その後のCARACLE-Sカスタム
5/2にカスタム記事を掲載したが、その後も会社から借用しているCARACLE-Sにカスタマイズをいくつか加えている。カスタム事例として、仕様をちょっと紹介。
ハンドルは前出のように、マルチポジションバー(スコットAT-3 LF)に換装している。突出部の内幅は約54cmで、これだけの幅があれば、ハンドルを外さなくてもタイヤを囲うように折りたたむことができる。AT-3 LFは市場から消えて久しいが、代わりにフラットバー+エンドバーという構成でも、内幅を同程度確保して、ブレーキレバー等のセッティングに配慮すれば、恐らく折りたためるだろう。
ただし、折りたたみ時にハンドルの角度を動かす必要がある。私はアクセサリーホルダーをクランプの両側に装着してセンターずれを防止している。ただし、意図的にセンターをずらせば、もっと内幅が狭くても折りたためるかもしれない。
タイヤは1.25幅のパナレーサー ミニッツ・タフに交換。チューブを細サイズ対応のシュワルベ製にし、リムテープも高圧対応タイプに交換している。
ペダルは猛虎四號からシマノPD-A600を一時拝借していたが、CARACLE-S用にPD-A530-Lを中古で購入。これなら片面がフラットペダルなので、試乗してもらうのにも不自由がない。
シートポストは、試作品のテレスコピックタイプを装着している。私の体型(身長176cm)では、ノーマルタイプだとあと数センチ不足していたが、これならさらに高いセッティングが可能だ。
試乗や強度試験の結果が問題なければ、近いうちに発売になるだろう。シートクランプや上部のサドル装着部分は間に合わせなので、商品発売時は仕様が変わる予定。
まず右ペダルをサスペンションの横付近に持ってくるのがお作法。続いてハンドルポストを折りたたむ。
この時にハンドルをクランプするレバーも開けてハンドルを回転させ、突出部をタイヤの向こう側に乗り越えさせる。
後で角度を微調整するので、ハンドル固定レバーは開けたまま。
前輪を右に180度回転させ、SPクランプ(車体後部をシートポストに固定しているクランプ)のレバーを開けて、車体後部を折りたたむ
続いてフレーム折りたたみレバーを開け、車体前部を折りたたんでいく。
ハンドル角度とペダル位置を微調整しながら前後輪の固定パーツが噛みあうまで完全に折りたたむ。
こうやって、スポーツ性を高めたこの仕様でも完全に折りたたむことができる。
AT-3 LFは標準のようなライザーハンドルバーでないので、シフターと前ギアが干渉しやすい。ハンドルバーの角度を微調整して接触を避けるが、ギリギリだ。
位置関係からすると、シフターをできるだけ外側に装着するともう少し余裕ができると思われる。私はバーテープを巻いてしまったので、簡単に試せないが・・・。
ヘッドパイプギリギリになるが、薄いペダルであれば折りたたんだり外したりしなくても、何とか折りたためる。
今のところ、片面SPDのPD-A600とPD-A530-Lで折りたたみ可能なことを確認しているが、恐らくPD-A530も折りたたみ可能だろう。両面SPDペダルは未確認だが、コンパクトなものなら可能性はある。
ロード系ビンディングペダルの多くはさすがに厳しいだろうが、スピードプレイなどは可能性があるかもしれない。機会があれば検証してみよう。
ただし、いずれにしても左ペダルは車体の外側に突き出すことになる。スーツケースやコインロッカーに収めるとなると、ジャマになるかもしれない。標準のような折りたたみタイプを使用するか、ビンディングが使いたいならMKSやwellgoのワンタッチ着脱式ペダルがスムーズだろう。
この仕様での折りたたみサイズはハンドルバーと左ペダルの突き出しで、少し大きくなる。
テレスコピックシートポストを装着すると、上方向にもわずかにサイズが伸びるが、この仕様であればタイヤを細くして、サドルもスポーツタイプにしているので、むしろ低くなっているかもしれない。
多少出っ張りがあっても、純正の輪行袋「トレバッグ」には問題なく収まる。専用キャスターの装着にも問題はない。
折りたたみは少しだけ手間が増えるが、スポーツ性を大幅に高めながら輪行も簡単な仕様になったことは満足感が高い。
ヒルクライムも充分こなすし、輪行を積極的に使用する折りたたみ自転車らしい(?)使い方なら、充分すぎる仕様になった。とは言え、このところ「CARACLE-Sでノリクラに出場」という圧力が周囲から高まっている。
これは、もうひといじり必要だろうか?
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