第17回スズカ8時間エンデューロ秋SP参戦記
ミニ・リカンベントの部2位に入賞し、生涯初めて表彰台に上がるというでき過ぎの結果だった春の大会に続き、3回目の出場となったスズカエンデューロ。今回も勤務先の「チームCARACLE」での参戦だが、初心に還って8時間にエントリー。
・・・というのは表向きで、気が付いたらエントリーが開始されており4時間のエントリーが定員に達していた。仕方なく8時間にエントリーしたのだが、8時間にミニ(小径車)の部はなく、ドロップハンドルは使いたいし(=「ロード以外の部」不可)、今回は野郎だけだし(「男女混合の部」不可)・・・という訳で、結局は本気の参加者がひしめく、「8時間ロードの部」にエントリーすることになった。
こうなると前回のような表彰台や入賞は、とてもではないが無理。新たにいくつかの目標を設定し、今回もトレーニングとカスタマイズに励むことになった。
・・・はずだったのだが、9月は雨ばかり、10月も諸々多忙で思うようなトレーニングができなかった。しかも、出場5人のうち、私を含む2名が前週にサイクルモードで東京(正確には千葉)出張。直前の週末に練習できなかった上に、2名とも風邪を引いて帰ってきた。私は会期終了後も東京方面に残って販売店回りをしていたので、通勤ライドすらなかなかできない展開。
風邪を引いた私とF永さんは直前に点滴を打ち、前夜から鈴鹿に乗り込んだ。私は昨秋に続いて2回目の体調不良で、最年長でありながら全く立場がない。毎回トラブル続きで、どうも秋のスズカは鬼門のようだ。
ともあれ、宿泊した津のホテルを朝4:20に出発し、4:45頃には鈴鹿サーキットに到着。私は早速受付に向かい、ゼッケンや計測センサー、記念品などを受け取り。
その間に、仲間が前回の春大会と同じ第一コーナー側の特設ピットにテントを張って居場所を確保した。
その時点ではまだ真っ暗で星がきれいだったが、晴れて気温はかなり下がった。寒さに震えながら準備をしていると、ようやく東の空が明るくなってきた。
日の出間際の茜空をバックに、チーム・メンバー全員で、6:30から試走を開始。
風邪気味に加えて、寝不足でもあり身体は少しだるいが、ある程度身体は動く。ホッとしながら、鈴鹿サーキットの様子を再確認。
2周回を終えるとテント前で、旧知のにもさんが待っていた。毎回スズカエンデューロでもお会いするが、今回もお互いの健闘を祈る。
日が昇ると次第に気温が上がり、過ごしやすくなってきた。空は雲一つない見事な青空で、絶好のレース日和。
3回連続で第一走者を申しつかり、スタート30分前の7:30にはスタート地点に向かった。早めに並んだおかげで、かなり前方に位置することができた。1000チームがエントリーするだけに、後方に並ぶとスタートラインを越えるまでもかなり時間が掛かる。前方で団子になった集団を追い越すのに手間取ってかなりのタイムロスになるし、落車に巻き込まれる危険性も高くなる。
8時間の長丁場なので、ここで焦っても仕方がないと思われるかもしれないが、多数のチームが参加しているだけに、わずか数秒で順位が上下する可能性もある。1秒に泣かないために、やれる努力はすべてやっておく。
スタートを待っていると、後ろから名前を呼ぶ声。ヒルクライム大台ケ原の連覇や、富士ヒルのクラス優勝(総合2位)等、ヒルクライムイベントの表彰台の常連であるWさんだ。最近はエンデューロやシクロクロスなどにも、活躍の幅を広げている。
若手メンバーのお陰で入賞するのが精一杯な私と全くレベルは異なるが、お互いの健闘を誓い合う。
3回目ともなればさほどの緊張感もないが、それだけにスタート前に自転車や装備に不備がないか入念にチェック。
そして8:00ちょうどに8時間スタート(4時間の各クラスは3分後にスタート)。かなり早くに並んだとは言え、前方には数十台の自転車がいる。ローリングスタートなので、スタート直後はマビックカーが先導して前方を抑えており、スピードを上げられない。それだけに脚力がなくても位置取り合戦に加われる状況で、皆が車間を詰めている。しばしば集団が急減速して、いつ落車事故が起きても不思議でない状況だったので、割り込まれるのを覚悟で前方に車間を空けて事故に巻き込まれるのを避けようとした。
TORACLEスズカ決戦仕様
CARACLE-S 2016試作車のTORACLE(虎来る號)はノリクラ決戦仕様を解いたばかりだが、今度は再来週にスズカ8時間エンデューロが迫ってきた。来週にはサイクルモードで展示することもあって、早めに決戦仕様へ組み換えることにした。
ギア構成を変えるので、チェーンを交換する必要がある。まずは、今までのKMC X10SL ゴールドを外してクリーニング。
正直なところ、この手のチェーンコネクターには一抹の不安はあるのだが、ミッシングリンクを使用することでピンを抜かずに複数の長さのチェーンを使い分けることができる。
今回、コネクト用の工具も入手したので、スムーズに着脱できる。・・・と思ったが、コンパクトタイプの工具はかなり力がいる。
前後のマッドガードの取付台座を外す。リアはサスペンション後部とリアフォークを繋ぐボルトを延長して装着しているので、短いチタン製に交換。
同じMicroHERO製ながら、カラーもゴールドからブラックへ。スズカ仕様はちょっとおとなしい色使いになる?
泉北行き当たりばったり [和泉山麓トレ]
来週末はサイクルモードに出展するため、再来週のスズカ8時間エンデューロの前に本格的なトレーニングできるのは、恐らく今日が最後。2週連続で堺浜の平地練習だったが、スズカサーキットとは言えどもそれなりのアップダウンはある。そこで、ゆるめのアップダウンを交えてちょっと遠出することにした。
と言ってもサイクルモード出張の準備やスズカエンデューロ用の整備などもあるので、あまり時間も取れない。3~4時間くらいで帰ってこれる和泉葛城山山麓の奥岸和田、奥貝塚方面を走ることにした。
6:30前に出走し、南下していくと東の山並みに太陽が上ってきた。すっかり日の出が遅くなったが、今日は気温も10度まで下がる予報だったので、今シーズン初のロングの上下。それでも結構寒さを感じる。
毎年恒例の串柿ツーリングで集合場所にしている荒山公園の駐車場が開く時間を確認するため、普段よく通るルートでなく、泉北1号線に沿う側道に入ったら途中から自転車進入禁止で歩道に上がって脇道に逸れなければならなかった。
迷いながらのルート探しも楽しいものだが、レース直前のトレーニングでやることではない。と、いいつつこの後も、だいぶ迷うことになる(^_^;)。
途中からはいつもの府道208号線と230号線を繋ぐルートに入る。もうひとつ脚が回らなず、心拍数もなかなか上がらない。春木北交差点のコンビニでららぽーと和泉を見ながらコーヒーブレイク。
府道266号線を南下して国道170号線旧道に入ると、アップダウンの繰り返しが始まるが、カフェインのお陰で少しずつ脚が回りだした
内畑町交差点の手前で左折して府道40号線に入り、さらに南下して和泉山脈に近づいていく。晴れているが、それだけに気温は下がり、沿道の温度計は8度を表示していた。
スズカエンデューロに向けて決戦仕様への組み換え作業は、先週までにすでにかなり進めている。ギアを高レシオ化しているので峠越えは厳しいし、フロントバッグを外しているので防寒着や救急キットがなく、トラブル発生時を考えると深い山中に入るのは危険だ。
山麓ライドにしたのは、そんな理由もある。
射撃場のある尾根を超えて府道39号線に入り、塔原集落の手前で右折して府道40号線入り和泉葛城山麓の奥岸和田を西進していく。ゆるいアップダウンをできるだけ心拍を落とさないように走り続ける。下りも踏み込めるのは、高レシオ化した効果を実感する。
関西シクロクロス第1戦りんくう観戦
今年もシクロクロスのシーズンがやって来た。機材負担や腰痛のことを考えると私自身が参加するのは難しいが、毎年近くの大会には観戦に行っている。今日は関西シクロクロスの今シーズン第1戦りんくうが開催され、近所の友人も出場するので応援に同行させてもらった。
会場は沖合に関西空港を臨むりんくうタウン駅のすぐ北側の海沿い。上空を阪神高速湾岸線が通過する広大な空き地で、普段は立入禁止のエリアだと思われる。7:30頃到着すると、すでに多くの参加者がやって来ており、臨時駐車場のかなり奥まで入らないと駐車スペースがなかった。
りんくうゲートタワービルをバックに友人も準備を開始。友人はMTBで参戦し、GIANT XTC ADVANCED SLにDi2電動変速を装着し、シクロクロス向けにフロントギアはシングル。空いた左のシフターでフロントサスのロックアウトを制御するという凝った仕様だ。
MTBとは言え、重量的には下手なスチールクロスより軽量と思われ、押し担ぎの不利はないだろう。
準備を整え、フェンスで仕切られた駐車スペースを出て、コース近くへ移動。
表彰台が設けられたスタート&ゴール付近。初参加の昨年の堺ステージではCM4(マイペース参加)クラスで優勝し、この表彰台の中央に立った友人だが、今回はCM3(40歳以上の初級者)クラスにエントリーして、ステップアップ。
参加者は受付でゼッケンを受取り、左そでと背中の左側に装着する。
受付テント前で、猛虎四號のフレームを作って頂いた、自転車工房エコーの唯店長に遭遇し、ご挨拶。今日はたくさんのチーム員の方と一緒に参戦されているようで、試走に出る唯店長とチーム員の方々をお見送りした。
自身の作製したスチール製クロスフレームで、今シーズンも頑張られるのだろう。
会場は関空連絡橋のすぐ脇にあり、時折り電車が通り過ぎる。自転車を押し、担いでいる姿を電車から見かけた乗客は、どんな風に思っているのだろう?
スタート&ゴール付近は草を刈り払ってはあるものの、それでもコース周辺を歩くのが結構大変。少し離れるとコース外は草むらで、移動もままならない。選手が走らないタイミングにコースを歩くしかない状態。
ひとまず、アクセスしやすいスタート&ゴール近くで、コース中盤の崖に駆け上る地点の前に陣取って友人が走ってくるのを待った。下から見上げると、自転車を押して上っていく参加者たちの上空を関西空港から飛び立った飛行機が上っていく。
その手前は長めの直線なのだが、昨日の雨でドロドロになっていた。かなり走行抵抗があるようで、途中でスタックしたり、押して走る参加者も多かった。
シクロクロスは押し、担ぎの必要な障害物や崖、砂場などをコース上に作るが、ヌタヌタドロドロになりやすいコースも「わざと」作る。雨の中よりはマシだが、今日は参加者に過酷なコースとなりそうだ。
陣取った地点はスタート&ゴールに戻ってくるコース終盤も隣接しており、二度選手に会える。先ほど出発していったエコーのチームが戻って来たので、「頑張って下さい」と声掛け。
シクロクロスは年齢、レベルごとに細かくクラスが分けられ、正式な(記録に残る)クラスが小学校1年生からある。大人たちに混ざってキッズライダーが駆け抜けていくのが、微笑ましい。
特にこの兄妹(かな?)は、スピードの速い大人が次々追い越していく中を、お兄ちゃんが後をガードして妹が安心して走れるようにしていた。思わず「偉いなあ!」と声が出た。
大人よりは短いコースとは言え、小さな子供が厳しいダートコースを完走するだけでも驚き。しかも、小学生高学年ともなると大人顔負けで、ドリフト気味のコーナリングを決めている。
正式な種目でないエキシビションだが、関西シクロクロスでは小学生未満の幼児が参加できるランバイクのレースも行われる。幼児からシニアまで楽しめる層の厚さがシクロクロスの大きな魅力だ。
友人は観戦場所を固める前に通過したのか、1周めのドロドロ直線からの崖登りは見逃した。スタート&ゴールに戻ってくるコース終盤で発見。
周囲はシクロクロス車が多数派だが、高速コーナーではやはりMTBの方が安定しているように見える。
ドロドロセクションは参加者が走ることでさらにヌタヌタ度を高め、足をついたり、途中から押したりする参加者も多い。
他にもこんなセクションがあるのか、一周回ってくると参加者の自転車はみなドロドロで、後の手入れが大変そうだ。
結構時間が掛かるが、友人が中盤のドロドロセクションに現れた。太いタイヤのMTBは有利かと思ったが、やはりペースは下がり、格段に有利なようには見えなかった。
今回は初戦ということもあるのだろうが、ノリクラでもお会いしたM脇さんや、team SONICのWさんなど、たくさんの知人が出場していた。
お会いできなかった方もあるが、試走時間中も何人かの知人とあいさつを交わし待っていると、友人が帰ってきた。
試走で2周しただけで、タイヤ周辺はドロドロ。あちこちに崖や泥道があってかなりタフなコースだが、MTBが有利か不利かは判断の難しいところだそうだ。
掲示されていたコース図で見ると、ジグザグと行ったり来たりを繰り返し、一周2.5kmもある。
試走で流したペースで、周回に12分ほどかかっていた。
受付テントのそばにはなぜか枝豆が並べられている。「1位」という札が付けてあり、どうやら入賞商品のようだ。「独り者には嫌がらせに近いなあ」と友人は苦笑い
CM3Aグループは9:30スタートとのことで、本番の準備のために友人が一度車に戻っている間に、観戦場所を探してコースを見回ってみた。
やはり、コース外の移動はなかなか大変。試走が終わってからはコースを歩くこともできたが、それでもごく一部しか見回ることができなかった。競技中にすばやく移動するのは難しそうだ。
見回り中に、スタッフとして協力されている錦ロイヤルの長島さんに出会ってご挨拶。コース設営もなかなか大変だったようで、作業後に雨が降り出したのは幸いだったとのこと。今日はスッキリとはしないが雨は降りそうにないので、これまた幸い。この会場もスケートリンクを作ることが決まったそうで、来年は使えなくなりそうとのこと。長島さんのいたピットエリアも、コースを通らずにここまでたどり着くのが大変な場所だった。
走行するうちに、9時から競技がスタート。コースのほんの一部しか回れなかったが、友人のスタートに備えて早目にスタート&ゴール地点に向かった。
戻る途中で選手が回ってきた。最初のグループはU15(小学校5年生~2003年生まれ)・CL3(超初級女性)・CM4(マイペース参加)が一緒にスタートしたので、子供や女性も走っている。ミドルコースで参加人数も少なく、ほのぼのした雰囲気。
競技時間15分+周回終了までということで、あっという間に最初のグループのレースは終了。続いては、友人も参加するC4A(初級者男子Aグループ)・CM3(40歳以上初級Aグループ)の参加者が、ぼちぼちスタートに並び始めていた。
友人を探してウロウロしていて見かけたのがバンブーバイク。フレームが天然の竹製なので、途中に節がある。シクロクロスに持ち込んでいるのは初めて見たが、ディスクブレーキにシマノ製アルテグラを装着した本格仕様。
数年前まではスチールフレームも多く、気軽に取り組めるのがシクロクロスの魅力のひとつだったが、最近はカーボンフレームも増えて機材のレベルが上っている。MTBのレースが減ったのは、勝つための機材負担が大きくなりすぎたことが、ひとつの原因だと思う。シクロクロスには、その二の舞を演じては欲しくないのだ。そんな中で、竹製フレームで挑む人がいるのは幅を広げることで、見る方も楽しいものだ。
スタート10分前には友人もスタート地点に現れた。今期第一戦の準備は万端なようだ。
セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝に2人で遠征した時に、友人がシクロクロス参戦を誘い、競技の様子を見にきてくれたのだ。
いよいよ9:30スタート。・・・と思ったら、C4Aだけ先にスタートして、CM3は2分遅れて出走とのこと。
9:32、友人もスタート。CM3には初エントリーのためノーシードとなり、集団のかなり後方からスタート。
走り去っていく友人を見送って、試走時に陣取ったドロドロ直線と崖のそばに早足で移動。到着すると、すでにC4Aと思われる選手が次々通過していく。
一旦選手が減って、CM3の先頭と思われる選手が現れた。友人もスタートから3分程で姿を表し、泥をかき分けて通過していく。
さらに6分ほどして友人が戻ってきた。順調に走行しているようだが、自転車はかなり汚れている。
ゴールラインを越えて2周めに入り、またドロドロ直線に友人がやってきたが、今回は泥道の終盤でタイヤを取られ、スタック。素早く自転車を降りて、方向転換し、再出走。
この辺は腰の悪い私にはできないことで、観戦に徹しているのは正解だろう。
あとで聞くと、スタート順が遅く、序盤で後方に位置したことが後々まで厳しい展開に繋がったとのこと。コース幅が狭いところが多く、前走者を抜ける場所は限られるため、なかなか順位を上げられないそうだ。
同じようなことを先日のリオオリンピックのMTBクロスカントリーの解説でも言ってたが、前走者を抜くのが難しいのがダート競技なのだろう。
思うようには行かなかったこともあっただろうがが、友人のCM3初挑戦は10時過ぎに終了。
今回は様子見の参戦で、無理はしないと言っていたが、それでも競技中全く休めないのがシクロクロス。30分超のの全力走は、さぞ疲れただろう。
できれば最上位のC1クラスの競技も観戦したいところだが、私に時間の余裕がなかったので、友人の競技終了後は速やかに撤収した。応援の人間の都合に合わせてもらい、申し訳ないことをした。
友人は今後も2戦の参加を決めているし、M宮くんも参加に前向きなようだ。11/13に再度りんくうで大会があるが、その前日に私はスズカエンデューロなので、さすがに応援には行けないかもしれない。
1/15の堺ステージは関東からも友人が参戦表明をしているので、頑張って応援に行かなければ。この冬も、楽しみだ。
※当ブログに掲載したものだけでなく、多くの写真を高解像度で下記のフォトアルバムに収録しています。ご入用な方はご自由にダウンロードして下さい。なお、掲載を希望されない方は直ちに削除しますので、ご遠慮なくお知らせ下さい。
■本日のフォトアルバム
チームCARACLEスズカ対策トレ [堺浜周回コース]
スズカ8時間エンデューロまであとわずか。先週末も堺浜周回だったので、今週末は上りを交えた最後の遠出を考えていた。とは言え、前週にサイクルモードがあるため、直前の2週はチーム員が集まることも難しい。今週末はチームトレーニングの最後の機会になりそうなので、今週末も堺浜で周回トレーニングをすることになった。
集合時間7時の10分前に、堺浜のコンビニに到着。カフェインドーピングをしているうちに、続々とメンバーが集ってきた。今日は出場5人のうち、4人が集まる事ができた。一部メンバーはすでに何周回かしてきたそうだ。
今日はかなり気温が下がり、自宅からここまでの道すがらにあちこちで金木犀(キンモクセイ)の香りが漂っていた。まだまだ夏の気分だったが、急に季節が進んだ感じだ。
ウィンドブレーカーやロングジャージのメンバーも多く、特にここまで車で来たT田さんは寒そう。私はショートスリーブ&レーパンだが、アームウォーマーとニーウォーマーの装備。自走往路の走り始めはウィンドブレークベストを羽織っていたが、身体が暖まったので、途中で背中で脱いだ。
3人は自社製品のCARACLE-Sだが、I阪さんはCARACLEの試作451モデル。I阪さんは家庭の事情で昨秋のスズカエンデューロを直前で欠場せざるを得なくなり、今回再挑戦する。
7:05に周回開始。走り初めはウォーミングアップでゆったりスタート。スッキリとした青空ではないが、上る朝日も見え、雨の心配はなさそう。
カラカラ回して心拍数を徐々に上げていくが、それでも140以下。
飛ばしたわけではないが、I阪さんと2人で少し先行してコース西側の海沿いへ。ここはゆるい追い風で気持ちよく走れる。
コーナーを曲がってコース南側に入ると、弱い向かい風。先頭に立つと少し辛い。
「一周は軽く流す」という話だったが、スプリント力に優れた2名が後方にいるので、油断はできない。ちらちらバックミラーを伺っていたが、コース南側も半ばを過ぎた頃に、後方から迫る2台の自転車がバックミラーに映った。