花散らす 都路の風 背中押し [嵐山-東山ポタリング]
先週末は仕事で土日ともイベントに出展していたので、自転車に乗れなかった。今日も朝起きると雨が残っていたが、幸い回復傾向ということで、「仕事でポタリング」第2弾を実施することにした。勤務先のテック・ワンで間もなく発売するCARACLE-Sの活用事例作りなのだが、出勤日に堂々と走れるありがたいお話。今回は、京都嵐山にお出かけの予定。
本日のモデル役の同行者は、吹田市在住の同僚Tさん。以前はサッカーに取り組んでいたスポーツマンで、現在は毎日往復50kmの道のりをCARACLE-Sで通勤している健脚の持ち主だ。JR吹田駅でTさんと合流し、CARACLE-Sを輪行袋に収める。TさんはCARACLE-Sにエンドバーを装着しているので、ちょっと手間取ったが、ハンドルバーはQR(クイックリリース)で固定されているので、工具なしで外すことができる。ちょっとした手間を惜しまないなら、ブルホーンバーなどを装着することも可能だろう。Tさんはエンドバー以外にも、ペダルを着脱式のアルミ製のものに交換している。
JRに乗り込んだが、どうせなら桂川沿いを走って嵐山に向かおうと、桂川駅で下車。CARACLE-Sを組み立てる。
駅から少し走れば桂川にたどり着く。堤防上の京都八幡木津自転車に入って、嵐山を目指す。桜は盛りを過ぎたが、菜の花(正確にはセイヨウカラシナかな?)の黄色や、芽吹いた草の黄緑が春らしい風景。晴れ間もあるが雲が多く、日が照れば暖かいが、風は逆風気味で結構冷たい。
嵐山観光の第一歩として、中心部の少し手前にある松尾大社にお参り。平安遷都以前から祀られていた古刹で、お酒の神様として知られている。日本酒好きとしては一度お礼を言っておきたかったのだ。
境内に入るとずらっと酒樽が並んでおり、さすが酒造神。お参りを終えて小腹がすいたので、境内の茶店でみたらし団子をいただいた。ちょっと寒いので、暖かいお団子が嬉しい。
桂川沿いに戻って、ほどなく自転車道の終点。桂川駅から10kmほどで、ちょうどよいアプローチになった。
終点の目の前は渡月橋。言わずと知れた嵐山のシンボルだ。周辺は出店も立ち並び、観光客がたくさん歩いている。外国人の姿も多い。
少し桂川沿い走って風景を楽しんでから、まずは大覚寺へ。いけばな発祥の花の寺として知られ、この週末は華道祭が開かれているとのこと。
中に入ると、部屋部屋に様々ないけばなが飾られており、かなり巨大なものもある。この手のことには疎いが、迫力は伝わってくる。古風なものだけでなく、南洋系の花を使った斬新な作品も多かった。
たくさんのいけばなを堪能した後は、門前で早めのお昼を頂いた。
私は茶そばと茶飯のチャチャセット。Tさんはニシンそば。京都らしいメニューだ。
昼食後は大覚寺塔頭寺院である祇王寺へ。共通拝観券を購入する際に、「(歩いて)25分ほどかかりますが、大丈夫ですか?」と訪ねられたが、CARACLE-Sがあれば、スッと移動できる。
花にあふれた大覚寺に対して、山間のこちらは苔の寺。平家物語ゆかりの寺として知られ、祇王の逸話は数年前の大河ドラマでも描かれていたのを記憶している。
門前のお地蔵さんとパチリ。ちょっとした坂を上った先にあるお寺だが、CARACLE-Sのギア比なら楽勝だった。
お次は「竹林の小径」。時代劇の撮影にもよく使われる有名な小径だが、外国人の団体観光客が次々歩いてきて、すごい混雑。安全のために自転車を押して歩いたが、さすがに落ち着いた風情は感じられない(^_^;)。
竹林の小径の端に天龍寺の北門があるので、そこから入場。臨済宗の禅刹として知られているが、境内の庭園は見事。花が溢れ、まさに京都らしい風景があふれている。こちらもすごい人出で、多くの外国人観光客が京都を味わっているようだった。
今回参考にしたのがこのウェブサイト。順番はちょっと入れ替わったが、自転車を使うと効率よく嵐山の名所を回ることができた。これにて嵐山ポタリング終了~。
・・・なのだが、時間はまだ昼過ぎ。これで引き上げるのももったいない(一応勤務時間中だし・・・)。そこで、西から東に京都を横断~。
40分ほど走って、やって来ました東山。信号や起伏は多少あったが追い風気味で、丸太町通は道幅が広くて走りやすかった。まずは平安神宮にお参り。
続いては京都国立近代美術館前へ。実は、建物の前に立つこの案内版は勤務先のテック・ワンが作ったもの。つらい思いをして(?)、京都を横断したのは「CARACLE-Sと一緒に写真を取ってこい」という上司の指令に従ったのだ。
・・・もっとも、今回でなくてもいいと言われてもいたが(笑)。結局、自分らが走り足らんかっただけ?
ともあれ、自転車作りの土台になった、金属加工の技術を拝んで、東山探訪を続行。
琵琶湖疎水と美女(?)。
知恩院。
円山公園には着物姿の外国人観光客がいっぱい。
高台寺
二年坂付近は階段があり、人も多いので押し歩き。
そして、清水寺も近い三年坂で人の多さに撤退。
急ぎ足の東山縦走を終えて、松原通を下る。鴨川手前で外国人のピスト乗りとスタンディング合戦になったが、折りたたみ自転車ではさすがに分が悪い(^_^;)。
ひと走りして京都駅にたどり着くと、「日本一周」の札を下げたキャンピング自転車が! お話を聞いてみると、大阪から走りだして、まだ走り始めたばかりとのこと。伏見稲荷へのルートを相談されたので、南下かルートを提案して旅の健闘をお祈りした。
ちょっと人に酔った感じだったので、駅近くの喫茶店でひと息。京都は世界中から愛されていることを実感した一日だった。
京都タワーを見上げながら、CARACLE-Sを折りたたんで輪行袋に収納し、本日の京都東西ポタ終了。途中でガチ走りを挟んだようなルートになっているのは、気のせいです。
輪行作業中に、Tさんが美女3人に声を掛けられ、カメラの操作を頼まれた(赤ちゃんの性別は不明だが、ひょっとすると美女4人かも)。うーむ、イケメンのスポーツマンは得だ。婚約者がいるんだから、ニヤけてたらダメですよ(と、やっかみ)。
京都は見どころがゴマンとあるし、車の移動が大変なので、まさに折りたたみ自転車向きの街。事例作りに向いているので、これからもちょくちょく走りに来ることになるだろう。でも、人が多すぎるのでちょっと疲れます。次はもう少し静かなところに走りに行こうかな?
■コースマップ
・ルートラボ http://yahoo.jp/osWv5A
■走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2015/04/11 9:56:10
完了: 2015/04/11 14:40:16
バイクタイム: 1:21:19
停止時間: 3:19:06
距離: 31.40 km
平均スピード: 時速 23.17 km
登り: 77 メートル
カロリー: 673 kcal
[…] この個体はテック・ワン入社前の2015年初めから乗り始めた。CARACLE営業担当として、折りたたみ機能を活かした輪行ツーリングはもちろん、ロードバイクと遜色のない走行性能を活かして、毎週のトレーニングライドから、ノリクラ(マウンテンサイクリングin乗鞍)、ブルベ、スズカエンデューロといった競技活動まで、折りたたみ自転車の範疇を超えてフル活用した。 […]