早春の明日香散走 [竹内峠-明日香-穴虫峠]
新型コロナウイルスの感染拡大で、台北サイクルショーとサイクルモードライド大阪が中止になり、4月の名古屋サイクルスポーツデイズも昨日延期が決まった。こうなると5月のサイクルドリームフェスタも予断を許さない。出展予定のイベントが軒並み開催されないので、暇かと言えばそうでもなく、CARACLE-S スズカ・リミテッドの発売準備や、他の新モデルの開発作業に(少なくとも平日は)忙しい。先行き不安な中で、前向きな仕事に取り組めることは、まだしも幸いだ。3月に毎週末走れるのも珍しいことで、(あまり嬉しくはないが)ある意味新型コロナウイルスのお陰でもある。昨日土曜日は出勤日だったし、どちらにしても天気が悪かった。今日日曜日は幸い、朝から晴れ予報。近所の友人はブルベ出場のため、今日は独り旅。それならと、今回も帰路に輪行する追い風ライドを考えたが、早朝は北東からの風で7時から南西の風になるという、出発早々に風向きが180度変わる予報。しかも 昼から午後にかけて、どんどん風が強くなるとのこと。
出発早々を除けば恐らく南西の風が吹く時間が長いだろう。追い風になる北東方向といえば奈良市方面かとも思ったが、大和路線や近鉄奈良線は帰宅するのに遠回りで時間がかかる。走った方が早いというオチになりかねない。行く先に悩んだが、とりあえず東に向かうことにして6:44にTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)で自宅出走。
脚が回るというほど調子が良いわけではないが、不調というほどでもない。スタート時から明るかったし、陽が昇ると一気に気温も上がってくると、身体が楽に動く。春の懸念である花粉も少ない日のようだ。この気温なら峠の下りもさほど苦ではなさそうなので、竹内峠を越えることにした。富田林の丘陵地帯を乗り越えて、近鉄喜志駅の東側で石川を渡る。空はよく晴れ、今のところ風は弱く、少し向かい風を感じるがさほど苦でもない。行く手の二上山もくっきり見える。
竹内峠へ上りながらこれからのルートを考えた。友人がブルベで通る名張を目指すことも頭をよぎったが、1月に名張市にタッチだけして輪行で帰ってきた時でも帰宅は昼を過ぎてしまった。友人が通るのは早くても11:30頃と思われ、そこまで待つこともできない。
午前中に帰宅できる輪行ルートを考えると目的地が絞られるのだが、竹内街道を上りながら「道の駅 近つ飛鳥の里・太子」の裏手を通った。かつて反正天皇がこ難波宮から石上神宮を詣でる際に二泊し、一泊目の羽曳野市飛鳥近辺を「近つ飛鳥」と名付け、二泊目の地である明日香村付近を「遠つ飛鳥」と名付けたとのこと。「そうだ、明日香に行こう」
目的地が決まり、竹内峠に7:55着。下りもさほど寒くないが、路面がまだ乾ききっていないので、抑えめの速度で下った。
奈良盆地に降りて竹内街道から横大路とつなぐ国道166号線をそのまま東に進む。風がやや強くなってきて南南東から吹き、ほぼ横風で微妙に向かい風気味。思惑通りの追い風ライドにはならなかったが、さほど辛くもないのでそのまま明日香を目指すことにした。ふと振り返ると越えてきた金剛山地が、青空の下にくっきりと美しい。停車して撮影したが、画像では美しさがもうひとつ。
ホイールスタビライザー検証 [THUNDER]
先日息子の通学車に装着したRINDOW製ホイール アライメント スタビライザー。意外と反応があったので、約1ヶ月使用した経過報告をしておく。
息子の通学車は26インチMTBクロスバイクTHUNDERに、超大型前カゴを装着している。面倒くさがりの息子にリアとの荷重分散といった手法は期待できず、ポンと一括して放り込める大きな荷物スペースを設けた。できるだけステアリングコラムに近づけてはいるが、空荷の状態でもステアリングが重く、駐輪時に勝手にハンドルが切れて不安定だ。荷物満載だと転倒の確率が高くなる。また、走行中にハンドルを切ると途中から急に切れ込む感じがある。
乗鞍ヒルクライムエントリー [金剛ロープウェイ]
通勤経路に面した医院で感染者が見つかったり、いよいよ身近にまで新型コロナウイルスの脅威が迫っている。本来なら、台北サイクルショーの出展を終えて今日は早朝の台北を自転車散歩し、午後の帰国便に乗っていたはず。別のスタッフが対応する予定だったサイクルモードライド大阪も中止になった。国内外の多くの自転車イベントが中止になり、製造や需要の悪影響も深刻だ。先の見えない状況に不安は拭えないが、これを怠ける言い訳にしてはならない。仕事も自転車活動も、できることには精一杯取り組んでいく。今朝は体調が思わしくなく、起床が辛かった。これは昨日遅くまで仕事をしていた疲れと、花粉症によるものと思われ、新型コロナウイルスに感染したわけではないだろう。
近所の友人と待ち合わせしているし、明日は雨の予報。先延ばしする訳にはいかないので、ダルい身体にむち打って、6:50にTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)で自宅出走。近所のコンビニで友人と合流して、さてどこへ行こうか? 風速は1mほどの北風の予報だったので、方向はそれほど意識しなくても良さそう。遠出はちょっと自信がなかったし、友人の提案通り金剛ロープウェイ乗り場まで上ることにした。
往路は国道310号線で河内長野方面に向かういつものルートの途中の松ヶ丘交差点で東に向かい、滝谷不動駅付近で石川を渡る。錦橋(高橋)を渡ったところでトイレ休憩。石川堤防上の道に面したこの小公園は自転車乗りが次々過ぎていく。新型コロナウイルスが流行していても、自転車ライドは感染リスクが低く、ためらう理由がないのだろう。
府道202号線で東に向かうと瀧谷不動尊に向かう激坂を乗り越える。走り始めは身体が重かったが、少しは動き出して、坂もスムーズに上ることができた。丘を2つほど乗り越えて、西楽寺前交差点で国道309号線(旧道)に合流。8:30頃、森屋交差点に到着し、ここから府道705号線に入って金剛ロープウェイ乗り場に向かいアタック開始。
上り始め直後は比較的脚も回っていたが、次第にペースダウン。友人に先行されたが、着いていくこともできない。思うように脚が回らず身体が重いということもあるが、このところの腰痛の悪化でシッティングで強く踏むのがツラい。必然的にダンシングが多くなるが、これも楽な訳ではない。
中盤は絶望的にしんどく、何台かロードバイクに抜かれた。後半の緩傾斜区間で少し回復し、その勢いで終盤もそれなりに頑張った。それでも、最後まで友人に先行されたまま、金剛ロープウェイ乗り場手前のゲートに到着。タイムは46分55秒。まあ、ひどいものだ。
こんな時期の早朝だが、道沿いの駐車場はかなり埋まっていた。新型コロナウイルスが流行していても、というか流行しているから街中を避けているのか、中高年の登山客の姿がかなり多かった。
引き返して下っていくと、次々と自転車が上ってくる。こんな情勢だが、自転車を楽しんでいる人はたくさんいる。下山途中で、千早城址付近の棚田の間を通る寄り道。菜の花畑が春を感じさせた。
雨上がりちょいトレ [堺浜周回]
昨日は仕事だったので今日走るつもりだったのだが、昨晩まで雨が続いたので路面濡れていることが予想できた。いつもより時間を遅らせて8時に近所のコンビニで近所の友人と待ち合わせたが、その時点でも路面はまだかなり濡れていた。山に向かえばもっとびしょびしょだろうし、スタートが遅れたので、半年ぶりに近場の堺浜に行くことにした。
約14.5km走って堺浜のコンビニに到着。まだ路面は湿っているが、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)にマッドガードを装備しているので、少なくとも身体は汚れない。
我々に続いてコンビニに到着したライダーの自転車はGERWORKSのバンブーバイク(竹製自転車)。お客さんである銀輪亭さんが代理店になっていることもあって、ビルダーのジェルソンさんとは展示会などでちょくちょくご挨拶する顔見知りだ。大量生産は難しいが、決してキワモノではなく、しっかり走れる自転車だ。
天然素材の自転車はスズメも違和感がないのか、ちょこんとサイクルコンピューターに止まってひと休み。
今年初の峠トレ(笑) [千早峠(金剛トンネル)-奥河内くろまろの郷]
2/9のブログの冒頭でちらっと触れたが、ほぼ毎年足を運んでいた台北サイクルショーの中止が正式に主催者から発表された。代わりに5月に特別展が予定されているが、大幅に規模を縮小するようだし、その時点の新型肺炎の状況は予想が難しい。幸か不幸か会期が重なっていたサイクルモードライド大坂に立ち会えることになったが、国内でも新型肺炎が広がり、各種イベントの中止や延期が相次いでいるのが気がかりだ。
先週末は出勤日と雨が続いて走れなかった。昨日も雨で、ようやく今日は晴れた。久々に近所の友人と都合が合い、近所のコンビニで7時に待ち合わせた。しばらくソロライドが続いたが、寒さに弱くなった事もあって平地の追い風ライド(帰路は輪行)を続けていた。低い峠をロングライドの途中にのんびり上るだけだったが、今日は気温が高めなこともあって、実に久しぶりに峠トレーニングをすることにした。考えてみれば標高400m(紀見峠)より高い峠に上るのは今年初めてだ。
千早峠(金剛トンネル)に上ることにして、TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作フレーム)で河内長野駅方面に向かう。強い北風に背中を押されて快調に進むが、帰路が心配。今日は連れがいるので、輪行で帰るわけにもいかない。河内長野駅近くのコンビニで小休止。じっとしていると寒いのは寒いが、陽が昇って今までよりはかなり暖かい。予想気温を見て、今日はバーミッツも外してきた。
河内長野駅裏手の諸越橋から、千早峠(金剛トンネル)に向けてアタック開始。久々なので、心拍数170bpmを超えないよう、意識して抑えめのペースで上っていく。観心寺手前の温度計は7度を表示。2月にしてはずいぶん暖かいと言えるだろう。
上りとはいえ緩斜面の多い千早峠(金剛トンネル)は追い風の効果もかなりあるようで、脚が回っている気分になる。とは言えやはり久々のヒルクライムアタックなので、ペースを抑えていても中盤から脚に疲労が蓄積してきた。このままだと終盤の急傾斜で失速しそうなので、その手前の石見川集落の緩斜面付近で意図的にペースを落として回復を図った。
ちょうどそのタイミングで、後ろから来たロードバイクに「おはようございます~」と抜かれてしまった。ちょっと悔しいが、ここは焦らず集落内はペースを抑え、終盤の急斜面に入っても心拍数170bpmを超えないようにコントロールする。負荷を一定に保って上り続けていると、先ほどのロードバイクとの差が詰まってきた。峠が近付いてきたこともあって徐々にペースを上げていき、心拍数は175~180bpm程度まで負荷を上げた。それでも、一気に抜き去れるほど速度差は付かない。先方もこちらを意識してか、それともラストスパートか、ペースが上がったようなので、おとなしく後ろをついていった。
最終盤の約1kmはさらにペースを上げて心拍数182bpmまで上げたが、抜き返すことはできずに峠に到達。先方はトンネルを越えて先に進んでいった。諸越橋からのタイムは47分46秒。自己ベストタイムの43分41秒にはほど遠いし、昨年のベストタイム44分58秒にも差があるが、2ヶ月ぶりのヒルクライムにしては悪くない。
友人も年初以来の遠出とのことだったが、2分と空けずにゴール。しばらく休憩している間にも、女性を含めて次々と自転車乗りが上ってくる。三連休の中日とは言え、冬場の峠にこれだけ人手があるのは驚きだ。
岩見川の温度計が5度だったので、峠の気温はそれと同じか少し低いくらいか? じっとしていると、やはり冷えてくる。今日はここで引き返して大阪側に下り始めたが、バーミッツ無しでも指がそれほど凍えない。標高が下がると気温が上がるのを肌で感じた。
久々の峠トレーニングということもあるが、峠で引き返したのは道の駅奥河内くろまろの郷で開催されるベックオン2020最新ロードバイク試乗会を見学したかったから。
三日市駅方面に下り、烏帽子形公園のある岡を乗り越えて、道の駅に到着したのは10:15くらいだったが、すでのここまで乗ってきた自転車が多数駐められており、多くの自転車乗りが試乗に出ていることがわかる。
会場にある試乗車はハイエンドロードバイクとe-bikeが中心だったが、ディスクブレーキ比率がほぼ100%に近いことに驚かされた。主に空力的理由で採用が遅れていたTTバイクなどもディスク化されており、ハイエンドロードに関しては「新車はディスク」というが流れが完全に定着したことが伺える。一方で、ユーザーがここまで乗ってきた自転車を観察すると、ディスク率は10%未満だった。現時点で使用しているユーザーはまだ少数派だが、今後は一定以上のグレード(シマノならTiagra以上)はディスクブレーキ装着車を購入するのが自然になるだろう。リムブレーキの購入は軽量化にこだわるヒルクライマーなど、ごく一部の用途に限られるようになると思われる。これから数年で、ロードバイクのブレーキが一気に入れ替わるのはどうやら間違いないが、果たして折りたたみ自転車にはどこまで波及するだろうか? メーカーの人間としては考えさせられる機会になった。
主催者に面が割れてるし(笑)、時間的な制約もあって試乗はしなかった。帰路は府道217号線(途中から天野街道と重複)の細道を経由して、丘陵地帯をショートカット。往路と対象的に、横風に煽られ、向かい風に苦しみながらストレスの貯まる走りとなったが、荒山公園の前を通ったので少し梅林を覗いてみた。
品種によるが、見頃の梅の花が多く、見ごたえがあった。新型肺炎の影響で梅まつりは中止になったが、梅林は開放されているのでたくさんの見物客が訪れていた。梅と桜の時期は駐車場が有料になるので、自転車で訪れるのがおすすめ。
12:46に帰宅。今日は春の気配を感じる機会になった。新型肺炎の影響で先行きの不安もあるが、街中に出かけるよりは自転車で郊外を走る方が感染リスクも少ないだろう。個人的にも季節の変化は楽しんでいきたい。
■STRAVA
今年初の峠トレ(笑) [千早峠(金剛トンネル)-奥河内くろまろの郷] | ライド | Strava
■本日の走行記録(自転車)
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2020/02/23 6:49:19
自転車完了: 2020/02/23 11:46:13
バイクタイム: 2:34:54
停止時間: 2:21:47
距離: 58.93 km
平均スピード: 時速 22.83 km/h
登り: 769 m
カロリー: 1554 kcal
平均心拍数: 119 bpm
最大心拍数: 182 bpm
平均ペダルペース: 67 rpm
最高ペダルペース: 120 rpm
今月の走行距離: 541 km
今年の走行距離: 1237 km
先月の走行距離: 696 km
昨年の走行距離: 9346 km