TORACLE-COZ組立て その13 [黄色成分追加、プチ軽量化]
[TORACLE-COZ組立て その12]からの続き
ゆるゆるとチューンナップを進めて、少しずつ戦闘力を上げてきたTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)のだが、ノリクラが月末に近づく中でお尻に火がついてきた。より一層の軽量化と、デザイン面の独自化(タイガースカラー化)を進めるべく、アクセルを踏み込まねばならない。
座り心地を試させてもらっていたフィジーク製サドルアンタレス(R3ラージ)はなかなか良い具合だったが、同じくフィジーク製のアリオネR1(これも借り物だが)の方がレールがカーボンで軽量なので、ノリクラに向けて再度変更済み。アンタレスは友人に返却したが、そのうち自分で購入しようと思う。それも、COZに付けるなら、やはり軽量なR1にしたいところ。
ノリクラには、2002年からずっとタイガース仕様で出場している。TORACLE-COZは徐々に黄色成分を増やしていたが、フレームが黒一色なので、やはりここをもっと派手にしたい。
すっとカッティングシートによる黄色成分の追加を考えていたが、ようやく具体的に動き出した。まずは一番目立つダウンチューブに胴抜きデザインで黄色を入れ、ロゴを黒抜きすることを考えた。慣れないながらも自分でデザインして、勤務先のカッティングマシンを借りて作成した。
いざ貼り付けようと思ったら、ボトル台座の存在を忘れていた。仕方ないので子供のコンパスを借りて円を書き、カッターで穴を開けた。
準備ができたのが、このシート。虎+CARACLEで、「TORACLE」を名乗るのはCARACLE-Sに続いて2台目。
できれば純正のロゴデザインを活かして、頭の「TO」だけ変更したかった。とは言えそんなデザイン能力も無いし、手元に似たフォントも見つからなかったので、いっそのこと全く違う字体にした。
ボトルケージを外して貼付する部分をきれいにして、中心になるフレーム上面から貼付け開始。ところが、これだけ大きな面積のカッティングシートを貼り付ける経験はなく、苦戦を強いられた。文字を抜いたところが上手くさばけず、しわになったり切れ目が入ってしまったり・・・。アプリケーションシート(転写シート)を使った方が良かっただろうか? それと、これは予想していたことだが、元々のロゴの凹凸がシートに浮き出てしまった。
どうにも不出来で満足はいかないが、サイズはピッタリのようで想定通りダウンチューブの下でわずかに重なった。上手く貼るためには、ロゴ抜きしない黄色のシートを下貼りして、黒いロゴを重ね張りした方がよかったかも知れない。
他の箇所にも、カッティングシートを貼り付けたいと思っているが、まずはダウンチューブだけでもかなり黄色が目立つようになった。
明日トレーニングに出るつもりなので、クリーニングや日常装備の除去はその後で行うつもり。今日のところはいくつかかのプチ軽量化を行った。
TORACLE-COZ組立て その12 [ハンドル周り諸々]
[TORACLE-COZ組立て その11]からの続き
フォークコラムをカットしたTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)の具合を鍋谷峠で検証したが、ヒザをぶつけることは一度もなかった。どうやらステムパッドも不要で、見栄えを犠牲にして前上がりステムにした甲斐はあったというところだ。
カットした32mmのコラムやスペーサー、緩衝材にしていたバーテープを合わせて約30gの軽量化にもなった。・・・微々たるものだが。
ガタ無しで装着できてはいたが、トップキャップとプレッシャープラグの隙間がギリギリなので、予告していた通りトップキャップの底部をテーパー上に削ることにした。
勤務先のボール盤を借りて、ボルトとナットで持ち手を作ってセットし、ヤスリで削った。ヤスリの切れ味(?)がもうひとつで、時間がかかった割に大して削れなかったが、クリアランスを2~3ミリ稼げたはずだ。
旋盤を使いこなせるスタッフに頼めば、もっときれいに効果的なサイズに削れただろうが、あまり専門的な機材を使っては一般の方の参考にならない。一部例外はあるが、できるだけ家庭か、せいぜい自転車店で対応可能なレベルのカスタマイズを心がけている。
ハンドル周りのもうひとつの宿題が、アクセサリーマウント。TOPEAK製ライドケース マルチマウントを装着してみたが、いくら固定ネジを締め付けても、カメラとモバイルバッテリーを装着すると母体のライドケース マウント RXの角度がずれて下がってしまう。一度滑りぐせがついてしまったので、マルチマウントを外してもiPhoneの重さだけでズレてしまう始末。
炎暑は続くよ、どこまでも [鍋谷峠2本]
地震に豪雨に連日の35度超えとトレーニングに集中しづらい状況が続く大阪だが、ノリクラ本番は刻々と迫ってくる。あと3週間、できるだけのことをやるしか無いので、今週も当然ヒルクライムトレーニング。
今日は5月に続いて服部産業のH本さんにご指導頂くことになった。6時に近所のコンビニで待ち合わせたが、10分前に到着すると、すでにH本さんはWilierゼロセッテで待機中。TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)の私はカフェイン(コーヒー)だけ注入させてもらって鍋谷峠に向かって出走した。
行く手の和泉山脈は相変わらずの青空の下に立ちはだかっている。朝から気温も高いが、少しは暑さに慣れてきたのか、最近はひと頃より身体も動くようになってきた。
製材所前の鍋谷橋で小休止。毎度のごとくここからアタックを開始した。 このところもうひとつタイムが伸びなかったが、今日はいつも以上に気合を入れてアタックをかけた。
とは言え、やたらと飛ばしても続かない。序盤は慎重にペースを上げていき、心拍数を170bpm台に持っていく。180bpmを超えないことを意識して、ペースの維持に努めた。今回もH本さんは斜め後ろにピタッと付いているので、気は抜けない。
恐らく、中盤まではまずまずのペースだったと思うが、終盤でやや失速。ラストスパートのペースも上がらないうちに、後ろから来たロード乗りに後ろに着かれた。峠まで数百メートルでスパートを掛けたロード乗りが私を抜いていき、H本さんもそれに着いていき置いてきぼり。必死で追いすがるが引き離されるばかりで、眼の前の峠がなかなか近付いてこない。
TORACLE-COZ組立て その11 [フォークコラムカット]
[TORACLE-COZ組立て その10]からの続き
TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)は今のところワンサイズで、トップチューブ長は530mm(ホリゾンタル換算)。私の体型(身長176cm)と極端な前乗りポジション、そしてダンシングを多用するという特殊事情からヒザがステム後端に接触しやすいという問題を抱えていた。
干渉を軽減できるか試すために、ステムの上下をひっくり返していた。何度かの峠トレーニングで、「解消」はしないまでも、「改善」することが検証できた。前上がりのステムは美しくないため迷っていたが、やはり機能的に走りやすいことが望ましい。意を決してフォークコラム(ステアリング管)をカットすることにした。
強度的にはステム上に薄いコラムスペーサーをセットする長さにカットすることが望ましい。ステムが上から下まで完全にコラムと嵌合するからだ。とは言え、COZのロゴマーク入り純正トップキャップと純正プレッシャープラグ(アンカーナット)の間は、隙間ゼロでも6.4mm。引き上げで持ち上がってくることを考えると、余裕を見て8~10mmのスペーサーを挟む必要が出てくる。
ヒザとの干渉を軽減することが目的なので、ステム上方にこれだけ飛び出すのでは意義が薄れてしまう。強度的にベストではないが、トップキャップがステムに直接載る高さにカットすることにした。
その場合は、逆にステム上端から8~10mm引っ込んだ位置でコラムをカットする必要がある。少しでもステムとの嵌合部分を長くしたいし、軽量化の意図もあって、猛虎四號に装着していたHIRAMEのプレッシャアンカーと比較してみた。
引き上げボルトの無い本体部分で重量を比較してみると、HIRAMEは約25g、COZ純正アンカーは約30gと重量差があったが、COZ純正は全長がかなり長く強度的な安心感がある。カーボンコラムの場合、内側からステムの締め付けを支える機能も重要なので、全長が短いと不安だ。
一方で上部に「つば」がある分、COZ純正品はコラムをより短くカットしなければならないという不利がある。とは言え、つばの部分もコラム同様に外側からの圧力を支えることができるはず。ここは、やはり純正品を使用することにした。上下を逆さにしてもなお、ステムの装着位置はかなり高いこともあって、約5gの軽量化のために全長の短いアンカーを採用するのは怖い。
現在のポジションでコラムの飛び出しは21mm。最近は、ここに30mmのスペーサーをはめてヒザとの干渉を検証していた。
トップキャップとプレッシャープラグの隙間を考えると、21+6.4=27.4mm以上のカットが必要。
引き上げによる持ち上がりを考えると、恐らく30mm以上のカットが必要だろう。それでも少しでも長く残しておきたいし、不可逆の作業なので、まずは28mmカットすることにした。
台風前の手短か坂トレ [鍋谷峠往復]
この週末はまた台風が近付いている。怪しい雲行きだが、ノリクラまで週末はあと4回しかないので何としても出走したい。昨夜は朝方に雨が降る予報が覆る事を願いつつ自転車の用意をして就寝。4時過ぎに起床して雨雲レーダーを見ると、幸い近くに雨雲は無い。台風本体はまだ遠く、周囲の雲がそろそろ三重県に近付いている様子。
よし、と朝食を摂って出走準備。速攻で飛び出すつもりがお腹を下して2回もトイレに行く羽目になったが、6時過ぎにはTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)で出走した。
コースは先週に続き、一番手近な峠である鍋谷峠を往復。今週は暑さを避けるためではなく、雨雲がやって来る前に帰宅するために取ったコース。
空はどんより曇っているが、行く手の和泉山脈の山の端(稜線)はまだ見えている。槇尾中学校の隣のコンビニでカフェイン(コーヒー)を注入して、休憩もそこそこに峠に向かう。
父鬼集落下の定点観測地点の温度計は24度。数字は先週と同じだが、日差しがないので体感的にはずいぶん涼しく感じる。ここまでの飲料の減り方も全然違う。
毎度の製材所前の鍋谷橋からアタック開始。こんな日でも、見覚えのある自転車乗り数人とすれ違う。少々の雨でもトレーニングを欠かさない人もいるのだろう。
序盤はペースが上がらなかったが、先週に比べれば体感温度がかなり低いこともあって、無理やり踏んでいるうちに少しずつ脚が回りだした。ちょっとした傾斜の変化も踏み込んで乗り越えられる。絶好調とまでは行かないが、ほぼ心拍数170bpm以上をキープできる。暑さでだれていたここ数週のことを思うと、調子は悪くないようだ。もっとも、涼しいと言ってもやはり汗はポタポタ流れ落ちる。