フロントシングル20インチ車でブルベに挑戦 前編 [BRM318泉佐野200km 榛原往復]
いよいよブルベ200km本番。ブルベは4回目の出場ではあるが、過去3回はトラブル続き。初参加は雨とチェックポイントの見逃しで、お情けの完走認定。2回目はパンクニ連発にハンガーノック(?)で、ボロボロになりながらかろうじて完走。3回目は同行者の事故が起き、付き添いでDNF。
どうにも無事に済まない展開が続いていたので「今回こそは万全の状態で完走して、次のステップ(300km~)へ」の思いはあったが、50歳が近づき無理が利かなくなってきた上に、トレーニングも充分とは言えない。数少ないトレーニング中に、100kmも走らずにバテる展開が続いていたので、不安を抱えながらの参加となった。
それでもできる限りの準備はしてきた。出場車は今回も自社商品のCARACLE-S 2016モデル試作車である「TORACLE(虎来る號)」。実のところ今に始まった話ではないが、流行の兆しを見せるフロントシングル仕様。リア10速あれば大抵の用途に充分で、軽量化や操作の簡便さなどメリットが大きいことは以前から繰り返し述べている。今回もブルベで使用して、自社商品の性能を実証しようという目論見。
直前のメンテで、長距離走行に備えてツール缶をダウンチューブ下へ移し、バッグのリアミッドシップ化で積載物を車体中心に近づけつつ低重心化した。競技的イベントではあるが軽量チューブの使用は避け、タイヤの状態も入念にチェックしておいた。もちろん、スペアチューブも2本携行に加えて、修理パッチも携行してトラブルに備えた。
事前の食事に気を使うのはもちろん、アビィワンの大塚店長に「数日前からナッツ類を摂ると良い」と聞いて摂取に努めた。当日はアミノ酸スティックや、マグネシウム配合の補給食、カフェインの錠剤、その他携行食料などをバッグのマップケースを詰め込んで、すぐに取り出せるように工夫した。
当日は4時前に起床。近所の友人の手配してくれたレンタカーで5時に家を出て、満を持して乗り込んだスタート地点りんくう公園。
沖合に関西国際空港を望み、連絡橋のそばにあるこの公園は、過去3回もスタート地点になった。同じ7時出発でも、2月初めの開催だった昨年に比べると、明るく暖かい。
顔なじみのスタッフの方に撮影してもらい、6:30よりブリーフィング。雲が多いものの晴れて、参加者の顔も明るい。
ほとんどの参加者はロードバイクだが、GIOS製非折りたたみ小径車で参加している方がいたのでご挨拶。この方には序盤から引き離され、結局最後まで追いつけなかった。径の少し大きなWO規格451ホイールとは言え、豪脚の持ち主だ。
他に少し小さめのホイール(22~24インチ?)を履いたリカンベントでの参加者がいたが、7:00出走組の折りたたみ小径車はどうやら私一人のようだった。
今回も一緒に参加した近所の友人も準備完了。自転車トレーニングはもちろん、最近は筋トレにも励んで平地も上りも能力を高めて、自己記録更新を狙っている。
車検を終え、定刻より少し早めの6:53に出走。序盤は友人の後について30km/h前後で進んでいく。
今は余裕があるが、トレーニング中の途中失速が続いていたので、ここでこのペースは大丈夫かな? というところ。事前に心拍数を150~160にキープすることを考えていたが、着いていくと170近くに上がってしまう。
離脱しようかとも思ったが、引いてもらえば自分の実力以上の速度をキープできる。今回は往復ともに向かい風になりかねない予報でもあり、独走が続くと無駄な体力を使ってしまう。しばらくは少しムリをして追走を続けた。
和泉鳥取駅付近でJR阪和線を渡り、最初の難関である雄ノ山峠へ上り始める。心拍数はどんどん上がり、170に達したので一旦友人から離脱。
7:38に雄ノ山峠に到達し、和歌山側の急坂を下っていく。昨年、仲間が転倒した区間だし、積載物の配置を変えたばかりなので、無理せず慎重に下っていく。
平地で安定していることはすでに感じていたが、下りではリアミッドシップ化でフロント荷重が減ったことで、カーブでのアンダーステア傾向が強くなった。これは最初ヒヤッとしたが、一方でフロントが軽くなってライン取りが容易になった。荷物の揺れの影響も少なくなり、慣れるに従って「これは良い」と独り言が出た。
和歌山市の平地に下りて、紀の川を渡る、しばし独走だったが、向かい風に逆らわずにペースを落としたところで集団に追い抜かれた。後ろにつかせてもらった。
8:04に25km地点の通過チェックポイントのコンビニに到着し、友人と再開。通過公式タイムになるレシートは8:07となった。
まだまだ序盤なので、集団もバラけておらず、参加者も元気いっぱいだ。ただ、友人はGARMINがフレーズしてしまい、走行中のデータが得られなくなった。私のモバイルバッテリーと繋いで再起動も試みたが上手く行かなかった。
トイレとパン1個の購入を急いで済ませ、パンを頬張って友人より先に出走。停車時間12分。脚力が知れている私は、速度アップよりも、できるだけ停車時間を減らすのが基本戦略。
チェーン交換、ブルベ仕様など [TORACLE(虎来る號)]
今日は午前中にトレーニングを終わらせて、午後からブルベに向けて装備の準備や自転車の整備をするつもりだったが、ミッシングリンクの脱落で帰宅がすっかり遅くなってしまった。
遅ればせの昼食を終えて、16時前からようやくTORACLE(虎来る號)の整備開始。ドライジーネ走行の後なので、サドルが低く、ペダルを外した状態。
ミッシングリンクは行方不明だし、脱落したチェーンはここ数ヶ月たまにギアに引っかかるような動きをすることがあった。
ゲンが悪いというのもあるが、この機会に新品に交換することにした。引っかかりが気になって、実はかなり前に今までと同じKMC X10SLを調達済みだった。まずはこれをフィルタークリーナーで洗浄して脱脂し、水洗いして外に干して乾かしておく。
交換をためらっていたのは、たまにしか引っかからず走行に大きな支障が無かったし、全然伸びていなかったから。今回もチェーンゲージで計測してみたが、交換の目安には遠く、まだまだ使えそうだ。特に渋いリンクが有るわけでもなく、なぜ引っかかるのかが謎だったが、今回よく観察すると外側に傷がある箇所があった。
これが原因なのかもしれないが、もったいないので外れたチェーンも洗って注油して保管しておくことにした。傷の箇所を長さ調整でカットしたリンクと交換すれば、問題なく使えるかもしれない。
チェーンが脱落したのは、クリーニングがしやすくなったと前向きに考えて、各部をクリーニング。まずは前後ギアやディレーラーの汚れを落とし、ホイールやブレーキ、フレーム等をクリーニングして注油していく。
しばらく前からダンシングするとギシギシ音がするようになっていたので、先週のトレーニング後にチェーンリングボルトや後部折りたたみリンク、ハンドル折りたたみQR、QRペダル台座、等を増し締めした。
今日のトレーニングではほとんどの音が消えていたが、思いっきり踏み込むとまだ少し異音が残っていた。そこで、前回手を付けなかったフレーム折りたたみ部を開いてクリーニングとグリスの塗布、QRの締付け具合も強めておいた。
上りに長距離にチェーン切れ [ぶどう坂-平城宮]
いよいよ来週3/18はブルベ200km本番。会社の好意でなんとか週一ペースでトレーニングを重ねているが、仕上がりはもうひとつ。ここ数週同じパターンなのだが、走り初めに脚が回らず、40~50km走ってようやく調子が出てくるが、70~80km程度で早くも売り切れて脚が回らなくなる。トレーニングでは100kmも走らないのがほとんどなのに走行後はぐったりで、倍以上の200kmの長丁場を走りきれるか不安な体たらくだ。
ともあれ本番前週は幸か不幸か業務の予定が延びて、週末に走れることになった。一緒にブルベに参加する近所の友人も伴って、TORACLE(CARACLE-S 2016試作車)で6:30ごろ出走した。今週末は久々に自転車部門も本業(金属加工)も土日休みなので、テック・ワン従業員のチームCARACLEでトレーニングをしようとの呼びかけもあった。
そこでまずは大和川沿い長吉川辺のコンビニに集合。CARACLEシリーズ4台(CARACLE-S×2、CARACLE-COZ×2)が並び、友人のGIANT製700Cロードを含めて5台が集合。
時間のないメンバーもいるので、チーム練習はぶどう坂。7:30過ぎに再出走して大和川堤防上の自転車道を東へ走る。
夏場は自転車や歩行者でごった返す堤防上だが、まだ寒く、日の出が遅いせいか通行者が少ない。最近はできるだけ堤防上を避けていたが、意外と走りやすかった。
生駒山系の南端が近づき、これから上るルート上にある仏舎利塔や変電所も見えてくる。
柏原市に入り、大和川沿いを離れて国道170号線旧道に入る。ほどなく、大県南交差点に到着。
信貴山に上るこのルートは、沿道にぶどう畑が多いことから通称「ぶどう坂」と呼ばれている。手頃なヒルクライムコースとして、自転車乗りに人気だ
「アタック」と書いたが、私はブルベに向けたロングライドトレーニングの前哨戦。心拍数を150未満に抑えることを意識して、最後尾からのんびり上っていく。
若手2人は、先に飛び出して上っていくが、今日は本気のタイムアタックというところまでは行ってないか? このコースの序盤は、ぶどう畑の間のつづら折りを、グイグイ高度を上げる急勾配。大阪平野を見下ろす景観がよく、キツいが達成感のある上りだ。
ブルベ対策平日トレ85km [竹内峠-桜井-穴虫峠]
名古屋サイクルトレンド、サイクルモードライド大阪と週末の仕事が続く中で、3月18日のブルベが近づいてきた。忙しい中ではあるが、会社の好意で平日に週一ペースでロングライドトレーニングを継続できている。今週も今日火曜日に代休をもらい、7時前にTORACLE(CARACLE-S 2016試作車)で出走した。
今日は概ね北風。となれば、南下すれば帰りがツラい。そこで東の奈良方面に向かうことにして、7時前に出走。週末から昨日朝までポカポカ陽気だったが、昨日の雨の後でぐっと冷え込んだ。それでも堺の最低気温は5度程度と、しばらく前に比べれば可愛いもの。アンダーウェアの重ね着をやめてもさほど寒くはない。
夜半まで雨が残ったので心配していたが、路面はやや湿っている場所もあるが、概ね乾いている。やや強めの横風は鬱陶しいが、向かい風でないだけマシ。とは言え平日は朝のラッシュで走りづらく、北野田駅近辺や貴志駅近辺の混雑を抜けるのに手間取った。サイクルモードライド大阪の疲れが抜けきらない身体も、調子が上がらず脚が回らない。
太子町のコンビニでカフェイン(コーヒー)を注入して、竹内峠に上るが身体が重い。先を考えて無理せず、心拍数は150程度を上限にペースをコントロールする。竹内峠到着は8:30ごろ。21km走るのに1時間半かかってしまった。
奈良側に降りてペースアップを図る。踏み込みすぎて脚にダメージを残さないように、回転を上げ気味に30km/h程度で竹内街道に続く横大路を東進していく。
横大路は建物に囲まれた1.5車線程度の区間が多いので、横風の影響も和らいだと思うが、車の行き違いなどで止められることもある。
ブルベ対策平日平地トレ80km
先週末は名古屋サイクルトレンドで、今週末はサイクルモードライド大阪と週末の仕事が続く。3月18日のブルベが近づいてきているが、下手をすれば週末のトレーニングは2/18の大阪最南端往復が最後かも知れない。さすがにトレーニング無しでブルベに挑むのは無謀なので、今日は週末出勤の代休を取らせてもらい、ロングライドトレーニングに出た
まだ名古屋出張の疲れが抜けきっておらず、なかなか起きられなかったが、7時過ぎに出走。2/18に国道26号線バイパス(第二阪和国道)を南下しているので、今日は奈良方面にでもと思ったが、天気予報によると風向きは東風のち西風。下手をすれば往復ともに向かい風になる。そこで今回も和歌山方面に向かうことにしたが、さすがにコースを少し変えた。
序盤はやや山手の泉葛城山方面に向かう時によく使うルートを進んで、泉北丘陵を乗り越える。疲れで身体がシャキリしないので、カフェインを注入しようとコンビニに立ち寄って、はたと気づいた。
「財布を忘れた!」
すでに16kmほど走っているし、戻るのも癪だ。飲料と携行食はある程度あるので、午前中ライドは何とかこなせるだろう。少し不安はあるが、貴重なトレーニングの機会を無駄にしないよう、先に進むことにした。
ららぽーと阪和道岸和田和泉ICを通過。そのまま府道40号線を越えて西進し、8:10頃に清酒「六甲おろし」製造元井坂酒造場を通りかかる。タイガースカラーのTORACLE(CARACLE-S 2016試作車)は、やはりここで記念撮影しなくては。
丘を乗り越えて蜻蛉池公園の脇を抜け、西進を続けるつもりが適当に進んでいたらほぼ北上していた。
府道30号線に当たったので、左折して南西方向に進路を再設定。平日の朝となれば交通量も結構あり、最初はなかなかペースも上がらなかった。それでも徐々に田園風景が広がるタイミングが増え、弱い追い風に乗ってペースも少しずつ上昇。9:05には日根野駅のそばを通過。
府道30号線は南下するに従い、低い丘を乗り越えるアップダウンが多くなる。脚があれば勢いで越えられる程度だが、ほぼ完全に平地だった国道26号線バイパスを進み、同行者2人に引っ張ってもらった2/18に比べると距離が伸びない。序盤の遠回りも不利に働いているだろう。アップダウンに対応する訓練と思って、できるだけペースを上げて先を急ぐ。