舞うほどに 車輪が分かつ 花吹雪 [ぶどう坂-道明寺天満宮]
昨日土曜日は来客があったので、今日日曜日に友人とヒルクライムトレーニングをするつもりだったが、すっきりしない天気予報だったし、夜半まで雨が降っていたので峠道は濡れているだろうということで、5:30の時点でトレーニングは取り止めすることにした。
ところが、6時前頃から朝日が窓から差し込んできた。こうなるとムズムズしてくる。せっかく走りだす用意もしていたし、すぐ帰宅できる近場で花見ポタリングでもするかと一人で走りだした。
とは言え、走りだすと雲が多いものの陽が射している。路面もほとんど乾いているので、欲が出てくる。あわよくば山に上ることも考慮しつつ、ひとまずはより天候が良さそうな北に向かって針路を設定。白鷺駅近くの長池の土手上に桜が立ち並んでいたが、昨日の雨でかなり散っているのが残念。
北上を続け下高野橋を渡って、大和川北岸の土手へ。ここにも桜が立ち並んでいる。ここもかなり散っており、周辺は花びらを敷き詰めたようになっている。
ほぼ真東に、大和川を遡っていく。ごく弱い南風に煙突の煙がたなびくのが見えるが、体感的にはほぼ無風。
真東の二上山ははっきり見えるが、南方の葛城山、金剛山方面は雲におおわれており、あちらに針路を設定しなくて正解。
気温が低い予報だったので充分に着込んでいたが、それにしても4月と思えない寒さ。土手上の自転車道は普段結構混みあうが、雨上がりで寒いせいか、比較的人や自転車が少なく走りやすい。
柏原から国道170号線旧道を北上して、あわよくば十三峠にでも思っていたが、北の生駒山方面は結構怪しげな雲がある。
雨雲レーダーで見ても徐々に雲が流れ込んできている様子。そこで一番手近で真正面の(通称)ぶどう坂を上ってみることにした。
大和川土手から下りて、国道170号線旧道に入ってほどなくぶどう坂の上り口、大県南交差点。
坂好きの自転車乗りの間では「ぶどう坂」と呼ばれるが、正式な名称ではなく、ぶどう畑の立ち並ぶ中を上っていくことから生まれた通称だろう。タイムアタックの対象としては、信貴変電所までの3.8km(標高差290m)を計測するのが一般的なようだ。全体の傾斜は7.4%だが、部分的に15%を超える激坂区間もある。
ノリクラ用のトレーニングとしては距離が短く、傾斜がキツすぎることに加え、2車線道路で交通量が結構多いので、個人的には滅多に来ない。とは言え、手近で上り応えのあるヒルクライムの好コースだ。
句心をくすぐる桜の季節とあって、今日はいくつか句が浮かんだ。「花散らす 雨の合間の 山登り」
7:30頃からアタック開始。短いコースなので結構飛ばし、9割以上ダンシング。景観の良いタイトターンを繰り返す序盤はまだ良かったが、佛舎利塔を回りこんで進むうちに例によって心拍計が沈黙。客観的な指標のないまま飛ばしすぎて、途中で失速した。
結局、変電所到達タイムは19:13。ぶどう坂はかなり久しぶりだし、ちゃんとタイムを計測するのは初めてだったので、何度か通えば2~3分は短縮できるだろう。眼下を見下ろせば、八尾空港の誘導灯がこちらを向いてこうこうと光っている。
変電所に着いた頃から、上空に黒雲が流れ込み、怪しい雰囲気になってきた。雨雲レーダーを見ると、先ほどまでなかった雨雲が湧いてきている。
のどか村から信貴山朝護孫子寺方面に足を伸ばすことも考えていたが、どうやら早々に引き上げた方が良さそうだ。とは言え、単に引き返すのも面白く無いので、少し先の分岐を右に折れ、青少年教育キャンプ場の脇を抜ける道を下っていった。
下る途中で雨がパラつきだし、安堂駅前まで下ったところで本降りになってきた。コンビニでしばらく雨宿りすることになったが、山中で本降りにならなかったのは、不幸中の幸い。
店頭でコーヒーを飲んでいると、車で来店した客に「自転車すごいですね」と、声を掛けられた。自転車に乗る方らしく、オーダー車であることを見抜き、どこで作ったフレームなのか聞いてこられた。自転車工房エコーの唯さんに作ってもらったことをお伝えしたら、見たことあるかも知れないとのことだった。
20分ほど雨宿りしていると、雨が小止みになり、陽が差してきたので再出発。雨雲レーダーを見ると回りは雲で囲まれていたが、切れ目が南方向にあるようなので、そちらに向かう。
大和川を渡って石川西岸を南下していくと、小雨がぱらつきながらも陽も射し、明るい雰囲気になった。風も追い風気味で気持ちよく走れた。
上空を黒雲が東に去って行くのが見え、ホッとしたのもつかの間。すぐに次の黒雲が西から流れてきて、雨が強くなってきた。
まいったなあと、ふと横を見ると、近鉄の道明寺駅。駅の向こうには桜が立ち並んでいるのが見えた。あそこが桜で有名な道明寺かな? という訳で、雨宿りがてら桜見物をしようと、線路を渡り道明寺天満宮へ。
山門脇の道を上って境内に入ると、桜の木が立ち並んでいる。雨で寒々しくなければ、散りゆく桜であってももっと美しかっただろう。ちょっと残念だったが、雨は雨で風情ある風景もある。
「雨宿り 水面に浮かぶ 桜花」
ここでも20分ほど雨宿りしていると、小止みになってきたので再々出発。
南に回り込み、雨雲を回避したところで西進。風は強めの西風に変わったので、真正面からの向かい風。とは言え、走行距離は短く、休憩も充分なので、立ち向かう力は充分残っている。トレーニングと前向きに捉えてペダルを踏み込んでいった。そんな中を、桜の花びらが風に飛ばされてくる。
「真向かいの 風に吹きつく 桜花」
その後は雨雲に遭遇することはなく、10:30頃帰宅。近場のちょい乗りのつもりが、気付けば遠出になり、雨宿りでなかなか帰宅できなかった(^_^;)。満開の桜の下を走れなかったのは残念だったが、本降りの中を走らずに済んだのは幸いだった。
■コースマップ
・ルートラボ http://yahoo.jp/QQnlqC
・Googleマップ http://goo.gl/maps/hY2BP
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録 http://p.tl/ypfR
スタート : 2014/04/06 6:07:19
完了 : 2014/04/06 10:28:01
バイクタイム : 2:10:47
停止時間 : 2:09:51
距離 : 50.06 km
平均スピード : 時速 22.97 km
獲得標高 : 467 メートル (ルートラボは775mを記録)
カロリー : 1154
今月の累計走行距離 : 138.26 km
今年の累計走行距離 :1705.63 km
POLAR CS200CADの記録
走行距離 : 50.5 km
計測時間 :4:17:25
平均速度 :19.9 km/h
平均ケイデンス :81
最大ケイデンス :107
走行時間 :2:32:57
累計走行距離 :9019.9 km(2010年12月10日より)
※心拍機能不調
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