チームCARACLE平地練習 [加太往復ロングライド]
本日はスズカエンデューロに備えて、チームCARACLEの平地トレーニング。和歌山の加太まで往復するプランを立て、堺市神石市之町のコンビニに社内の有志4人が6:30に集合した。
自転車は当然全員折りたたみ小径車CARACLE。私を含め2台はCARACLE-Sの改造車(20インチ406サイズ)。残る2台は開発中の20インチ451ホイール車。
天気は晴れ男の隊長Fさんの神通力か見事に晴れたが、今日から冬型とのことでやや肌寒く、風は結構強い北風。ということは、往路は追い風で、帰路は向かい風ということになる。
帰りが怖いが、往路は非常に気持ちのいいハイペース。先頭交代しながら国道26号線バイパスを南下していくが、元気の有り余った若手に先導させるとすぐに35km/h超にスピードが上がる。いくら追い風でも、追走者の心拍数150以上に跳ね上がるのは飛ばし過ぎ(^_^;)。31~32km/hに抑えるよう助言しつつ、順調に南下。
往路の後半に入った泉南市内。最後尾のFさんのチェーンが外れ、停止を呼びかける声が掛かった。一行は急停止したが、私の後方でTさんが立ちごけ。
実はビンディングペダルに変えたばかりで、急な停止にうっかりビンディングの存在を忘れてしまったとのこと。ビンディング初心者の立ちごけはお約束の通過儀礼。楽しませてもらいました(^^)。
阪南市内に入ると、次第に府県境の山並みが近づいてくる。国道26号線バイパス(第二阪和国道)は高架の自動車専用道になり、しばらくは側道を進めるが、行き止まりになるので、石田ランプで右折。海沿いの国道26号線旧道に出ると、海が見えて、箱作、淡輪と海水浴場の入り口が次々現れる。そしてついに大阪府最南端の市町村、岬町へ突入。
リゾート地に来た気分を味わえるが、低いアップダウンが繰り返し、結構キツい区間だ。みさき公園を越えると下り基調で、深日中央交差点のロータリー。元々のプランではこのまま国道26号線を進む予定だったが、この時点でまだ8:50と、予想以上のハイペース。折り返しの和歌山市街地で昼食を摂るつもりだったが、時間が早過ぎるので、だったので、先に加太観光をして行くことにした。帰路に逆風の中で海岸沿いを走るよりは、内陸を走った方が良いだろう。
幹線道路である国道26号線を離れ、府道65号線に入ると一気に田舎道。しばらくは海も見えづらいが、中ノ峠を越えると海岸沿いに出て、一気に景色が開ける。
和歌山県に入ったところで脚を止める。今日は風が強く気温が低いが、それだけに空気が澄んで景色は最高。対岸の淡路島までくっきり見え、青い空に紺碧の海が美しい。輪行やカーサイクリングも良いが、自走でこうした景色のあるところまで到達すると、達成感が大きい。
時々風にあおられるが、追い風で気持ちのいい海岸ライドがしばらく続く。停車すると、かなりの強風であることがわかり、帰路が心配だが、今は快適。
交通量が少ない2車線道路は、走りやすく快適。意外と自転車は少ないが、オートバイの姿をよく見かけた。
大川港を越えると旧道の大川峠を越える道に入る。大川トンネルができてから、ここは自動車進入禁止になっており、歩行者自転車の専用道になっている。
路面はやや荒れているが、傾斜もさほどではない低い峠。自動車が通らない開放感を味わえる。あまり景観は開けないが、林間から時々海を見下ろせる。ここへ来て自転車乗りに何組か行き違った。
大川峠を越えると、休暇村紀州加太に上る分岐が現れる。ここは加太観光の目玉として、ぜひ見て欲しい風景があるので突入。
平地練習のはずが、予想していなかった激坂にメンバーの悲鳴とブーイングが上がるが、タイトターンの先にはさらに急角度で上るガードレールが・・・(ニヤリ)。
休暇村の建物までは上らず、途中の駐車場付近に自転車を止め、レンガ敷きの遊歩道を、徒歩で数百メートル上る。ここは旧日本軍が紀淡海峡を防衛するために置いた砲台跡。
見下ろしているのは、火薬庫で中はレンガ造りの真っ暗な遺構だ。
知られざる名所だったが、最近は日本離れした風景が有名になり、ここや友ヶ島の遺構に渡ってコスプレ撮影会をする人が増えているとのこと。今日も撮影しているカップルがいた。
とは言え、砲台跡はオードブル。その先にある展望台からの景観が、一番お見せしたかったメインディッシュ。
今日は風が強く寒いが、友ヶ島を見下ろし、六甲山から淡路島、四国まで見渡す大パノラマが広がる。明石海峡大橋や淡路島の世界平和大観音などもはっきりわかる。坂を上るのは大変だが、加太を訪れる自転車乗りにはぜひ立ち寄って欲しいポイントだ。
砲台跡の観光を終え他時点で、まだ10時過ぎ。とは言え、もう充分にお腹は空いている。元々のプランで昼食は和歌山ラーメンを考えていたが、当てにしていたお店はいずれも11時開店。そこで噂に聞いたシラス丼に目標を変更した。休暇村から少し走って加太の集落に入り、淡嶋神社前の満幸商店へ。
日曜とは言え、10:30過ぎにすでに大半の席が埋まっており、人気が伺える。席には温熱剤入りのひざ掛け毛布も用意され、ちょっと冷えた身体に心地よい。噂のシラス丼のノーマルサイズを各自頼もうとしたら、ダブルサイズを頼んでシェアした方がお得だと助言してくれた。こうした心遣いも人気の秘密なのだろう。
・・・予想以上のドカ盛りでした。大振りな丼鉢にご飯は、ほぼ普通の盛り方。だがその上にシラスを山ほど盛り上げてあるのだ。つまり、丼鉢のふちから上はほぼシラスのみ(^_^;)。
そのまま食べても美味しいが、梅干しが入った醤油だれをかけて食べると、これまた絶品。
難攻不落の雪山のように思えた巨大丼も、すでに約2000kcalを消費している4人組は難なく征服。同じくダブルサイズを追加オーダーし、これまた完食。あっさりしているので、結構食べられるのだ。これなら最初からトリプルサイズを頼めば良かった?
薦められて一緒に頼んだわさびスープも絶品。鯛のあらで取った出汁が効いたスープにわさびを入れて食べると、身体がホカホカに温まり、幸せな気分になる。寒い日も悪く無い。
店を出た11時頃にはすでに満席で、表で順番待ちをしていた。近隣の店はまだガラガラだったので、人気の高さが伺える。早めに入店して正解だった。満幸商店について、詳しくは下記の記事をご覧下さい。
■マンガみたいに巨大な「しらす丼」を堪能できる「満幸商店」でいろんな海の幸を食べてきました – GIGAZINE
人形供養の神社として知られるが、境内には数々の人形や置物が数限りなく置かれている。
日本人形や羽子板、信楽焼の狸、カエルの置物、干支飾り等など・・・。通る度に目が合う人形などもあって、いささか不気味な感じもする。
昼前の明るい雰囲気でこれなのだから、夜にはとても一人では歩けないだろう。今日は閉館していたが、宝物庫には髪の伸びる人形や、夜中に動く人形などがあるとの話も・・・。
淡嶋神社前の海岸からの景色もなかなか。北からの強風は相変わらずで、置いたヘルメットが動いてしまうほど。
帰路は向かい風が間違いないだけに先が思いやられるが、ふくれた腹を抱えて再出走。紀泉山脈が海に落ち込む半島を回りこむように、加太からさらに東進。間道を経て県道7号線をたどる。正午近くになり、信号待ちで足を止めるとようやく暖かくなってきたのがわかる。山で遮られているのか、風は弱い向かい風で、まださほど苦にならない。
和歌山市街地を北端をかすめ、県道146号線てショートカットして梅原交差点で国道26号線に入る。いよいよここからは折り返し。まずは府県境の孝子峠を越えるが、いきなり向かい風は強烈。標高も傾斜も大したことはないのだが、交通量が多いし、満腹だし、でなかなかツラい。何度か、さっき食べたシラスが戻ってきた(^_^;)。
深日中央交差点まで降りて、行きにも立ち寄ったコンビニで小休止。強い向かい風で下りでもなかなかスピードが上がらなかった。予想はしていたが、帰路は出だしから厳しい。
一応プラン通りに海岸沿いに出てみると、向かい風はやっぱりさらに強烈。深日漁港では深日漁港ふれあいフェスタが開催されており、地車(だんじり)も出て賑やかだった。ちょっと脚を止めて見物したが、帰路は長いのですぐ出発
みさき公園の海側を走る道は、風がなければ景観を楽しめるし、海側から公園内のショーを見物できるスポットもある。とは言え、今日はというと、向かい風を切り裂くように必死で進む修行のような状態で景色を楽しむ余裕もない(^_^;)。しかもルートがややこしいので、この区間はコースプランを立たてた私がずっと先導。
12:50頃、向かい風との戦いに疲れて、淡輪海水浴場に入ったところで小休止。
止まって建物の陰にいると、日差しは暖かく穏やかな風情。海の上ではウェイクボードを楽しんでいる人もいて、さっきまでの苦闘がウソのよう。海上は寒いだろうけど・・・。
予想通りではあるが、このまま海岸を進むのは厳しいので、やや内陸を走ることにした。できるだけ両側に建物があって風が遮られる細めの道で、なおかつ先導を他のメンバーに任せても迷う恐れのないルートということで、府道250号線で北上することにした。
海岸沿いよりは風の圧力がマシなルートに入り、ようやく後方に下がって一息。それでも特に若手2人は先頭になる度にグイグイ引っ張り、着いていくのが大変。
14時前、田尻町と泉佐野の市境にあるショッピングセンターで大休止。走っている間は風との戦いだが、止まると日差しはポカポカ。ここで復路の半分くらい。まだまだ先は長い。
府道63号線(旧国道26号線)に合流し、さらに延長線上の府道204号線をさらに北上。14:30頃、岸和田城に立ち寄って小休止。これは一見歴史的な建物のようだが、実は二の丸櫓を模したトイレで、中は近代的だ。早くも夕方の風情が漂い、次第に寒々しくなってくるが、ここまでくればあと約20km。
最後の力を振り絞って一気に走り切り、15:30頃にスタート地点のコンビニに戻ってきた。帰路は修行のような苦しい向かい風だったが、大きなトラブルなく全員無事に完走した。4人一緒に走った距離は、約118km(前後の自走を合わせて私は125km)。100km超えは初めてもメンバーもおり、達成感も大きかったと思うが、隊長Fさんからは「次は200km」の一言が飛び出した(^_^;)。
後から聞けば、今日は木枯らし1号が吹いたとのこと。帰路は向かい風の中を、20インチ小径車で4人が120km走を達成したことで、CARACLEシリーズの走行性能の高さを証明できただろうか? これで風が弱ければもっと楽に走れたのだろう。もっとも、折りたたみ自転車の特性を活かすなら、追い風に乗って快適に走り、帰路は輪行というのが本来の活用法というものだろう。今回はスズカエンデューロに向けたトレーニングだったので、向かい風の苦行も意味あるものだったと思うが、そのうち強風の日に追い風を楽しむツーリング、なんてこともやってみたいものだ。
■コースマップ
・ルートラボ http://yahoo.jp/LuysIF
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2015/10/25 5:59:26
自転車完了: 2015/10/25 16:12:44
バイクタイム: 5:16:24
停止時間: 4:56:44
距離: 125.44 km
平均スピード: 時速 23.79 km/h
登り: 344 m
カロリー: 3570 kcal
平均心拍数: 129 bpm
最大心拍数: 169 bpm
平均ペダルペース: 71 rpm
最高ペダルペース: 124 rpm
今月の走行距離: 763 km
今年の走行距離: 5960 km
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