青の空 黄金の稲穂 彼岸花 [紀見峠-岩湧山]
昨日はヤボ用があったので、近所の友人と共に本日走りに出た。天候も良い方向にずれ、晴れた空の下、朝のうちは涼しく、気持ちのいい気候なのだが、走り出しは昨日の疲れが残っているのかどうも身体がダルい。遠出に不安があったこともあり、10/5に予定している峠入門ライドの下見がてら、紀見峠に向かうことにした。
途中までは平日の帰宅時に下見もできると思われるので、白鷺公園付近から予定ルートのトレースを開始。国道310号線に並走する西高野街道をたどるのだが、完全に裏道というわけではなく、そこそこ車が通る部分もある。とは言え、国道310号線よりはずっと通行しやすい。ところどころ、歴史を感じさせる古い道標や寺院が散見できる。
高低差の激しい「おわり坂」などは迂回しつつ、概ね西高野街道に沿って走り、白鷺公園から40分ほどで河内長野駅に到着。ここからは、東、中、西の高野街道が合流して、高野山に向かう。
普段、河内長野駅-三日市駅の間は高野街道を忠実にたどるのではなく、南海高野線に沿った道を走ることが多い。今日は峠入門ライド時の立ち寄り処を探して、街道に入ってみた。天野酒の西條合資会社の旧社屋跡には酒樽が道に面して展示されており、周囲にも旧街道らしい風情のある建物が並んでいる。
風情はあるのだが、高野街道を忠実にたどると、いきなり急坂が現れる。私自身は余裕だが、初心者には厳しいかな、と思っていたらチェーンがインナーのインナーに落ちてしまうトラブル発生。チェーンウォッチャーの装着が甘かったらしい。どこが余裕なんだか(^_^;)。とは言え、今まで体がダルかったが、坂は気持ちよく上れる。平地より坂の方が楽という因果な体質・・・。
坂を上り切って国道371号線を越えると、田園風景や古い集落が続く。彼岸花が咲いた烏帽子形八幡神社のそばのお堂で秋の風景を撮影。
この辺りは風情のある風景なのだが、忠実に街道をたどると信号のない場所で国道を二度横切る必要もあり(今回は一つ手前の分岐で折れたが)、初心者を含めた大人数で通るのは止めておいた方がよさそうだ。
三日市駅付近からは走り慣れたルート。美加の台駅手前で南海電鉄の単線時代の軌道跡に作られた遊歩道を上って行く。部分的に一般道になる部分もあるが、全体的に傾斜が緩くほとんど自転車歩行者専用道なので、初心者でも何とか上っていけるだろう。
千早口駅付近で以前から気になっていた喫茶店花かごの入り口を確認。こじんまりとしたお店らしいので、大人数は厳しいだろうが、こんな所で昼食や休憩するのもよいだろう。
遊歩道の終点近くで国道に戻り、紀見トンネル前で旧道に入る。ここまで歩道があるので、初心者が危険を回避するために通行することはできるだろう。今回は熟練者(?)2人なので、交通ルールの原則通り車道左側を通行。
旧道に入ってからはやや傾斜もキツくなるが、車の通行はほとんどなく、 1.5kmほどで紀見峠に到達。今日は旧道の峠で止まらず、そのまま旧道の旧道(高野街道)を上った。細い道の両側に家が続いており、往時は栄えていたことが伺える。
峠の茶屋、丹波屋の様子を伺うために来てみたのだが、店は閉まっていた。まだ9時前だったせいだろうか? 営業日や営業時間を示す表示がなく、当てにするにはいささか不安。メニューはあったが、飲料と甘味だけみたいだ。休憩には良いが、昼食場所には適当でなさそう。
旧道の峠に引き返す途中で、腰痛の神様「福島大神」の入り口を通った。腰痛持ちなので、何度かお参りに行っているが、この先はSPDシューズでも結構厳しい。ましてロード用シューズ(LOOK)の友人はとても無理。今日は素通り。
いつもの峠を見下ろしつつ、峠に戻りひと休憩。旧道の旧道(高野街道)には往時の史跡も多いので、一度は通って見ることをお奨めする。
ちなみに写真の「紀見峠」の看板の上に写っている青緑の標柱には「紀伊見峠」と記されている。いずれも「紀伊(和歌山県)が見える」という意味は同じなのだが、紀見峠という呼称の方をよく見るようだ。
これで峠入門ライドの下見は終了。峠を上って調子が出てきたが、上る途中で友人と滝畑ダム方面に抜ける間道に入ってみることを決めていたので和歌山側に降りず、元来た道を引き返す。上りではさほど意識しなかったが、先週の台風で土砂が路上に流れており走りにくい。
新道に合流し、そのまま下って天美駅近くの出合ノ辻交差点を西進する。流谷の集落では稲穂の多くが黄金色で、日本の実りの風景。今日稲刈りをしている田んぼもあった。
少数ながらすでに稲刈りを終えた田んぼもあり、稲垣が立ち並ぶ姿も。
畦には彼岸花(曼珠沙華)が華やか。空の青と、稲穂の黄金色、そして彼岸花の紅色の対比が美しい。
しばし秋の風景に見とれながら、友人と会話しつつゆったりと上っていたが、道は次第に傾斜を増していく。集落を外れ山中に入ると、車の通行も皆無で激坂が出現。
もはや話しながら走る余裕もなく、必死で上る。今日は自転車と行き会うことが少なかったが、こんなところで前方を走る自転車を発見。やがて、マウンテンバイクに乗った年配の男性に追いつき、追い越した。
上り区間は2.5kmほどで、距離は短いが後半は10%越えの激坂が続いた。何とかひとつ目の峠を乗り越えて下り始めると、道がトンネルでループ状なっている。少しでも急傾斜を緩和するためだろうが、下り側はさらに傾斜が厳しく、台風後で道もかなり荒れている。
谷を流されてきた倒木がゴロゴロ転がったままの箇所もあり、路面に土砂が積もり、水が流れて川になっている場所もある。ロードバイクで来るべき道ではなく、先ほどの男性のようにマウンテンバイクが正解。マッドガードの付いていない友人には申し訳ないことをした。
T字路に突き当たると府道221号線。このまま下ることもできるが、滝畑ダム方面に向かって西進する2つ目の峠へ上って行く。
岩湧寺周辺の府営公園に向かう道は、またも急傾斜ながら路面状況は良く、ハイカー向けの駐車場もあるので車もちょくちょく通る。こっちは走りやすいかと思っていたら、次第に傾斜は激烈になり、岩湧寺付近では約15%の超級激坂になった。
今日は調子が悪いので、府外脱出ルートを取らずに軽く・・・と思っていたがとんでもない。遠出よりこちらの方がよっぽどキツいルートだった。実は随分前に通ったことはあるのだが、記憶が薄れていた。「大した事ない」と言っていた私にだまされた形の友人は恨めしげ・・・スマン。
とは言え、なぜか坂を上っているとますます元気が出てくる私。自分でも変態だと思うが、なんか楽しい。林間に見え隠れする岩湧寺の建物のそばを過ぎると、ほどなくピーク。ようやく上り切ったが、標高は約560m。気が付けば紀見峠よりはるかに高い地点に上っていた。
気温は結構上がり汗ダラダラだが、高い青空と気が早く色づいた木の風景が秋を感じさせる。
下り側も序盤は激坂。路面も荒れているが、それでも時折り車の通行もあり、ひとつ目の峠道に比べればマシ。途中では谷の対岸に赤茶けた岩肌が露出した箇所などもあり、意外に険しい奥河内の山を伺える。
滝畑ダム湖の中程に抜ける道を進みかけたが、もうひと上りあるようだし、時間も押してきたので、引き返してダムの下流側に抜ける道をたどった。こちらは渓流沿いにゆるい傾斜が続き、気持ちのいい道。
府道218号線に合流すると走り慣れたルート。関西サイクルスポーツセンターの前を通る道を対岸に見ながら、下っていく。
昼が近づいてきたので先を急ぐが、ついつい旧道や細道ばかりたどってしまう。うっかりコースミスをして引き返したりしたが、秋の田園風景を楽しみながら帰宅した。
今日は少々暑いが、青空の下を走れて気持ちのいい午前ライドだった。ロードバイク向きでないルートにばかり突入してしまい、友人には申し訳なかったが(^_^;)。
■コースマップ
・ルートラボ http://yahoo.jp/jEh_qR
・Googleマップ http://goo.gl/maps/A1r3e
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録 http://p.tl/Jrd6
スタート: 2013/09/22 6:37:25
完了: 2013/09/22 11:59:57
バイクタイム: 3:12:04
停止時間: 2:10:23
距離: 65.58 km
平均スピード: 時速 20.49 km
登り: 1024 メートル (より正確と思われるルートラボは1367mを記録)
カロリー: 1457
今月の累計走行距離: 496.26 km
今年の累計走行距離:4606.27 km
POLAR CS200CADの記録
走行距離: 64.5 km
消費カロリー:1479cal
計測時間:5:22:27
平均心拍数:115
最大心拍数:165
平均速度:17.3km/h
平均ケイデンス:69
最大ケイデンス:113
心拍数ターゲットゾーン:130-152
ターゲットゾーン以下時間:4:23:58
ターゲットゾーン内時間:0:42:39
ターゲットゾーン以上時間:0:15:50
走行時間:3:43:14
累計走行距離:7272.5 km(2010年12月10日より)
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