チームCARACLE新人坂トレ [金剛山ロープウェイ]
スズカエンデューロに向けて、遅ればせながら個人的にも先週からヒルクライムトレーニングを再開した。今週は連休とあってチームトレーニングもしたいところだが、全員の都合が合う日がない。他のメンバーは自分一人でもトレーニングもできるだろうということで、経験の浅いS池さんとタイミングを合わせてトレーニングすることにした。
自宅を6:30過ぎに出発し、朝7:30に松原市大堀の勤務先、テック・ワン前に集合。S池さんだけでなく、今日は用事があるF永さんも、途中まで見送りに来てくれた。
3台のCARACLE-Sで、まずは大和川沿いの南河内サイクルラインに入って東進。普段より人や自転車の通行が少なく、追い風に乗って快調に飛ばせる。
曇りがちでやや寒さがぶり返した感はあるが、そう悪い日和でもないと思うので不思議だったが、連休で多くの人は遠出をしているのかもしれない。
他の自転車乗りのグループの後について柏原南口駅付近まで到達し、近鉄道明寺線を渡る踏切で引き返すF永さんとはお別れ。ここからはふたり旅。
大和川を渡って、引き続き南河内サイクルラインを進んで石川沿いを南下。S池さんの様子を見ながら少しペースを上げていったが、そうなると急カーブやゲート、路面の変化の多い自転車道は人の少ない今日でも走りづらい。途中からは並走する一般道でさらに南下していく。
やや抑え気味でも追い風で快調に進み、テック・ワンを出発して50分ほど経過した8:20頃には、富田林寺内町に隣接する金剛大橋に到達。
金剛大橋を渡って、山手に向かって府道705号線を進む。千早川に沿ってゆるやかに上るルートで途中から、国道309号線との共用区間になるが、我々は交通量の少ない川の対岸の道(旧道?)を上っていく。
8:50頃には、森屋交差点に到着。ここで国道309号線と分岐し府道705号線は本格的な上り道になる。
S池さんは自主トレにも盛んに取り組んでいるようだが、闇雲に平地を走り回るだけでは、トレーニング効果も限界がある。装備の揃っていない初心者を冬の山に上らせるのは危険なので、チームトレーニングもこれまでは平地だったが、そろそろ気温も上がってきた。そこで今回はヒルクライムトレーニングにお連れすることにした。
平地では一生懸命走っているつもりでも、足を止めたり無意識に力を抜いて休んでしまっていることが多い。一般的に信号も多く、続けて長時間走ることは難しい。一方、山の上りは力を抜けないし、足を止めるとすぐに止まってしまう。走り続けている限り休むことができないし、信号も少ない。効果的に持久力トレーニングができるのだ。
府道705号線は金剛山ロープウェイ乗り場で行き止まりになるため、長距離輸送の大型トラックなどが通らず、初心者でも比較的安心して上れるルート。S池さんは長い上りは初めてとあって、走りながら簡単にヒルクライムのレクチャー。今日はペースを上げることより終点までたどり着くことが目的にすること。そのために、会話ができるくらいの抑えたペースで、踏むより回して上り続けること。シッティングが基本だが、時々ダンシングを交えると、同じ筋肉ばかりに負担が掛からないし、短い急坂をペースを落とさずに乗り切れること。しんどくても周囲に注意を払って、車が来ている時にふらつかないように注意すること、などを説明した。
上り始めてみると、ギアを残した状態で息を切らさずに走り続けることができている。人に着いて上るのも苦しいものなので、自分のペースで無理せず上るように伝えて、私は先行した。
すぐにS池さんの姿が後方に見えなくなった。上りは初心者とあって、かなりペース差が出ることを予想し、上に着いたら引き返してくると伝えておいた。あわよくば森屋交差点から2往復できるかも、などと考えていたのだが・・・。
私の方はヒルクライムトレーニング再開2回目とあって、やや抑えめのペースで上っていった。
が、今日は自転車乗りの姿が非常に多く、まずはBicycle Land Sakataniさんのジャージのロードバイクにドーっと抜かれ、続いてサニーサイド松谷サイクルさんのジャージのロードバイクにも次々抜かれて火がついた。
私とて、坂虎と呼ばれて・・・はあまりいないが、自称している坂バカ。それに、このままでは登坂性能も優れていると宣伝しているCARACLE-Sの名がすたる。必死でペースを上げて心拍数も170前後まで上がった。それでも抜かれたと思しき人にはほぼ追いつけず、後からさらに何人も抜かれ、ついには小学生らしき子どもにも抜かれてしまったが、これには必死で食らいつく。
最後は心拍数185まで追い込んで、金剛山ロープウェイ乗り場前の府立駐車場に9:32に到着。撮影とSNSへのつぶやきをしたらすぐ引き返すつもりだったが、顔見知りの方がいたことや、何より追い込みすぎてすぐに動けなかった。
その間に、先ほどの子供さんに学年を尋ねたら5年生とのこと(驚)。周囲のサニーサイド松谷サイクルさんのチーム員の方によれば、最近どこかのレースで優勝したらしい。小学生ながら、恐るべし。
さて、下ろうと思ったところに、何とS池さんが到着! 今日は相当に追い込んだ私と、わずか4分ほどの差だ。
スズカエンデューロの出場メンバーを選定する社内トライアウトで、いきなり4位に入ってきたことにも驚かされたが、今回も非常に驚かされた。体力はもちろんだが、未経験のフィールドで結果を出せる根性も、大したものだ。
口では、しんどかったと言っているが、息を切らしているわけでもなく余裕があるように見えた。これは鍛えがいのある逸材だ。今日のルートはユルすぎたかもしれない。
駐車場前の東屋で休憩していると、周囲の自転車乗りが、パトカーで上がってきた警察官に親しげに話しかけている。どうやら自転車乗りに知られているようで、私達にも声を掛けてこられた。
この方は千早集落にある駐在所のM警官。このルートを上ってくる自転車乗りにちょくちょく安全指導をされているそうだ。このルートで、自転車による自動車への追突事故が発生したそうで、スピードの出し過ぎないことや前走車にぴったり着かないこと、などを指導頂いた。
救急絆創膏セットと自転車安全指導カードをいただき、何か相談事などがあったら気軽に交番に立ち寄ってくださいと気さくに言っていただいた。私自身、交通事故では痛い目に遭っているので偉そうなことは言えないが、「自転車メーカーの人間として、何かご協力できることがあれば」、とこちらからも名刺を渡しておいた。
ご指導の通り、無配慮に走ると下りは大変な危険を伴う。オートバイの経験のあるS池さんならよくご存知とは思うが、カーブの手前で充分に減速することや、無理して着いてこないこと、寒かったり、ブレーキングで手が疲れたら止まって休むことなどなどを伝えてダウンヒル開始。スピードはいつも以上に控えめにして、途中で何回か停車して休憩した。
上りに比べると、下りはあっという間。偉そうなことを言っていたが、私の防寒装備が甘く、結構身体が冷えてしまった。3月も後半とはいえ、山を舐めてはいけない。
千早赤坂消防分署の手前で府道から外れ、棚田の中を通るルートへ。菜の花の向こうの府道をSakataniジャージの自転車乗りが上っていく。
進んでいくと尾根上の道になり、赤坂城址の石碑が立っている。千早赤阪村立中学校はこの向いにあり、赤坂の集落からはかなり上の方にある。毎日この坂を上る中学生は、さぞ足が鍛えられるだろう。
城址付近からは、大規模な棚田が見下ろせる。観光名所になっており、今日も団体のハイキング客が訪れていた、
春の近づく棚田を拝んだ後は、急坂を下って国道309号線に。身体を暖めたいこともあって、府道202号線を西進。途中に上りが2ヶ所あって、ちょっと身体が暖まった。
中佐備交差点で右折して府道201号線に入り、金剛大橋付近で往路と同じルートに復帰。予想通り、帰路は向かい風だったので、古市付近で石川沿いを離れて竹内街道を西進。11:30頃、美原ロータリー付近でS池さんとお別れした。
2人で走ったのは55kmほどだったが、今日の様子ならS池さんはまだまだ距離も強度も伸ばせそうだ。また機会を持って遠出をお誘いしたい。
途中で仕事の電話がかかってきたりでちょっと時間がかかったが、正午過ぎには自宅近くまで帰ってきた。その頃にはポカポカ陽気で先程までの寒さがウソのようだった。今日は走りながらあちこちで花を見かけた。もう少しすれば、桜も咲くだろう。満開に上手くタイミングを合わせられるか? 自転車で桜を見に行くのも、毎年の楽しみだ。
■コースマップ
160320 チームCARACLE新人坂トレ [金剛山ロープウェイ] – ルートラボ – LatLongLab
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2016/03/20 6:31:46
自転車完了: 2016/03/20 12:10:25
バイクタイム: 3:42:55
停止時間: 1:55:28
距離: 82.40 km
平均スピード: 時速 22.18 km/h
登り: 657 m
カロリー: 2229 kcal
平均心拍数: 120 bpm
最大心拍数: 185 bpm
平均ペダルペース: 71 rpm
最高ペダルペース: 129 rpm
今月の走行距離: 371 km
今年の走行距離:1886 km
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