SAKAI散走アンバサダー養成講座
本日はSAKAI散走アンバサダー養成講座が開かれた。「散走」とは募集パンフレットによれば下記の通り。
「自転車で走ること」が目的ではなく、「自転車を活用して」散歩するように、ゆっくりと自転車で巡り、「歴史や文化」に触れたり、「食」を楽しんだりする自転車を活用した新しい楽しみ方です。
シマノのOVEが提唱した「散走」活動は、各地で自治体を巻き込んで普及しつつある。堺においても市役所職員や地元の商業団体、自転車店などが牽引役となって散走が広まりつつあるが、今回はその普及を担う散走アンバサダーを養成する講座で、受講すれば修了証が得られる。散走アンバサダーは下記のように記されている。
自転車の楽しみのひとつである『散走』を通じて堺の魅力発信、及び自転車の安全利用の普及を行う人
午後には散走体験も行う予定なので、自転車に乗るが終了後には懇親会も開かれる。CARACLEシリーズなら飲酒後は折りたたんで公共交通機関で帰宅すればよいのだが、今は脚に痛みが出ているので持ち運びが厳しい。アルコールを入れずに自走で帰るか、それともさかいコミュニティサイクルを借りるか当日まで悩んだが、朝に結構な雨が降り出し、否応なしに自走参加はできなくなった。
折しも自宅近辺ではだんじり祭の真っ最中で、乗ろうと思ったバスが運休。慌てて電車で市役所のある堺東に向かうことにしたが、脚が痛むので走ることもできない。身体が万全でないと、何かと不自由だ。
堺東に付く頃には天気は回復し、以降雨が降ることはなかった。開催までには間に合う時間に会場の堺市役所の地下会議室にたどり着いた。
机には自転車の安全走行についての資料や、堺市自転車地図、その他散走や堺市、自転車関係の資料が置かれていた。
10時より午前の部開催。3人の講師の講義を受ける。
お一人目はシマノ企画部文化推進室部長神保正彦氏。テーマは「散走について」。神保氏自身も関わって「自転車で行う散歩」として、青山のシマノの情報発信スペースOVEで始まった散走の提唱は、「自転車で走ることを目的にする」「速く走る」というそれまでのスポーツ自転車の使用方法の限界を打破するために始まったとのこと。
歩くより速く楽に移動でき、鉄道や車では見えにくいスポットを辿れる自転車の特性を活かして楽しむ「遊び」であり、歴史、グルメ、景色、イベント等々、楽しみ方は人それぞれ、とのこと。飛ばしているときには見えないものが見える、体育会系ではない文化系イベントと語られている。
感動、サプライズ、WOW・・・をもたらす散走だが、堺はランドマークの宝庫であり、散走に最適の地であるとの言及もあった。
お二人目は堺自転車のまちづくり・市民の会の副代表三船義博氏。散走を行う上で重要な、「自転車ルール・マナーについて」の講義。
(1)自転車は車の仲間
(2)自転車安全利用五則
・車道走行が原則
・車道は左側通行
・歩道は歩行者優先
・安全ルールを守る
・ヘルメット着用(子供は全国で義務付け、堺では大人も条例で義務付け)
チタンボルトのいたずら [大腿骨骨折後遺症]
ノリクラ以降、週末の仕事や悪天候でトレーニングに出られない週末が続いていた。9/23にようやく走れたが、終盤は左腿外側の痛みが強くなって苦労した。
9月の初め頃から違和感が出てきていたが、最初は筋肉痛かと思っていた。長期出張や展示会が続く中でだんだん痛みがひどくなり、9月後半にはランニングや立ちこぎをすると角度によって激痛が走るようになった。就寝時も左を下に寝るのが苦しく、寝返りを打つと激痛に目が覚める。気温や気圧によるのか波はあるのだが、日常生活や仕事にも支障が出てきた。
行きつけの整骨院や、勤務先近くの整形外科からも薦められて、手術を受けた病院で本日診察を受けた。どうやら、4年前の骨折の治療で埋め込んだチタンボルトが骨から露出した部分が周囲の組織を刺激している可能性が高いらしい。先に診察を受けた整形外科でチタンボルトを抜くか、露出部分を削ることを薦められたことを伝えると、担当医もボルトを抜くことを薦めるとの意見だった。
骨折した先の血流が不足して骨頭壊死を起こしている可能性もゼロではないので、MRI検査を希望するか聞かれたが、4年も経過しているし、痛みの場所からすればその可能性は低いと思われるので、それはひとまず断った。
チタンボルトの抜き取り手術を受けるとすれば、入院は二泊三日、術後一週間は入浴できないが、経過が良ければ二週間後には競技レベルのスポーツのトレーニングを再開しても良いとのこと。費用も思ったほど高額ではなかった。家族と勤務先に相談するために、その場では結論を出さなかったが、根本的な原因の解消のために手術を受けようかと思っている。
ただ、CARACLE-COZの新モデル出荷に加えて、これから台北サイクルショーにサイクルモードと展示会の連続を控え、このところ猫の手も借りたい忙しさ。今は休んでいる場合ではないので、しばらくは痛み止めでしのいで、サイクルモードが終わった11月中盤以降に手術を受けられないか相談してみようかと思っている。
幸いなことにこの秋はサイクルモードと日程が重なってスズカエンデューロには出場しないので、レース系イベントは当分ない。残念ながら、毎年11月後半に主催している串柿ツーリングは、たぶん中止することになるだろう。1月初めにはまた展示会があるので、それまでに自由に動けるようになっていなければならない。
チタンボルトのような骨折治療用インプラントを除去することにはメリット・デメリットの両方があり、これまで積極的に除去する必要性を感じていなかった。自転車乗りとしては、チタンボルトを埋め込んでいるというのもチューンナップされたようで悪い気がしなかったが、こんないたずらをするのならやはり取り去った方がよいだろう。
手術をしなくても痛みが収まる可能性もあるが、恐らく手術後回復するまで自転車で峠越えは難しそうだ。平地をゆったり流す程度なら問題ないので、地元堺ポタにでも取り組みますか。
ギアレシオ見直し [通勤用CARACLE-S]
あと5,000km走る(累計20,000km到達)ことを見据えてチェーンを交換し、ワイヤーやブレーキシューも交換した通勤用CARACLE-S。おかげで走行感も回復した中で気になってきたのが、変速レスポンスとギアレシオ。
サンツアー(RD、シフター)、スラム(カセットスプロケット)、KMC(チェーン)というメーカーごちゃ混ぜの組み合わせでは仕方のないことだが、トップ付近の変速がスムーズでない。特にセカンド位置でセッティングがシビアで、ちょっとしたことでチェーンがジャラジャラ言い出す。
また、ほぼ通勤と街中の移動という平地でしか使用しないので、しばしばギアレシオの飛びが気になる。これまでも11-26Tというカセットスプロケットを装着していたので、(現代では)クロス方向の構成だったが、しばしば3段目と4段目の間が欲しくなる。
そんな訳でこの機会にギアレシオを見直すことにした。と言っても、使用するのは恐らくあと5000kmほど。多額の予算をかけるものではないし、変えてみてしっくり来ないかもしれないので、試しに中古のカセットスプロケットを800円ちょっとで購入。シマノ製CS-HG50(9s)で、12-25Tの構成。上下ともに1Tずつ計2Tのクロス化というのはちょっと物足りないが、なかなか出物がなかったので、まずはこれで試してみることにした。クロス化はわずかでも、シュパーブプロRDの対応最小ギア12Tに収まるので、トップ付近の変速性能が改善するかもしれないと期待した。
トップが11→12Tに変わるので、釣り合い上フロントチェーンリングを大きくしたいと思っていたが、スズカエンデューロで使用したMicrOHERO製53Tの手持ちがあることを思い出した。12Tで47×11Tと同じギア比にするなら51.3Tなので53Tだとギアレシオが上がるが、追い風の時などは脚が回りきってしまうこともあったので、むしろ幸いかもしれない。
スプロケットに油汚れが固着して簡単に取れそうになかったので、カシメのピンを叩き出して外し、コグをバラバラにした。フィルタークリーナーを塗布して歯ブラシでこすり、水洗いして拭き上げてみた。
かなりきれいにはなったが、薄く浮いていたサビは残った。かなり使い込んでいたようで、消耗も激しい。価格が安かったので仕方ないし、試してみるには充分だろう。
ハブ周りを軽くクリーニングして、先程きれいにしたシマノ製カセットスプロケットをセットしていく。
ブレーキワイヤー、シュー交換 [通勤用CARACLE-S]
TORACLE-COZのマッドガード検討に続いて、通勤用CARACLE-Sの整備。あと5000km走ることを見据えて、徐々に消耗品を交換している。
まず、インナーワイヤーを交換した。今のところ、ほつれなどの支障はないが、恐らく2年以上交換していないので、転ばぬ先の杖で交換しておいた。
実は2ヶ月ほど前にシフトワイヤーがほつれてきたのを発見し、交換済み。理想的にはインナーワイヤー類を1年に1回くらい、定期的に交換すればトラブルを防げる。
ワイヤーをブレーキ本体に固定する前に、消耗しているブレーキシューも前後左右ともに交換。15,000kmで使用をやめるつもりだったので引っ張っていたが、すでに溝の一部が無くなるほど削れている。
主にMTBやクロスバイクなどの大径リムでの用途を想定した長いブレーキシューを20インチ車のリムに装着するのはただでさえシビアだが、CARACLE-Sのフロントはフォークの後側に台座があるので、シューが大きく傾き、さらに調整がシビアになる。
テクニックとして、全長の短いブレーキシューに交換すれば調整が楽になる。実際、TORACLE-Sではロード系の55mm長シューを装着できる「舟」を使っている。
それでも慣れというか、数多くのCARACLE-Sをいじってきたので、長いブレーキシューでもそれほど苦労なく装着できるようになった。今回もブレーキ純正のロングシューを装着した。
アウターケーシング内にパーツクリーナーを通してクリーニングしてから注油し、インナーワイヤーを通してブレーキ本体に仮固定。ブレーキレバーを強く握って初期伸びを取ってから、固定位置を微調整して本固定。左右バランスも調整してフロント側の装着完了。
リア側も同様に作業を進め、シューが減りすぎてブレーキング時にアームがマッドガードに接触していた問題も解消した。
アジャスターを締め込んだ状態でリードパイプをぎりぎり嵌め外しできる長さにワイヤー長を調整し、少しアジャスターを緩めてストロークを調整している。アジャスターを一体化したリードパイプを使用しているが、特にリア画はかなり傷んできている。こちらもそのうち交換しよう。
今日の作業はこれまで。外見はほとんど変化が見えないが、ひとまずトラブルに繋がりかねない消耗部品は交換できた。あとは安全性には関係ないが、みすぼらしくなったバーテープや、ギアレシオの見直しを行って、最低あと5000kmを気持ち良く走れる仕様にしていきたい。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
マッドガード検討 [TORACLE-COZ]
少しずつ決戦仕様から遠ざかっているTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)。今日は前々から考えていたマッドガードの検証と検討。6kg台のカーボンミニベロロードにマッドガード? と思われるだろうが、私は基本的に全ての所有自転車にマッドガードを装着している。
天気予報の精度向上と、外出先でもスマホで雨雲レーダーを確認できるようになって、不意の雨に遭うことはずいぶん減った。それでも、遠出をすれば予想外の雨に遭うこともあるし、晴れていても山中では清水などで路面が濡れていることがよくある。マッドガードがあれば、雨上がりに跳ね上げを気にせずにすぐ行動できる。
COZにはさすがに装着するか迷ったが、複数のご購入者から装着できるマッドガードについて質問を受けたこともあり、装着を検討することにした。
もっとも簡単に装着できて、スタイル的にも違和感が少なそうなモデルとして白羽の矢を立てたのは台湾のサニーウィル製のQR式マッドガード。TORACLE-Sに装着しているものと同タイプだ。あえて小径車用でなく、700Cにも対応する長めのサイズを選択している。
本来はオーソドックスなクロスバイクなどに装着することを想定したもの。色々な意味で特殊なCOZにポン付けできるとは思っていなかったが、台座をあてがってみたところ、リア側は装着自体は簡単にできそう。
とは言え、そのまま装着するとステーが長く伸びるので、長めのボルトとスペーサーを組み合わせてプレートをオフセットし、マッドガードを車体に近付けるように工夫した。
横から見た際の見栄えはもうひとつだが、機能的には問題のない状態に装着できた。
もちろん、QR式なので晴れた日や折りたたみ時に簡単に外すことができる。
問題は前側。本来はフォーククラウンの前側にプレートをボルト止めして、クラウンの下側を通した先にマッドガードを装着するが、COZはクラウンの前後幅が広すぎて、プレートを装着するのは不可能。
ではクラウンの後側に装着できないかとも思ったが、フォーククラウンの貫通穴をキャリパーブレーキが塞いでいる。
枕頭ナットが奥深くに沈んでいるので、猛虎四號のようにジルベルトウのナットを用いることもできない。
COZの標準仕様であるダイレクトマウントブレーキに変更すれば、フォーククラウンの貫通穴が空く。長いボルトを用いて後側に装着することはできそうだが、クラウン後面がボルト穴に対して斜めになっているので、カーボン製のクラウンに負担を掛けないか心配。プレートが長く後ろに飛び出すのも美しくない(TORACLE-Sはその状態だが)。何よりデュラエースで揃えるとなると、ダイレクトマウントブレーキの購入費用が高くつく。マッドガードのためにそこまで費用をかけるのか悩むところだ。
前側についてはもうちょっと方法を考えてみよう。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。