TORACLE-COZ組立て その6 [バーテープ、サドル交換]
[TORACLE-COZ組立て その5]からの続き
TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)は、入手したカーボン製ハンドルバーの幅やリーチが広がったことで、Di2エレクトリックケーブルの長さが不足して、バーテープを巻けない状態になっていた。
これまでより50mm長い、350mmエレクトリックケーブルを友人から借用したものの、先週末はミニベロツーリングフェスinしまなみ海道に参加していたので作業時間がなかった。今日になってようやく時間が取れたので、作業を進めていく。
まず、今までのケーブルを外す。この作業には専用着脱工具を使うのが無難だろう。デュアルコントロールレバー側は特に入り組んでいるので、強引に作業すると断線や周囲のパーツを傷めかねない。、
続いて長いケーブルを装着していく。装着時も専用工具で押し込むのが無難だろう。カチッと音がすればOK。
バーテープを巻く前に、ハーネステープでワイヤーやエレクトリックケーブルの位置決め。エレクトリックケーブルは50mm長いとさすがに長過ぎて、ステム付近で余って見苦しい。レバー側に引き込んで少したるみを作り、バーテープ下に巻き込むことにした。
位置決めが終わったら、バー全体をハーネステープで下巻き。これをやっておくとワイヤー類の固定がより確実になり、バーテープ裏面の粘着剤のこびりつきを防げる。
と言いながら、バーテープは裏面に粘着剤のないタイプを選択した。巻き始めのバーエンドにだけ両面テープを貼り、後はセンター付近でテープ留めするまで粘着剤なし。現時点ではポジション変更の可能性が高いし、適度な伸縮性のあるバーテープをしっかり巻けば、滅多なことで緩まないことを体験している。ただし、落車などでバーテープの一部が切れると全部ほどけてしまうはずだ。幸いそういう経験はないが、一般論としてはやはり粘着剤付きバーテープや、両面テープの併用をお薦めする。
生口島一周 [ミニベロツーリングフェスinしまなみ海道 その2]
ミニベロツーリングフェス in し まなみ海道Vol.4の2日目。早朝に高根島一周を終えて宿に戻ると程なく朝食。一夜干し(?)を各自のコンロで焼いて、朝から美味しいごはんを頂いた。
今日は私もツーリングに参加するので、出走準備を整えて8:30前には宿の向いにある船着き場へ。今さらながらウィンドブレーカーを着込んだが、風が強くなってきたので朝より寒いくらい。
今回はロードバイクのいないイベント。ミニベロばかりのゆったり走行になるだろうし、生口島を一周しても20kmちょい。興味を持った愛好家に試乗してもらいやすいように、ビンディングシューズは避けた。下半身はスニーカーにカジュアルウェアの短パン、上半身だけはメーカーの人間とわかるようにCARACLEロゴ入りのレーサージャージ。CARACLE-S スポーツパッケージも、ほとんど市販仕様のままの試乗車を持参し、TORACLE-Sは留守番。
一方、チームCARACLEリーダーF永さんは、CARACLE-Sのカスタマイズ例としてドロップハンドル化したフルチューン仕様に乗車。格好もほぼレーサー。
チームCARACLEエースのT田さんは、やはりレーサールック。こちらは愛好家に見てもらうために、ほぼ販売仕様のCARACLE-COZ試乗車に乗車。普段乗っているCOZ試作車はお留守番。
N岡さんは私と交代で今日は試乗会担当。上司とともに車で瀬戸田サンセットビーチに向けて先行した。ツーリング参加者は、8:40頃に宿を出発。
まずは瀬戸田サンセットビーチに向けて海沿いを南下。何組かに分かれているが、約50台ものミニベロが隊列を組んでいるのは壮観だ。
今日は基本的に昼食まで自由行動だが、希望者は生口島一周のオフィシャルオプショナルツアーに参加する。
手を上げて集まった参加者は32名。半数以上はこのツアーに参加するようだ。私もこのツアーに参加するが、F永さんとT田さんは2人で走るとのことで別行動になった。
ツアー参加者は9:10頃再出走。引き続き海岸沿いを南下していくと、大三島に渡る多々羅大橋が見えてくる。橋をくぐる直前には生口島名産のレモンの名のついた「レモン谷」の標識があり、斜面にレモンの木(らしきもの)が立ち並んでいた。
多々羅大橋をくぐり抜けて振り返ると、橋と青空とミニベロの隊列。道幅がそこそこあり、交通量も少なく、リラックスして走れるのがありがたい。
今回は先導するおのなび旅行社のIさんが、クリップマイク付きの拡声器で走りながらガイドをしてくれている。
Iさんが先導で立ち寄った最初のポイントに、ズラッと参加者のミニベロが並ぶ。生口島は島ごと美術館と銘打って、島のあちこちに不思議なオブジェが設置されている。
そのひとつであるこちらは「空/海 YURAGI」という海老塚耕一氏の作品で、多々羅大橋から1kmほど南の海岸沿いに鎮座している。一見すると錆びた鉄塊だが、見る角度によって表情を変える。参加者は穴に入ったり自転車と記念撮影したりとしばし鑑賞(?)。風が強く吹いているので、自転車が海に落ちたりしないかとヒヤヒヤ。
高根島一周朝ポタ [ミニベロツーリングフェスinしまなみ海道 その1]
この週末はミニベロツーリングフェス in し まなみ海道Vol.4が開催された。自転車のメッカしまなみ海道で「宿泊ツーリング」と「試乗会」を同時に開催するこのイベントに、CARACLEも参加することになった。
ツーリングの集合地、尾道に昨日(5/18)からに乗り込むと、ちょうど雨がパラパラ降ってきた。対岸に向島を望む尾道水道もどんよりした風情。せっかくの機会に残念だが、早く降って雨雲が夜のうちに抜けてくれる方がありがたい。
夕方から主催者と出展者の懇親会があり、尾道市街地のお店で親睦を深めた。
ほとんどライバル業者同士なのだが、折りたたみ自転車業者は、意外と仲がよい。我々は初参加なので、色々教えて頂いた。
ほどほどにお酒も頂いて、土砂降りの中を市街地を見下ろす山の上のビユウホテルセイザンに着くと、街は雨に煙っている。何とか夜のうちに雨が止むことを祈って22時頃には早々に就寝。
4時半に起床すると、まだ曇って入るが、雨は上がっているようだ。まだ薄暗い街も昨夜よりくっきり見える。
5:15頃には尾道城(非史跡)に隣接するホテルを出て、集合地の尾道駅に向かった。
山上から駆け下りれば、自転車で車道を迂回しても10分もかからないだろうが、昨夜は雨で自転車を下ろせなかったし、ツーリング参加メンバーは道に不案内(私は1日目走らない)なので、車で移動。5:30前には尾道駅前に到着し、ツーリング参加者の自転車を下ろす。
1日目はチームCARACLEの3名がツーリングに参加。チームリーダーF永さんは、これまでも強力な晴れ男ぶりを発揮してきたが、今回も数日前までの雨予報をひっくり返した。今回はCARACLE-Sのドロップハンドル化カスタマイズモデルで参加。チームエースT田さんは、CARACLE-COZ ライトモデルで参加。N岡さんはCARACLE-Sスポーツパッケージ。
TORACLE-COZ組立て その5 [カーボン製ハンドルバー入手]
[TORACLE-COZ組立て その4]からの続き
仮付けのアルミ製ハンドルバーで、ちょいのりはできるようになっていたTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)。昨日、ようやく本装着用のカーボン製ハンドルバーが届いた。本格的なポジション合わせのためにも、早速装着を試みた。
性能よりカラーが優先なのはTORA(虎)の名を背負った自転車の宿命。センターバルジ付近がイエローで、できれば丸断面・・・と思っていたらこれを発見した。
仮付けのアルミ製ハンドルバー、FSA製オメガコンパクトに当てがってみる。ハンドル幅は同じ420mmだが、オメガコンパクトは前後から見るとハの字になっており、ブレーキブラケット付近の幅が狭い。これが通勤レベルでも常用する気になれない理由だ。
オメガコンパクトを外して、カーボン製ハンドルバー並べてみると、エンド付近の幅はほぼ同じながら、肩部分の幅が違うことがわかる。
ここ10数年は軽量化や長めのステムを使用できることなどから、ショートリーチバーを使用することが多かったが、久々にポジション変化の大きなバーを使用することになる。
TORACLE-COZ組立て その4 [プレシェイクダウン]
[TORACLE-COZ組立て その3]からの続き
コンポを組み付けて、一応は走るための機能が揃ったTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)。本格的なポジション合わせはカーボンハンドルバー待ちだが、ちょい乗りくらいはできるように、いくつか生じていた課題解消に努めた。
最初にはシートQRを手持ちのゴールドカラーのものに交換。TORACLE(虎来る號)と言いながら黄色成分が少なかったが、まずは第一歩。
これはTORACLE-S(CARACLE-S 2016試作車)用に入手したが、軽量タイプで締め付けトルクが低く、カーボンシートポストと併用するとずり下がってくるためお蔵入りになっていた。TORACLE-COZでもズレが生じる恐れもあるが、セットしてみると今回は結構固定力を発揮している様子。しばらく試してみよう。
次に、日泉ケーブル製のブレーキインナーケーブルが、インラインアジャスター付属のアウターキャップの穴を通らなかった問題の検証と対策。ノギスで直径を測ってみたが、シマノ製インナーケーブルと大差はない。念のため手持ちのシマノ製インナーをキャップに通そうとしたが、これも無理。キャップの穴径の問題と判明。
手持ちのアウター先端キャップを比較してみると、全て内径5mmなのでブレーキ用で間違いないが、穴径はマチマチ。
径の大きく長さが短いシルバーのものを選んで、アジャスターの両側は無事に先端キャップを装着できた。
CARACLE純正アウターケーシングはアルミ線材とケブラー繊維を使用した超軽量品だが、ほつれやすい特性があるので先端キャップを使用することが望ましい
アウター先端を再度ヤスリがけして平滑かつ真円に仕上げ、インナーケーブルにグリスを薄く塗布して、アウターケーシングに注油しながら、前後ブレーキケーブルをセットし直していく。
ブレーキレバー側の末端には、数少なくなった手持ちの樹脂製アウターキャップを奢って組み付け直した。5mm径のブレーキアウターをカバーしながら5mm径の受けにセットできる便利な小物なのだが、廃番になったらしく現在は入手方法が見つからない。
せっかく貴重な品を使ったが、なぜかブレーキの引きが重くなってしまった。ギリギリのサイズの受けに締め付けられるのかも知れない。止む無く、キャップを外してアウターを直接挿入。ほつれが生じていないか時々確認するしかないか?