スズカエンデューロ決戦仕様・その1 [ハイレシオ化とその挫折]

今までもちらっとは触れていたが、勤務先のチームで11/14に開催される第16回スズカ8時間エンデューロ秋spに参加することになった。

当然、勤務先の商品であるCARACLE-Sで参加することになる。私の個体はかなり手を入れたスポーツ仕様だが、基本的にノリクラ出場やそのトレーニングのためのヒルクライム用のセッティング。ギア比はかなり低レシオにしており、20インチ(406)サイズの小径折りたたみ車なのに、フロントギアは48Tシングル。700×23Cのロードバイクに換算すれば、フロントが33~34T相当となる。

これでもトップ11Tをケイデンス110で回せば41.8km/hを出せる。平地の独走で脚が回り切る事はないと思うが、鈴鹿サーキットにはアップダウンがあるとのこと。下りで脚が回りきってしまうとタイムロスに繋がるので、ハイレシオ化が望ましいだろう。

ハイレシオ化の方法はフロントチェーンリングを大きくするか、リアスプロケットを小さくするか。9Tスプロケットの装着可能なカプレオ互換ハブのついたホイールが社内に転がっていたので、それを使うことも考えたが、CARACLE-Sの標準ハブは軽量で日本製ベアリングを使用して回転が非常にスムーズ。リム等を含めたホイール全体の重量も軽いので、ホイールはそのまま使用することにした。私は変速系を10速化しているので、カプレオは9速という問題も無いわけではなかったが、なぜか社内にカプレオ互換10速カセットスプロケット(しかもアルミ製)という謎の物体が転がっていたりもしたので、その点はクリア出来ていたのだが・・・。

11Tトップのハブをそのまま使用するとなれば、フロントチェーンリングを大型化するしか無い。問題はどの程度まで大きくするか? ややこしい事情としては、貴重な10Sデュラのチェーンをできるだけ切りたくない。ミッシングリングを用いて長さを複数用意するなんて手もあるが、そのためには最低もう1本チェーンが必要だし、ミッシングリンクはどうも不安だ。

チェーンを切らずに(長さを変えずに)フロントチェーンリングを大型化するには、その分リア最大スプロケットを小さくすれば良い。とは言え、これはハイレシオ化が前後で一気に進むことになる。行き過ぎて、鈴鹿サーキットの上りを走りづらくなっては本末転倒。上りの方が遥かにタイムに与える影響は大きいのだから。

151030_182448ひとまずは安全策を取って、2T増やした50Tのフロントチェーンリングの中古品(FSA製)とチェーンガードを入手し、その分リア最大スプロケットを3T減らした11-25Tの10速アルテグラのカセットスプロケットも入手した。チェーンの張りが少しだけ弱くなるが、元々少しだけ張り気味だったので丁度良いはず。

151029_182007勤務先で作業を始めようとしたら、これまた社内に転がっていたRECONのアルミ製カセットスプロケットを使ったらと薦められた。奇しくもギア比は全く同じ11-25T。ヒルクライムレースではないので、変速性能と耐久性を考えてシマノ純正しか念頭になかったが、重量の軽さは圧倒的だ。これで変速性能がそこそこなら、これもいいかもしれないので試しに装着してみることにした。来年のノリクラのためにも試用は必要だし。

151029_1820312nd以降の歯が全て一体化し、削り出しで作られたカセットスプロケットは頼りなさを感じるほど軽い(カタログスペック95g)。裏側な んかスカスカだ。

151029_181907今まで使用していた11-28Tのカセットスプロケットを外して交換すると、リアホイール全体でも軽いなあという印象。


151030_183429フロントチェーンリングも交換したのだが、ここで問題発生。入手したFSAギアが取り付けアームに大してやや外側にオフセットする構造になっていたようで、チェーンがチェーンガードに接触してしまうのだ。チェーンガードを浮かせるスペーサーを厚手のものに交換する方法も考えたが、スギノXPのクランクはアームの一つがクランクアームの裏側にあるため、現在のスペーサーでもギリギリでこの方法は使えない。

151031_200128やむ無くチェーンガードを外してチェーンリングのみを装着した。チェーンリングボルトも社内に転がっていた(笑)、シングル用のものに交換。

えらく手間取ったが、ひとまずこれで帰宅した。帰宅途中でチェーン外れが1回発生し、このままでは不安。やはりチェーンガードは必要だ。短時間の通勤ライドでは結構追い込むので、50Tに交換したことによる効果は正直物足らず、下りを考えるともうちょっとハイレシオしたいところ。逆にロー側3枚のスプロケットを使うことはなく、23Tでも問題なさそう。

151031_210215RECONのカセットスプロケットはというと、剛性感は充分にあり、強度不足はなさそう。半ば予想通りだが変速性能はやや落ちる。チェーンのチャラチャラ音も結構大きく、ちょっと気になる。この辺りはシマノ純正の組み合わせには敵わないようで、さてさてこのまま本番に挑むかどうか?

151031_202940チェーンリングをひとまず元の48Tに戻して堺浜練習に出たが、48Tでも45km/h程度まで脚を回し切ることなく速度を上げられるので、完全な平地ならこれで充分。さらに2T大きくした52Tのチェーンリングを発注済みだが、これで鈴鹿サーキットの下りをカバーできるだろうか?

併せて11-23Tのカセットスプロケットを入手するのが理想的だが、さすがに出費がかさんできた。9速と思って25Tを使わないようにすれば、11-25Tでも何とかなるだろう。

151031_203450ついでにチェーンなどをクリーニングして、マッドガードの台座を外した。ノリクラ出場時の仕様を取り入れてシートポストやサドルを交換すれば大幅に軽量化できるが、ほぼシッティングのエンデューロではシートポストの剛性やサドルのクッション性も無視できないので悩むところだ。

後は本番までにボトルケージスライダーやフロントバックマウントなどの小物を外したり、ペダルはPD-A600に交換するつもりだ。

151029_185756ペダルと言えば、右ペダルのスペーサーを1mmから2mmに交換した。

151029_190018アウター位置にシングルギアを配置している関係上、調整式のBBシャフトの右側の突き出しがかなり短くなっているので、その調整だ。なんとなく脚を回しやすくなったような気もするが、1mmの差を体感できるほど鋭い感性の人間でもないだろう。気休め程度だ。

そう言えば、スズカエンデューロで鳴り物は使えるのだろうか? 使えるならスピーカーを搭載したいところだが、ノリクラでは今年から大音量を発する機器は禁止された。規約をよく確認しておかなければ(笑)。

ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません(自動車会社のF1やワークスマシンみたいなものと思って下さい)。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。


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