来客は 無事に帰宅や 春嵐 [チェーン交換]
今日は来客があり、走りに行けなかった。雨が降りだした夕方から、ちょっとだけ自転車いじり。
このところ、通勤用自転車のチェーンとギアがこすれ合うチャラチャラ音が、徐々にひどくなってきた。過去の経験から、こうした音鳴りの原因として考えられるのは下記のようなもの。
- チェーンの消耗(伸び)
- 前ギアの消耗
- 後コグ(スプロケット)の消耗
- シフトワイヤーの弛みによるインデックスのずれ
- 後コグ間隔の異常(スペーサーの入れ間違い、変形、異物挟み等)
- シフターの不具合
- 互換性、相性による不具合(規格、メーカーの相違)
以前リアコグのスペーサーの位置を入れ替えたら大きな異音の出るコグが変わったりしたので、「5」によるインデックスのズレがあるのは確かだろう。とは言え、恐らくこれは微妙なもので主原因ではない。
一般的に、異音発生の原因として最も可能性が高いのは、チェーンの伸び。まずはチェーンにチェッカーを当てて計測してみると、やはり交換が望ましい水準だった。
このチェーンはシマノ製CN-HG91。2013年4月14日に猛虎参號に新品を装着し、その後他のパーツと一緒に通勤用自転車に移植したもの。Cyclemeterに残っている記録によると、ほぼ1年で通算走行距離は約3,200km。記録に残っていない走行を合わせても、3,500kmには達しないだろう。
一般的にチェーンの交換時期は、走行距離3,000~5,000km程度と言われているので、下限に近い。もちろん、使い方によって大きく寿命は変化するものだが、私の体重は60kgに満たないし、雨中やダート走行もほとんどしていない。そこそこメンテもしているつもりだし、基本的には高回転型のペダリング「だった」。今までチェーンごとに正確な走行距離を測ったことはないが、ちょっと短いなあというところ。
思い当たることは2点。ひとつ目は、この2ヶ月はヒザのリハビリのために、重踏みを心がけていること。そして、長年の使用でコグが消耗していることだ。消耗していないコグならこの程度のチェーンの伸びで、激しい異音は生じない可能性がある。
とは言え、サンツアーのフリーハブ用コグ(スプロケット)は互換品もなく完璧に絶版。適合する規格(非MD、7S)の、使いたい歯数を再入手するのは、容易ではない。まだいくつかコグのセットを所持しているが、先のないパーツを気軽には交換できない。となれば、まずは互換品が流通しているチェーンを先に交換だ。
この1年でサンツアーの新品チェーンを4本入手でき、手持ちに余裕ができたので今回は往年の純正品を使用。と言っても、異音の検証に新品を使用するのはもったいないので、今回引っ張り出してきたのは、以前使用していたもの。
このサンツアーSP-6200チェーンはインナープレートの上下左右が非対称の形状で、交互に深く切り込みが入っている。変速性能の向上を狙った、凝った作りなのだが、インデックス変速システム「アキューシフト」との相性は今いちで、変速がシャキッとしない。サンツアー製ながら、ノンインデックス時代の製品なので仕方ない。短距離の走行でお蔵入りになっていたが、伸びによる異音の検証には充分だろう。実はもう1本所持しているのだが、使用する機会がないままになっている。
汚れたままだったので、まずはクリーニング。ペットボトルにフィルタークリーナーと一緒に入れてシェイク、シェイク。充分に振った後、水が濁らなくなるなるまでシェイクと水の交換を繰り返す。
面倒なのでペットボトルを切断。取り出したチェーンはかなりキレイになったが、ピンの回りに黒ずみが残っている。やはりちゃんとクリーニングしてから保管して置かないと、汚れが落ちなくなる。その時はすぐに再使用するつもりで、結局は長期間放置ということがよくある(^_^;)。
コマ数を合わせて、自転車に装着。この時代のチェーンはコネクティングピンが不要なので、再使用も楽だ。
メンテスタンド上でペダルを回してみると、音鳴りはほとんどなくなった。やはりチェーンの伸びが主原因だったようだ。コグの消耗の問題は残るが、これでしのげるなら、チェーンをマメに交換しよう。
変速にも大きな問題はなさそうなので、通勤用なら許容範囲かもしれない。しばらく、これで様子を見てみよう。
実はこれまで使用していたシマノ製CN-HG91が、まもなく生産終了になる。高級感がある仕上げで、新品の変速性能はサンツアーコンポでも良好。実売2000円程度と安価なので、今後のためにいくつか調達しておくべきか? ただ、HGチェーンはコネクティングピンの使用が面倒。他がくたびれたサンツアーパーツとあってはHGの恩恵も体感できないし、シマノならUGチェーンの方がありがたかったりする。
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