温もりし 葛城の道 花騒ぐ [千早峠(金剛トンネル)-葛城の道-高天原-竹内峠]
近所の友人が明日の伊吹山ヒルクライムに参戦するため、今日はソロトレ。3時くらいから寝付けず、寝不足のせいか身体が重い。6時前に出走したが、気温も低いせいもあってか、身体が固く、脚が思うように回らない。
概ね北~北東の風の予報なので、取りあえず風上の河内長野方面へ。読み通り、朝のうちは風が弱く、向かい風はほとんど感じない。河内長野駅には6:40ごろ到着。
風の弱いうちに引き続き風上に向かうため、今日の一本目は千早峠(金剛トンネル)に決定。身体がだるく気持ちが乗らないが、いつもの通り、石川を渡る諸越橋からタイム計測開始。
ところが、上り始めると次第に身体が動き始めて元気が出てきた。どうもある程度以上の傾斜の坂を登ると坂バカスイッチが入るようで・・・(^_^;)。
結局、千早峠(金剛トンネル)は、51′46″。50分を切れれば絶好調なので、この時期にしてはまずまずだ。相変わらず心拍計が不調で、追い込めているのかどうかがもうひとつはっきりしない。
上る途中でも道端の温度計は4~5度を表示しており、寒々しかった。峠でも陽にあたっていればそれほどでもないが、下りはかなり寒く、アンダー二枚重ねの冬装備で来て正解だった。
奈良側に下る途中の定点観測地点。やや霞んでいるが、五條市街地を見下ろし、吉野山地も見渡せるなかなかの絶景。ここからの針路だが、このところ和歌山方面が続いていたので、奈良県を走る北上ルートをたどることにした。
最近は五條市街地まで下りて、JR和歌山線沿いに北上する事が多いが、今日は久々に違うルート。R310を下る途中のヘアピンカーブでわき道に入り、アップダウンをいくつか乗り越えて県道261号線にショートカット。
途中の金剛山登山口付近で桜と見下ろす風景がキレイ。平地ではすっかり葉桜だが、山の上の方には結構まだ花が残っている。
県道261号線とその延長にある県道30号線はキツいアップダウンの繰り返しで、交通量も多い。だから普段は避けているのだが、桜がまだ残っていそうだし、今日は久々に並走する古道「葛城の道」を辿ってみることにした。
葛城の道は何度も通っているが、季節によって風情が異なる。まずは高鴨神社。ひとつひとつじっくり見たいところだが、時間の都合上鳥居前だけで失礼。隣には葛城の道 歴史文化館があるが、今日は(も?)素通り。
石柱の2Dバーコードを読み込むと、スポットの案内をしてくれる機能もある。
とは言え、自転車だと分岐をうっかり行き過ぎてしまいがちなので、ガイド図などを事前に用意したほうが良いだろう。
時間があまりないので高天彦神社方面を省略するかどうか悩んだが、さっと行って帰ってくることにした。以前も行ったことがあるので知っていたが、山を直登する激坂がえんえん続く。車道と分岐する高天彦神社参道が目についたが、こちらは未走。入り口からして挑発するかのような更なる激坂が待ち受けている。坂バカを自称するなら、この挑戦は受けねばなるまい(なんで?)。
ところが、車が通れそうな部分は入り口からわずかな間だけ。落ち葉の降り積もるコンクリート舗装の小径を、後輪をスリップさせながら必死で上って行く。
しかし、その先には階段が・・・。あえなく、自転車を降り、完全にダートのハイキング道となった参道を押し担ぎで上る羽目になった。
最近はロードバイクでダート走行をする「グラベルライド」が新しい自転車の楽しみ方として提唱されているが、思わぬグラベルライドになった。ライドというか担ぎでしたが・・・。
ようやく平坦な所へ出てきたと思ったら、目の前の道がネットで塞がれている(^_^;)おいおい。
通行禁止の道に入り込んだかと思ったが、どうやらイノシシよけのものらしく、人の通行は構わないらしい。施錠されていないので何とか突破。
ようやく、高天彦神社に到着したが、えらくタイムロスをしてしまった。天孫降臨伝説の高天ヶ原と伝えられるロマンあふれる地なのだが、今回も急ぎ足でお参りして、次へ進む。
お次は橋本院。集落の中心から離れ、田んぼの中の蛇行する道を進んでいくと、桜に包まれた建物群が見えてくる。
花に囲まれた伽藍は、何とも浮世離れしている。まさに春の風景だ。
「史跡 高天原」の石碑が立つ広場の先に山門があり、周囲には桜の巨木が何本も立ち並んでいる。やや盛りを過ぎていたが、充分に見応えがある。先週辺りは、素晴らしい風景だっただろう。
境内を抜けていくと、道はダートの細道になり。またイノシシ除けのフェンスが現れた。
その先の庭園(?)は、いろんな品種の桜が植えられ、今が盛りの木もある。素晴らしい風景にも関わらず人はほとんどいない、神秘的な風景。
ようやく小径の先に見かけた人影はカメラマンで、走って来る私にカメラを向けた。私が良い被写体になったかどうかは不明だが、「今日は良い風景ですねえ」としばし歓談。
ダートになった葛城の道を進み続けるか迷ったが、確か以前に通った時にはほとんど乗車で走れたはず。どうせ今日はすでにダート走行をしているので、毒食らわば皿までだ。
ところが、「以前も通った」はどうやら勘違いだったらしく、行く手は急坂を下っていく完全なハイキング道。階段も現れ、ナロータイヤで乗車していくのは危険。無理せず、自転車を押して(と言うか引きずられて)下っていく。マウンテンバイク用のSPDシューズなので、こんな土道なら歩くのは大して苦にならない(岩場は滑りますが)。
あげくには、両側が深く落ち込んだ堰堤上を通過するはめに・・・ココハドコ? まあ、マウンテンバイクなら楽しめるルートだろう。せっかくの冒険のルートを記録に残しておきたかったが、肝心なときにGPSの記録を誤停止させていた。従ってルートログのこの部分は、実際の走行(歩行?)ルートと異なる直線で結ばれている。
最後はまたイノシシ除けのフェンスを開け閉めして、ようやくまともな道に出てきて、ホッとする。
ヒルクライムトレーニングのついでの観光ライドだったはずが、すっかりクロスカントリーライドになっている(^_^;)。
先ほどまでは気温一桁の冬の風情だったが、すっかり気温が上がったので、アンダーを一枚脱ぐ。名実ともに春だ。
またも随分なタイムロスをしてしまったので、これまで以上に急ぎ足。下った先は極楽寺。ここも花の名所だが、今日は山門近くにめぼしい色はなかった。
下り基調で先に進み、名柄付近の旧家群を抜けたが撮影はなし。国道309号線を越え、一言主神社も境内入り口で失礼。
その先の九品寺にむかう道は、再びダート。ここは記憶通りで、ナロータイヤでも何とか走れる。
この辺りからは奈良盆地が見渡せ、大和三山もよく見える展望の良い区間だ。
九品寺も山門前で撮影だけ。今も出土が続いている千体石仏で知られている。
駒形大重神社も鳥居の前で失礼。盛りは過ぎているが桜の巨木が見事。
道に立ちはだかる六地蔵石仏で、急ぎ足の葛城の道紀行終了。周辺には今回素通りした名所旧跡もたくさんあるし、やっぱり一日掛けてじっくり回りたいところだ。
帰路は竹内峠を越えることにして、引き続き山麓の細道をジグザグと進んでいく。県道254号線に入ったところで、道端に菜の花畑が目に入った。昼までに帰宅するためには時間がないが、思わず寄り道。
ミツバチが盛んに飛び回っており、ここもすっかり春。これまたミツバチカラーの猛虎四號をそばに置くと、すっかり保護色(笑)。
国道166号線に並走する竹内街道を上って竹内峠に着いたのは11:15頃。家路を急いだが、12:20ごろになった。
今日は想定外のグラベルライドとなったが、猛虎参號時代はルート探しの過程で結構ダートに突入していたことを思い出した(多くの場合、好き好んでではなく、引き返すのが癪でやむ無くだが)。今は近隣のルート探しも一段落したし、猛虎四號はガードのクリアランスが少ないのでダートライドは向かない。とは言え、晴れが続いて路面が乾いている今日のような日は、たまにはダートに入ってみるのも良いかもしれない。
■コースマップ
・ルートラボ http://yahoo.jp/XXadYh
・Googleマップ http://goo.gl/maps/CFS7q
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録 http://p.tl/zY_R
スタート : 2014/04/12 5:49:50
完了 : 2014/04/12 12:21:27
バイクタイム : 3:30:19
停止時間 : 3:00:57
距離 : 74.89 km
平均スピード : 時速 21.36 km
獲得標高 : 1242 メートル (ルートラボは1736mを記録)
カロリー : 1678
今月の累計走行距離 : 320 km
今年の累計走行距離 :1975 km
POLAR CS200CADの記録
走行距離 : 75.2 km
計測時間 :6:31:17
平均速度 :17.2 km/h
平均ケイデンス :70
最大ケイデンス :109
走行時間 :4:22:15
累計走行距離 :9095.2 km(2010年12月10日より)
※心拍機能不調
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