ブルベ練習 [ロングライド150km]
年末年始の不摂生で、すっかり身体がなまっていることは1/4の堺浜でも実感したが、1/30にブルベ200kmが迫っているので、のんびりはしていられない。そこで今日は、珍しく午後まで時間を掛けてロングライドに取り組むことにした。目標はCARACLE-Sでは最長となる150km。
6:52に自宅を出走し、まずは南西方向の和歌山市方面へ国道26号線を進む。今日は概ね西風で徐々に強くなる予報だったが、早朝は風がごく弱い北西風で、今のうちに南下しておくことにした。
薄暗いうちからの出発だったが、7時過ぎには東の空が明るくなってきて、7:30に牛滝川(かな?)を渡る時にはキレイな朝日が拝めた。
出だしからもうひとつ脚が回らないが、長丁場なので無理にペースを上げてはいけない。
と、思いつつ30km/h未満のスピードで、信号停車も多いので、なかなかペースが上がらずもどかしい。
ロード3人組に抜かれたので、後ろにつかせてもらってペースを上げようと思ったが、彼らは赤信号を突破して先に行ってしまった。早朝で交通量が少なかったし、他の通行車のジャマをしないよう確認はしていたようだが・・・。
ペースが上がらないと、色んなことが気になってくる。ポジションに違和感を感じて、信号待ちの度にサドルを上げたりハンドルの向きを微調整したり、ペダリングの仕方も変えてみたりと試行錯誤を繰り返す。
道沿いの公園でトイレには寄ったが、コンビニには一度も寄らずに進み続ける。南下していくと次第に風景が開けることが多くなり、和泉山脈が近づいてくる。
信号待ちが多いので休憩は取れているはずだが、序盤からかなり消耗してきた。阪南市に入って海沿いのアップダウンは勢いで乗り越えることもできず、上りの度に一気にシフトダウンしてカラカラ回してなんとか乗り越える。
深日から府道65号線を西に向かい、ようやく和歌山県に入ったのは9:30過ぎ。大川港を見下ろす橋で小休止。
少し風が出てきたが、まだ苦労するほどではない。薄曇り気味だが、天候もまずまずで美しい風景が広がった。
いつもは自動車通行止めの大川峠を通ることが多いが、今日は距離を走ることが目的だし、すでにかなりへばっているので大川トンネルを通過。
加太付近では友ヶ島から淡路島まで見晴らす風景が広がる。トイレや撮影で長時間止まってしまったこともあり、加太港方面には立ち寄らずに県道7号線を進み、東に方向を転じる。
加太を過ぎるとすぐに郊外のベッドタウン的な街並みになり、和歌山市中心部が近づいていることがわかる。距離はまだ50kmを過ぎたばかりだが、かなり疲れて、お尻の痛みも出てきた。身体がなまりきっていることを実感する。
それでも、東に向かうと次第に強まってきた風に乗って、30km/h超のペースで進み続ける。とは言え、この先帰阪するルートはいずれも山越えになる。身体の消耗具合を考えると、これからのルートは悩ましい。ひとまず国道26号線を越え、孝子峠はパス。
朝が早かったので、早めに昼食を摂ろうと思ったが、せっかくなら和歌山ラーメンを食べたい。何軒か物色しつつ、11時の開店と同時に通りかかった正善さんに入店した。
簡素ながらもキレイな店内は、開店直後から次々お客さんがやってきて、席の半分以上が埋まる人気ぶり。テーブルに置かれた寿司類や卵にも惹かれるが、あまりお腹いっぱいになってもマズいので我慢。
やってきた中華そばは、ややドロッとした濃厚な豚骨醤油のスープ。かなり豚骨臭がするので苦手な人もいるかもしれないが、スープの味は人気ぶりを納得できる美味しさだった。ドロッとしたスープはくどいかと予想していたが、結局飲み干してしまった。
650円という価格を考えるともうちょっと量が欲しいところだが、最近はもっと高価なラーメンが多いし、自転車ライドの途中で食べるにはちょうどよいくらいだろう。
エネルギーを注入して少しは回復し、追い風に乗って平地を進む分には快調。とは言え、ちょっとした上りでも踏み込めずにペースがガタ落ちし、体力の消耗は激しい。お尻の痛みに加えて、昨年骨折した左脚の股関節に痛みが出て、前傾を強くすると痛む。気軽に進み続けるわけにもいかず、常にショートカットして帰阪するルートを考えながらの走行になった。東に進み続けるなら紀の川沿いを走る方が楽だと思われるが、そんな訳で山沿いを走る(=少しアップダウンのある)県道7号線を進んだ。
それでも今度のブルベのルートである県道64号線(雄ノ山峠)は通過し、県道63号線(風吹峠)も通過。そして県道62号線(池田隧道または旧道)が大きな決断ポイント。その先の和泉葛城山(粉河ルート)、同(中尾ルート)、国道480号線(鍋谷峠)、県道61号線(蔵王峠)の4ルートは標高もあり、すでに80kmを走った今日の体力ではとても越える自信がない。
つまり県道62号線を越えると、次は国道371号線(紀見峠)まで走らざるを得ないということだ。走りながら悩んだが、結局は頑張って先に進むことにした。結果としては最初から紀の川沿いを走っていた方がよかったことになる(^_^;)。
県道7号線は粉河で右に折れて、国道24号線まで下る。そのまま山麓を県道126号線で進み続けるルートもあるが、この先はアップダウンが激しいので、体力の消耗を避けるためには紀の川沿いに下りた方がいい。粉河寺の山門前で撮影だけやっておいた。
国道24号線をそのまま進むか南岸に渡るか迷ったが、できるだけ追い風を活かせる土手上を走ろうと南岸へ。西から藤崎頭首工にアプローチすることは少ないので、ちょっと新鮮。
そこで目についたのはサイクリングロードを示す路の端の水色。今日はこの紀の川自転車道に従って走ってみることにした。ところが、国道480号線との交差付近で水色ラインが消えた区間があった。何度も北岸と南岸を行き来し、ジグザグの箇所も多いので、サイクリングマップなしに走ると迷いそうだ。先を急ぐなら、部分的に活用する方がよさそうだ。
今日は終日「晴れ」で降水確率も0%という予報だったが、次第に雲が増えてきて寒々しい雰囲気になってきた。念のため雨雲レーダーを確認すると西方に雨雲があって近づいてきていた。やがて、(ごく弱いが)雨がぱらついたりしたのは、雨男のパワー故だろうか(^_^;)。
わかりにくいルートに雨雲と、ヤル気の萎える展開に休憩が増えペースが落ちる。毒食わば皿までと、九度山では真田庵に立ち寄り。
まさに今日から大河ドラマ「真田丸」が始まるとあって、かなり人が多い。ゲームの影響などで戦国武将ブームが起きるまでは静かなものだったが・・・。
入場はしなかったが、庵を見下ろせる位置からパチリ。
そのまま集落内を進むと、予想以上に観光地としての整備が進んでおり観光客も多かった。これは、大阪城まで通じる抜け穴という伝説の残る真田古墳。
調子に乗ってそのまま集落内の坂を上っていくと、国道370号線の切通しを見下ろす橋の上に出た。
橋をわたっても国道に下ることはできないようなので、引き返して北側の田畑の間を通って学文路駅付近で370号線に入った。
サイクリングマップでは紀の川自転車道は九度山で終わっているが、その後も水色ラインは続いている。学文路駅を超えてすぐ、水色ラインに従って国道を離れ、河川敷の公園を見下ろしながら土手上を気持よく走れる。以前は途中からダートだったが、整備されたんだ。
・・・と思っていたら、やっぱり途中からダートだった(^_^;)。
振り返ると数百メートル後方で水色ラインは途切れていた。そこまで戻れば下に下りるルートがあるのかもしれないが、戻るのも癪。そばに階段があったので担ぎおろして、そばの舗装路に入った。以前も同じことした気がする。
この写真の前方に見えるのが国道371号線バイパスの橋本高野橋。これを渡って北岸に戻り、そのまま紀見峠に向かって上り始めた。ようやく帰阪ルートだが、ここまで寄り道ばかりでペースが上がらず、すでに14時だ。
股関節の痛みで前傾姿勢を取りづらく、立ち漕ぎでも腕に疲労が溜まってダンツラい。
最後の力を振り絞って紀見峠に到着したが、たかが標高400mの峠に1時間近くかかってしまった。上り始めは雨がぱらついたりしたが、峠に着く頃にはすっかり雨雲が行き過ぎ、晴れ間が出たほどだ。
ともあれ、ここまでくればひと安心。とは言え、紀見峠の大阪側は昨年転倒して骨折したルート。最後まで気を引き締めて下っていく。
毎度のごとく高野街道を進んでいくと、賑やかなお囃子が聞こえてきて、河内長野駅の直前で車両通行止め。今日は十日えびすで、経路上でもあちこちの神社が賑やかだったが、長野神社の神様が恵比寿さんとは知らなかったので予想外だった。
時間と気力があれば冷やかすところだが、今日はそのどちらもなく、素通りしたのが残念。
日頃はスッと通過する河内長野からの低いアップダウンに苦しみつつ、ようやく帰宅したのは16:30だった。なんとか目標の150kmは達成したが、身体はボロボロ。追い風を上手く活かしたルートだったし、昼食で正善さんに寄った以外はコンビニにも一切立ち寄らなかったのに、150kmに9時間半以上かかっているのは、あまりに効率が悪い。
もちろん、ブルベ本番では観光地に立ち寄ったり、ルート取りに迷うことはないが、序盤のペース(というか心拍数)はもっと抑えて、後半に余力を残した方が良いかもしれない。
今回のウェアはアンダー2枚重ねに、足先や背中にカイロを仕込んだ厳冬期装備。お陰で凍えるようなことはなかったが、本番では今回痛みの出た股関節付近を冷やさないように、厚手のタイツを使うことを考える。
700Cの猛虎四號には及ばないまでも、CARACLE-Sは20インチ折りたたみ車なのによく頑張った。今日の体たらくはエンジンである私の体力が主原因で、充分に長距離ライドに適応できる基本性能を持っていると感じる。ただ、お尻の痛みや首周りのコリが生じたので、ポジションはもっと突き詰める必要があるかもしれない。
サドルは革サドルを猛虎四號から借用することも考えているが、ポジション合わせが完璧でなければ逆効果になる。何より、以前は復路が強い向かい風の中で120km以上走っても痛みを生じなかったのに、今回は50km程度で痛みが出てきたのは、ポジションが変化したのか? それとも、単に乗り込みが不足しているのか?
後はタイヤとサスの空気圧。今回はミニッツライトの上限気圧7気圧前後まで上げていたが、お尻など、各所への負担を考えると、少し下げた方が良いかもしれない。パナレーサーのタイヤはわずかな空気圧の違いでガラリと性格が変わる傾向があるので、シビアに考えたほうが良い。タイヤは上限のままでエアサスの方で調整する手もあるが、何度も長距離ライドのシミュレーションはできないし、悩むところ。
折しも今日はオダックス近畿で今年初めてのブルベ200kmが開催されていた。今日は休み(実は1/30は出勤日)だし、実家近くからスタートとあって、当初はこちらへの参加も考えていた。今日の体たらくを考えると、1/30にしておいて正解だったというところだろう。お陰で準備期間はあるし、本番まで再度ロングライドはできそうにないが、事前にできることには取り組んでいこう。
■コースマップ
160110 ブルベ練習 [ロングライド150km] – ルートラボ – LatLongLab
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2016/01/10 6:52:48
自転車完了: 2016/01/10 16:27:16
バイクタイム: 6:49:33
停止時間: 2:44:46
距離: 151.00 km
平均スピード: 時速 22.12 km/h
登り: 614 m
カロリー: 4474 kcal
平均心拍数: 127 bpm
最大心拍数: 169 bpm
平均ペダルペース: 68 rpm
最高ペダルペース: 118 rpm
今月の走行距離: 325 km
今年の走行距離: 325 km
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