早朝避暑トレ? [鍋谷峠往復]
先週日曜日は昼まで走って軽い熱中症になり、翌月曜日にも夕方とは言え暑い中を走り回り、それ以来体調が今ひとつで、軽い倦怠感や耳鳴りがする。暑さは和らぐ気配もなく、休みの日は少しのんびりしたいところだ。とは言え、ノリクラまであと5週間ということは、週末トレーニングは最大であと4回しかできない。完全休養を取っている場合ではなく、かといって無茶は逆効果。そこで、いつもより30分早く出発して、最も手近な鍋谷峠を往復し、暑さがひどくなる前に帰宅する早朝避暑トレを計画した。
4:30に起床し、6:00出走の予定で友人と待ち合わせたが、用意に手間取り10分ほど遅刻。自分の都合で早めた時間に遅れて友人に迷惑を掛けてしまった。それでも平素より20分ほど早く出走し、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)で通い慣れた鍋谷峠へ向かう。早朝から少し体を動かすと汗ばむ気温。日なたで信号停車すると汗がたらたら流れる。今日も雲ひとつ無い快晴で容赦なく太陽が暴力的に照りつける。思ったより身体は動くが、やはり油断しない方が良いだろう。
国道170号線沿い、槇尾中学校横のコンビニで小休止してカフェイン(コーヒー)注入。ちょうど自転車乗りがおり、初心者らしい高校生くらいの男子3人とベテランらしい中年男性の取り合わせで和歌山に向かう話をしていた。恐らく夏の挑戦なのだろうが、この暑さでは初心者は心配。とは言え、女性が車で伴走しているようだったので、まあそれなら安心だ。
国道480号線に入って逢野トンネルを抜けると、真っ青な空の下に和泉山脈が立ちはだかっている。
ひときわ目立つ白いレーダードームのある三国山が話題になったりしたので、あそこまで上るか? なんて話にもなったが、今日は寄り道している場合では無いかもしれない。
父鬼集落下の定点観測地点の温度計は24度の表示。自宅付近よりはだいぶ涼しいが、それでも日差しは厳しい。
毎度の製材所前の鍋谷橋からアタックを開始。用心して心拍数170bpmを上回らないように序盤をセーブ。最初は調子が上がらず、失速気味に心拍数が150台に落ちてしまうこともあった。汗だけは派手にポタポタ流れ落ちていく。
中盤からコーヒーが効いてきたのか、やや脚が回りだして心拍数も170超を維持できるようになってきた。絶好調とは行かないが、最後は心拍数189bpmまで追い込んで、鍋谷峠へゴール。暑い中でも自転車乗りは多かったが、1台も抜かれず、ロードを3台抜いて上りきった。それでも、タイムは27分22秒と05/27の25分43秒よりかなりのダウン。序盤の不調が祟ったのだろうが、それでもCARACLE-Sのベストタイム27分28秒よりは短縮している。
アビィワンの大塚さんのこと
カンパニョーロとイタリア車を愛し、仕事を超えて自転車の魅力を伝えることに努めた自転車の大先輩が、マリア・ローザと共に旅立たれました。
サイクルハウス アビィワンの店長、大塚政宏さんとの出会いは恐らく1996年。前職時代に、仕入れで来社された時でした。当時でも骨董品だったクレーン(初代ジュラエース)のRDや、シマノ600のセンタープルブレーキが付いた私の通勤用ロードバイクを見て、「これ、あんたのか?」と声を掛けられました。
カンパを最も愛しながらも、少年時代から自転車に親しんだ大塚さんの知識は国産パーツを含めて幅広く、奥深いものでした。そんな大塚さんが経営するアビィワンを訪問したのは、それからまもなくでした。
恰幅のいい体格に口ひげを蓄え、時に厳しい物言いをされる大塚さんに、最初は怖さも感じていました。ところが交流を重ねるうちに、一見突き放しながらもしっかり見守り、親身に相談に乗ってくれる暖かい人柄であることがわかってきました(少なくとも、自転車を愛する後輩には)。
結婚して自宅が近所になった事もあり、頻繁に脚を運んだ2000年前後、「支店を作るので一緒にやらんか?」との誘いを受けました。非常に光栄な話で、私も真剣に考えました。とは言え、自分の使っているパーツ以外の整備には全く自信がなく、前職での仕事が軌道に乗っていた時期でもありました。結婚したばかりで、まもなく増える家族を思うと全く新しい仕事に取り組むリスクも考えざるを得ませんでした。
結局、お誘いを謝絶したこともあって合わせる顔がなく、しばらく足が遠のいたこともありました。それでも時折り仕入れに来社される大塚さんは、今まで通り親しく接していただきました。
海の日、夕涼みSakai散走!
堺 自転車のまちづくり・市民の会や、堺の自転車店により原則毎月第3日曜日に開催されている「Sakai散走」。「散走」とは自転車のイベントではなく、自転車を使って食や体験や観光をする新しい自転車の楽しみ方と定義づけられている。
以前も堺とお酒の歴史を辿る大人の堺散走に参加したことがあったが、今回久々に参加できたのは「海の日、夕涼みSakai散走!」と銘打たれた錦ロイヤルの長島さんの主催するイベント。
午後まで家庭の用事があったが、今回は15時集合のイベントなので、何とか参加できた。先の用事が済んでから家に一度戻る時間的余裕がないと予想されるので、参加する自転車を数時間屋外に置かなくてなならない。
そんな訳で、高額で目を引くTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)は避けた。街中を低速でウロウロするイベントなので、スタンドがあった方が便利だし、フラットハンドルの方が低速で扱いやすい。そんな訳で、自分のでなく、娘のCARACLE-Sを借用して参加した。
結局は40分ほど早く集合場所の堺市役所付近に着いてしまったが、なかもずからほんの3km走ってきただけでも汗だくになる猛暑。昨日熱中症気味なった事もあって、無理せず喫茶店に避難して待機し、15時直前に市役所前にやってきた。
市役所前にはすでに数人の参加者が集まっており、その中には白いCARACLE-Sの姿も! メーカーの人間としてはテンションの上がる展開で、2台の参加はBianchiと並ぶ本日の最大勢力(笑)。
オーナーはケロリンさんで、「小さくなるし、よく走るし」というコメントが大変ありがたかったです。奥様はブロンプトンでご参加。
ケロリンさんのCARACLE-Sを拝見すると、関節のボルトにマグネットが付けられている。「これは何ですか?」と尋ねると、外したペダルを付けるんです。強力なんでまず外れません」とのこと。磁石は百均で売っているものとのことで、これは面白い活用法だ。
CARACLE-S標準仕様には樹脂製の折りたたみペダルが付属するが、限定モデルのスポーツパッケージはペダルがオプションで着脱式の金属製ペダルの装着を勧めている。着脱式の欠点は「置き忘れ」の恐れがあることだが、外してすぐ車体にくっつけておけばその心配もなくなる。
新たに用意するボルト類はステンレスやアルミ、チタンといった錆びない(磁石が付かない)素材を採用しているCARACLE-Sだが、この関節にはサスペンションメーカーが添付してきたスチールボルト。数少ないスチール箇所をうまく活用している。
主催の長島さんや市民の会のHさんも現れ、総勢10名で開会式(?)。15時を過ぎても35度を超える高温でもあり、コースは臨機応変に変更する意向とのこと。
15:10に出走し、まずは旧堺燈台へ向かって、大小路の一本南側の裏道をゆったりと西進して堺中心部を横切っていく。
わずかな距離だが雲のほとんどない快晴の空からジリジリと太陽が照りつけ、信号待ちの度に汗が吹き出す。
堺旧港に到着し、堤防上に上がって遊歩道をさらに西進。
港の端に旧堺燈台が、端正な白い姿をあらわした。
普段は灯台内部は非公開だが、昨日と今日は海の日にちなんで一般公開される。
元より観光スポットではあるが、今日はたくさんの来訪者が灯台に向かう階段を上っていた。
外からは何度も眺めているが、中に入るのは私も初めて。窓を開け風通しの良い灯台内は意外と涼しい。
一葛で お腹いっぱい 猛暑かな [和泉葛城山牛滝ルート]
この三連休は急な用事で昨日走れなくなった一方で今日の予定が空いたので、急遽トレーニングに出ることにした。6:20頃、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)で自宅を出走。急な事にも関わらず、近所の友人が付き合ってくれたので6:30にコンビニで待ち合わせて、どこに行こうか相談。
先週までの豪雨の影響で山間部の道路は通行止めや荒れている区間があるかもしれないし、今日は35度超えの猛暑が予想される。結局、友人の提案で久々に和泉葛城山に上ることにした。「七葛」という言葉の通り、オンロードだけで7ルートもあるので、エスケープルートが選びやすいし、標高が高いので涼しいだろうとも思えた。
後のことは和泉葛城山に上ってから考えることにして、ひとまず再出走。7時台から日差しは厳しく、気温もすでに30度近い。信号待ちの度に汗が吹き出し、この後が思いやられる。水分を積極的に取ることを意識して、泉北の丘陵地帯を乗り越えていくと、こんな暑さの中でも自転車乗りは結構走っている。
心拍センサーがゆるくてズレたが、すでに汗でびしょびしょになって張り付いてしまい、走りながら位置が戻せない。仕方ないのでコンビニに立ち寄って、調整。
もうひとつ、昨日追加したTOPEAK製ライドケース マルチマウントの重みでライドケース マウント RXが下がってしまうので、固定ボルトを締め直したが、その後もズレに悩まされた。便利に使えそうなマウントだが、ズレを防ぐ方法を検討する必要がある。
友人に借用したフィジーク製アンタレスはお尻の座りがよく、悪くない感触。今日の70km超のライドくらいなら、痛みも出ずに快適に走ることができた。できれば100km超ライドで試しておきたいところだが、暑い時期は厳しいか?
ひとまず一番手近な牛滝ルートから和泉葛城山に登ろうと、国道170号線旧道から府道40号線に入ろうとした内畑町交差点に「通行止」の看板が立っていた。ちょっとネット検索してみた限りでは、この情報は見つけられずにいた。こんな箇所が他にもあるのでないかと心配になる。
娘のCARACLE-Sいじり [マッドガードステー加工]
DXタイプの純正マッドガードに交換した娘のCARACLE-Sは、1.25サイズの細身のタイヤに合わせてクリアランス調整したため松葉ステーの先端がかなり飛び出した。前側は足に当たる可能性が高いので装着時にカットしておいたが、リア側は時間切れでそのままになっていた。
通常走行する分には大きな機能上の問題はないだろうが、駐車時に服やバッグを引っ掛けたりする恐れがあるし、見栄えが良くない。TORACLE-COZ(CARACLE-COZ試作フレーム)をいじったあと、時間があったのでカットすることにした。
飛び出し長を測って、キャップが被さる分+数ミリ飛び出す程度に金ノコでカットしていく。先端はヤスリで平らにして、角を少し丸めてキャップが外れても引っかからないように加工しておく。
ついでに、リアエンドダボに近い方で軽く左右方向の曲げを入れる。これにより、エンドに平行にステーが接触するようになり、着脱の際に斜めに力がかからないので、アルミのネジ山を損傷する恐れが減少する。
という機能的な意味がないわけではないが、ステーがカーブせずに直線的になるので見栄えも良い、というのがメインの理由。昔からのランドナー乗りなら当たり前の作業だが、マッドガード自体が軽んじられる昨今では、こんな美意識を理解できない人が多い。今となっては自己満足の世界だ。
これにてリア側もステーの飛び出しが減って、機能的にも見栄えも改善した。プラスチック系(中にはアルミ芯があるが)のマッドガードでも、クリアランスの調整がしやすいのが松葉ステーの良いところ。これまた、機能というより見栄えの問題だが。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。