素肌過ぐ 風心地良し 半ズボン [小豆島合宿1日目]
毎年5月に、大学サイクリング部OBを主体にしたノリクラ仲間と実施している「大人の合宿」。ビワイチ、しまなみ海道、伊勢志摩、淡路島と続き、5回目の今回は小豆島に渡ることになった。まずは集合地の姫路港に向かう。
5時過ぎに家を出発して15分ほどでJR三国ヶ丘駅に到着。輪行して6時前の快速に乗り込み、西九条駅で阪神電車に乗り換え。
尼崎駅で乗り換えて、山陽電車直通特急で一路西へ向かう。我らが聖地甲子園球場の前を経て、飾磨駅を下車したのは8時頃。
自転車を組み立て、8時半過ぎに出走。姫路港まで約2.5kmを自走する。
夜行列車でやってきた関東からの仲間が二人、すでに到着していた。続いて、次々と仲間たちがやってくる。今回は私以外、全員が関東から遠征組。
こちらはGWに組み上げられたばかりの、N田さんのニューバイク。
キャノンデールのアルミフレームに、全体的には1990年台のパーツを中心に装着しているが、一部とんでもないパーツもある。
ブレーキ本体こそ初代XTRカンチだが、チドリはワイマン製。マッドガードは亀甲柄。
そして、ブレーキレバーはマファック。うーん、スゴい取り合わせ。時代を問わず、使いやすいパーツを組み合わせている。
久々の再会に話が盛り上がるうちにあっという間に時間は過ぎ、フェリーが入港してきた。
車やオートバイに続いてフェリーに乗り込み、車載デッキの手すりに自転車を固定する。船員がハンドルが当たる部分には当て布をし、車止めで車輪が動かないように固定してくれる。
そして、クリート付きシューズで船室に上がらないよう指示され、スリッパを手渡されたので履き替える。
船室に上がると、すべてが真新しく設備も充実している。この第五おりいぶ丸は4月に就航したばかりの新造船とのこと。スリッパは、新造船に傷を付けないためなのだろう。
9:15に出港後は船を探検してウロウロ。デッキに出ると続いて、次々と仲間たちがやってくる。空は雲ひとつなく、海は穏やかで、とてもいい景色。気持ちのいい100分の船旅だった。
いよいよ小豆島が近づく。山が急に立ち上がり険しい地形であることは、目視でもわかる。
11:25頃、福田港に到着し、車やオートバイに続いて、自転車は最後に下船。
上陸して、早速出走集合写真を撮影。気持ちも高まってくる・・・のだが、上陸早々全く走らないうちにまずは腹ごしらえ。
フェリー乗り場の脇にある梅本水産の「食事処やまさん」に入って、穴子丼を美味しく頂く。
店内にはツール・ド・フランス出場の新城幸也選手のサインも! 「ユキヤ来てんじゃん!」と仲間たちで話題になった。来店していなくてもサインはもらえるが、ユキヤと同じ店で食べたと思っておこう。
12:20、結局午後からようやく出走。まずは寒霞渓を目指して県道246号線を上る。
判ってはいたが、1kmも走らずにいきなり急坂が現れる。ウォーミングアップなしで、食後すぐにこれはなかなかキツい。
私を含めた坂バカ3人で先頭を走っていたが、別格のハスタさんは追い込んだ様子もなくスィーと先へ。食後なのに・・・。
先ほどの穴子丼が戻ってこないように、私は途中で撮影しながら、ほどほどのペースで上る。
上りでは汗ばむ気温になったので、レッグウォーマーを脱いだ。ところが上から垂れてくる芋虫が多く、気が付くと素肌をさらしたももの上を這っているΣヽ( ゚д゚)ノ ワッ!!。
masaさんに「鳴子くん 今泉くん 追いついたよ」と声を掛けられ、後は弱虫ペダル談義をしながらご一緒。
一旦、木立の中を上るルートになり、しばらく展望が開けなかったが、県道29号線に合流する地点からは、空の蒼が海の青に溶ける絶景。
「体型的には巻島なんだけど、巻島ダンシングは難しい。LOOKでもないし・・・」などと話しながら上り続けると、一旦のピークを越える。
ホッと一息ついてゆるい坂を下って行くと、とても気持ちがいい。ひと下りすると寒霞渓。
寒霞渓の展望台は晴天の下、静かな瀬戸内海の島々の向こうに四国を見晴らす風景はまさに絶景。
後続を待ちながらしばしウロウロ。ロープウェイの駅付近には、一億円のトイレやらご当地アイスやら色々楽しみどころがあったが、かわら投げなんて物もあり、同行者の中にも挑戦した方がいたが、残念ながら的には通らず。
すっかり達成モードだったが、実はここが最高地点ではない。土庄町方面に向かう小豆島スカイライン(県道27号線)のピークは一旦下った先にあり、その向こうは18%勾配の激坂下りが待っているとのこと。
「せっかくだから、上ろうか」と坂バカ3名は先行し、まずは美しの原高原に向かう分岐付近の最高標高地点に到達し、ここから一旦18%激坂を下って銚子渓付近まで降下。
3.5kmほどとのことだが、予想以上に長く感じる下りで、「下りすぎだろ」「ホントに上るの?」とゴニョゴニョ。とは言え、覚悟を決めてやるしか無い。いざ、激坂ヒルクライム開始。
若干の緩急はあるものの、さすがの傾斜。一泊装備でいつもより重い自転車がコタえる。汗ばみながら必死で上り続けるが、健脚のハスタさんは先に消えていく。
masaさんも、後ろにピッタリついてくる。私は反則ギア(前26×後23T)のお陰で何とかなっているが、お二人はロードバイクのギア比。バカな企画に乗るだけあって、さすがの脚力。この区間には、今やほとんど見かけない、ブレーキ過熱時の非常用停車帯まであるのだ。
途中で後続の仲間たちとすれ違い、私は28分ほどの苦闘で先ほどのピーク地点に戻ってきた。いやはや、なかなかの手応え(脚応え)の激坂でございました。
ハスタさんの姿は見えず、美しの原(四方指展望台)に向かってさらに上り続けていた。続いて上ってきたmasaさんも美しの原方面に向かったが、私はここで下ることにした。いつも以上に重い超大型サドルバッグと、腰の抜けた後リムのせいだと思うが、下りで安定せず速度が出せない。ゆっくり下る時間を稼がせてもらった。
再度のダウンヒルで先ほどの銚子渓を通り過ぎ、傾斜が緩くなって大きなループのヘアピンカーブで仲間たちが撮影中。
前方には土庄町方面の海を見下ろし、横には奇岩の並ぶ崖というダイナミックな風景が広がっていた。
その先には、野生(?)の猿もいた。餌付け禁止の看板の前でエサをやっている車がおり、ちょっとな、というところ。
軽い上り返しの頂上で集合。ほどなく、坂バカ2名も追い付いてきた。このくらいの時間差なら、私も美しの原高原に上っておけばよかった(^_^;)。
残念ながら、今回不参加のメンバーに似た石像も立つ大観音前を通過して、土庄町中心部まで降下。ここまでくれば普通にコンビニもあり、離島という印象ではない。瀬戸内海で二番目に大きい島ともなれば、当然だろうか?
町役場前には世界一狭い海峡としてギネスブックに掲載された、土渕海峡がある。ほとんどのメンバーが、役場の宿直所で横断証明書を購入(100円)。
そして海峡の上で記念撮影。ホントに狭くて、川と言われればそうだろうと思ってしまう。
ここまでくれば、本日のお宿もすぐそば。17時過ぎにビジネス民宿 マルセに到着。
広々、とはいかないが、新しい建物で無線LANなどの設備も充実していた。学生時代にテント生活をしていた我々には、充分過ぎる環境。
お腹も空いているので、18時から早めの夕食。地元の海の幸やオリーブ入りそうめんなど、小豆島色に溢れたメニューにビールが急ピッチで空いていく。
買い出しをしてさらに宴会は続き、昔話や近況報告で盛り上がった。多くのメンバーは学生時代からの付き合いだが、まさか20年以上たっても一緒に走っているとは思わなかった。
若いころと違っているのは、未明まで飲んでも翌日走れるタフさがなくなったこと。前夜もあまり寝ていないメンバーが多く、10:30頃までお開きとなった。
虫達も 垂れて楽しむ 皐月かな [小豆島合宿2日目] に続く
■コースマップ
・ルートラボ http://yahoo.jp/urUpeZ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート : 2014/05/10 12:20:00
完了 : 2014/05/10 17:02:32
バイクタイム : 2:00:59
停止時間 : 2:41:28
距離 : 38.43 km
平均スピード : 時速 19.06 km
獲得標高 : 1296 メートル (ルートラボはmを記録)
カロリー : 1941
今月の累計走行距離 : 224km
今年の累計走行距離 :2567km
POLAR CS200CADの記録
※割愛
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