気紛れな 時雨吹き込む 扉閉じ [新通勤車組立て・その4]
日が出ても 起きぬ子供ら 温き床 [新通勤車組立て・その3]からの続き
午前中の千早峠往復後に洗車した猛虎四號を、午後一番に注油。バイクポリッシュで拭き上げたりと、クリーニングの仕上げ。これでピカピカになった。後はフレーム内に侵入した水分を追い出すために、シートポストを抜いておいた。
まずはシュパーブプロのフロントディレイラーを装着。アウターギアとの間隔はこんなものだろう。外側のプレートがギアと平行になるように装着する。すでにリアディレイラーは装着済み。
続いてチェーンを装着しようとして、コネクティングピンを使いきっていることに気付いた。
貴重なサンツアーチェーンを通勤用に使用するのはもったいないので、猛虎参號ではシマノのHGチェーン、CN-HG91を使用していた。今回もそれを流用するのだが、HGチェーンの難点は、チェーンを繋ぐのにコネクティングピンが必要なこと。やむなく、チェーンは後回し。
時雨避け 友と長居の 軒の下 [千早峠(金剛トンネル)往復]
体調が悪くバテバテになった先週末だったが、その後も通勤ライドでさえ身体がだるいという日が続いた。仕事が多忙だったこともあって平日のジョグトレもサボったが、週末が近づくに連れ少しずつマシになってきた。何かに感染していたのか、急な冷え込みに身体が対応できなかったのか、原因は不明だが若いころのようにはいかなくなってきたことがモドカシイ。
天候の良かった三連休の初日は、子供の参観で出走断念。二日目の今日と、三日目の明日はいずれも天候がスッキリしない予報だが、今日はまだマシな様子。大きな雨雲がやってくる前に、さっと午前中ライドをしようと走りだした。
本当は友人とブルベ的なロングライドをしようと10月から計画しているのだが、天候が悪かったり、用事があったりで、なかなか土曜日に丸一日確保できない。翌日は仕事の日曜日に無茶はしたくないし・・・。ともあれ、今日も近所の友人と短時間ライド。
小さな雨雲が流れてきて出発早々ポツポツ雨が降ってきたが、これはすぐに止んだ。私の体調が復調しているかは、最終的には走ってみないとわからないので、まずは様子見で河内長野方面へ。好調とは言えないが、平地ではある程度足は回る。
河内長野駅で雨雲レーダーをチェックしてみると、西から雲が流れてきているが、しばらくは大丈夫と判断。千早峠(金剛トンネル)に向かって上り始めた。
上りでの体調を確認するために、まずは駅裏からいきなり始まる急坂を、ペースを上げ気味に走ってみた。本調子とは言えないが、ある程度身体は動く。さすがに全力アタックを続けるところまでは復調していないようなので、傾斜が落ち着いたところでペースを落とし、その後は友人の後ろに着いて行った。
観心寺前の温度計は曇り空の下を15度。曇り空のお陰で放射冷却が弱いのか、自転車ライドにはちょうどよい気温。
日が出ても 起きぬ子供ら 温き床 [新通勤車組立て・その3]
嵐過ぎ 長袖選ぶ 稽古前 [新通勤車組立て・その2]からの続き
三連休初日の今日はよい天気だったが、子供の参観日だったので自転車ライドは明日に先送り。午後に少し時間が取れたので通勤車組立ての続き。
まずはブレーキワイヤー。ブレーキレバーの位置を決め、アウターワイヤーの長さを決めてカット。ハンドルポジションを変えることも考えて、少し長めにしておく。
このブレーキ用アウターワイヤーは通常のコイル状のスチールではなく、シフトワイヤーのように何本もの細ワイヤーを縦方向に束ね、さらにケブラー繊維で包んでいる。そのため、ブレーキング時のたわみが非常に少なく、ダイレクトなブレーキ感が得られる。ぐにゃっとせず、ガツンと効くのだ。始めて装着した時には、剛性感の低いカンチブレーキがまるでサイドプル(キャリパー)ブレーキのような感触になったので、驚いた。今回は猛虎参號から外したものを再利用する。
蒼天に 傷跡残し 野分去り [紀見峠-玉川峡-鍋谷峠]
台風が未明に通過した昨日は、1日スッキリしない天気で、午後にも雨がぱらついたりしたので走りに出ないで正解だった。仕切り直して本日は6:30過ぎに近所の友人と一緒に出走。先週末も天気が優れず遠出は2週間ぶり。その前週も淡路島ののんびりツーリングだったので、トレーニング的な走りは3週間ぶり。久々の猛虎四號はハンドルポジションを少し変えたこともあってか、どうも余所余所しい。
最低気温が10度近くまで下がる予報に、長袖ジャージにレッグウォーマーを身に付けた。ついこの間まで暑さと戦っていたのに、今度は寒さとの戦いだ。
今日はまず紀見峠を目指して、西高野街道を経由して河内長野駅前を通過。旧高野街道風情が残る西條合資会社付近の一角では、入り口に車両通行止の看板が立ち、何やらイベントがあるよう。
近寄ってみると、あちらこちらで出店の準備中。今日は高野街道まつりとのことで、河内長野駅から三日市駅の間で色んなイベントが予定されているらしい。我々が通ったのは8時前で、まだ準備中だったのが残念。
三日市駅を過ぎたところからいつもの遊歩道に入り、紀見峠へ上り始める。途中、ちょっと息が上がったが、間が開いて心肺能力が落ちているのかなあと、さほど不調とは思わず国道371号線旧道の紀見峠(紀伊見峠)には8:30頃到達。台風直後だが、路面に水が流れている箇所があるくらいで、ここまではさほど支障なし。
紀見峠にも「紀伊見峠ふるさと展望」の幟が立ち並び、高野街道の橋本市側でも今日はイベントがあるよう。
嵐過ぎ 長袖選ぶ 稽古前 [新通勤車組立て・その2]
連日の 雨降り止まぬ 野分前 [新通勤車組立て・その1]からの続き
先週末から雨を降らせ続けた台風27号が未明に最接近し、朝のうちは雨が残った。山道はびしょびしょだろうし、実は身体が満身創痍。右左の肩痛につづいて腰の調子も良くない。加えて、昨日左手親指の爪の先端をはがしてしまった。そんな事情で明日走りに出ようとしたが、整骨院に行ったり、トイレの故障を直したりでのんびりは出来ずバタバタ。
午後からようやく時間が取れたので、新通勤車の組立ての続き。やぐらなしの鉄製しかなかった26.6mmのシートピラー(シートポスト)だが、自転車処ぽたりんぐぅさんにフレームと時代がぴったり合うスギノSP-KCを譲って頂いた。1987年のサイクルスポーツ実用カタログによると、当時の定価2400円、230mm、275g。高級品ではないが、やぐら部分が鉄プレスなどではなくちゃんと軽合金の鋳造製で、溝切りと目盛りが入った80年台前半らしいデザイン。長さが短いのでそれほど重くはない。
個人的には1990年前後の、のっぺりした凹凸の少ないパーツ類の方が好みだが、これはこれで味がある。もっとも、他のパーツはほとんどのっぺり系。ここだけ不釣り合いではあるのだが、時代的には許容範囲だろう。
次にハンドル周りのセッティングに入ろうかと思ったが、その前にワイヤー長を決めなければ二度手間になる。そこで、ブレーキ本体の準備作業。
このフレームはラージサイズ(というか、昔はこれがノーマル)なので、現在主流のスモールサイズアーチは使用できない。そこで、吉貝グランコンペDC610の出番。一応は高級グレードのグランコンペブランドながら、型番は普及グレードのDC(=ダイアコンペ)という中間的なクラスのセンタープルブレーキなのだが、仕上げもきれいで、滑らかなデザインも好み。マッドガードを使用する上でもセンタープルはクリアランスが確保しやすく有利だ。