関西シクロ観戦 [第6戦・生駒くろんど池]
忙しい年末ではあるが(毎回同じ出だしだ)、今日も自転車行事。前から狙っていた関西シクロクロスの観戦に出かけた。
出発が遅れたのと駐車場が満車で、本日の会場であるくろんど池入りは10:45頃。C2(カテゴリー2・中級男性)とCL1(上級女性)のレースが行われていたが、すでにトップクラスはゴール済み。facebook友達になっていただいた、ビチコルサ アヴェル店長阿部良之氏やパナソニックレディース所属の豊岡英子選手のゴールを見られなかった。残念。 orz
参加者はもちろん、観戦に来ている人も結構多く、シクロクロス人気が高まっているのを感じた。
着いた早々にC2とCL1の表彰式。ツール・ド・フランスに最も近い日本人の一人、スキルシマノの土井雪広選手がC2で優勝していたのにはびっくり。C1じゃないのね?
CL1は順当に豊岡英子選手が優勝。表彰台前には自転車と共に、愛用のデコヘルも。
表彰台も期待していた阿部店長はどうしたのだろう? とリザルトを見てみると、30位でゴールとのこと。意外な成績にトラブルでもあったのかと思っていたが、後でfacebookをチェックすると「折れてました」のコメントと共にレントゲン写真がアップされてました。どうやらレース中に骨折するような深刻なトラブルがあったようだ。色々大変だと思いますが、お大事にしてください。
その後、ジュニアやキッズ、初級女性、40歳以上男子などのレースや表彰式を観戦。仮装している選手や応援者も多く、寒い中ではあるが盛り上がっている。
お昼の試走時間にくろんど池を一周するコースを歩いて回ってみた。入り江(?)には氷が張っており、朝は氷点下に冷え込んでいたことがわかる。
さあ、いよいよC1(上級男子)のスタート。選手たちはスタートから少し離れた駐車場に待機。
来年から移籍する辻善光選手は、今日が最後の宇都宮ブリッツェンジャージ。得意先のサイクルライフショップ白星店長、辻正光さんのご次男で、ご本人とは「みんなの輪チャリティーライドin奈良」でご一緒したご縁からfacebook友達になっていただいた。もっとも、まともにお話ししたのはその時だけなので、辻さんの方は私の顔は憶えていないだろう。要は一方的なファンだということ。それは阿部店長も、豊岡選手も同じだ。
続いて、それ以外の選手が少しでも良いスタートポジションを確保するために、ダッシュでスタート地点に向かう。すでに戦いは始まっている。
コースの中でも階段には観客が多い。太鼓(コンガ?)などの鳴り物で応援する人もいて、賑やかに盛り上げている。
すぐ目の前を、国内トップクラス選手が自転車を担いで次々上っていく。迫力だ。
残念ながら上位のゴールは見られなかったが、ゴール後泣き崩れている辻選手を目撃。ブリッツェン選手として最後のレースに感慨深いものがあるのだろう。ちょっと憚られたので撮影するのは自粛。
表彰式が始まり、辻選手は3位とのこと。最後のレースでチームジャージをちゃんと表彰台に上げた。涙目の辻選手に周りも感動。これからはロードレース選手としての活動に専念するのでシクロクロスに参加することは難しくなりそうとのことだが、できればまた至近距離で走る姿を拝見したいものだ。
表彰式の後、お声を掛けたかったが、親しい選手やスタッフの方々を話をされていたので、ここでおいとました。
シクロクロスは人気が高まっているとは言え、ロードレースに比べればマイナーで観客も少なく、スピードも遅いため、走る選手のすぐ近くまで寄ることができる。初心者でもトップクラスのロード選手と同じ大会に出場することができる(カテゴリーは違うが)のも考えてみればすごいこと。私自身は腰痛持ちで「担ぎ」ができないので出場は難しいが、これからも観戦する機会を作っていこうと思う。次は新年1/22に堺グリーン広場で開催される、関西シクロ第9戦に行こうと思っている。
■本日のフォトアルバム
フォト蔵の月間アップロード容量制限の関係ですべての画像がアップロードできませんでした。月が変わりましたら、追加します。
全画像を掲載しました(2012/01/01)
※こちらにも画像を掲載しました(低解像度ですが)
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.221110684629958.52213.100001930841769&type=1&l=e129c26272
ホワイト・ヒルクラスマス [和泉葛城山]
忙しい年末、しかもクリスマス寒波がやって来ているところではあるが、先週末も食当りでロクな運動をしていないので、ヨメさんとも相談して今日土曜日の午前中はトレーニング時間をもらった。
寒いわ眠いわでふとんが恋しいが、必死の思いで4時過ぎに起床。ちょうど6時に自宅を出走。池の水が凍っている様子はないので、氷点下までは下がらなかったのだろうが、寒さに慣れていない身体にはコタえる。
天気予報では西風が強そうだったので、東(奈良方面)に向かうと帰りがツラそう。そこで今日はまず南(和歌山方面)に向かい、和泉葛城山を越えて和歌山側に降り、紀の川沿いを追い風に乗って東進。鍋谷峠を越えて帰阪するプランを立てた。
まずは和泉葛城山へ向かい、次第に薄明るくなってきた和泉市納花町付近。行く手の和泉山脈には、ちょっとヤバそうな黒雲がかかっている。
山に近付いた内畑町付近。路面が濡れていて、路肩にチラホラ白い物が・・・。どうやらつい先ほどまで雪が降っていたようだ。空模様も怪しいし悩むところだが、iPhoneで雨雲レーダーを見るとごく小さな雨雲のようだ。取りあえず行けるところまで、と前進続行。
牛滝に向かう府道40号線を上っていくと、路面にうっすら雪が積もった箇所が増えてきた。ところが、いよやかの郷の前まで来るとむしろ雪は減ってきた。和泉葛城山へ向かう分岐でしばし考えたが、(またも)取りあえず行けるところまで・・・。
いきなり現れるコンクリ舗装の急坂には毎度てこずらされる。とは言え、上り始めは意外に雪も少なく、路面も乾き気味だったので、後輪のスリップもほどほどに何とかダンシングでも上っていける。
しかし、上るにつれてやはり白い物が出てきた。それでもうっすらと積もっている程度なので、何とか上っていける。
尾根筋が近付くと木々の合間から平野が見下ろせる。あちらは晴れているが、こちらの上空は黒雲だ。
谷筋から上り詰め、尾根筋に上ってくると傾斜はゆるくなるのだが、雪は次第に深さを増してきた。ここまでは足を着かずに上ってきたが、もはやタイムを計るような状況ではない。木々の間から見下ろす大阪平野は晴れているが、こちらは銀世界。毎度、進退に悩みながらも、取りあえず行けるところまで(^^;。
ここまで積もってくると、傾斜がゆるくてもダンシングは難しい。シッティングで後輪にトルクをかけながら必死で上り続ける。マッドガードの間に雪が固まり勝手にブレーキがかかるので、時々わざと前輪を持ち上げて雪を落としながら上り続ける。
9時前に、無事和泉葛城山頂に到着。幸い、積雪はせいぜい5cm程度で、車の轍の上を走ればナロータイヤでも上ってこられた。辺りは一面雪景色。今日は、予想していなかったホワイト・クリスマス(イブ)。いや、ホワイト・ヒルクラスマスか?
ここまでは勢いで上ってきたが、山頂で頭を冷やした。雪中ヒルクライムでかなり疲れたし、状況のわからない和歌山側に下るのは危険と判断。素直に来た道を引き返すことにした。
雪道は当然下りの方が危険。慎重にゆっくり下っていく。雪の上には車の轍ばかりで、自転車のタイヤ痕はない。車にしては細い轍があったので、ひょっとしてMTBかと思ったが、途中で停車しているオートバイに追いついたので、これも自転車ではなかった。こんな積雪の上を、しかもナロータイヤで上るバカは私くらいだろう。ま、年中峠ばかり上っていると、年に1回くらいは、こんなこともある。ある意味、慣れたものだ。
林間からはよく晴れた関西空港が見下ろせるが、こちらは非常に寒い。特に手の指先が凍えてブレーキ操作がツラい。手の平にミニカイロを入れているのだが、指先までは暖まらず、時々停まってカイロを握りしめる。
尾根筋を離れ、谷に向かって下り出すと、途端に路面の雪が減る。上ってきた道ながら、急な変化に驚き。こうなると、下りのペースも上がるのだが、手の指先はさらにツラい。
このルートは木がジャマで、大阪平野をちゃんと見下ろせる場所がなかなかないが、かなり下ってきたこの地点からは絶景。
ふと気が付くと心拍計が全く機能していない。キー操作も受け付けない。このところスピードセンサーの調子が悪いが、ケイデンスも心拍数も表示されず、「E→3」という謎の表示が出ている。この後も回復せず、結局家に帰ってからリセット操作をして復旧した。残念ながら、今日の心拍データは無しだ。
府道40号線に戻ったが、身体が冷えきったせいか、頭がボーとして、目の焦点も合わず視界がぼやける。これはヤバいとペダルを回して身体を暖めてようとしたが、下り坂ではそれも限界がある。一番近いコンビニ駆け込もうと、R170旧道は素通りして、市街地に向かって下り続けた。
R170新道との交差点ですれ違った団体。どうやらコスミッククリエイトさんのチームらしい。牛滝までならよいが、和泉葛城山は止めといた方が、助言すれば良かったのだが、こちらにも余裕がなかった。
積川町交差点でコンビニを見つけ、暖房のある店内に入ってひと心地。トイレに入って鏡に写った自分の姿を見ると、ヘルメットのせいで髪は逆立ち、寒さで目は充血、鼻は真っ赤で、かなりの不審人物。うーむ、気を付けねば。
暖かい缶コーヒーを飲んで気合いを入れ、走りを再開。といっても、もうひと上りする余裕は、時間的にも体力的にもない。ちょっと行きと違う道を辿ったりもしたが、基本的に素直に家路をたどり、11:15頃帰宅した。
雪上走行に関しては慣れてもいるし、充分に安全に配慮して走行したつもりだが、人に勧めるものではない。私自身、今年は身体がまだ寒さに順応していないせいか、今日は後半に体調が良くなかった。雪に限らず、自分の体調やスキルと相談しながら、少しずつレベルアップしていかないと、痛い目に遭う。特に単独行で、ムチャは禁物だ。引き返す勇気も大事だ、と(自分の行動を棚に上げて)言っておこう。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2011/12/24 6:00:35
完了: 2011/12/24 11:15:19
バイクタイム: 3:31:20
停止時間: 1:43:15
距離: 67.27 km
平均スピード: 時速 19.10 km
最高スピード: 時速 77.08 km
登り: 909 メートル
カロリー: 1598 kcal
■本日のフォトアルバム
カンピロバクターの襲撃 [燈明岳山歩き]
この秋(特に11月)は仕事絡みの自転車イベントで週末が埋まり、家族で出かける機会が少なかった。動きやすい季節を逃して遅きに失した観はあるが、今日は家族で山歩きに出かけることにした。
で、どこに行くか? 久々だし、気温が低いので子供連れであまりハードなことはリスキー。手ごろなコースを考えていたが、先日の串柿ツーリングで見かけていた、この看板のことを思い出した。ネットで情報を集め、この看板に従って燈明岳を登り、余裕があれば三国山方面まで脚を伸ばそうというプランを立てた。
お弁当を持って、まずは車で堀越観音に向かったが、途中でこちらは青信号を直進していたのに、対向車線の車が強引に右折してきた。あわや正面衝突の危機を、(感覚的には)わずか10数センチの距離でかわしたものの、幸先の悪い出だしとなった。
堀越観音近くの駐車場に車を止めて、山道を歩き始める。寒い中ではあるが息子は元気で、先頭をどんどん進んでいく。
ところが、分岐が多いのに案内看板は少ない。iPhoneのGPSと連動したマップソフトで大まかな現在地はわかるが、細かいハイキング道までは掲載されていないので、正しいルートがわかりにくい。
大きな踏み跡を選んで進んでいたつもりだったが、途中から下り基調でこんな荒れた道になってきた。どうやらこの道は間違い。ひとつ前の分岐まで引き返した。
何とか本来のルートらしき道に戻り、また上る。どうもふくらはぎがチクチクすると感じていたが、そのチクチクがだんだん上に上がってきた。ついに太ももが痛み出したので、堅い虫でも上がってきたのか? でもこの寒い時期に、とズボンの中を覗いてみると、顔を出したのは杉の枯れ葉。
足を動かす度に一方向に傾いた杉の葉が押さえつけられて、徐々に上がってきたらしい。ちょっと驚き。
途中からは地図ソフトにも掲載されているコンクリ舗装のしっかりした道に。ヨメさんと娘はゆっくり歩いてついてくるが、私と息子が先頭争奪戦。最後は上り坂を二人でダッシュして、いいトレーニングになった?
ちょうど昼頃に燈明岳展望台に到着。紀の川を見下ろし、高野山方面を望む絶景。
展望台でお弁当を食べていると、朝から下り気味だったお腹が痛み出した。山中にトイレがある訳もなく、仕方なく下山することにした。
急ぎ足で山を下るが、持病のヒザが痛み出した。痛みをこらえながら駐車場まで戻り、慌ててトイレに駆け込んだ。
ひとまずホッとしたが、おなかの痛みは完全に治まらず、ヒザ痛もあるのでもう一度山に入ることは断念した。すぐ近くに堀越観音があるので、参拝することにした。自転車で何度も立ち寄っているが、境内を全て見たことはなかった。本堂の上にある不動明王のお堂などは初参拝。
本堂に降りると、三週間前には見事な黄色だったイチョウの葉が全て落ちていた。
そばでは、さざんか(推定樹齢500年の老樹)の花が咲いており、季節の移り変わりを感じさせた。
お腹の具合が悪いので、早々に引き上げて家路に着いたが、次第に身体がだるくなり、頭がフラフラしてきた。家に帰って寝込んでしまい、体温を計ると38.6度。どうやら単なる下痢ではなさそうだ。
翌18日は一日寝込んだが、月曜にはほぼ復調した。症状を診てヨメさんはカンピロバクターによる食中毒ではないか、とのこと。家族は無事だし、先週私だけ外食したことがあったので、心当たりもある。症状もぴったり当てはまるので、どうやらその疑い濃厚だ。
とは言え、同行者は平気な人が多いようだし、私の身心の疲労が溜まって抵抗力が落ちていたことが、発症に繋がったのかもしれない。何とか忙しい時期を乗り切ってホッとしていたが、気が緩んでいたのかもしれない。やはり体調管理は大事だ。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2011/12/17 11:07:23
完了: 2011/12/17 13:20:53
移動時間: 1:07:07
停止時間: 1:06:06
距離: 4.48 km
平均: 14:59 /km
最高ペース: 10:09 /km
登り: 164 メートル
降り: 179 メートル
カロリー: 215
■本日のフォトアルバム
伝説の壁坂、久々の挑戦 [信貴山-暗峠]
週末全てに仕事絡みの自転車イベントが入った11月が終わり、先週土曜は自転車から離れて阪神タイガースのファン感謝デーに行って来た。息子共々盛り上がり、日曜は走る元気もなく、久々に自宅でのんびり。
さて、今週末はどうするか? 今シーズンは冬になっても自転車ばかりだったので、ジョギングというパターンも考えたが、やはり二週間に一度は自転車に乗っておきたい。では、ロングライドか峠か?
シーズンオフなのでトレーニングライドばかりでは、ツマらない。普段あまり行かないルートがないか考えていたが、結局、久々に暗(くらがり)峠に登ってみることにした。11/13の帰省ライドでひとつ東の榁木峠を越え、暗峠をあらためて意識した。
加えて、12/3放映のテレビ番組「リミッターズ・ハイ」で暗峠が、自動車さえ上るのが困難な「日本一の急坂」として取り上げられた。
R308の阪奈国境、暗峠は国道でありながら急坂、激坂、壁坂、様々な表現がされる規格外の峠だ。はっきり言って、ここは自転車のトレーニングに行くところではない。どちらかというと、根性を鍛えに行く所と言った方がいいだろう。腰痛を患ってからは、上ることを諦めて、すっかりご無沙汰していた。
この所、何度か急坂を上る機会があったが、思った以上に苦しまずに上ることができた。そこで、まずは難易度の低い奈良側から暗峠に挑戦し、様子を伺うことにしたのだ。
暗峠だけではさすがに上りが少なすぎるので、その前に信貴山に上る通称「ぶどう坂」を上ることにした。ここも非常に久しぶりだ。
6:20頃自宅を出走し、最低気温2度の冷え込みの中、中央環状線(府道2号線)を北上。大和川と交差したところで、土手上のサイクリングロードに入り東へ。上ったばかりの朝日がまぶしい。
R170旧道に入り、大県南交差点。ここがぶどう坂の上り口。先日の十三峠行きでは素通りしたが、気になっていたのだ。前方にこれから上る道が見える。
ノリクラ向けのトレーニングには、急坂すぎるし標高も低い。交通量も多いことから敬遠していたが、久々に上ってみると意外にスイスイ。見晴らしがよくヘアピンコーナーが続くので、一見すると凄そうだが、序盤は実はまだマシ。
後に暗峠が控えているのでセーブしていたが、意外と疲れてきた。尾根を越えた後半は傾斜の緩急が激しいせいで記憶よりタフなコースだったが、妙にお腹が空いたのでハンガーノック気味だったのかもしれない。昨日買い込んだミニあんパンをかじったりしながら、のんびり上った。
奈良側にちょっと下ったところで、信貴山朝護孫子寺へ寄ってみた。寺の参道に架かる開運橋の手前に、この看板。珍しい戦前のカンチレバー構造で国の登録有形文化財になったとのこと。
今日はカンチレバーブレーキを装着した自転車で、カンチレバー橋を渡ることになった(実は2回目だが)。
信貴山朝護孫子寺は、聖徳太子が物部氏と戦う際に毘沙門天が現れ、それが寅年寅の日寅の刻であったことから、虎を縁としている。境内にはこんな巨大な虎の張り子(大寅、世界一福寅)もある。と、なれば当然阪神タイガースにも縁の名刹(?)。
赤門をくぐったら、本堂はまだはるか上。久々なのですっかり境内の配置を忘れていたが、これはクリート付のシューズでは厳しい。時間もかかりそうなので、今日はここで引き返した。途中、大寅に阪神優勝祈願。
下る途中で県道236号線から離れて、生駒山系の中腹を走る信貴フラワーロードを北進。奈良盆地は晴れているが、朝もやに煙っている。寒いが気持ちのいい天気。
アップダウンを繰り返す信貴フラワーロードはなかなかタフなコース。最後は東山駅方面に下るが、斜め後ろに戻るようなコースになるので、地図にあった細道に入ってショートカットを試みた。
ところがその道は落ち葉が積もるコンクリート舗装の凸凹道で、とても快適なルートとは言えない。それでも田畑の間の道は風情があるとも言えたが・・・。
何と、途中から舗装が途切れて、ドロドロのダートに。引き返すのはしゃくだし、相当上り返す必要がある。意地になって進み続けたが、自転車がずいぶん汚れてしまった。大失敗の巻。
ようやく舗装路に復帰して尾平尾町の住宅街に。ここまで来れば暗峠へ続くR308は目の前だが、アップダウンと入り組んだ道で、なかなかたどり着けない。iPhoneの地図には道があっても、階段状の急坂があるダートの細道だったりで、行きつ戻りつ。
ようやくR308にたどり着いたが、これもうっかりすると通りすぎてしまいそうなただの路地だ。
久々のR308は住宅地の中の細道から始まり、徐々に傾斜がキツくなってくる。集落が途切れた地点で「↑暗峠」の標識と、生駒山頂のアンテナ群が見えた。この辺りから本格的に急傾斜が始まる。
断続的に現れる集落の中を、コンクリ舗装の急坂がぐんぐん上っていく。舗装がスムーズでないので走りにくいが、ギアをフルインナーにぶち込んで、立ちこぎで何とか上っていく。
中盤はやや傾斜がマシになり、アスファルト舗装に。と言っても、息がつけるような傾斜ではない。
そして最後にまたコンクリ舗装が現れた。距離はわずかだし、舗装もキレイだが、ここが本当にキツい。前26×後24Tの反則ギアでも、ムリに直登しようとすると、前輪が浮くか、後輪がスリップしそうになる。幸い、道幅が少し広いので、久々に蛇行。今日はドライコンディションだから何とかなったが、ウェットだったら絶対ムリだ。
ふっと傾斜が緩くなり、目の前に生駒信貴スカイラインをくぐるトンネルが現れた。よし、ようやく終了、と思ったらトンネルの中が一番傾斜がキツかった。何とか死ぬ気で突破。
10:00ちょうどに石畳の暗峠に到達。久々の暗峠は奈良側からでもかなりの厳しさだったが、何とか足をつかずに上りきることができた。よし、近いうちに大阪側からも上ってみるか、と気分も昂揚。
以前よりも茶店や土産物屋が増えているようだ。主にハイカーだが、結構人も歩いている。こんな難路の上に集落があるのは違和感があるが、古くからの街道の証拠だろう。往時は大阪と奈良を結ぶ最短ルートととして賑わったそうだ。
峠の平坦部分の端っこ。これから、大阪側に下る急坂が始まる地点。谷の間に大阪平野が見える。毎度のことながら、違和感のある風景。
下り始めてすぐ、あらためて傾斜の凄さに戦慄した。谷伝いに一気に直降する道は、腰を思いっ切り後ろに引き、力いっぱいブレーキを握り締めていないと、前転しそう。奈良側とは比べ物にならない厳しさだ。
と、見覚えのある風景が。先日のリミッターズ・ハイで、車も上れない「傾斜角日本一のヘアピンカーブ」として取り上げられてはいたが、生で見ると一段とえげつない。自動車のスリップ痕が何筋も残るこの傾斜を見て欲しい。路面がかなり荒れているのもわかるだろう。
iPhoneを路面に置いて、角度を計ってみたら「21°」の表示。「%」じゃないですよ、「度」です「度」。道路傾斜の表示として一般的に使用される%表示に直すと『38.4%』ということです。カーブのイン側とは言え、これは絶対に国道の傾斜じゃありません。前述のリミッターズ・ハイでは測量士らしき人が計測して「37.185%」と表示してましたので、こちらの方が正確でしょうが、いずれにしてもとんでもない傾斜です。
先ほどの昂揚もどこへやら。すっかり戦意を消失(^^;。考えてみれば腰痛を患う前でも、大阪側から足をつかずに上り切れたことはないんだし・・・。記憶が薄れて、なめてました、ハイ。
さらに急坂を下り続けると、枚岡公園の中を通り抜けていく。紅葉がキレイなわき道でパチリ。
枚岡公園を抜けると住宅街。新旧の家屋が細道沿いにびっちり続いている。この急傾斜では生活も大変だろう。
目の前が開け、近鉄奈良線の線路が横切れば、酷道は終了。10:30過ぎ。
初めて来た人は迷うことが多いようだが、私の自転車が置いてある細道が正解。「国道」という先入観を捨てて、標識通りに細道に突入すれば、それが暗峠道だ。ただし、私が出てきたのは一方通行出口なので、自動車向けの標識に従って少し迂回した方がよいだろう。自転車は逆走可能だが、車が結構多いので危険だ。
ここからはR308も国道の姿を取り戻す。二車線になり傾斜のゆるくなったR308を進み、中央環状線(府道2号線)で南下。ちょうど正午に帰宅した。
暗峠の大阪側は、下っただけでも恐るべき急坂であることを、あらためて思い知らされた。記憶を辿れば、私のヘルメットがたった一回役立ったのが暗峠の『上り』だった。急傾斜のあまり、踏み込んだ途端に前輪が浮き、そのまま後転してゴロゴロと坂道を転げ落ちたのた。上りでヘルメットが必要な坂は、ここくらいだろう。
腰痛を患ってからはご無沙汰していたが、近いうちに大阪側の暗峠に挑戦するかどうか? 果たして私の脚(と腰)は保つのか? ちょっとおじけずいている(^^;。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2011/12/10 6:22:39
完了: 2011/12/10 12:00:07
バイクタイム: 3:30:38
停止時間: 2:06:43
距離: 73.92km
平均スピード: 時速 21.06 km
最高スピード: 時速 66.83 km
登り: 856 メートル
カロリー: 1517 kcal
POLAR CS200CADの記録 (スピードメーター不調)
走行距離: –.-km
消費カロリー:3005kcal
計測時間:5:37:07
平均心拍数:129
最大心拍数:178
平均速度:–.-km/h
最高速度:–.-km/h
平均ケイデンス: 78
最大ケイデンス:125
心拍数ターゲットゾーン:130-152
ターゲットゾーン以下時間:2:48:39
ターゲットゾーン内時間:2:10:34
ターゲットゾーン以上時間:0:37:54
走行時間:-:–:–
累計走行距離:3073.5km(2010年12月10日より)
■本日のフォトアルバム
串柿ツーリング本番も晴天 [鍋谷峠-串柿の里-堀越観音-蔵王峠]
先週の淡路島ツーリングへの参加に引き続いて、今週は私が企画を請け負った別のショップさんのツーリング企画「串柿の里ツーリング」の本番。東西サイクルモードで始まった自転車漬けの11月の週末も、ようやく終盤だ。
冷え込んだ中、7時にショップさんに集合した参加者は、私を含めて4名。早出して来てくれた店長に見送られて出走。
幹線道路嫌いの私の趣味で、まずは熊野街道に沿って南下。鳳を過ぎてから府道36号線に入ってさらに延長線上の216号線と進み、光明池付近を過ぎた和田町交差点から間道を抜けてR170旧道に入った。のんびり走るには良いルートだと思うが、ロードバイクの3人にはペースを上げにくいルートだったかもしれない。
新旧R170が交差する槇尾中南交差点のコンビニが、山にはいる前の最終の買出し地点。あとは、帰路も後半までこないとコンビニはない。
R480に入り、父鬼集落下の温度計は4度を表示。今シーズン初めて経験する低温だ。着込んでは来たが、身体がまだ寒さに慣れていないのでツラい。日射しがあるのが救い。
製材所前の鍋谷橋で小休止。ここから、各自のペースで峠を目指してもらった。
日本一周の経験もあるK賀さんは、ロードバイクに慣れておらず、今日はフラットペダルだったにも関わらず、ぐんぐん上っていく。この先のルートを考えると、ここで全力を使い果たすわけにもいかないので、着いていくのを断念して、自分のペースで上ることにした。
初めてのルートに用心してペースを落としたK賀さんを峠の数百メートル前で追い越したが、この方をビンディングペダルで本気で走らせたらとても敵いそうにない。私も29分40秒と、オフシーズンのこの時期にしては悪くないタイムだったのに、ここまで追いつけなかった。
年上のT本さん、Tさんも続々ゴール。T本さんは今年和泉葛城山に100回上った猛者。Tさんも坂は慣れていないと言いながら、さほど差がつかないいいペース。今回は山道ライドの入門的な企画だったが、思ったより順調に進んでいる。
鍋谷峠で小休止した後は、峠の分岐を東に入りもうひと上り。これが結構きつい傾斜で、慣れない方にはちょっとツラい上り。フラットペダルのK賀も辛そう。交通量は皆無に等しい道だが、今日はオフロードバイクの一団が追い抜いていった。
三国山頂に上っていく道との分岐がひとまずのピーク。「堀越観音→」の標識のある方向に下っていく。
慣れていないロードバイクには過酷なコンクリ舗装の急坂を下っていくと、集落に出て風景が開ける。高野山方向の山々が見渡せる絶景。10/29の試走時に続いて、今回も晴れてよかった。気温もだいぶ過ごしやすくなってきた。
大久保の集落には、見事に一面の串柿。かつらぎ町観光協会のウェブページによれば、11/10から約5日間が見頃との記述もあり、見頃を過ぎているのではないかと心配していたが杞憂に終わった。青色の空とオレンジ色の柿の対比が美しい。
一眼レフを抱えたカメラマンも何人も歩いていた。我々も走ったり停まったりしながら串柿を見物して大久保の集落を通りすぎ、文蔵の滝付近まで急勾配を一気に下る。
さて、実はここからが本日一番きつい上り坂だ。距離2.3kmで標高差300mを上るので、平均勾配は約13%。途中の中畑の集落にも串柿が吊るされており、さっき下った谷をはさんで大久保の集落を見晴らす絶景なのだが、皆さん景色を楽しむ余裕もないほど苦しんでいる様子。
「キツすぎるコースだったかなあ?」とは思ったが、時間には余裕を持った計画なので、「上りは押してでも大丈夫ですよ」と声を掛け、各自のペースで上ってもらう。T本さんは和泉葛城山で鍛えているだけに、足を着くこともなくスイスイと上っていき、私が写真を撮っている間に姿が見えなくなった。昼食場所を過ぎてしまうとまずいので、急いで追いかけたがなかなか追いつけない。
結局、ちょっと行き過ぎた所でようやく追いつき、止っていただいた。ちょうどその時我々と反対から自転車のグループが下ってきたので、「こんちわ~」と挨拶。中にはクロスバイクの女性もいたが、過酷な蔵王峠の峠道を上ってきたのだから大したものだ、
T本さんにはUターンしてちょっと戻って頂き、昼食場所の前で待つとほどなく後続の2人がやって来た。
11:20頃には茅葺き茶屋 月空に到着。古民家を活用したお茶屋さんで、少ないながらも食事メニューもある。下見の時に顔を会わせた店長さんは私を憶えてくれていた。
機織り機なども置かれた和室で、チキンカレーと生姜入り紅茶をいただいた。静かな山中でゆったりと落ち着いたひととき。
時間に余裕もあるのですっかりリラックスして、食事を頂いたあとも自己紹介や、今日のコースを振り返って話が続いた。昼食前の急坂はやはり過酷だったようで、「文蔵の滝まで下った時に、やばいと思った」との感想も。ただ、実はまだ過酷なルートが終わったわけではないんです。
1時間以上のんびりしてから茶屋を出てみると、庭では猫が日なたぼっこ。これから向かう堀越観音が見渡せる。
山中に見事な庭園が広がっており、境内のイチョウが見事。ひと月前の下見の時は緑だった葉が黄色くなって、青空に映える。たまたま同じ堺から来た参拝客と話したが、自転車で来たことに驚いていた。
堀越の集落を抜けて小さな峠を越えると、東側は見晴らしのよいゆるい下り。橋本方面まで見下ろせる。
峠のそばに鳥居が立ち並ぶ葛城蔵王権現社があるので、ちょっと参拝。役の行者由来の古刹とのことだが、今日は社務所も閉まっていた。
府道61号線の大阪側を下り始めると、ここが今日最後の難所。舗装はされているが、うっそうと暗い谷沿いの細道で、路面も荒れて小石や小枝が散乱している。路面に水が流れている箇所も多いし、対向車もたまにやってくる。3人にも充分に注意して下るようにお願いし、ちょくちょく止って後ろの様子を確認しながら慎重に下る。
が、何度目かの停止で、後続を待っていたがなかなかやって来ない。引き返してみると、Tさんの前輪がパンクしたとのこと。やはり慣れない方には過酷すぎる道だったのだろう。企画者として反省だ。
チューブを交換して走り始めたものの、すぐに「パーン」という音がして再度Tさんがパンク(というかバースト)。タイヤ裏に異物がないか確認したり、リムフラップを確認したりしたが特に異状は発見できない。「続くときは続くんですよね」なんて話をしながら、再度チューブを交換して下りを再開。大阪側は北側斜面なせいもあるだろうが、止っていると暗く寒々しく、身体が冷える。14時前だというのに夕方のよう。
この後もこんな風に石を埋め込んだコンクリート舗装もあり、ナロータイヤには過酷な道が続いたが、光滝寺キャンプ場付近でようやくまともな道に戻ってきた。
夏場には川遊びやキャンプの車でごったがえす道だが、今日は通行車両も少なく、走りやすい。
ここから石川沿いに府道218号線を下ろうかとも思ったが、皆さんはまだ余裕があるので、近道になる関西サイクルスポーツセンター前を通るルートを進むことにした。
関西サイクルスポーツセンターまでの上りは、記憶より楽な印象。滝畑ダム側からなら、これからも使えそうだ。
R170旧道に突き当たると正面に天野山金剛寺。境内を抜けて天野街道に入った。
車がまず通らない天野街道は自転車初心者向きの好ルートだが、ちょっと路面が荒れている箇所もある。ナロータイヤの熟練者にはどうだったかな? と、思いながらも、途中の石碑の解説(ネットの受け売り)などをしながら、自分の趣味のルートを辿ってもらった。
ここは河内長野、大阪狭山、堺の三市が合わさる地点。周辺で一番標高が高く、見晴らしがいい。
その後は天野街道を外れ、府道38号線で西に向かい、間道を経て泉北二号線(府道61号線)の終点まで北進。往路と同じ熊野街道に入った。ここまで来ればあと少し。
信号待ちでTさんが、前輪タイヤのサイドが裂け、チューブがはみ出ていることを発見。連続パンクの原因はこれだったようだ。無茶なコースのお陰でタイヤまでダメにしてしまい、申し訳ない限りだ。
16時過ぎにショップさんに帰着。4人で記念撮影。晴天に恵まれて、景色だけは素晴らしい一日だった。皆さんはいいプランだったと言って下さったが、過酷なコースで参加者に負担を掛け過ぎてしまったことは反省しなければいけない。次の機会があればもっと配慮して企画しようと思う。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2011/11/26 6:06:54
完了: 2011/11/26 17:46:14
バイクタイム: 4:35:38
停止時間: 7:03:34
距離: 92.78km
平均スピード: 時速 20.20 km
最高スピード: 時速 64.65 km
登り: 1220 メートル
カロリー: 1897 kcal
POLAR CS200CADの記録 (スピードメーター不調)
走行距離: 88.3km
消費カロリー:2338kcal
計測時間:8:36:03
平均心拍数:121
最大心拍数:—
平均速度:15.9km/h
最高速度:50.8km/h
平均ケイデンス: 73
最大ケイデンス:115
心拍数ターゲットゾーン:130-152
ターゲットゾーン以下時間:3:35:27
ターゲットゾーン内時間:1:02:18
ターゲットゾーン以上時間:1:06:35
走行時間:-:–:–
累計走行距離:2718.6km(2010年12月10日より)
■本日のフォトアルバム