともご挨拶した。
たまたまだろうが、静止した画像を見ると、踊っているようにしか見えない方も(^_^;)。
困ったことに恐らくは低温で一眼カメラの調子が悪い。まだまだバッテリー残量があるのに、突然撮影できなくなるので、使い切りカイロで電池収納部分を暖めたり、ポケットで暖めながら2つのバッテリーをかわりばんこに使用したりしたが、シャッターチャンスを逃すこともしばしば。ピンチヒッターで取り出したiPhoneの方がちゃんと撮影できることも・・・。
回ってきた友人も華麗にシケインを飛び越える。腰が悪いととてもできない芸当で、私がシクロクロス参戦をしない理由のひとつだ。
(たぶん)友人の4周回目をシケインで見送って、まもなく10:00。恐らく次の周回はないのでゴールに走る。
ゴールにたどり着くと、友人はすでにゴールしていた。スタート位置を下げられたことが最後まで響いたが、これまでの2戦に比べれば手応えもあったようだ。徐々に経験を積んで、それを走りに活かせるようになってきたのだろう。
続いて10:15からM宮くんがスタートするので、そのままスタート地点で待機。ところがM宮くんがなかなかやって来ない。心配していたが、ギリギリにちゃんとやって来た。身体を冷やさないで済むし、MTBはどうせ後方からのスタートなのでこれも賢い手だろう。
スタートを見送り、例によって砂場に移動。ここは相変わらずの難所で、スタックや転倒が続出している。割り切って担いで走る人の方が、早く思えるほどだ。
小径折りたたみ自転車営業担当として気になったのは、この20インチらしき小径車。ちゃんと700Cのシクロクロス車に伍して走っている。折りたたみ車のCARACLE-Sでは強度的にさすがにキツいだろうが・・・。
M宮くんが回ってきた。日頃から山の中を走っているだけあって、ライン取りが上手い。遠回りだがアウトコース寄りの締まった路面を選んで、乗車したままクリアしていく。
数年前のことを思うと隔世の感があるが、女性ライダーもかなり参加している。
さすがに砂場でもたつくライダーが多いが、しまった路面はしっかりしたフォームで走っていくので、普段はロードバイク等に乗り慣れている人も多いのだろう。
今回も同じパターンで途中でシケインそばに移動。この女性ライダーも軽やかにシケインを越えていき、後ろからM宮くん。
この女性ライダーはしっかりした足取りだったが、中には自転車を担ぐと、風に煽られてコース外で撮影する私の方によろめいて来るライダーもいた。風が強いだけに、いつでも避けられる心構えをしながらカメラを構えていた。
ライダーが走っていく度に砂が飛んでくる文字通りの砂かぶり席で、この臨場感がシクロクロスの魅力だ。
M宮くんが再びシケインにやって来た。疲れも見せず、軽やかにシケインを越えていく。この時点でちょうど10:45だったので、これで最終周回だろう。
シケインをクリアして自転車に飛び乗るM宮くんを見送って、またもゴールに走る。紆余曲折するコースとは言え、やっぱり自転車には敵わず、ゴールにたどり着くとM宮くんはゴール済みだった。
満足げな笑顔で、青空をバックにガッツポーズ。MTBはスタートが最後尾からになるのは厳しいだろうが、スチールバイクでまずまずいい走りをしていたのではないだろうか?
旧友2人がゴールしたので、車に戻り後片付け。この後のクラスにも知人友人は多数いるし、トップクラスC1のレースも観戦したい。とは言え、走った2人は疲れているし、この寒さと風の中で長時間屋外にいるのはツラい。何よりお腹が空いてきたんもで、今日はここで撤収して、昼食を摂って解散した。
今日は雪を覚悟していたので、ほぼ晴れていたことはラッキーだった。屋根に雪を載せていたライダーの車も多かったので、紙一重だったのだろう。折しもノリクラ仲間のnorikura1059さんは今日東北シクロクロス蔵王に参加していたが、見事な雪上クロスだったようだ。晴れた堺で寒いと言ってはバチが当たるだろう。
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