2023ノリクラ参戦記
2001年の初参加以来、開催されれば必ず参加を続けていた乗鞍ヒルクライム(旧名 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)も、ついに20回目。今年は仕事の多忙と手のケガに腰痛と身体の故障が相次ぎ、年初からの走行距離は昨年より約880kmも少なく(前年比マイナス14%)、峠トレーニングもかなり少なかった。2019年で現役(記録更新を目指す活動)を引退しているとは言え、腰痛の悪化を繰り返して一時は出走すら危ぶまれる体調だった。
直前にも軽い腰痛悪化があったが、何とか大事にならずに受付日を迎え、毎度のごとく車で早朝に大阪を出発。木曽福島のくるまや本店で早めの昼食を摂って、受付開始の13時頃に乗鞍高原観光案内所に到着。
受付開始直後でまだ人も少なく、スムーズに受付完了。……預け荷物を忘れて車に取りに戻ったことを除けば。会場では昨年もお会いしたKさんのものと覚しき限定色エメラルドのCARACLE-COZ RBを発見したが、この時点でご本人にお会いできなかった。
会場で何人か知人友人に挨拶して、宿に向かう。初参加のSくんに、乗鞍岳をバックにモデルになってもらった。「あそこまで上るんやで」とビビらせるが、完走に不安はないSくんなので、問題はタイムだけ。
定宿「寿家」には、関東の大学サイクリング部OBを中心にした同宿の仲間たちが続々とやってきていた。前ダブルギアにドロップハンドル、前サス、シートダンバーまでを装着した魔改造CARACLE-S 2015モデルを携えたA本(神大OB)が到着済み。開閉クランプの付いた台座でピスト用ブレーキレバーと変速用ダブルレバーを装着しているので、簡単にフラットハンドル仕様に変更できる。彼は大会にエントリーはしていないが、すでに今日乗鞍を上ってきたとのこと。
離れの臨時自転車置き場には、H多くん(東京理科大OB)のCARACLE-COZ DBもスタンバイ済み。
ノリクラ決戦仕様シェイクダウン [金剛山ロープウェイ乗り場往復]
いよいよ来週末はノリクラ本番。身体は全く仕上がっていないが、TORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)は夏季休業中に決戦仕様に組み替えた。ここまで来たらハードなトレーニングは逆効果なので、府外脱出ロングトレーニングはせず、自分とマシンの最終確認のために金剛山ロープウェイに向かうことにした。
少しでも涼しいうちにと6:01出走したものの、パーツ交換でポジションが微妙に変わり、ハンドル角度やサドル高がしっくりこない。今日はノリクラ出場仲間と都合が合わずソロライドになったが、何度も停車して調整したので好都合だった。
6時台から暑く、よく晴れているが湿度の高さを証明するように行く手の金剛山と葛城山が霞んでいる。微妙なポジションの違和感や、トップ方向への変速がもたつくといった小さな問題はあったが、何度か調整を加えて改善していく。600g軽くなったTORACLE-COZ2は軽快で、上りが期待できる仕上がりだ。
PLの塔(大平和祈念塔)の前を通って、PL教団本部のある丘を乗り越えていく。上りでキビキビ動くのが心地よいが、朝から汗が吹き出す暑さにはげんなり。
ちびっこ交通公園でトイレに寄りがてら、富田林旧市街(寺内町)を通過していく。7時過ぎの町は静かで人影もまばら。
7:13に石川を渡った。府道705号線で河南町に入り、国道309号線旧道区間に合流して南下していく。
2023ノリクラ決戦仕様 [TORACLE-COZ 2]
夏季休業のお約束であるノリクラ決戦仕様への組み換え作業に、今年も取り組んだ。とは言え、TORACLE-COZ 2(CARACLE-COZ DB)に予算の範囲でできる軽量化は昨年にやり尽くした感もあり、ほぼ昨年同様。
TORACLE-COZ 2平常仕様からサドルバッグやツール缶、ライト類などを下ろした状態で、約7.9kg。さらにペダルやボトルを除いた「カタログスペック」で約7.5kgというところだろう。
ここからノリクラ本番で不要なパーツは取り外していく。増設ボトルケージも台座ごと除去。
タイヤ(ミニッツ・ライト)を1-1/8から7/8サイズに付け替え、チューブもR-AIRに。この機にカセットスプロケットを外して徹底クリーニングし、後ハブのフリー部をバラしてクリーニングとグリスアップ。かなり値下がりして来たので話題のTPUチューブも検討したが、もはやタイム短縮を狙う訳では無いし、走行距離が昨年同時期の84%程度とトレーニング不足がひどい今年は無駄遣いに終わるだけだ。
チェーンも機械式チェーンクリーナーでクリーニング。フロントシングル化に伴い前ディレイラーを外すために、一旦クイックリンクを外す。前ディレイラーと台座を外し、54x40Tフロントチェーンリングを外して42Tのナローワイドチェーンリングに交換。シートプランプもアルミ製のQR式からカーボン製のボルト留めに交換。ペダルもSPDのPD-ES600(279g)からSPD-SLのPD-R9100(228g)に交換。ペダル規格の変更に伴い、シューズも軽くなる。
峠には ひと足先の 秋津かな [千早峠(金剛トンネル)-紀見峠]
今日から勤務先は夏季休業。近所の友人と唯一タイミングが合いそうな日曜は降水確率が高かったので、申し訳ないが今日走っておくことにした。休みの後半には台風が接近して来そうだし、ノリクラ決戦仕様への組み換えを行いたいので、できるだけ早く走っておきたかったという事情もある。そんな訳で6:04にTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)で自宅出走。
都合が合った同僚S君と、国道310号線に近いコンビニで待ち合わせ。ノリクラに向けて組み上げたCARACLE-COZ DBのデュアルコントロールレバーとブレーキキャリパーは、以前私が使用していたシマノGRX RX600シリーズの1×11用フロントシングル仕様。これにアルテグラRDやCARACLE-S用のFC2クランクなどを組み込んだもの。重量計測はしていないとのことだが、かなり軽く仕上がっているだろう。
今日は千早峠(金剛トンネル)を攻めようと、国道310号線を河内長野駅方面へ南下していく。立秋を過ぎた残暑とは言え、今日も最高気温37度が予想され、澄んだ空気と照りつける紫外線が砂漠地帯のよう風景を見せているが、最低気温は27度とちょっとだけマシ(充分暑いが、昨日より2度低い)。
まずまず脚も回り、7:13に河内長野駅に到着して小休止。S君にノリクラと千早峠(金剛トンネル)のレクチャー。
駅の裏に回って石川を渡る諸越橋からアタック開始。心拍数は165~170bpmキープを目指したが、S君に後ろに付かれると手が(脚が?)抜けない。緩斜面や下りでは心拍を165bpm未満に下げないように踏み込む。急傾斜では思い切りスピードを落として心拍数を上げすぎないようにしているとは言え、S君は後ろで追い抜くのを我慢している様子。プレッシャーを感じてついついペースを上げてしまい、175bpm以上になりがち。 (さらに…)
朝から激暑の峠越え [水越峠-竹内峠]
相次ぐ身体の故障や仕事の忙しさ、天候不良もあって、例年のようなトレーニングができないうちに、今月末にノリクラが迫ってきた。せめて完走を目指して猛暑の今日ももトレーニングライドに出走しようとしたら、TORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)の前輪がぺしゃんこ。先週末の土須峠の下りでバーストした前タイヤは内側に古タイヤの切れ端を入れて補強していた。もうすぐノリクラ決戦用タイヤ&チューブに交換する予定なので、それまでそのまま使おうかと思っていたが、昨晩気圧を上げたことが無茶だったのかもしれない。しゃあない、と用意していた新品タイヤに交換し、気を取り直して出走しようとしたら、またもタイヤがフニャフニャ。交換したチューブも問題があったようで、再度チューブ交換。結局、6:25に出走となり、時間を早めて6:00に予定していた友人との待ち合わせに30分近く遅刻してしまった。
友人は新しいシクロクロス車で待っていた。太めのタイヤを装着しているが、ほぼスリックなので、オンロードライドに問題はなさそうだ。
幸先の悪いスタートだったし、スペアチューブも使い切った。厳しい暑さも予想されるので、あまり遅くなるのも危険だが、ノリクラが迫っているので峠2本は入れたいという私のわがままを反映して、今日は水越峠→竹内峠という珍しいパターンを辿ることにした。
まずは、国道310号線で河内長野方面に向かう。ほとんど雲のない青空に、行く手の山々の稜線がくっきり描かれる澄み切った風景はネバダやテキサスの砂漠地帯のよう。とは言え湿度は高く、最低気温28度と早朝からうだるような暑さだ。
河内長野市に入ってすぐの松ヶ丘中町交差点で府道38号線に入って東進。前方に大和葛城山が近づいてくる。
国道170号線旧道経由で錦織(高橋)交差点から府道202号線に入って石川を渡る。北側も遠くまで見渡せて景色は良いが、暑い。
石川を渡ってすぐに急坂が立ちはだかり、乗り越えると滝谷不動尊の前を通り過ぎる。その後も2つ小さな峠を越えて国道309号線旧道に入り、金剛山ロープウェイ方面への分岐である森屋交差点付近から本格的に上りが始まる。