関西シクロクロス堺ステージ観戦
例年のごとく、関西シクロクロスの堺ステージを観戦に行ってきた。いつもと違うのは、今年は近所の友人が参戦することだ。そこで、ウチの車で2人で8時頃会場であるみなと堺グリーン広場に到着。
友人は初参加ということで「マイペース参加」と銘打たれたCM4クラスにエントリーし、XC-MTBで出場する。
フロントシングルのGIANT XTC ADVANCEDにDi2電動変速という装備はかなりの軽量で、押し担ぎ必須のシクロクロスでも大きな不利にはならないだろうと思わせる。
夜には雨が降り出す天気予報だが、今のところは晴天。気温は恐らく2~3度で、かなり低いが氷点下ではない。しっかり着込んできたので、さほど寒さは感じないが、iPhone操作のためにグローブを外すと短時間でも手が凍えてくる。
コース上では多くの参加者が試走中。みなと堺グリーン広場北側にある風車をバックに、色とりどりの自転車とウェアが通り過ぎていく。
シクロクロスお約束の「砂場」には苦戦する参加者が多い。上級者ほどムリして乗車せずに、さっと下りて押し担ぎでスムーズに通過していく。
まだコースに慣れていない試走時は、砂場での転倒が続出。乗車して通過しようとして、途中でスタックしてしまう参加者が結構多い。しばらくカメラを構えていれば、狙って撮影できるほどだ。
子どもが出場できるクラスもあるので、会場内には自転車に乗った子どもたちがたくさんいる。
ストライダー(ランバイク)に乗った子どももウロウロ。ランバイクの幼児たちによるカンクローカップは今回も行われたのかな?
9時からのC3・U17/CM2カテゴリーを皮切りに、次々とレースが進行していく。複数カテゴリーが一斉に同じコースを走っていることも多い。
毎度書くことだが、シクロクロス観戦の魅力はまず距離感。さほどスピードの出ない競技なので、過剰な柵などがなく、目の前数十センチを選手が通り過ぎていく。文字通りの砂かぶりの場所などもあって、迫力満点だ。
見渡せる範囲の周回コースに、深い砂場やシケイン、ステップなどが設けられ、押し担ぎ必要な変化に飛んだコースも見ていて面白い。トップクラスの選手の走りを目前で見ることもできる一方で、年齢やレベル別に細かくクラス分けされているし、転倒してもまず大きなケガには繋がらないので、初心者や子供も安心して参加できる。私自身は機材や費用、そして腰痛や骨折の後遺症で参加は難しいが、年々人気が高まっている理由がわかる。
最近は上位クラスを中心にカーボンフレームにディスクブレーキ仕様の高級シクロクロス車も増えてきたが、入門クラスではまだまだクロモリ率が高く、MTBでの参加も多い。中にはファットバイクで参加している参加者もいた。
砂場を走る場面を見た友人によると、割と楽そうに走破していたそうだ。重いのでその他の場面では大変そうだが(^_^;)。
会場内には協賛業者のブースが並んでいる。シクロクロス車やパーツ類が展示されていたが、会場での販売行為が禁止になったそうで、その場で買い物はできないのが残念。飲食物の調達も、何kmも離れたコンビニまでいかないとできないので、注意が必要。
いよいよ、友人の出走するCM4のスタートだが、エントリーシートを見ると、CM4は何と4人のみ。1人追加があったそうだが、5人での出走とのこと。多くの方は初出場でもCM3などにエントリーするし、経験者の申し込みであっという間に定員が埋まってしまい、CM4の人数が集まらなかったということだろうか?
いよいよ、11:15にU15、CL3と一緒にと一緒にCM4スタート。
元気いっぱいに飛び出したU15の選手の後方からスタートした友人を発見するのに手間取り、前からスタートシーンを撮り損なった。砂塵とともに遠ざかっていく後ろ姿を撮影するのが精一杯。
2人抜けば表彰台という好条件だが、エントリー表によると他は70代、50代、20代の選手がひとりずつで、あとは40代の友人と、追加の一人は年齢不明。友人は、年齢が上の人に負けたら格好がつかないので逆に緊張すると言っていた。
この組は競技時間が20分程度と短く、コースもショートコースを使って、2~3周程度しか回ってこない。ちょこちょこ近場を走って移動しながら、各所で撮影を続ける。
初参戦とあって、抑え気味に見える友人の走りだが、淡々とコースをこなしていく。他のクラスと一緒に走っているため順位はよくわからない。先頭集団はU15らしき選手が占めている。
3周回目で鐘が鳴り、最終周回を告げる。感覚的にはあっという間で、まずはU15の選手がゴール。やがて友人もゴールしてきた。その瞬間、ゴールチェックのスタッフから、「CM4トップ・・・」の声が聞こえてきた。オォッ、優勝だ。
U15、CL3に続いて、CM4の表彰式。少人数のカテゴリーだったので、友人はいささか複雑な表情だが、鶏口牛後。やはりトップは素晴らしい。
インタビューには「来年はCM3に参戦」と、より高いレベルへの挑戦を宣言していた。
友人の初参戦は、素晴らしい結果で幕を閉じ、優勝者の友人ということで私も鼻が高い。私自身も一度でいいから表彰台に乗ってみたいものだ。今回は朝早くからの出動だったので、友人の快挙に満足して引き上げた。メインイベントのC1のレポートがないことをお許し下さい。
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