蒼天に 朱の帯浮かぶ 柿の郷 [2013串柿&激坂ツーリング]
3年目となった串柿ツーリング。今年は「串柿&激坂」と銘打ち、思い切って100km超、獲得標高2500mというハードな予定コースを設定した。それにもめげずに7人もの猛者がJR鳳駅に集合。私が鳳駅に着くと、集合時間の30分前だというのにすでに5人が集まっており、出遅れてしまった(汗)。
自己紹介をして7:15頃出走し、南下を開始。とは言え私が幹線道を素直に進むようなコースを設定するわけはなく、まずは泉北ニュータウン内を縦横に走る泉北緑道を上って行く。一般の地図に載っていないためあまり知られていないが、木陰の多い自転車歩行者道なので、夏場は特に重宝する。今の時期は紅葉がキレイだった。ただ、意外に多い小刻みなアップダウンで、参加者には序盤から足にダメージを与えていく。
成美高校の前で車道に戻り、尾根を乗り越える。黒石大橋からは往路のピーク、和泉葛城山をはじめとする和泉山脈が青空の下でクッキリ。
松尾寺の前を通る間道を抜け、県道226号線へ。またも小刻みなアップダウン。
そして春木川集落からは、細い間道を抜けて市境を越える。昨日の雨で路面がやや荒れている。
府道40号線に降りて、さらに射撃場のある間道でひと山越える。いくつものアップダウンを乗り越えて、ようやく府道39号線へ。
素直に国道170号線旧道を通らず、ややこしい道を通ったことで、アプローチから参加者の肉体と精神に、かなりダメージが加えられただろう。
ただし、距離的には最短に近いルートであり、府道39号線に出てからは、ゆるい上り坂を約1.6km上るだけで、塔原バス停に到達する。
塔原バス停で小休止した後、往路のメインイベント、和泉葛城山に向けて本格的な上りを開始。これが9:15頃。
序盤から厳しい傾斜の坂だが、これでも和泉葛城山を上るルートの中では傾斜が楽な方。このルートを選んだのは主催者の温情なのだ(ホントか?)。
濡れた路面に落ち葉が散乱して、滑りやすい。それでも、手練の衆は怯むこと無く上って行く。
先を考えてアタックは避け、のんびり話をしながら上って行くうちに、後半は少し傾斜が楽になってくる。ちょうど10:00ごろに牛滝ルートと合流して尾根筋に出た。
上空を見上げれば、青空と紅葉。合流点で後続を待ったが、大きな差がつくことはなく10:20頃には全員が到着。今日の参加者はさすがというところだが、ここはまだ全体の中ではまだ序盤。ふふふ。
アップダウンのある尾根筋を進んで、10:30頃には和泉葛城山山頂に到着。毎度の儀式として、岸和田ツーリングクラブの掲示板に登頂時間を記帳。
日が当たっているうちはいいが、雲で日が陰ると非常に寒い。上空は青空なのだが、下界はかなり霞んでおり眺望はもうひとつ。歩いて数分の展望台に上るか考えていたが、眺望が期待できないことから先に進むことにした。
和泉葛城山の尾根上を走る紀泉高原スカイラインを西進していくが、かなり寒さがコタえる。夏場はハイスピードコースだが、路面に濡れた落ち葉がある箇所が多く、今日はスピードを抑え気味。
蕎原、犬鳴山、神通、粉河の各ルートが分岐するところにある売店に立ち寄り。農産物が安く、お土産にしたいところだが、まだまだハードな上りが待ち構えているので、持ち帰るわけにもいかない。
我々は粉河ルートで下っていくが、蛇行する道が延々と続く。道幅が広く、比較的路面状況がよいので、気持よく下っていくが、下り始めはかなり寒かった。
南斜面は眺望が開けるルートが多く、粉河ルートもなかなかのもの。標高差800mを一気に下って、気温が一気に上がり、防寒着を着込んだ身体には暑さを感じるほど。
下りながらやや東に横滑りして、名手駅付近で国道24号線に。少し早めの昼食は7月の激坂ライドでもお世話になった二代目よなきや。今回も美味しくいただきました。
よなきやを出て、スーパーで買い出し中に、途中参加の近所の友人と合流。彼は鍋谷峠を越えて逆コースを辿ってきたのだ。一番ハードなルートに入る前に合流できて幸い(?)。これで8人態勢。
午後の部は、まず国道480号線を遡る。建設中の京奈和自動車道の下をくぐってゆるい坂を上って行く。
ここでK(ケイ)さんの体調が芳しくないとのことで、離脱して帰路につくとの申し出があった。ヒザの故障を抱えた中で頑張って参加していただいたので、最後までご一緒したかったが、まだ予定コースは半分以上残っており、大きなものだけで3つのピークを越えなくてはならない。残念だがここでお別れして、残る7人で先に進むことにした。
旧四郷小学校の先でフリー走行にして、鍋谷峠に至る国道480号線を平の集落まで上る。
国道沿いの木の国や柿えもんで集合。峠道の途中で、斜面に貼り付くような集落は「どこが平らやねん」とツッコミたくなる。
ここは私の中ではツーリングのメインイベント、平から大久保に上る激坂の入り口。
まずは平の集落内を上って行く。すでにここでもコンクリート舗装の激坂だが、まだ多くの参加者が乗車して上れる程度。
集落内にはあちこちに串柿が吊るされており、初めて見る参加者は、「これが串柿なんですね」と感慨深げ。
他にも自転車で訪れている家族連れもいた。青空に串柿のオレンジ色の対比が美しいのは例年通りだが、先週の下津川集落同様に空いた吊り棚が多いことが気に掛かる。
分岐で参加者が「まさかこっちじゃないよな?」という激坂の方に、期待通りに進む(笑)。上るに連れて更に傾斜が尋常でなくなってくる。後ろから苦笑い気味の「バカヤロ~」と声が上がる(^^)。
すでに自転車を降り、押しの態勢に入っている参加者も多かったが、私を含め数名は必死で自転車にしがみつき、上り続ける。私も次第に余裕がなくなり、撮影もできなくなった。このルートは距離約1.3kmで高度差約200mを駆け上がる。平均勾配は15.3%だが、瞬間的には25%を越える区間もある。しかも秋には落ち葉が散乱して滑りやすい。昨夏、暗峠を制した私だが、その後昨秋に挑んだこのルートではあえなく足を付き、押して上ることを強いられた。ここは短いながらも暗峠以上の難路なのだ。
しかも、今日は昨日の雨で濡れた落ち葉が散乱している。慎重にコースを選び、重心を前後輪に均等に配分しないと、前輪が浮くか、後輪がスリップする。上り続けるうちに徐々に後方に参加者が遅れていき、気がつくと同じくクロモリ乗りのTu-ji-さんと2人旅。
前回足をついた地点を越え、記録更新。そのまま完全走破を目指したが、残りわずかとなった地点で、前方にこれまででも最大級の傾斜が現れた。しかも、落ち葉がかなり積もっている。ムリをすれば転倒する恐れも高い。ここで心が折れてしまい、足を付いた。
Tu-ji-さんは果敢にアタック。ジリジリと高度を上げていったが、この坂はやはり尋常ではない。途中でスリップダウンし、山側に崩れ落ちるように転倒した。残念ながら無着陸登頂はならなかったが、Tu-ji-さんの健闘に拍手。
この最難関区間を超えれば、傾斜は一段落。振り返るとMさんが乗車して上ってきたが、やはりこの坂は押し。
終盤には一昨年に崩落して長らく通行止めになっていた谷がある。昨秋には仮復旧という様子だったが、今日通ると立派に補強されており、更に前方を含めて現在も工事中。工事車両が出入りしていた。これなら簡単には通行止めにはならないだろう。
と、思いはしたが、谷側を見るとほとんど垂直に落ち込んでいく崖。この秋の台風の連続を乗り越えているので大丈夫だとは思うが、一抹の不安。
いよいよ、最も串柿の多い大久保の集落に入った。ところが、ここでも空いた吊り棚が多い。今年は柿が不作だとは聞いていたが、どうやらその影響はあらゆる集落に及んでいるようだ。
例年は集落の敷地内から道沿いまで一面の串柿となるだけに、ちょっと残念。とは言え、激坂を上った甲斐あって、青空と串柿、そして紅葉は充分に美しい。
集落の上の方にある常福寺に陣取っていると、次々と参加者が到着。
参加者の方々からは「予想以上でした」「お腹いっぱい」「パワハラ」「ただじゃ済まないとは思ってたけど」「2chの『もう二度と来ねえよ! ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!』だ」「バカ」と、口々に暖かい言葉を頂いた。(^_^;)。
これだけ楽しんで(苦しんで?)頂ければ、この激坂にこだわった甲斐があります。
少し下りて集落の中心部に来てみると、例年より少なめながらも道沿いにズラッと串柿が並んでいる。下から見上げると、青空にオレンジ色の帯が浮いているよう。そこで、表題の句。
四郷のJAでもらったパンフレットによると、南斜面で太陽の日差しに恵まれ、乾燥した北風が吹き下ろす山の斜面は串柿の乾燥に適し、晩秋に発生する霧も標高の高い集落までは上がってこないとのこと。この地域が串柿の産地になっているのは、ちゃんと理由があるのだ。
予定コースでは、この後別の道で文蔵の滝方面に下り、堀越観音に上ってから蔵王峠を経由して、また旧四郷小学校付近まで下り、さらに下津川集落を経由して鍋谷峠に上るという過酷なプラン。この時点で14時過ぎだが、工程の6割程度しかこなしていない。時間的に完走は難しいし、参加者の様子を見ていると体力的にもこれからハードな上り2つは厳しそう。
そんな訳で、残念ながらコースを短縮し、大久保集落から直接鍋谷峠方面に向かうことにした。「残念ながら」とは言ったが、実は計画段階から十中八九完走はできないだろうと思っていた。ループを描く予定コースは、状況に応じて短縮できるようにするためだったのだ。その中でも外したくなかったのが、先ほどの激坂。ここを盛り込めたので、今回のツーリングの目的はほぼ達成した(笑)。
直接鍋谷峠に向うといったが、この道も楽なルートではない。まずはコンクリート舗装の急坂を標高差300mも上る。平均勾配12%の坂を上っていると、軽トラがエンジンを唸らせながらよろよろと追い越していった。しばらく先で停まった軽トラは柿の皮を道の脇に捨てていた。串柿を吊るす集落の周囲にはこうした皮捨て場があるのだが、発酵して酸っぱい匂いが立ち込めている。
「柿皮の 饐えた匂いぞ 秋の末」
鍋谷峠から三国山に向う道に合流し、上りは終了。昨年の串柿ツーリングで逆ルートを辿ったが、下るのも大変な急坂だ。ここから100mほど下って、ようやく鍋谷峠に到達する。この時点で15時前。
この時間から逆に上ってくる自転車と何台もすれ違いながら、大阪側に下って行く。この時間は対向する車も多いので、慎重に。
父鬼集落からは国道に並走する新道を進む。ややペースを上げながら、ゆるい坂を一気に上がり、ピークの小川大野トンネルに到達。トンネルの反対側は爽快なダウンヒル。
横山小学校の横を通過し、府道61号線に入ってからも、ペースは上げ気味。一気に南楽園峠(勝手に命名)を越えて堺市に入り、府道215号線に入って鳳駅まで一気に下った。
鳳駅到着は16時過ぎ。途中リタイヤしたK(ケイ)さんが気がかりだったが、無事に帰宅されたことを確認できたので、ホッとした。その他にはコースのショートカットこそしたものの、パンクひとつないスムーズな進行で、暗くなる前に戻ってくることができた。これは参加して頂いた方々のご協力のお陰であり、厚く御礼申し上げる。
輪行のメンバーの作業を見守りつつ、しばし談笑。薄暗くなるころに三々五々解散した。
今回は南大阪地区だけでなく、神戸からもご参加いただいた。そして滋賀や栃木の乗鞍仲間も参加してくれた。遠方から来て楽しめるイベントであったかは不安も残るが、天候が良かったのは幸いだった。
私が主催したツーリングイベントは、昨年の激坂トレライド、暗峠ライド、串柿ツーリング、今年の激坂ライド、峠入門ライドと、ここ5回連続で天候不順で引き返したり、予備日への順延を余儀なくされていた(^_^;)。自分の雨男振りを認識せざるを得ない展開が続いていたが、今回は起床時に雨雲レーダーを見ても、周辺に一切雨雲は見当たらなかった。丸々2年ぶりに第一候補の日に実行できた。
余談だが、昨年、一昨年と同じコースが続いたのは、他に難易度が低めのルートを作るのが難しいからだった。ありがたいことに今年は前々から串柿を見に行きたいという方が多く、例年同様のコースであればかなりの人数になりそうだった。ところが、今年は蔵王峠の大阪側が通行止めになっていることもあって、昨年までの同じコースが走れない。例え同じコースを辿れたとしても、大人数で昼食を摂れる場所が見当たらなかった。
往路も帰路も鍋谷峠を越えるのは面白くないし、いつも大久保集落メインでは変化がない。どうせなら激坂も盛り込みたいし・・・という訳で、今回は往路に和泉葛城山を越える過酷なプランとなった。それでも怯まない走り慣れた方々が集まったことで、運営はとても楽だった。難易度の低い計画なら参加したかった、という多くの方には誠に申し訳なかったが、蔵王峠大阪側の通行止めが解かれれば、来年は初心者でも参加しやすい計画を立てられるだろう(昼食の問題は残るが、最悪弁当携行か?)。
■コースマップ
・ルートラボ http://yahoo.jp/rHDPuI
・Googleマップ http://goo.gl/maps/wfk8s
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録 http://p.tl/VBYJ
スタート : 2013/11/16 7:16:47
完了 : 2013/11/16 16:09:48
バイクタイム : 4:27:33
停止時間 : 4:25:25
距離 : 92.80 km
平均スピード : 時速 20.81 km
獲得標高 : 2066 メートル (ルートラボは2342mを記録)
カロリー : 1964
今月の累計走行距離 : 551.91 km
今年の累計走行距離 :6137.79 km
POLAR CS200CADの記録
走行距離 : 90.8 km
消費カロリー :1709cal
計測時間 :8:53:13
平均心拍数 :121
最大心拍数 :190
平均速度 :17.2km/h
平均ケイデンス :64
最大ケイデンス :108
心拍数ターゲットゾーン :130-152
ターゲットゾーン以下時間 :7:33:40
ターゲットゾーン内時間 :0:56:52
ターゲットゾーン以上時間 :0:22:40
走行時間 :5:15:28
累計走行距離 :7948.1 km(2010年12月10日より)
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